※この作品はR-18です。

もんむすくえすと!ぱらどっくす 世界が終わるその前に   作:tanu3

1 / 6
もんむすくえすと!ぱらどっくす 世界が終わるその前に

「それじゃ、今年は駄目そうですか……」

「そうだねぇ……困ったもんだよ」

 

野菜売りの婆さんはため息をついて肩を落とす。ため息をつきたいのは俺も同じだった。

 

「裏山のスライム娘の畑とかはどうなんです?」

「似たようなモンだとよ。葉が多かったり他の野菜と混ざったりした奇妙なのしか穫れないから怖くて食べられない、ってさ。それに、魚にまでおんなじ気味の悪いのが広がってるみたいだと」

「……そうすか」

「他の村も同じらしいでな、商売どころか生きていけるかすら怪しいもんだよ……あんたも、店にこだわりすぎんようにな」

 

婆さんは腰を叩き叩き店を出ていってしまった。客のいない店内に、俺のため息だけがひどく大きく響いた。

爺さんの代からイリアスヴィルで続けてきていたうちの定食屋兼居酒屋だが、俺が継いで数年でこんな事態になるとは思ってもみなかった。俺に店主を譲っても店に立ち続けていた両親も相次いで体調を崩して寝込んでしまっていて、明るい展望が全く見えない。

とは言えため息をついていても始まらない。村人の憩いの場としてせめて酒場としてだけは営業しようと店の掃除に取り掛かった途端、大勢の足音が外から聞こえてきた。足音のみならず、話し声までしてきて、いったい何事かと窓を開けたら、とんでもない光景が広がっていた。

全く脈絡のない様々な種族の魔物たちが村の中を歩き回り、或いは飛び回っている。種族には脈絡がないが、その動きは明らかに統制されたもので、更に驚いたことにその中心にいたのは見知った顔だった。

 

「はーい、全部の家回って状況を聞いてきて!基本はイリアス神殿に全部任せて良いけど緊急事態ならクロムに連絡!」

 

神官僧侶のソニアが、魔物たちにてきぱきと指示を出していた。驚いたことに魔物たちも素直にソニアの指示を素直に聞いて村のあちこちへと散らばっている。声をかけようとしたその時、からんからんと玄関の扉のベルが鳴った。

 

「ひっさしぶりー」

「なんだ、ラミか」

 

現れたのは子供程度の背丈にそこらのバトルファッカーもかくやという爆乳をぶら下げ、乳首と股間だけを辛うじてガードした際どい恰好に身を包んだインプだった。

 

「おじさんとおばさんは?」

「体調崩して寝込んでる」

「そっか。それじゃちょっと待っててね」

 

ラミが外に出て何か合図をすると、すぐに店にゴブリン娘と犬娘が駆け込んできた。

 

「この家で病人二人いるから神殿に連れてって」

「はいはーい。速達便で送っちゃうよー!」

「わふっ!まかせてー!」

 

二人はどたどたと奥に駆け込み、何やら二言三言話したかと思ったら、そのまま両親を背負って神殿の方に駆け抜けていった。

 

「これで一安心かな。久しぶりにお兄ちゃんのご飯が食べたいなー」

「今日は食べ物は品切れなんで酒と水しかないぞ。スルメが一枚残ってたかな……?」

「あー……やっぱり?」

 

ラミは難しい顔をして腕を組む。腕組みに柔肉がぎゅっと潰されて変形するのをつい目で追ってしまう。

 

「そうだ、じゃ、材料持ってきたら作ってくれる?」

「それならお安い御用だ」

「んー、何がいいかなぁ……そうだ、お好み焼き食べたい!」

「わかった。ちょっと待ってな……ほい、これ」

「わーい!ありがとー!」

 

必要な素材をメモして手渡すとラミは俺の腕に飛びついてきた。むにゅりと柔らかい感触が腕を包み、それだけで痛いぐらいまで勃起してしまう。

 

「あー、お兄ちゃん、溜まってますなー」

「こ、これは……」

「じゃあ……あ・と・で・ね♡」

 

頬に柔らかい感触が走る。軽いキスと流し目を残して来たとき同様唐突にラミは店を出てどこかへと向かった。

 

「……あのラミが、なぁ」

 

