乙女ゲームのR-18ルートに突入してしまった… 《もしかしたら あったかもしれない『はめふら』R-18ルート》 作:帆速やこぬ
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『――お姉さんのオーガズムでこの入れ物をいっぱいにしてくれたら、出してあげるよ』
「!!?」
聞き間違いだよね? 今、私の“オーガズム”って言った?
「そんな形のないもので、どうやってその瓶を満たせというのです!」
『ああ、それはね』
パチンと指を鳴らすと、どこからともなく触手が伸びてきて私を持ち上げる。
「きゃあっ!?」
咄嗟の事でマントを離してしまい、そのまま触手の本体に引き寄せられていくと、人がまるまる入ってしまえそうな大きなコブ状の部分に、胸から下を飲み込まれた。なんとか出ようと腕を突っ張ってみたけれど、ぬるぬると滑って抜け出す事ができない。
――私、食べられちゃうの!?
「カタリナ!」
「そんな! さっき倒したのに!?」
「剣がない!」
『無駄だよ。ここでは全てが僕たちの思い通りになる。あらゆる物を作り出せるし、消す事ができる』
「それなら、魔法で!」
『だから無駄だってば。この触手の怪物は僕たちが作ったのだから、強さも自由自在』
『これはさっきお兄さんたちが戦ったものとは違うよ』
アルくんたちの言う通り、さっきの触手は動きが緩慢だったのにこの触手は動きが素早く、気付いた時にはみんな、腕や脚を絡め取られて動けなくされていた。
「みんな!」
「カタリナ!」
「義姉さん!」
「このッ! 離せ!」
「カタリナ!」
コブ状の本体の中はあらゆる太さの触手が蠢いていて、全身に一斉に巻き付き、絡まり、吸い付く。
「――あぁっ!……いやっ!…だめぇっ!」
さっきの触手に飲まされた何かのせいで火照り敏感になっている身体中を、無遠慮に舐め回すように触手が愛撫する。
――みんなが見てるのに!
幼馴染みたちの目の前で凌辱される恥ずかしさと、身体中をぬるぬると刺激する抗えない快楽に頭がどうにかなってしまいそうだ。
先が繊毛状になった触手が下着の中に入り込んで、敏感なところをぞろぞろと刺激する。
――やばい! こんなの耐えられる訳がない!
「やめて! お願いっ! いやあぁっ、あぁっ、やっ、あぁあッ!」
絶頂した瞬間、リューくんの持つ瓶の蓋が少し光り、瓶の中に何かが転がり落ちた。
入れ物の底にはガラス玉のようなものがひとつ、入っている。
『これは、今お姉さんが絶頂した分だよ。お姉さんがオーガズムを迎えると、この魔導具でキャンディに変換されて出てくるようにしたんだ』
アルくんが蓋を開き、取り出したキャンディを口に放り込んだ。
『んん~! 甘~い!』
『あ! アルギュロス、ずるい!』
リューくんがアルくんに顔を近づけると、そのままキスをする。
『ん……はぁ……んんっ……』
美少年たちがひとつのキャンディを、互いの舌先で転がし合って貪る淫靡な光景に、思わず息を飲んでしまう。
『ぷはっ……あはは……お姉さん、最高! 凄く美味しいよ……触手が相手でこれなら、期待しちゃうね』
上気した顔で唇を舐めながら、アルくんが笑みを浮かべた。
『オーガズムに達した時の精気は、極上なんだ』
『僕たち夢魔は、精気がないと生きていけない』
『お姉さんにとって誰が一番なのかを聞いたのはね、互いに想い合い本当に愛し合ったオーガズムが最高の美味だからさ』
『いつもは僕たちが、その人の想う人や理想の人に姿を変えて精気を分けてもらうんだけど』
『でもお兄さんたちみんながお姉さんの事を好きで、お姉さんもそうなら、もうみんなでシちゃえばいいよ』
『今までこんな風に形に変換するなんて思い付きもしなかったけれど』
『だからこの瓶がいっぱいになるまで、付き合ってもらうよ』
触手から解放され、地面へと降ろされる。みんなも触手の拘束から解かれていた。
ほぼ裸の為、みんなが目を逸らし、ジオルドが急いで拾い上げたマントで私を包んでくれる。
全身をぬるぬるとした触手の粘液が覆い、オーガズム直後の余韻で身体に力が入らない。
「あり、がとう…ございます……ジオルド様……」
「いえ」
ボウッとしながら見上げると、ドキリとしたようにジオルドは顔を赤くし、アルくんたちに向き直った。
「――馬鹿を言わないでください! “みんなで”なんて!」
「そんな事、できる訳ないだろう!」
「俺は別に、こいつを好きな訳では…!」
「カタリナは俺にとっても妹にとっても大切な友人だ。手を出すなんてできるはず――!」
『ええ~? そういう建前はいらないんだけど』
『それならこういうのは、どう?』
アルくんがパチンと指を鳴らすと、身体に衝撃が走り、思わず膝から崩れた。
「カタリナ!?」
「な……な………?」
身体を覆っていた粘液がスウッと肌から吸い込まれ、全身の神経という神経に電気が走り、マントの布が肌に触れているだけでおかしくなりそうだ。
「……ぁ……あっ……」
ハッ、ハッと息が乱れ、耳元でドクドクと心臓が鳴る。
「どうしたの? 義姉さん!」
「おい! しっかりしろ!」
助け起こそうと駆け寄り伸ばされたみんなの手が触れ、全身に快楽の衝動が突き上げる。
その瞬間に理解した。
「だっ、だめ! 触らないで!」
触れられたら最後、きっと私は見境なくいやらしい事をねだってしまう。
「彼女に一体、何をした!」
『触手の粘液は媚薬になっていてね』
『さっき飲ませたのに加えて、今、全身から吸収したから』
『今のお姉さんは身体中が敏感に昂って、快楽の事しか考えられない状態だよ』
アルくんたちの言う通り、身体が火照り、息が乱れ、全身が性感帯になってしまったかのようにジンジンする。それにつられるように、滅茶苦茶にされたいという衝動が湧き上がり、口を衝いて出てしまいそうになる。
『ほらほら、早く! お姉さんがつらそうだよ?』
『早くシてあげないと、気が狂ってしまうかもね』
『ここは夢の世界ではあるけれど、心が壊れれば、現実の世界にも影響するからね』
「――な!?」
ジオルドがリューくんの持つ瓶を見てから私を見ると、キースたちを振り返り、もう一度私を見る。
ギリ、と血が滲むほど唇を噛みしめてから、ジオルドは息を整えると片膝をついて微笑み、私の目元に溜まった涙を優しく指ですくい取る。
「……ジオ…ルド、様…?」
