花田提督と艦娘達の日常2~受け継がれし魂を持つ者 作:花田司令
某所
龍治郎「そろそろ脱走が知られた頃か…」
「おい!」
龍治郎「マズイ!」
(身を隠す)
「いたか!?」
「いやまだ…」
「まずいな なんとしてでもあの
御方の身柄を取り押さえろとの
上層部のお達しだ…」
「分かってる…あっちを探すぞ」
(立ち去る)
龍治郎「…行ったかならば
陰陽術 霞の計 煙霧」
龍治郎「…ひとまず海に出るぞ」
九州近海
龍治郎「ここまで来れば…問題ないだろう
さてこれからどうしたものか…」
(爆発音)
龍治郎「爆発音?どこかで交戦しているのか」
龍治郎「どこだ?」
龍治郎「見つけた…やはり艦娘か
襲われてるなそれも結構な数…だが」
龍治郎「…おかしい何故攻撃しない?
待てよあの装備は…」
龍治郎「そういうことか…クソ!」
ダッ
龍治郎「間に合え!」
一方その頃
〇〇(なんとか他の子たちは離脱出来たし…
私も離脱したいけどこの数じゃ…)
駆逐棲鬼「シズメ」
〇〇「ッ!」
龍治郎「陰陽術 斎火の計(いみびのけい)
劫火(ごうか)必中!」
(バシュン)
駆逐棲鬼「カハッ…」
(爆発音)
「え…」
龍治郎「無事か?」
「はい…」
龍治郎「君…名前は?」
天城「天城です」
龍治郎「天城か…そこを動くな
あとは任せろ」
天城「は…はい」
軽巡棲鬼「ナンダ!貴様」
龍治郎「フッ…」
(スッ)
軽巡棲鬼「キエタ!」
(爆発音)
駆逐棲鬼「ギャー!」
軽巡棲鬼「ドコダ!ドコニイル!」
龍治郎「遅い」
軽巡棲鬼「シマッタ!」
龍治郎(陰陽術 炎刃の計 劫火一閃 )
(斬撃音)
軽巡棲鬼「ギャー!」
(爆発音)
天城「すごい…あの棲鬼級を何体も倒すなんて」
龍治郎「フゥー」
(納刀)
龍治郎「無事か?」
天城「はい」
龍治郎「それはよかった」
天城「あの…助けて下さりありがとう
ございました」
龍治郎「たまたま近くを通っただけだ
気にするな」
天城「あのお名前を…」
龍治郎「俺は…ッ!伏せろ!」
天城「え?」
(抜刀)
龍治郎「間に合え!」
(爆発音)
天城「ケホケホ…」
龍治郎「大丈夫かい?」
天城「はい…今のは」
龍治郎「あぁ間違いない…」
戦艦棲鬼「前衛カラノ連絡ガ途絶エタト
思ッタラ…」
天城「戦艦棲鬼!?」
龍治郎「さしずめこれが本隊と
いったところか…ッ!」
天城「ハッ血が!」
龍治郎「大丈夫かすっただけだ…」
天城「駄目です!逃げて下さい!」
龍治郎「悪いけど君を残して逃げる
訳にはいかないね!」
戦艦棲鬼「シズメ!」
龍治郎「陰陽術!」
(ダッ!)
龍治郎「水刃の計…」
(斬撃音)
龍治郎「水龍…」
(納刀)
戦艦棲鬼「ギャー!」
(爆発音)
天城「あの数の戦艦棲鬼をたった一撃で…
この人一体…」
龍治郎「うっ…!」
(フラッ)
天城「あっ!」
龍治郎「悪いな…天城」
天城「傷が!」
龍治郎「大丈夫…砲弾の破片が当たった
だけさ…俺もまだまだのようだな」
天城「歩けますか?」
龍治郎「いやこれはマズイかも…」
バタン
天城「だ…大丈夫ですか!?」
龍治郎「…」
天城「しっかりして下さい!」
龍治郎(なんて顔をしてんだ
俺はまだ死ぬ訳には…いか…ねぇんだ)
数日後
「ッ…」
天城「大丈夫ですか?」
「ここは…」
天城「保健室ですよ」
「保健室?」
天城「ここは姫島にある連邦統合海軍省
附属姫島兵学校です」
「兵学校?何故私はここに?」
天城「覚えていないのですか?」
「あぁ…だがどうやら
貴方に助けられたようですな…
感謝する」
天城「いえいえ!こちらこそ」
龍海「私は伊達 龍海(たつみ)
流浪人だ」
天城「流浪人…」
龍海「ここの責任者に挨拶したいのだが…」
天城「あっそれなら」
「問題ないですよ」
天城「一条校長!」
一条校長「はじめまして本校の校長の一条 真矢
と申します。この度は本校の生徒を助けて下さり
誠にありがとうございました」
龍海「はぁ…」
一条校長「…天城さん少し席を外してくれないかしら」
天城「分かりました。ではお大事に」
龍海「あぁ…」
(バン)
一条校長「さてと…ご無沙汰しております
若様」
龍海「…若様?」
一条校長「…若様自分の名前は
言えますか?」
龍海「伊達龍海ですが…」
一条校長「いや違う
貴方の本当の名前は…花田 龍治郎
花田刀治郎様のご長男で現花田家当主
ですよ」
龍海「花田…龍治郎」
一条校長「まさか…記憶喪失」
龍海「そうみたいですね…」
一条校長「参りましたね」
龍海「あの…これまでのことと貴女のこと
詳しく教えてもらえませんか?」
一条校長「分かりました…では私から
私は一条家の者です。」
一条家…花田家分家の一つで代々この辺りを
治めていた有力者の家柄である
龍海「なるほど…どうやら私は名門育ちの
坊っちゃんといったところか」
龍海「失踪されたとは聞いておりましたが
まさかこのような所にいるとは…」
龍海「それもよく覚えていないのですよ
ここに来る前何があったんですか?」
一条校長「ここに来る前…若様は
演習中だったうちの生徒を守るため交戦し
棲鬼級を多数撃破その際砲弾の破片が
当たり負傷されたと聞いております」
龍海「生徒…さっきの天城さんですか」
一条校長「はい」
龍海「このことを他の誰かには?」
一条校長「いえさる御方の判断により
まだ話しておりません」
龍海「さる御方?」
一条校長「貴方のお父様の側女
である瑞鶴様でございます」
龍海「瑞鶴さん…何故その方が?」
一条校長「あの方が全国にある統合海軍兵学校の
統括責任者ですから」
龍海「なるほど…それで」
一条校長「はい…見つかったのなら
しばらくそこで匿うようにと…
記憶喪失の件はまだ報告していませんが」
龍海「なるほど…状況は分かりました」
一条校長「これからどうなされますか?」
龍海「どうしましょう?」
一条校長「何か覚えてらっしゃることはありますか?」
龍海「…戦術と戦闘のことなら」
一条校長「なるほどそれでしたら私に考えが
あります」
龍海「何でしょう?」
一条校長「記憶が戻るまでここで教官をしませんか?」
龍海「教官…私が?」
一条校長「ちょうど教官の数が不足しているのです
若様の知識と腕なら申し分ないかと」
龍海「…分かりましたこんな私でいいのなら
お引き受けしましょう」
一条校長「ありがとうございます。では
詳しい話はまた後日に…今は療養に専念
されてください」
龍海「分かりました」
一条校長「失礼します」
(バタン)
龍海「…教官か」
かくして教官となった龍治郎ごと伊達龍海
果たして失われた記憶を取り戻すことが
出来るのか…次回もお楽しみに
続く