勃起したまま椅子に腰かけ天を仰ぐ。ラミとはそれなりに長い付き合いだった。俺の脳裏に彼女との思い出が次々と浮かんでくる。

 

 

彼女と初めて出会ったのは俺がまだまだ子供で、皿洗いや注文取りぐらいしかできない頃だった。その時でも俺よりも背丈は小さかったが、胸は大人顔負けの双丘が既に聳えていた。うちの店はお金さえ払ってくれれば魔物でも人間でも構わずお客として扱っていたので、ラミが魔物ということも俺個人も気にはならなかった。勿論、所かまわず揺れる胸には目を奪われ、食器を落として叱られたこともあったのだが。

歳も近かったこともあり、仕事の合間にあれこれ話をしたり、残った食材で作った料理の味見をして貰ったりと割とすぐに打ち解けていた。

ある日、うちで食事をしたラミが何やらもじもじとしていたので仕事の合間に声をかけたことがあった。財布を忘れたと言うラミに、俺が立て替えておくから次に纏めて払ってくれればいいと言ったのだが、取りに行くからついてきてと半ば強引に店から連れ出されてしまった。

イリアスヴィルを出て街道沿いの人気のないところまで来て、ラミは悪戯っぽい顔をして鞄から財布を取り出した。

 

「はい、焼き魚定食は100Gだったよね?」

「お、おい……財布忘れたんじゃ……?」

 

指摘した途端に柔らかい感触と共に草の上に押し倒された。

 

「うっそでーす。この間お兄ちゃんのお料理のお味見をしてあげたお礼に、お兄ちゃんのお味見をさせてもらっちゃうよー♪」

 

抗議をしようとした口はむにゅり、と柔らかい感触で塞がれた。唇を割って入って少し硬い感触が口内に侵入する。わけがわからないうちに下半身から何かが立ち上って来てあれよあれよと下着の中を液体が濡らす。この時が俺の精通だった。

 

「えへへー、おっぱいでむにゅってしただけで出しちゃったんだぁ、嬉しいな♪」

「うっ、うう……」

 

ラミのおっぱいが顔から外されても呆けた俺は転がったままだった。そのままラミはズボンを下ろして妙な臭気を放つ下半身にちろりと舌を這わせた。

 

「きれいきれいしたげるねー。きもちかった?」

「わ、わかんないよぉ……」

「そっかー、じゃあまたしよーね。次はもっと気持ちよくしたげるから」

 

白濁液を全て舐め取ったラミはにっこり笑ってぺろり、と舌なめずりをした。その表情が印象的で今も克明に脳裏に残っている。

その日は川に落ちたことにして汚した下着を誤魔化して、ラミの出したお金を持って帰ったので特に問題になることはなかった。だが、それからラミの悪戯が始まった。

財布を忘れたと偽って連れ出されるだけでは飽き足らず、買い出しの帰りに倉庫に連れ込まれたり、休みの日に遊びに来て両親に隠れて誘惑されたりした。その度に手で、口で、胸で、ラミの色々な部分で弄ばれた。何度も回数を重ねるたびにようやっと俺もこれが大人のしていることだと理解して、より一層ラミの喜ぶ反応を返せるようになってしまっていた。

恐らく両親も感づいてはいたのだろう。だがラミが度を越えた悪戯をしていないのと、近所に住んでいて俺とも親しかったから見ない振りをしていてくれたのだと思う。今では魔物と結ばれることも決して珍しくはない時代、幼なじみのようなラミは田舎に住む息子の相手としては決してない選択肢ではなかったのかもしれない。実際俺も彼女のことは憎からず思っていた。だが、そうはならなかったのだ。

両親が俺に店を譲ってから数年後、ラミは突如宿屋の息子のルカと旅に出てしまった。

勇者マルケルスの息子として生まれた彼は父親の背を追い勇者になろうとして、なんと数十年ぶりに洗礼の場に女神イリアスが降臨されるという奇跡を起こしたのだ。インプで終わらすクイーンサキュバスの座を目指す野心を密かに抱いていたラミはルカの道中でばったり出会った彼の旅について行き、村から姿を消した。