「カタリナ、僕の力が足りなく、君の純潔をこんな形で奪う事になって本当にすみません。すぐに楽にしてあげますから、少しの間だけ僕たちに身を委ねてもらえますか?」
「……はい……」
ジオルドは立ち上がり、三人を真っ直ぐに見た。
「みなさん、聞いての通りです。カタリナを――助ける為に、協力してください」
キースとアラン、ニコルが頷く。
『おーお、やる気になってくれた?』
『なら、特大サイズが必要だね』
指を鳴らすと五人で並べそうなほど大きなベッドが現れる。気付くとベッドの中心に、みんなでふわりと沈んでいた。
『あ、そうだ。お兄さんたち、始めたらまた揉めそうだから僕たちが順番を決めちゃうね』
『どうしようか』
『出会った順でいいんじゃない? キャンディを1つ作ったら、交代』
キースとニコルが何か言いかけ、そんな場合ではないと思い直したように飲み込んだ。
アランはまだ迷っているような素振りだ。キースやニコルはともかく、アランにはメアリという婚約者がいる。裏切るような事ができる訳ないし、させたくない。
「アラン、様……アラン様にはメアリがいるのですから、無理…しないで……」
「うん……いや、安心しろ。できる限りの事はする」
そう言いながらも目が合うと赤くなり、手で口元を覆いながら目を逸らす。
『そんなに深刻に考えなくても大丈夫だよー?』
『だってここから出る時には、ぜーんぶ忘れちゃうんだからね』
微かに軋む音を立て、ジオルドが傍に来た。
瞳を覗き込むように見つめ、微笑む。
「カタリナ……愛しています」
「ジオルド様……」
ジオルドは両手で頬をそっと挟むと、唇を重ねた。
いきなり強い刺激を与えないようにという気遣いか、意外なほど優しいキスに小さく溜め息を吐く。
唇を離しても、ジオルドは無理に続けようとはしなかった。
ただ黙って微笑むジオルドの唇の端に滲んだ血に気付き、そっと触れる。
「……すみません、ジオルド様……私の為に、怒ってくれたのですよね……」
「これは自分の無力さと不甲斐なさに腹が立っただけです。君のせいではありませんよ」
「でも……」
ジオルドは唇に触れていた手を取ると、指先にキスをして、傷を指した。
「そうですね……カタリナがここにキスをしてくれたら、痛みも和らぐかもしれません」
こんな時だからか、ジオルドは冗談めかして笑うと、ゆっくりと顔を寄せる。
「本当は、僕以外の男になんて絶対に触れさせたくないんです……だから……僕と向き合っている時だけは、僕の事だけ考えて……」
乾いた熱い唇がついばむように何度も何度も唇を這い、やがて舌が差し入れられた。
「……ん………ん…んっ……ふ……」
少し乱れたお互いの呼吸を感じながら、舌を絡め、吸い合う。
「……カタリナ………カタリナ………愛していますよ、カタリナ……」
何度も名を呼び、愛していると囁くジオルドの深いキスに、気が遠くなってしまう。
――瓶に、キャンディの落ちる音がした。
「さあ、どいてください、ジオルド様。次は僕の番です」
ジオルドはキースを見て深い溜め息を吐いてから、私の額に口づけをした。
「また後で、ね。カタリナ」
ジオルドが離れると、ガバッとキースがマントごと私を抱き締める。
「キース?」
ギュウッと力任せに強く抱き締められ、首筋にキースが顔をうずめた。
「いた…痛いよ、キース!」
「あ、ご、ごめん、義姉さんっ」
ハッと慌てて身体を離すキースは、なぜか凄くつらそうな顔をしている。
いつも優しいキースが、珍しい。でもこんな事になって、戸惑ってしまうのは当然かも。
「ううん、私の方こそごめんね、変な事に巻き込んで……キースがいやなら、無理しなくていいんだからね」
「違う! 違うよ、義姉さん! 嫌な訳じゃない……嫌な訳、ないじゃないか!」
「キース?」
「ずっと好きだった人と愛し合えるチャンスなんだ。だけど……」
再びキースが私を抱き締め、少し震える義弟の声を聞く。
「ジオルド様とキスをしている義姉さんを見て、気が狂うかと思った。いつか義姉さんは僕以外の誰かを選ぶ日が来るかもしれないと覚悟はしていたつもりだったけれど、目の前で義姉さんを奪われて、嫉妬で燃えてしまいそうだったよ」
「キース……」
なんて言ったらいいのか分からず戸惑っていると、キースが深呼吸した。
「……ごめん、義姉さん。変な事言って……義姉さんはずっとひとりぼっちだった僕に温もりをくれた大切な人だから、必ず助けるよ。だから安心して」
キースが顔を上げ、真剣な表情になる。
「今だけは、僕に義姉さんをちょうだい」
そう言うと、キースが頬と首元に手を添えて唇を重ねる。
優しいキースらしい口づけは、次第に熱を帯びていった。
「大好きだよ、義姉さん……だーめ、目を閉じちゃ……僕の事、見つめながら……ほら……もっと舌、絡めて……」
仲のよい義弟だったはずのキースに情熱的なキスをされ、貪られて、イケナイと分かっているのに止められない。
「ふふ……義姉さんの舌、美味しいね……もっともっと、義姉さんを味わわせて……」
「あ……んっ…キース………これ以上、したら……」
「したら? ……したら、どうなっちゃうの、義姉さん?」
上気した顔に、欲望の燃えた瞳でキースが微笑む。
見た事のない、いやらしい義弟の表情に、ゾクッと身体の芯に甘い疼きが走った。
「――っ!………」
――カツッと瓶の底を打つ音が響いた。
キースが頬に軽くキスをして離れると、アランが近づく。
「ええっと……そうだな、その……子供の頃から、お前には感謝している。いつだって嘘のないお前といるのは落ち着くし、毎日が楽しい。だから絶対に、みんなで無事にここから出よう」
アランは生真面目にそう言うと、首筋にキスをした。
「……んっ」
アランの唇を気持ちがいいと感じてしまい、メアリに心の中で謝る。
――ごめんね、メアリ。婚約者にこんな事させて……
罪悪感の一方で、チュッ、チュッと首筋に優しく吸い付くアランの唇のくすぐったい感触で、切なく身体が昂ってしまう。
「…………っ……」
声を出さないよう必死に抑えていると、アランが心配そうに見上げた。
「カタリナ……俺じゃ気持ちよくなれないか?」
「ち、違います! そうではなくて、その……」
「……メアリの事が気になる、か?」
「……はい……」
「なら、目を閉じていろ。お前は何も考えずに、ただ身を任せていればいい」
言われた通り目を閉じると、アランがフッと笑った気配がした。
「お前は素直だな」
