花田提督と艦娘達の日常2~受け継がれし魂を持つ者 作:花田司令
首相官邸 執務室
瑞「あら…誰かと思えば」
刀治郎「久しいな鳳…」
瑞「お父様…お久しゅうございます
この度は御自ら出撃してくださり
感謝申し上げます」
刀治郎「いや仕事をしたまでだ…
それに」
瑞「それに?」
刀治郎「どうやら俺は娘にまで
はめられたらしい…」
瑞「…なんのことやら」
刀治郎「お前俺が介入するの
最初から分かってただろでなきゃ
このタイミングで合同調査を命じないからな」
瑞「さすがです…それで本日はどのような」
刀治郎「蒼治郎の名代として報告をな」
瑞「なるほど…では報告を」
刀治郎「対馬沖の残党は既に九州海上方面隊
指揮下のもと佐世保と壱岐の共同隊で掃討完了。
その後うちの調査隊が上陸し拠点を発見するも
既にもぬけの殻状態現在かろうじて残っていた
資料などを解析中だ」
瑞「やはり我が国に奴らの拠点が…」
刀治郎「あぁ…しかも本拠地だ」
瑞「だから連中の警備が凄かったのですね」
刀治郎「あぁ…被害も尋常じゃない」
瑞「死者約500名に重症者多数ですか…」
刀治郎「うちの安全装置をもってしても
この被害だこれが帝国軍だと思うと…」
瑞「えぇ…しかし結果として民間人の被害はなし…
さすがです」
刀治郎「だが軍事情報システムがハッキング
されるとは…」
瑞「確か前も似たようなことがあったとか」
刀治郎「いや…あの時はワープしてくるタイプ
だったからいろいろ対策は取れたがハッキング
は初めてだ」
瑞「ハッキングした端末は?」
刀治郎「今うちのサイバー課が総動員で
当たっているが海外のサーバーをいくつか
経由しているから特定にはしばし時がかかる」
瑞「分かりました…それで兄上は?」
刀治郎「あいつは先日退院し誠二伯父上の
所で謹慎中だもちろんうちの監視下だが…」
瑞「誠二大伯父上…確かお祖父様の」
刀治郎「弟だ…そして一門衆筆頭で一門の
まとめ役をされている」
瑞「これからどうなるのですか?」
刀治郎「謹慎後もしばらくは実働部隊の
隊長をやらせるつもりだ…」
瑞「家督は?」
刀治郎「それに関してはこれから総会で
決めるだろう…まぁ私は家督を戻すつもりはない」
瑞「確かに今家督を戻せば父上が存命しているのが
バレてしまいますからね」
刀治郎「まぁよくて後見人だろうな」
瑞「そういえば望月家も分家の一つでしたね」
刀治郎「あぁ分家筆頭だ だから現当主に
お願いして今の名前を名乗っている」
瑞「兄上…大丈夫でしょうか?」
刀治郎「…あいつのやったことは決して許される
ものではない だがなあいつがこうなるまで
追い込んでしまった私にも責任はある」
瑞「思いやまないといいのですが…」
刀治郎「そうだな…」
ダァン
大淀「失礼します!」
刀治郎「大淀さん?」
「どうしました?」
大淀「有馬から至急電です」
刀治郎「有馬…伯父上か」
大淀「はっ!こちらです」
刀治郎「…なっ!」
瑞「父上?」
刀治郎「事実か?」
大淀「恐らくは…」
瑞「父上…大伯父上はなんと」
刀治郎「逃げた…」
瑞「まさか」
刀治郎「龍治郎あのバカ…脱走しやがった」
瑞「脱走!?なんで」
刀治郎「遅かったか 誰かいるか?」
海風「ここに」
刀治郎「すぐに動ける者を集めろ
ヘリデッキだ 急げ!」
海風「はい!」
刀治郎「大淀さん至急ヘリの用意を」
大淀「分かりました!」
瑞「父上…私も行きます」
刀治郎「いいのか?」
瑞「私の部下ですから…」
刀治郎「分かったついてこい」
瑞「はい!」
有馬 某所
誠二「はぁ…」
瑞「大伯父様!」
誠二「おぉ…鳳それと蒼也殿も」
望月元帥「ご無沙汰致しております」
扶桑「お疲れ様です」
望月元帥「扶桑さんお疲れ様です」
扶桑「お待ちしておりましたこちらへ…」
望月元帥「分かりました二人は残って
情報収集にあたれ」
山風「分かった」
萩風「了解」
扶桑「いきましょう…」
瑞「大伯父上」
誠二「本当に久しぶりだな瑞…
それにまさかお前も来るとはな
蒼也殿いや…刀治郎」
刀治郎「ご無沙汰しています伯父上」
誠二「お前が生きているとはな」
刀治郎「私もです…伯父上分かっていると
思いますが…」
誠二「分かっておるこの事は一門衆と
望月家当主のみしか話しておらん」
刀治郎「感謝致します」
瑞「大伯父様…兄さんが逃げたって」
誠二「あぁ…それについては」
扶桑「私がご説明します…今朝
我が警備隊員がご子息のいる離れを
巡回中気を失った隊員を発見すぐに
部屋を確認するも既にご子息の姿はなく
…恐らく手薄になる夜遅くを狙った
かと…」
瑞「そんな…」
誠二「刀治郎」
刀治郎「これは?」
誠二「隊章と手帳と共に机の上にあったものだ」
瑞「辞表!?」
刀治郎「あのバカ…」
瑞「お父様…すぐに兄さんを探さないと」
刀治郎「必要ない」
瑞「お父様!」
刀治郎「すぐに帰ってくるさ」
瑞「しかし!」
刀治郎「後始末は私がやる…いいな」
瑞「はっ…失礼致します」
誠二「いいのか?」
刀治郎「何がです?」
誠二「龍のことだ…
ほっておくのは不味くないか?」
刀治郎「今表だって捜索すると色々と
厄介なので…」
誠二「あぁお偉いさん方か…だけどな」
刀治郎「しかし伯父上の言うことも確かです
なので…」ピッ
誠二「誰に連絡を?」
刀治郎「私が信頼している者です…
もしもし私だ」
『その声は花田の旦那かい?』
刀治郎「あぁ…久しぶりだな悪いが
一つ頼まれてくれないか?」
『…分かった他ならぬ旦那の頼みだ
やってみよう』
刀治郎「頼んだぞ」
(ピッ)
刀治郎「あの馬鹿息子…
一体どこに行ったんだ?」
突如姿を消した龍治郎…果たして彼は
どこに行ったのか…次回もお楽しみに
続く