イリアスヴィルのすぐそばにあるイリアス神殿は勇者として活動する者にとっては色々と用事があるらしく、村に帰ってくるルカを見ることもあったし、店にラミが顔を出したこともあった。だが、旅をして強くなった話をするラミがどこか遠くに見え、どうにも会話が弾まなかった。俺にしたようなことをルカにもしているのだろうという嫉妬も少なからずあった。だが、そのラミが再び村に帰ってきて―――

 

「お待たせー」

 

ラミとの回想は本物のラミが大きな壺をえっちらおっちら抱えてきたことで中断された。

 

「リストの分全部持ってきたよ。これで足りる?」

「お、おう……充分すぎる。ってか、これどうしたんだ」

「ちょっと伝手があってねー」

 

ラミが持ってきたキャベツはまるで穫れたてのように瑞々しかった。鮮度に関しては壺の魔法で保存しているのだろうということはわかる。だが、この状況において異常のない野菜など同じ重さの金よりも貴重品である。それが、完全なキャベツ丸ごとが惜しげもなくごろごろと。肉も小麦粉もうちではおいそれとは扱えない上質のもので、ラミの旅がとんでもないものなのだと改めて思い知らされる。

 

「よし、準備するからちょっと待ってな」

「鉄板準備しちゃうねー」

 

ラミは慣れた手つきでテーブルの蓋を外し鉄板を露出させる。火をつけようとしたらラミの指から炎が飛び出してあっさりと鉄板の下の火種に着火した。

 

「おお……すげーな。旅の成果出てんじゃないか」

「まぁねー。あたし、クイーンサキュバスになったし」

「どえええっ!?」

 

さらりととんでもない発言をされて小麦粉の中に卵を取り落としてしまう。旅に出る時とほぼ姿が変わっていないように見えていたので油断していた。せいぜい魔法使いを修めて黒魔導士になったぐらいだと思っていたが、まさかクイーンサキュバスだとは。

 

「えっと、確か前のクイーンサキュバスがいただろ?それに勝ったのか、お前」

「いやー、そうじゃないんだけどねー。今、世界が大変なことになってるからある程度認められたらクイーンサキュバス相当って扱いにして貰えるんだ。立場で言えばクイーンは今もアルマエルマ様のままだよ」

「はぁ、そうなのか」

 

サキュバス界の位階というものはさっぱり縁遠い話だったので説明されてもよくわからない。

 

「それに、今のクイーンはアルマエルマ様だけど、旅にリリス様とリリム様とかモリガン様みたいなすっごいサキュバスも同行してるし、同じクイーンと言ってもあたしは下っ端も下っ端よー」

「お、おう?」

 

リリスとリリムは歴史書に名前が出てきたのをちらりと見たことがある程度でモリガンに至っては御伽噺に謳われる存在でしかない。ルカ一行の旅のスケールが想像もつかないので考えるのはやめて調理に集中することにした。

 

「油引いとくねー」

「お、助かる」

 

ラミは壺から油と道具を出してきててきぱきと器用に鉄板に油を引いていく。

 

「うまいもんだな」

「昔からずーっとやってたでしょ。慣れたもんよ。よくルミちゃんとレミちゃんと三人でお好み焼き焼いてたじゃん」

「そうだったな。あの二人は元気か?」

 

ルミとレミも彼女と同じインプでラミがうちの店の常連になった頃に彼女に連れられて店に来ていたのを思い出す。二人は胸の大きさが体格相応でよくラミを弄っていたのを見ては本当に友達なのか疑問に思ったものだった。

 

「二人ともクイーンサキュバスになったよ。私と一緒。でも昔からそんなに変わってないよ」

「まじか」

 

料理屋見習いの子供が店主になっている間に三人のインプはクイーンサキュバスにまでのぼりつめていたのだ。勿論俺が今まで積んできた経験が無駄だったと思ったことは全くないが、それでもやはりここまで差がついてしまうと堪えてしまい、久々に会ったラミ相手にまた言葉が出なくなってしまう。

 

「ね、思い出すね。ルミちゃんの作ったナイトメアお好み焼き。レミちゃんまだお好み焼き食べられないんだよ」

 

鉄板が熱される音とお好み焼きのタネを攪拌する音だけになった店内に耐えかねたのか、ラミが口を開く。

 

「あー、だから二人は呼んでないのか」

「んーん、それはそうじゃないんだけどね」

 

どうにもラミの歯切れが悪い。

 