「アラン様?」
「いや、すまん……まさか、こんな事になるなんてな」
「?」
「子供の頃からずっと一緒にいるお前に……こんな事をする日が来るなんて、正直思いもしなかった」
「すみません、おかしな事に巻き込んでしまって」
「お前が謝る事じゃないだろ」
首筋へのキスを再開しながら、アランが顔をうずめて思い切り息を吸い込んだ。
「前から少し、気になっていたんだ……お前から何か、甘い匂いがするのが……なんだか…変な気分になってくる……」
おもむろにアランの舌が首筋をじっくりと舐め上げ、ゾクゾクッと震えてしまう。
「んっ……!」
「……それに、さっきジオルドとキースがお前にキスをしているのを見た時、引き離したい衝動に駆られた……なんでだろうな……“嫌だ”って思った」
「アラン…様?」
「……すまん、俺にもよく分からん……もう子供のままではいられないと突きつけられたようで、動揺したのかもしれない」
不安を吐露するようなアランの言葉に思わず目を開けてしまうと、アランも自分に驚いたように目を見開いた。
「あ、いや、悪い。変な事言ったな。……続けるぞ」
アランに顔を寄せられ思わずギュッと目を閉じると、耳元でそっと囁く。
「カタリナ……少し舌、出せるか?」
恥ずかしさを押し殺して口から少しだけ舌を出すと、アランが舌先を舐めた。
「ふ……っ………んっ…はっ……ぁふ……」
目を閉じていると余計にアランの温かい唇とぬるぬると絡まる舌の感触に集中してしまい、声が漏れてしまうのを抑えられない。
アランが強く、ジュウっと音を立てて舌を吸い絞る。
「ふぁっ! んっ…ふっ…!」
――瓶の中にカラン、とキャンディが当たる音がした。
「カタリナ……大丈夫か?」
ニコルは傍に来ると心配そうに覗き込んだ。
「ニコル様……」
「立て続けに、その……させられて、身体がつらかったりしないか?」
ニコルの穏やかな声と優しい気遣いに、昂った身体もほんの少し落ち着く気がする。
「ありがとうございます、ニコル様。大丈夫…とは言えませんが、でもみんな気遣いながらしてくれるので、最初みたいな気が変になってしまいそうな苦しさはないです」
「そうか」
ふっと魔性の微笑みを目の前で見せられ、ドキリと心臓が音を立てる。
「――カタリナ」
ニコルが真剣な瞳で、顔を近づけ見つめた。
「ニコル様?」
「家に閉じこもって本ばかり読んでいたソフィアが変わる事ができたのは、君に出会えたおかげだ。本当に感謝している。だから――…」
そこまで言ってニコルは言葉を切り、「……いや、今言うべきなのは違うな」と視線を泳がせる。
「そうだな……うん……」
少し赤くなったニコルが、自分に言い聞かせるようにひとり頷くと、再び真っ直ぐに見つめた。
「カタリナ……君に出会えて、俺は本当に幸せだ。見ているとこちらまで笑顔になってしまう明るい笑顔も、いつも楽しそうにキラキラと輝く瞳も、誰にでも分け隔てなく接する事のできる優しさも、柔軟で少し破天荒で何者にも縛られない自由な心も、何もかも――君の全てを、愛している」
いつもはニコルに見つめられていると、魔性の魅力で何を話していたか記憶がなくなってしまうのに、この空間ではなぜかニコルの言葉がスウッと入ってくる。
こんなにも真剣に想ってくれていた事が信じられず、自分の頬をつねってみた。
……痛い……夢の世界だけど、夢じゃない……。
「ジオルドの婚約者だと分かっていてなお、君への気持ちを止める事はできなかった。ずっと一緒にいる事はできないからこそ、共にいられる今を大切にしたいと思っていた。だから――」
黒い瞳に映る自分が見えるくらい、ニコルが顔を近づけた。
「――今だけはその瞳に、俺だけを映してほしい」
額に、まぶたに、鼻の頭に、頬に――。
顔中に温かな唇が触れ、耳たぶを優しく噛まれると、思わず溜め息が漏れてしまう。
「カタリナ……力を抜いて……」
「はい……」
腰をグッと引き寄せられ、ニコルはぴったりと上半身を密着させた。
その拍子にマントを落としそうになって、慌ててギュッと掴み直す。
しっかりと腰に回された手が“逃がさない”と言っているようで、ドキドキしてしまう。
ニコルは反対の手で首筋をスッと撫でながら、焦らすようにゆっくりと舌先で唇を舐めた。
――早く……その先をして……
そんな風に感じてしまうのは、きっと媚薬のせい。
そう自分に言い聞かせ、唇を開いてニコルの舌を受け入れる。
「……緊張しなくていい。もっと……身を任せて……」
柔らかな舌が誘うように差し込まれ、舌先を合わせると、しばらく続けてからニコルは唇を離した。
「まだ、硬いね……緊張してる?」
ニコルは首筋と耳たぶを優しく指でなぞりながら、微笑んだ。
「カタリナ、もっと舌の力を抜いてごらん」
「はい…………んっ!」
――舌の力を抜くだけで、キスってこんなに気持ちがいいの!?
「ふぁ……んっ……んっ…」
ぴったりと合わせた唇と、優しいのに情熱的に絡められる舌が身体の芯を甘く昂らせていく。
「カタリナ……少し、激しくしても?」
「…っ……はい………んぅっ!」
――本当にこれは、ニコルなの…!?
いつも穏やかなニコルからは想像もできない、激しく貪るようなキスに、戸惑いながらもとろけてしまう。
「……っふあ…ニコル、様ぁ…あっ……」
――転がり落ちたキャンディが、瓶の底を叩いた。
「さあ、誰よりもとろけさせてあげますよ、カタリナ」
ジオルドは上着を脱ぎ、シャツの首元のボタンを外しながら、耳元で囁く。
その囁きだけで、ゾクゾクと背筋に快感が走る。
「義姉さん……最後には僕が一番気持ちよかったって言わせてみせるからね」
ジオルドとは反対の耳元で、キースも囁いた。
「キース、今は僕の順番のはずなのですけど?」
「ジオルド様が先に義姉さんを果てさせればいいのでは? それともテクニックに自信がないのですか?」
二人が黒いオーラを出しながら笑顔で睨み合う。ジオルドが溜め息を吐いてから、また耳元に口を近づけた。
「こんな形で本当に残念ですけれど、でもこうなったからにはたっぷり愛してあげますから。覚悟してくださいね、カタリナ」
「大好きだよ、義姉さん……僕がいっぱい、気持ちよくしてあげるね」
二人が甘く囁きながら、熱い息と共に耳を舐め回す。
――私、悪役令嬢なのに! ジオルドとキースは破滅フラグ要注意なのに! なんで二人に愛していると囁かれながら、両耳を責められているの!?
触手とは違う繊細で熱を持った舌がぬるぬると耳を舐める感触に、わずかに残っていた理性が飛んだ。
「あっんっ…あっ……ジオルド様…キース…!」
――瓶に、カランとキャンディが落ちた。
『媚薬の効果もあって、結構すぐに集まりそうだね』
『はいはい、そこの二人。お姉さんもう絶頂したから、他の二人と交代してね』
不満そうなジオルドとキースが離れ、アランとニコルが近づいた。
なぜか流れで二人一組になっている。
アランがどこに触れたらいいのか迷うように、伸ばした手を引き、ニコルを見る。
ニコルは頷くと、綺麗な黒い瞳で真っ直ぐに私を見つめながら、マントをギュッと掴んでいる手に触れた。
「カタリナ……」
そっと指の力を抜くように1本ずつマントから引き離していく。
「いや……だめです、ニコル様……」
「力を抜いて、カタリナ……恥ずかしがらなくていい」
やがて全ての指を外され、押さえるものがなくなったマントがするりと肩から落ちてベッドに広がった。
心の奥まで見透かされているようなニコルの深い色の瞳に見つめられていると、それだけでクラクラとしてきて、恥ずかしさも忘れもっと見てほしいとすら思ってしまう。
「……とても綺麗だ……カタリナ」
ニコルが肩にキスをしながら乳房に優しく触れる。
「はっ……あああぁぁっ」
「っ! ……カタリナ、お前――意外といやらしい身体しているな……」
ゴクリと唾を飲んだアランが、少し躊躇してから乳房に手を伸ばす。
二人は首筋から肩、胸元にチュッチュッと音を立ててキスをしながら、時折なぞるように舌を這わせる。
温かな手が乳房を包み、アランの少し不器用で荒い愛撫も、ニコルの優しいけれど焦らすような愛撫も、ゾクゾクと感じてしまう。
「カタリナ、強過ぎる、か?」
首を横に振る。
「……アラン様の大きな手にすっぽり包まれるの、好き、です……」
「カタリナ、して欲しい事、ねだってごらん?」
「ニコル様…意地悪……」
一番敏感な部分に触れてもらえず、期待で乳首がツンと突き出してしまっている。
「……芯、触って……ほしいです」
「ん……いいよ、たくさん弄ってあげる」
優しい指先が乳首を弾き、クニクニとこねる。
「あっ…あっ…あっ…気持ちいいっ…ニコル様っ…アラン様ぁ…! んんっ!」
――カツン、と硬い物が落ちる音がし、アランとニコルが残念そうに身を引いた。
ジオルドとキースが待ちきれなかったように近づくと、競うように乳房を愛撫し、乳首にしゃぶりつく。
乳房が持ち上がるほど強く吸いつき、舌先で転がし、舐め回す。
「待って二人ともっ…! そんな……ぁんっ……今、凄く敏感なのに! 二人にそんなに責められたら――!!」
キャンディの転がり落ちる音でアランとニコルに変わると、二人も乳首を舐め回し始める。
――なんでっ……乳首ばっかり!
アランはベロベロと舌全体を使っていやらしく、ニコルは尖らせた舌先でねちっこく舐め回しながら、二人の手がお腹を滑り、太ももの内側を撫でる。
「んっ……」
「カタリナ、脚、開くぞ……」
「……ふえ?」
媚薬と愛撫で敏感になり過ぎている乳首を立て続けに責められ、訳が分からないままアランとニコルに強引に脚を広げられてしまう。
下着から溢れてしまうほど濡れた部分を広げられ、恥ずかしい一方で触れてほしいという欲求と期待がきゅんきゅんと子宮を昂らせる。
乳首を吸われながら太ももを撫で回され、アランとニコルの指が下着の上から秘部に触れた瞬間、イッてしまった。
「お前……まだ触れただけだぞ?」
「仕方がない。今のカタリナは媚薬で感度が上がっているらしいから」
『なかなかいいペースだね』
瓶に溜まったキャンディを眺め、クリューソスが嬉しそうに笑う。
『最初は“そんな事はできない”なんて言っていたのに、もうお兄さんたち、凄い乗り気』
『むしろ待ちきれないみたい』
『お姉さんを愛したくて仕方がない感じだね』
『ところで、いつの間にか二人一組になっているね?』
『たくさんキャンディを作ってもらう為にも、今はまだ邪魔できないようにしとこうか』
『それがいいと思う』
アルギュロスが指で輪を作って覗き込んだ。
『――あれ? お兄さんたちもう、それぞれお姉さんの事、愛してあげてるじゃない』
『でもその記憶、封じ込まれているみたい』
『……本当だ……クリューソス、なんで記憶を戻さなかったの? その方が面白そうだったのに』
『んー…。お兄さんたちの気持ちがあまりに本気だったから、戻したら殺し合いでも始めそうじゃない?』
『そうかなあ?』
しばらく黙って指の輪を覗き込んでいたアルギュロスが、肩をすくめた。
『お兄さんたちは、お姉さんを悲しませるような事は絶対にしないと思うよ』
ジオルドがすぐ後ろに座って腰に両手を回し、脚の間に私を引き寄せた。耳たぶにキスしながら囁く。
「そろそろ下着は脱いでしまいましょうか、カタリナ?」
「!」
思わず、キュッと太ももに力が入ってしまう。
ここに来てからすでに何度も絶頂させられ、ぐっしょりと濡れてしまった下着を脱いでしまいたいと思う反面、幼馴染みたちの前で――それも男性の前で最後の一枚を脱ぐのは抵抗がある。
みんな、私の為にしてくれていると分かっていても、さすがに恥ずかしい。
「えっと……」
「まだ恥ずかしいですか? では、このまましましょうか」
ジオルドの手が太ももの間に滑り込み、割れ目に指を添わせるだけでぷちゅぷちゅといやらしい音を立てる。
「ふふ……こんなに濡らして……下着の上から触れても糸を引いてますよ? それに――」
指先がスッと上に滑る。
「ひぅっ!」
「下着越しでも分かってしまうほど陰核が勃って……」