「あたしたちね、今世界中で作物とかがおかしくなってるから、とりあえず王都が近くにあるところは王様に任せて、それ以外のところを回ってるんだ。足りない食料を配給したり、体調崩した人がいたら診察したり、ね。で、あたしはここの担当だけど今はサボり中ってわけ」

「いいのかそれは……」

 

言っているうちにタネを混ぜ終えたので、鉢をラミのテーブルにまで運ぶ。

 

「どうする?自分で焼くか?」

「久々だしお兄ちゃんのプロの腕を見せてよ」

「あいよ」

 

鉄板は丁度良い温度に熱されていたのでそのままタネを流し込む。ぱちぱちと小気味良く油の跳ねる音がして生地の焼ける香りが店に広がった。案の定油も上質なものをラミは持ち込んできていた。タネの上に豚肉を乗せると片面が焼けるまではすることがないのでまた店内を気まずい沈黙が支配する。

 

 

ある日、ラミがつるんでいる二人を連れずに店に来た時のことだった。他のお客が会計を済ませて帰るのを見送りに玄関まで出ていた俺と客の横を追い抜いてラミが外へと駆け出していった。

 

「ラミちゃん、お金お金!」

 

おふくろの叫び声が聞こえて反射的にラミを追いかける。胸が重いからかラミの走りはそんなに早くなく、じりじりと距離が詰まっていく。このままでは追いつかれると悟ったか、ラミは倉庫の角を曲がって俺の視界から一瞬消えた。そのまま同じように曲がって追いかけようとした俺の視界を、肌色が埋め尽くした。

 

「どーん!」

「うわっ!?」

 

ラミに飛び掛かられ、柔らかい双丘を顔面に押し付けられた俺はそのまま地面に押し倒され、ズボンを剥ぎ取られた。ラミは俺の上に跨って見下ろしている。

 

「ラミ……?」

 

振り払おうと思えばできたのかもしれない。だがラミの普段とは違う、少し困ったような顔にどきりとして

しまって動けないでいた。

 

「な、何を……うわあっ!?」

 

おもむろにラミはいつも履いているパンツをずらし、俺のモノの上にぬるりとぬめった股間を擦りつけてきた。ラミに押し倒された時点で少し期待に硬くなっていたペニスがどんどん硬度を増していく。今まで胸や口や手では弄られていたのみで、一度も使ったことのない器官での搾精に、俺の心臓はばくばくと震え、揺れるラミの胸から目が離せないでいた。

 

にゅるり。

 

「「あああああああっ!」」

 

声が重なる。呑み込まれ、包み込まれる感触に他の感覚が薄れ目の前が真っ白にスパークする。淫魔の捕食器官は熱くぬめり、ペニスから精を搾り出さんとわなないていた。ラミは俺を呑み込みながらも上半身は俺に預け、たわわな胸が俺の胸の少し下に当たってむにょりと形を変える。乳房越しにラミの鼓動が感じられる。俺と同じぐらいばくばくと早鐘を打っていた。

 

「すごい、お兄ちゃん、美味しい……」

「駄目ぇ、何これぇ……」

 

いつ出したのかすら定かではなかった。ペニスからどくどくと精が漏れラミの膣に吸い上げられていく。ラミはいつしか腰を激しく動かしもっともっとと俺を責め立てる。俺はなすがままに、ラミに精を捧げたのだった。

 

「えへへ、こっち使うの初めてだったけど、お兄ちゃん、気持ち良かったみたいだね」

「…………」

 

すっかり搾り取られて呆けたようにラミの下で転がる俺だったが、彼女の目尻に光る涙は今でも印象に残っている。

 

 

「お兄ちゃん、焦げてない?」

「っと、いかんいかん」

 

ラミとの思い出に意識が向いてしまっていてお好み焼きが少し香ばしいを通り越して焦げ臭くなってしまっていた。慌ててひっくり返したものの、裏面は何か所か焼けすぎて黒くなっている。

 

「……悪い、ラミ。作り直そうか?」

「いーよいーよ。これぐらい味だってことで」

 