陰核を指で撫でられ、ビクリと腰が跳ねる。
「いやらしくて本当に可愛いですね、君は。このまま全部、食べてしまいましょうか……」
ジオルドは深く溜め息を吐いてから、深呼吸した。
「……すみません、カタリナ。前言撤回です。この後、他の誰かに脱がされてしまうくらいなら、僕が脱がせたい」
そう言うとジオルドは下着に手をかけて少し強引に下ろし、太ももにずらした。
「ジ、ジオルド様!?」
たっぷりの愛液が糸を引きながら太ももにこぼれ、反射的にキュッと膝を閉じてしまったのに、ジオルドは太ももの隙間から秘部へと指を滑り込ませる。
「あ……あっ……はぁ…あ……ぁっ………んんっ…っ」
ひだの中をかき混ぜるようにくちゅ、くちゅ、と音を立てて指にたっぷりと愛液を絡ませると、膣に中指と薬指を入れながら手の腹で陰核を優しく潰し、反対の手で乳房を優しく揉み上げる。
「あぁっ! ジオルド様の指、気持ちいいっ!」
ゾクゾクと背筋に快感が走り、ようやく触れてもらえた膣が悦んでいるのが分かった。
「カタリナ……可愛いですよ、カタリナ……さあ、僕の指でいっぱい乱れて!」
耳元でジオルドの乱れた息を聞きながら、あっという間に限界に達してしまう。
「あっんっ…ジオルド様ぁっ、もうっ! だめ!!」
一際高い音を立てて転がったキャンディは、今までのものより大きかった。
『わあ、大きいのができたね』
アルギュロスが嬉しそうに目を輝かせる。
『オーガズムの深さで大きさが変わるようにしたんだ』
『じゃあ今のオーガズムは段違いでよかったって事?』
『そういう事だね』
それを聞いた瞬間、キースとアラン、ニコルの目の色が変わり、横目でちらりと確認したクリューソスとアルギュロスが顔を見合わせてほくそ笑んだ。
身体に残る甘い痺れでボーッとしていると、キースがシャツの首元を緩めながら正面に来た。
「ジオルド様なんかよりも、もっと気持ちよくしてあげるね」
キースが太ももに引っかかった下着に手をかける。
「義姉さん……脱がせてもいい?」
「そんな…事、聞かないで……」
キースがクスッと笑う。
「 “いや”とは言わないんだね?」
「キースの意地悪」
上目遣いで頬を膨らませると、キースは息を飲んだ。
「っ! ……その顔はずるいよ、義姉さん……」
「え? そ、そんなに目つき悪かった?」
「違うよ! 可愛過ぎって事!」
ギュッと抱き締め、「本当に可愛いよ、義姉さん」と囁く。
「ずっとずっと、義姉さんとこんな風に愛し合いたいって願っていたんだ……」
「キース…?」
「本当は二人きりでしたかったけれど、でも状況が状況だから仕方がないね」
“本当は二人きりで”の言葉で、疑問に思った事を聞いてみる。
「ねえ、キース。みんなはどこにいるの?」
「ベッドの上にいるよ。義姉さんがオーガズムに達する度に、あの夢魔たちが入れ替えてる。自分の番じゃない時に他の邪魔ができないようにする為と、気が散らないように、姿が見えず触れる事もできないように」
ああ、道理で。
さっきから周りに気配はするのにみんなの姿が見えず、だけどいつの間にか傍に来ているから、どうなっているんだろうと不思議だったのだ。
「……あれ?」
ちょっと待って。
――“みんなベッドの上にいる”?
「! ……!? ……!!」
声にならない悲鳴を上げ、思わず顔を両手で覆ってしまう。
それって、みんなの見ている前でエッチな事をしていたって事!? イクところを見られてたって事!?
今更ながら、恥ずかしくて顔を上げられなくなる。
「義姉さん、大丈夫?」
「…! あ、うん……」
心配そうに覗き込む義弟の顔を見て、我に返った。
そうだ、みんなは私の為にエッチな事をしてくれているのだから、恥ずかしがるのは申し訳ない。私にできるのは、みんなが私にしてくれる事を受け入れて、受け止める事だけだ。
「続けて、平気?」
「ん……」
キースが下着に手をかけた。
「じゃあ義姉さん……片脚、抜いて……」
「う、うん……」
受け入れると心に決めても、恥ずかしさが消える訳じゃない。
大切な部分を幼馴染みたちに見られてしまう恥ずかしさに加え、露出癖のある変態だと思われてしまっているんじゃないかと心配になる。
ゆっくりと下着から片脚を抜くと、キースが唾を飲んだ。
「……キース?」
「脱がしてしまおうと思ったけど……こうして脱ぎ掛けの下着が片脚に残っているのも、凄く――そそるね」
「……!」
そう言われると、膝に残された濡れた下着が急に恥ずかしい。
「……義姉さん……脚、広げて?」
「む、無理……」
キースがベッドに手を付いて、ぐっと顔を近づけ耳元に囁いた。
「義姉さんの身体で一番敏感なところ、舐め回してあげるよ?」
想像し、カアッと顔に血が上る。
「だ、だめ!」
「……もしかして義姉さん、見られているって知って、急に恥ずかしくなっちゃった?」
「!」
くすりとキースが笑う。
「いいよ、まだまだいっぱい気持ちよくしてあげるから、楽しみは後に取っておく事にするね」
キースは対面で膝を立てて座ると、脚の間に私を挟む。
「これなら、恥ずかしい部分が周りから見えづらいでしょ」
囁いてそのままチュッと頬にキスをし、少しの間見つめ合う。
「義姉さん……キスして?」
「うん……」
義弟の熱を帯びた色っぽい瞳に見つめられながら唇を重ねると、キースの指が秘部へと滑り込む。
――指と舌が同時に…!
キースの舌が唇に出し入れするのと同じタイミングで膣に挿入された指を抽送され、舌を絡ませれば指もクニクニと膣内をかき混ぜる。
奥手なはずの義弟から、こんなにも情熱的でいやらしい事をされてしまうなんて、数時間前までは思いもしなかった。
――あれ? 数日前、だっけ…?
なんだか時間の感覚がおかしい。この不思議な空間に迷い込んだのはついさっきのような気もするし、迷路を彷徨い、何度も穴に落とされ、触手に色々されたり戦ったり、みんなに愛されたりで、何日も経ってしまっている気もする。
どうしてこんな事になっているのかよく分からないのに、みんなにエッチな事をされるのを抵抗なく受け入れてしまっている自分がいる。
――何度もみんなを相手にエッチな夢を見ていたからかな……
「……義姉さん? 何か考え事してる?」
「キース……私たち、どうしてこんな事に……」
「もちろん、義姉さんの事が好きだからだよ」
何か大切な工程を飛ばしている気がするが、そもそも触手に何かを飲まされてから、ちゃんと考える事ができない。それでも、おかしな事が立て続けに起きているこの状況を説明できる唯一の結論に行きついた。
「あ、そっか。これ、夢なんだ……」
「夢じゃないよ。さっきからあんなにいっぱい色々されてるのに、夢だと思っているの? それとも気持ちよ過ぎて?」
「だって……キースもジオルド様もニコル様も、私の事“愛している”って言ってくれるし、アラン様も優しくしてくれるし……こんな事あるはず……」
こんな事があるはずがない。だって私は主人公ではなく悪役令嬢なのだから。
それに、これじゃあまるで18禁乙女ゲームの逆ハーレムイベントだ。
「僕たちが、好きでもない女の子にこんな事するはずないでしょ。少なくとも僕は義姉さんの事を子供の頃から愛しているし、こんないやらしくて淫らな事だって義姉さんを相手にずっと妄想してきたんだよ」
「な、何を言っているの、キース!?」
「義姉さんが誰かを選ぶまでは黙って――まあライバルの邪魔はするけど――見守るつもりだった。だけどこの異常な状況で、義姉さんが壊れてしまう事だけは絶対にさせないって僕たちは決めたんだ。僕以外の男となんて本当は見るのも嫌だけれど、それはみんなも同じ気持ちで、だから今は義姉さんを愛して悦ばせて、ここから無事出られたらまた正々堂々と義姉さんを奪い合うってね」
キースは悪戯っぽくウィンクする。
「義姉さんはただ僕たちに身を任せて、感じて、気持ちよくなってくれればそれでいいから」
「――ほら……見て、義姉さんの中に僕の指が入っていくところ……」
結局膝を開かれてしまった私は、キースと向かい合い、脚を互いにくぐらせて座っていた。
キースの脚があるので膝を閉じる事ができず、広げた秘部を真正面から弄られてしまっている。
「あ……んんっ……っ」
「ふふ……根元まで飲み込んじゃって……それに、いやらしい音……」
ぬちぬちと音を立てる指が、引き抜かれる度にたっぷりと愛液を纏って糸を引く。
「ああ、こんなに濡らして……たまらないな……今すぐ義姉さんと繋がれたらいいのに……」
キースは溜め息を吐くと、リューくんとアルくんを見上げた。
「みんなで話したんだ。あの瓶の三分の一が埋まるまでは、前戯で義姉さんを絶頂させようって」
瓶に溜まったキャンディは、ようやく底が埋まったくらいだ。
――あんなにたくさん、イッたのに……?
先の長さに少し絶望しながらも、媚薬の効果なのかまだまだ身体の昂りも甘い疼きも治まりそうにない。
キースの指が探るように膣内を擦り、反応を伺う。
「――あっ」
声が勝手に出てしまい、クン、と腰が持ち上がる。
「そう……義姉さん、ここなんだね……」
キースが嬉しそうに微笑み、身体が勝手に反応してしまう場所を念入りに刺激する。
視界がチカチカと瞬き、急激なオーガズムの波に押し上げられる。
――これ、やばいやつだ!
「あっ…キースっ! そこ、はっ……だめっ…!」
「いいよ、義姉さん。我慢しないで――」
「あぁぁっんんーッ」
熱いものが込み上げ噴き出す快感に、頭の中が真っ白になった。
「……ご…めん、ね…キース……びしょびしょ……」
強烈な絶頂で身体から力が抜け、くたりとベッドに倒れ込む。
吹いた潮を真正面から浴びて胸元から下半身までびしょ濡れになったキースが、シャツをつまみ上げた。
「謝らないで、義姉さん。僕の指で、義姉さんが潮を吹くほど気持ちよくなってくれて、凄く嬉しいんだから」
パチンと音がし、ふわりとタオルが落ちてきた。
拭う為に起き上がろうとする私を、キースは微笑みながら止め、そのままその手で私の目元を隠す。
「いいよ、大丈夫。義姉さんはそのまま、余韻に浸っていて。それに……」
キースは少し恥ずかしそうに続けた。
「今、義姉さんに下半身を拭かれたりしたら、僕もちょっとどうなるか分からないから」
キースの手の感触がすうっと消えたと思うと、目の前にはアランがいた。
口元を手で覆い、顔が赤い。
「……キースの愛撫、そんなに――潮を吹くほどよかった、か?」
改めて聞かれてしまうと、凄く恥ずかしい。
「え……えっと……はい……」
アランはゆっくりと息を吸い、深く吐いた。
「なら、俺は……違う方向で責めた方がいいのだろうな……」
アランはそう言うと私を抱き締め、自分の太ももに跨がせるように向かい合わせに乗せて、耳を舐め始めた。
熱い息と舌の感触にクラクラしていると、腰に回した手がお尻の間に滑り込む。
指にたっぷりと愛液を塗り付けてから、お尻の穴にぬるぬると指先が潜り、ゆっくりと差し込まれた。
「ひっ!? ……ぅんっ…!」
――え? え? 違う方向って、そっち!?
「キツいな……カタリナ、俺に身体を預けて……力を抜け」
アランの胸に上半身を預け、できるだけ力を入れないように意識してみたが、初めてのお尻の穴への刺激に、どうしても反射的に締め付けてしまう。
「あ……あぁ……」
――入ってくる…!
アランの長い指が思った以上に奥まで入り込み、ピクピクしてしまうのを止められない。
「……お前、実はこっちも好きだろ。嬉しそうに食い締めてくるぞ」
「は、初めてなので、分からないです」
「へえ……初めて、なのか……」
無関心を装いながら、なんとなく嬉しそうな響きがある。
「……なあ、どんな感じか、ちょっと言ってみてくれないか?」
「ええ!?」
どんな感じって!?
「こういうの、口に出してみると興奮するだろ?」
「そういうもの……なんですか……?」
よく分からないけれど、それでアランがやる気になるのなら、言った方がいいのかな?
アランはキツい穴を慣らすようにゆっくりと、指を抽送する。
今の状態を表現しようとすると、自然とアランの指の動きに集中してしまう。
「ア、アラン様の、長い指が……お尻の、奥まで……入ってきて……ぁんっ……ちょっと苦しいけどゾクッってして……んぅっ……変な…感じ……」
お尻の穴に奥まで差し込まれては引き抜かれる初めての感覚と、イケナイエッチをしている背徳感にゾクゾクと身体が震えてくる。
「変な感じ? それは気持ちがよくないという事か? それとも――」
低く抑えた声で囁く。
「――“イイ”って事か?」
思わず身体がぴくんと反応してしまうと、アランは「どうなんだ?」と重ねて聞いてくる。
どうしよう……気持ちよくない事はないけど、よく分からない。さっきから感じるこのゾクゾクは気持ちいいって事なのかな? でもお尻の穴を弄られて気持ちがいいなんて、言うの恥ずかしいな……。
「んっ…えっと………」
「もしかして……いきなりこんなところを弄られて、嫌だったか?」
「い、いえ! その、恥ずかしいけれど………いやじゃないです………」
「そうか」
アランは満足そうに微笑むと、ぬちぬちと狭い穴へ抽送を続ける。
絶え間なく与えられるその刺激は、すぐにはっきりと快楽に変わっていった。
お尻って……けっこう気持ちいいかも……。
息が乱れ、身体からどんどん力が抜けてしまう。くたりとアランの胸に倒れ込むと、ギュッとシャツの胸元をすがるように掴んだ。
「………ん…………ふっ………」
「お前……アナルも濡れるんだな」
「え…?」
「いや、なんでもない……そろそろ、指を増やしてもいいか?」
――指を――…増やす!?