ラミとの交わりを思い出して勃起してしまっているのを悟られまいと平静を装う。もうラミは俺とは違う、勇者一行の一員で、クイーンサキュバスなのだ。どうにか勃起を鎮め厨房から刷毛とソースと鰹節を持ってきて、焼き色のついたお好み焼きを再度ひっくり返す。ここから豚肉の脂でもう一度両面をカリッとさせるのがうちのレシピだ。ラミは何が面白いのかじっと俺の手つきを注視している。

 

「はい、お好み焼きお待ち」

「わーい、いっただっきまーす!」

 

ソースが軽く焦げて鰹節が上で踊るお好み焼きをラミはコテで一口大に切ってそのまま口に運ぶ。

 

「ん~、これこれ」

 

顔を綻ばせるラミの表情は昔と変わらないように見えた。

 

「いやー、変わらない味だねえ」

「お世辞でも腕を上げたとか言ってくれよ」

「えーと、そういう意味じゃなくてさ、ほら、変わらない安心する味って言うか」

「でもさ、あんだけの大所帯なら食事とかも専門家がいるんじゃないのか?」

「まあ、味皇とかは何人かいるかなあ」

「…………」

 

あまりのスケールに絶句する。トリプルコックと称される料理人ですらそうそういないのに、料理界において神とも称される存在が一人どころか複数いるとは。改めて自分との差を知らしめられる。

 

「でもね、あたしのいつも食べてきたお兄ちゃんのお好み焼きは、ここで、お兄ちゃんしか作れないから」

「…………っ!」

 

ラミの満面の笑顔には嘘偽りなど何一つ感じられなかった。俺が勝手に劣等感を抱いて拗ねていただけで、ラミは本当にこの店に俺の料理を食べに来てくれたのだと理解して、ぼろぼろと涙が零れてきてしまった。

 

「あはは、お兄ちゃん泣いてるー」

「うっ……うぐっ……だって、だってよ……ラミが……無事、帰ってきてくれて……しかもこんな立派になって……っ」

 

嗚咽とともに偽らざる本音が口を衝いて出る。長い旅なのだから、楽しいだけではなかっただろう。きっと何度も危険な目に遭ったに違いない。置いて行かれた疎外感とルカと旅をしていたという嫉妬から解放された俺はラミの目の前であることも忘れておいおいと泣きじゃくる。

 

「もー、ほら、お兄ちゃん、こっち来て」

 

ひょいとラミに抱き寄せられ、むにゅりと心地よい感覚が広がる。ラミの豊満な胸に俺の顔が押し付けられた。

 

「お兄ちゃん、心配してくれてたんだね。あたしも嬉しいよ」

 

ラミの胸は柔らかく温かく、ぎゅっとされると負の感情が溶けて行くようだった。

 

「食べてる間ずっとこうしてたげるから。ね?」

 

ラミに抱かれたまま俺はこくこくと頷いた。

 

「ただいま、お兄ちゃん」

「おかえり……ラミ……」

 

ラミの温もりがただただ愛しかった。

 

 

 

「ご馳走様、美味しかったー!」

「お粗末様」

 

ラミがお好み焼きを食べ終えた頃には俺も流石に落ち着きを取り戻していて、ラミの胸から顔を離した。勿論柔らかく温かいラミの胸はいつまでも抱きついていたい魅力に溢れてはいたが、食器も片付けないといけないし神殿に運ばれた両親の様子も気になる。それにラミの仕事も邪魔をしてはいけないだろう。

 

「あ、ラミ、ちょい待ち」

「んんー?」

 

ラミの口周りはソースや鰹節でべたべたになっていた。このまま外に出たら笑いものだろうしサボっているのがバレてしまう。厨房に駆け込んで布巾を絞ってラミのところに戻る。

 

「動くなよー?」

「ねえ、お兄ちゃん」

 

布巾をラミの口元に近づけた瞬間、ラミと目が合う。ラミの目は妖しく光っていた。

 

「“お兄ちゃんが舐めて、拭いてよ”」

「あ……あぁ……」

 

ラミの目を正面から見てしまった瞬間、身体が言うことを聞かなくなり、布巾を取り落としてしまう。そのままラミに言われるがまま、俺はラミの口元に舌を近づけぺろぺろと付着したソースや鰹節を舐め取っていく。口の中に広がるソースや鰹節とはまた違う甘い味。

 

「あはは、綺麗になった?じゃあ、“そのままキスしてよ”」

「うぁ……」

 