「む、無理ですっアラン様! 1本でもキツいのに! 2本なんて…!」
『じゃあ、これ使う?』
いつの間にか傍に来ていたリューくんが、小さな瓶を傾ける。
小瓶からとろりとした液体がこぼれてアランの手を伝い、お尻にかかる。
「油、か?」
アランは液体を潤滑剤代わりに指に纏わせ、穴に摺り込むようにした。
――熱い!
「こ…れ……触手の媚薬……?」
『お姉さん、当たり! よく分かったね』
「えっ!?」
アランが驚きの声を上げる。
『いい感じにぬるぬるでしょ? 感度も上がるし、一石二鳥だね』
「大丈夫なのか? 身体に悪い影響はないんだろうな!?」
『ある訳ないでしょ。僕たちに精気を分けてくれるお姉さんを、壊してどうするの』
「さっきはこいつを盾に取ったじゃないか!」
『でも、そのおかげでお姉さんとする気になった、でしょ?』
アランが言葉に詰まる。
『感謝してほしいくらいだよねー』
「馬鹿を言え!」
リューくんとアランの会話をどこか遠くに聞きながら、媚薬のせいでお尻を中心に更に敏感になってしまった身体を持て余す。
アランの指でもっともっとして欲しくてたまらなくて、気が変になりそうだ。
「んっ……あっ……アラン、様……」
「どうした、カタリナ!?」
アランのシャツをクシャクシャになってしまうほど握りしめ、口が勝手に求めてしまう。
「……っと」
「え?」
「もっと、して……」
熱くなった身体は欲望に震え、ひとりでに涙がこぼれる。
見つめるアランが、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「……ああ、もちろんだ。お前が望むだけ、してやる」
もう片方の手の指も、お尻の穴に捻じ込まれていく。
ゆっくりと、だけど容赦なく、アランは両手の中指を奥まで差し込んだ。
「ああぁっ…!」
未知の快感に仰け反ってしまう。
「気持ちいいっ! アラン様っ、お尻なのに! 気持ちがいいの!!」
「大丈夫だ、恥ずかしがらなくていい。これは媚薬のせい――そうだろ?」
「……は…い……」
「だからお前は、ただ感じていろ」
アランの長い指が、時折広げるようにしながら中を探る。
「……どうだ? どこが感じる?」
そう言われても、媚薬の効果でどこに触れられても感じてしまっている。
「全部………アラン様の触れるところ、全部気持ちいいです……」
「一番イイのは?」
「………奥、の……お腹側のところ……」
「……ここか?」
「もう少し、奥……ぁんっ……」
――お尻の中にも気持ちいいポイントってあるんだ……
自分の身体の事なのに、こうしてされるまで知らなかった。そこに触れられるだけで身体の奥にジンジンと気持ちよさが広がり、膣と同じように飲み込むように痙攣している。
「どうだ、カタリナ、このまま絶頂できそうか?」
気持ちのいいところを念入りに刺激されてゾクゾクと昂り、痙攣が止まらない。
「ぁあ……あっ…あっ…アラン様ぁ、キちゃう…! あぁっ! あああぁぁっ!!」
――お尻でイっちゃった……
指を引き抜かれた後も、お尻の穴が切なくピクピクしてしまっている。
乱れた息が治まるのを待ち、ゆっくりと身を起こすとニコルがいた。
困ったようなニコルの顔を見た瞬間、さっきまでの自分の乱れぶりを思い出し、思わず顔を隠してしまう。
「……カタリナ?」
「恥ずかしいです……はしたないところを見せてしまって……」
「いいんだ、カタリナ。言っただろう? 恥ずかしがる必要はない。ただ……」
ただ?
「もっと感じさせてあげるには、どうしたらいいかな……」
真剣に悩む様子に、少し気持ちが緩む。
「カタリナは何か、して欲しい事はあるか?」
「して欲しい事……」
そんな風に言われてエッチな事をあれこれ思いついてしまう自分の変態さ加減が恥ずかしくて、つい反射的に答えてしまう。
「い、言えないです!」
間違えた!
“ない”と言おうと思ったのに、これじゃして欲しい事があるって言っているのと同じだ。
返事の勢いに驚いたニコルが、フッと笑った気配がした。
「笑ったりしないから、素直に言ってほしい。俺はどんな事でもするから」
「………………」
恥ずかしくて隠した顔を出せないでいると、ニコルの低く優しい声が甘く耳奥を撫でる。
「もう一度、アナルを弄ってほしい? 乳首を苛めてほしい? 身体中舐め回してほしい? それとも、そうではなくて……」
囁きに悲しそうな響きが混じる。
「……俺が相手では駄目か?」
「違います! そんな事はないです!」
パッと見上げると、ニコルが微笑んでいた。
「ようやく顔を見せてくれたな」
「ニコル様……」
「恥ずかしい事を無理に言わせようとしてすまない。恥ずかしがるカタリナが可愛くてつい、な。して欲しい事がないようなら、俺がしたい事をしてもいいだろうか?」
「ニコル様の、したい事?」
優しく頭を撫でたニコルの手が、ツッと下腹部を滑る。
「今度はこっちに――キスさせてほしい」
脚に引っかかっていた下着を脱がされてベッドに押し倒されると、ニコルは閉じた膝に手をかけた。
「あの、ニコル様………どうしても?」
「ああ、ここにキスしたい。とびきり深いキスを」
いつにも増して魔性の魅力に溢れたニコルが、瞳の奥を覗き込むように見つめる。
クラッとした次の瞬間にはもう、脚を広げられてしまっていた。
「ニ、ニコル様!?」
「こんなに真っ赤になって……とても――美味しそうだ」
広げた脚の間にニコルは顔をうずめた。
「んっ…! ふっ……んくっ………!」
キスをしているように秘部を口で覆い、舌がうねるように舐め回し、溢れる愛液を舐め取る。
いつもは無口で物静かなニコルが、こんなエッチな事を私としたがる事が信じられない。
みんなが見ていると分かっているのにこんなところを、こんなに情熱的に舐め回すニコルに、理性が飛んでしまいそうになる。
顔中を愛液まみれにしたニコルが顔を上げて微笑んだ。
「――どちらが好き? カタリナ」
「ど…ちら…?」
「唇へのキスと、こっちのキス、カタリナはどちらが好きだろうか?」
「えええ!? ……えっと、それは……」
ニコルは更に指で剥き出した陰核をチュッチュッと音を立てて吸う。
何度も絶頂して敏感になった陰核は、優しく吸われるだけで気が変になりそうなほど気持ちがいい。腰が勝手に持ち上がる。
「ああああぁぁっ! 気持ちいいっ! それ、気持ちいいです、ニコル様ぁ…!」
「そうか、それならたくさん吸ってあげないとな」
愛液を舐め取りながらジュルルッと秘部を吸われ、陰核を舌先でプリプリと転がされて、もう何も考えられない。
「愛しているよ、カタリナ……愛している……」
ただニコルの囁く声と、愛撫に溺れる。
「今だけでいい――嘘でもいいから、俺にも愛していると言ってくれないか…?」
「あぁっ……あっ愛しています、ニコル様!」
身体が昂り過ぎて、耳鳴りがする。
ここで止められたら、きっと発狂してしまう。そう思うくらい絶頂が近い。
「もっと、言って」
――もう、イク! イっちゃう!!