言われるままにラミに向き合って小さく可愛らしい唇にそっと口付け、舌を入れる。ラミの舌が俺の舌に絡みついてにゅるにゅると水音を立てる。下半身でどくどくと何かが漏れる感触がどこか遠くに感じられていた。

 

「キスだけで出しちゃったね?これがクイーンサキュバスの力だよ」

「うぁぁぁぁぁ……」

 

ラミの身体から甘い、それでいて芳しい香りが漂い、まともに吸い込んだ俺はそのまま店の床に倒れ込んでしまう。心臓がどくどくと早鐘を打ち、下半身の感覚だけがやけに鮮明になっていく。ラミは玄関まで歩いていき、普段仕舞っている「本日休業」の札を俺に見せつけるように掲げ、そのまま外にかけた。

 

「な、何を……」

「えへへ、お兄ちゃんのお好み焼きを味わったデザートにお兄ちゃんも味わっちゃおうかなー、って」

 

一歩一歩、焦らすようにラミは俺のもとへ爆乳を揺らしながら近づいてくる。下着の中で精液まみれのペニスがびくびくと期待するように震え、尖端から残り汁を吐き出す。

 

「はーい、お兄ちゃん、久しぶりー」

 

ラミは俺のズボンを剥ぎ取り、ペニスへと話しかける。液まみれで外気に晒されたそれがもっとぬめる洞内へと収められる。ラミは俺のペニスを根元まで一気に頬張り、べたべたに付着した精を丹念に舐め取っていく。

 

「じゅる……ちゅぱ……えへへ、こっちも変わらないお兄ちゃんの味だね」

 

ぺろり、と舌なめずりをする姿がたまらなく蠱惑的で、一度搾られたにもかかわらずペニスは隆々と天を衝いたままだった。

 

「はい、お兄ちゃんの大事なおっぱいでちゅよー?」

 

ラミはしゅるりと胸を申し訳程度に隠していた布を取る。下から現れた乳首はぷっくりと充血しており、つんと上を向いているのが魅力的でごくりと生唾を飲んでしまう。

 

「どーん!」

 

ずにゅりと一気に俺のペニスはラミの乳房に呑み込まれる。ラミの唾液が潤滑となり、重量感のある二つの丘に右から左からこねくり回される感触に腰が跳ねる。

 

「お兄ちゃん?気持ちいい?」

「な……なぁ……ルカともこんなこと……してるのか?」

 

気持ち良さに気を持って行かれそうになりながら、ついつい口から余計な一言が飛び出してしまう。

 

「うん、何度かつまみ食いしたよー。ルカ、天使のハーフだから精が上質だしね」

「そう……か……」

 

あっけらかんとラミは口にする。そう言えばずっと前に死んだルカのおふくろさんはとても美人だったが、まさか天使だったとは。勇者と天使のハーフならばそれはもう素質が段違いのはずだ。俺の知らない旅先でルカとラミが交わる姿を想像してしまい、胸がちくりと痛んだ。

 

「もー!そんなことより今はおっぱいに集中!」

「うっ……!」

 

ラミは口を尖らせて両腕で乳房を圧迫する。その中に囚われた俺のペニスに柔らかさに加え締め付けまでもがもたらされ、どんどんと精を作っては放てと命じられているようだ。

 

「あは、もう出ちゃう?出しちゃう?良いよ。いっぱい出してっ!」

「ぐっ……ううっ……」

 

びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ!!

 

二度目の精が胸の間に放たれる。今までに体験したことのない勢いの射精だったにもかかわらず、ラミの爆乳は圧倒的なサイズで、外に精が漏れることはなかった。ラミは乳房を開いて中にべっとりとこびりついた精を俺に見せつける。

 

「気持ち良かったみたいだね。こーんな、湯気が出そうな濃厚ミルク出してくれちゃって♪」

「ああ……」

 

ラミは乳房の中の白濁を塗り広げるように手で伸ばす。乳首にまで付着した分は器用に乳房を持ち上げて舐め取り、手に残った分もまた俺に見せつけるように口に垂らして嚥下する。こくり、とラミの喉が動くのに目が離せない。それでも、ねばついた精はラミの両乳の間にべったりとへばりついて存在感を示している。

 

「お兄ちゃん、見ててね」

 

ラミは俺の目の前に這い寄って、乳房を見せつけた。そのまま両手でぎゅうぎゅうと両乳を圧迫し、ごしごしと俺が汚した部分を擦るように動かしていく。

 

「はい、じゃーん」

「えっ……?ど、どうなってんだ!?」

 

乳の中にこびりついていたはずの精が綺麗さっぱり消えてしまっていた。理解を超えた現象に口がぽかんと開きっぱなしになる。

 

「えへへ、クイーンだからね。肌からでも精を吸収できるんだよ」

 

悪戯っぽく笑って、ラミは立ち上がり、俺に向き直った。

 

「で・も……一番すごーいのがまだ残ってるよね?」

「う……ああ……」

 

ラミは指でくぱりと秘所を開いてみせる。少女らしく無毛のそこは、てらてらと蜜が溢れひくひくと男を誘うように襞の一枚一枚が動いているのが見て取れる。ラミは寝転がったままの俺の眼前に秘裂を晒し、奥の奥まで見せつける。

 

「ルカがどうとか、関係ないよ。お兄ちゃんの初めてを貰ったのはラミで、ラミの初めてをあげたのはお兄ちゃん。だから、ラミはお兄ちゃんを食べにきたんだよ」

「…………」

 

あの時の「初めて」は俺としたのが初めて、ではなくラミが性器を使っての吸精そのものが初めてだったのか。こうまで言われてしまっては俺はもう全てをラミに委ねて大人しく食べられる他なかった。

 

「だからね……いただきます」

 

ラミはゆっくり、ゆっくりと屹立したペニスに腰を下ろしていく。直接触れていないにもかかわらず既に温かさが亀頭を包み、ぽたぽたと垂れる愛液がペニスに降りかかる。一瞬にも永遠にも感じられる時間。

 

ずにゅにゅにゅにゅにゅにゅっ!

 

「「あああああああああああああっ!!!」」

 

挿入の瞬間、俺はラミの中に精を解き放ってしまっていた。どくどくと、ラミの胎内に精が吐き出されていく。ラミがそれをごくごくと飲み下していくのが感じられる。もっと、もっと飲んでほしい。もっと出さなくては、もっと、ぜんぶ。ラミは俺の上で腰を幾度も叩きつけ、その度にぶるんぶるんと乳房が揺れる。それを見ながら、ラミに際限なく精を漏らし続けて飲んでもらう。それはとても幸せなことだった。身体全てが蕩けてラミの胎内に入り飲み干されてラミと一つになりそうな感覚。幸福感に包まれたまま俺の意識は溶けていった。

 

 

「ごめーん、お兄ちゃん、やりすぎちゃった」

 

もう動けなくなるほど吸精された俺は、ラミの手によって椅子にどうにか座らされていた。別にあのまま全部吸われてもよかったのに、と思わされてしまうのはクイーンサキュバスの魔力なのか、それともラミだからか。

 

「ほら、お水飲んで、お水」

「ぁ……」

 

こくりと口移しで水とともに何か魔力が流し込まれ、失われた活力がほんの少し戻ってくる。

 

「落ち着いた?」

「あ……ああ……」

「気持ち良かった?」

「それはもう」

「良かったぁ!」

 

ラミは満面の笑みを浮かべる。その笑顔にどきりとして吸い尽くされたはずのペニスがまたじんわりと熱を帯びてきてしまう。

 

「と、親父とおふくろが気になるし神殿に行かなきゃな。ラミも仕事があるだろ?」

「お兄ちゃん」

 

立ち上がろうとした俺だったが、急にラミの声のトーンが真剣なものに変わり、腰を落としてラミに向き直った。

 

「あたしね、馬鹿だからよくわかってないんだけど、この世界がなくなっちゃうかも知れないの」

「……は?」

 

今までのラミの話も壮大だったがそれに輪をかけて規模が大きくなり、間の抜けた返ししかできなかった。

 

「えっとね、この世界は正しい世界じゃないから……正しい世界が起きた事件の影響を受けてなんかどんどんひずみが出てきてるんだって。だから、タルタロスができたり、作物やお魚がおかしくなったりしてるの」

「いや、何を言ってるのかわからんのだが」

「あたしもわかんない。でね、あたし達はいっぱいいっぱい旅をしてきたの。過去にも行ったし、別の世界にも行ったの。イリアスヴィルが天使に滅ぼされててお兄ちゃんもあたしも、誰も彼も死んでた世界もあったよ」

 

話の内容はさっぱり頭に入ってはこなかったが、ラミの言葉に嘘は感じられなかった。

 

「モリガン様たちは無事な世界にこの世界の人たちを転生させることで、生き延びさせようとしてるけど、ラミはそれが良いことなのかわかんないの」

「いや、俺にもよくわからないが……」

「だって……っ!」

 

ラミの言葉に嗚咽が混じる。

 

「正しい世界って何なの!女神イリアスが健在で、魔物は人間を襲うもので、この世界が正しくない世界だって!あたしとお兄ちゃんの関係が正しくないだなんてそんなのおかしいよ!」

「ラミ……」

 

俺にはラミの言っている話もはっきりとは理解できなかったし、ルカ一行の考えている方法の是非もわからなかった。だが、確かにラミと俺の過ごした日々を否定されるのはどこかおかしいとは確かに思った。

 

「お兄ちゃん」

 

ラミが少し困ったような顔で俺に向き直る。その表情が、俺を押し倒して犯そうとした時の顔とダブって見えた。

 

「あたしね、今から最後の戦いに行くの。勝てる保証もないし、勝ったとしてもあたし達もこの世界も消えちゃうかもしれないの。だから……お兄ちゃん、お兄ちゃんの全てをラミにちょうだい?」

 

目尻に涙を浮かべてラミは真剣な表情で告げる。

 

「お兄ちゃんの、精だけじなゃい。血も、肉も、骨も、髪も、魂も残さず全部ほしいの」

「ラミ……」

「急に、言われても困るよね、こんなの……おじさんとおばさんにも話さなきゃだし、すぐにとは言わないか―――」

「良いよ。全部ラミにあげる」

 

自然にすらすらと本心が口から出てきた。

 

「俺の全部をラミにあげるから、俺もラミと一緒に連れてってくれ。ずっと一緒だ!」

「お兄ちゃんっ!!」

 

眼から涙を溢れさせながら、それでもラミの目が妖しく光る。次の瞬間、俺の視界が一変した。ラミを正面から見ていたはずが正面に見えるのはテーブルの脚と、その向こうにてらてらと光る先ほどまで俺の精を啜っていた魔性の器官だった。

 

「お兄ちゃん、ありがとう。大好きだよ」

 

ラミの声は上から聞こえてきた。遅れて俺が小さくされたのだと悟った。流石はクイーンサキュバスと言ったところだろうか。

 

「ねえ、お兄ちゃん、あたしにはこんなことしかできないけど……どう、食べてほしい?」

「どう、って?」

 

ひょいと手のひらの上に俺をつまみ上げ、ラミは俺を正面から見つめて問いかける。

 

「そのままお口にぱくって入れて、全身ふやけるぐらいしゃぶって、最後はあたしのお腹の中でとろーり、とろーり、蕩けてあたしと一つになるのか」

「おまんこでもいいよ。中に挿れて、全身をクイーンサキュバスのおまんこでぐにゅぐにゅされながら、どんどんどんどん奥に進んでいくの。子宮に入ったらそのまま子供になって、胎児になって、あたしの中に回帰しちゃう」

「おっぱいもいけるよ。さっきのお兄ちゃんのミルクみたいにお胸でごーしごーしってやってるうちにお兄ちゃんは石鹸みたいに小さくなってあたしのおっぱいの中でとろとろー、ってミルクになっちゃうの。それか、乳首から丸呑みしちゃうってのもできるよ。おっぱいの中でお兄ちゃんはとろとろにとろけちゃうの」

「尻尾、まだ体験したことなかったよね。尻尾で丸呑みしてとろとろにして一滴ずつあたしのお腹の中に向かっていくの」

 

全ての選択肢を示す度にラミは蠱惑的な表情とともに現物を見せつけて誘惑してくる。俺はもちろん、ラミとずっと一緒であればどれでも構わなかったが、それでも選んだのは――――――




前編です。後編も今のうちに全パターン少しずつ進めておきます

俺はラミの――――――

  • 口で
  • おっぱいで
  • 乳首で
  • 膣で
  • 尻尾で
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。