「愛してる! ニコル様! 愛しています! あっ! ああっああぁぁんんっ…!!」
――気付くと、ジオルドが隣にいた。
「ジオ…ルド、様…?」
「……カタリナ」
さっきまでの余裕のある態度と違い、少し様子がおかしい。
こちらを見る目がなんだかとてもつらそうで、微笑んでいるのに悲しそうで、まるで悲しい夢から覚めたみたいな顔だ。
「ジオルド様? 大丈夫ですか?」
心配になりそっと頬に触れると、ジオルドはその手にすがるように頬を押し付ける。
そのまま目を閉じて深呼吸し、ゆっくりと開く。
「……やってくれましたね、ニコル……カタリナの大切な部分にキスをして、愛していると言わせるなんて……」
ジオルドが呟いた。
「いや、ニコルだけではありませんね。キースに潮を吹かされて、アランにアナルを弄られて……。全部、僕がしてあげるはずだったのに」
「あの……ジオルド様?」
「ああ、すみません、カタリナ。独り言です」
そう言うとジオルドは深く息を吐き出してから頬に押し付けていた私の手を取り、甲にキスをした。
「……分かっています。今は割り切らなければいけないという事も、媚薬のせいで君の抑えが利かなくなっている事も。ですが――頭では理解していても、やはり嫌なのです。君が僕以外の男に触れられ、愛されて、悦んでいる君の姿を見せつけられ、それをただ見ている事しかできない事が。胸が張り裂けそうで、苦しくて悔しくて、叫び出してしまいそうでした」
いつもの優雅な振る舞いとは違い、少し乱暴にジオルドの手が両肩を掴む。
「カタリナ、君を僕だけのものにしたい。僕だけを見つめてほしい。僕の事だけを考えてほしい。そして、僕だけを愛してほしい」
ジオルドの真剣な瞳に悲痛な思いが揺らめく。
「僕には婚約者であるという絶対的優位な立場がある。けれどそれは、裏を返せば婚約者である事以外には何もないとも言える。皆に愛されている君が僕の知らない間に誰かにさらわれてしまうのではないか、僕以外の誰かを選んでしまうのではないかと、いつだって不安で仕方がなかった。今のこの状況はまさに恐れていた未来を見せつけられているようで、本当に気が変になってしまいそうなのです」
両肩を掴むジオルドの手が、震えている。
「ジオルド様……」
いつも余裕の笑みを浮かべるジオルドが、こんなにも私を想ってくれていて、そんな不安を抱えていたなんて。
つらそうなジオルドを見ていられず、気が付くと私は自分の胸にジオルドを抱き締めていた。
「カタリナ……」
ジオルドがすがりつくように胸に顔をうずめる。
少しの間そうしていると、やがてジオルドは穏やかな息遣いになった。恥ずかしそうに顔を上げる。
「……すみませんでした、取り乱してしまって……今は僕の気持ちなどより君の身体を楽にしてあげる事を優先しなければいけないのに……」
「そんな――」
なんと返せばいいのか分からない。こんな時、なんて声を掛ければいいのだろう…?
ジオルドに愛していると囁くのは簡単だ。でも本当の気持ちではない。それではジオルドの救いにはならない。
――そうだ。私がみんなに一方的にしてもらってばかりだから、いけないのかも
「ジオルド様。私にして欲しい事はありませんか?」
「え?」
「今の私にはジオルド様の不安を本当の意味で解消してあげる事はできません。だから、ジオルド様のして欲しい事を仰ってください。ジオルド様の気が済むまで、なんでもしますから」
「なんでも……気が済むまで…?」
呟くジオルドの顔がいつもの表情になる。
「本当に、なんでも?」
微笑むジオルドの瞳の奥に、欲望の炎がちらついた。
ジオルドのシャツのボタンを全て外すと、綺麗な上半身が露わになる。
膝立ちになったジオルドの前をズボンの上からさすると、すぐにグッと硬く張り出した。
「はっ…あ……いいですよ、カタリナ……そのまま、ベルトを外して……下も脱がせてください…………ふふ…恥ずかしい? なんでもすると言ったのは、君ですよ?」
「うぅ…はい………」
恥ずかしさを押し殺してベルトを外し、ズボンを下ろす。
「……本当の事を言うと、さっきまで張り過ぎて痛いくらいだったのですが……」
下着も下ろすと、目の前にブルンと陰茎が飛び出した。
――夢で見たのと似てる……
「一度落ち着いたおかげで、長く君と楽しめそうですね」
ズボンを完全に脱いでしまわず下ろしただけの状態なのが、我慢できずに焦っているようでちょっとゾクゾクする。
「……怖くはないですか?」
「怖い?」
「その……嫌悪感とか拒絶感とか……」
「嫌悪感は…ないです……むしろ、ちょっと可愛いかも」
「可愛い、ですか?」
「なんか先っぽがピンクでつるつるで、ビクンビクンって震えてて……それに……」
「それに?」
「なんだか、不思議です……こんなに立派なものが、普段ここに収まっているなんて……」
真面目に言ったのに、なぜかジオルドは吹き出した。
「――君のそういうところが、好きですよ」
「?」
なんだか、ちょっと馬鹿にされているような気がする。
「カタリナ、その可愛い口と舌で、おしゃぶりしてください」
恥ずかしいけれど、これでジオルドの気が晴れるなら……。そう自分に言い聞かせながら、先っぽをちろちろ舐めると、くすぐったそうにジオルドが息を吐いた。
「はあぁっ……君の口で、してもらっているのだと思うと――ゾクゾクしてしまいますね」
なんだか目の前で一層大きくなった気がする。
恥ずかしそうで嬉しそうな、初めて見るジオルドの表情にこちらまできゅんとしてしまう。
「次は……もっと全体を舐めてみて……」
陰茎の裏を根元からスッと舐め上げると、ジオルドが聞いた事のない声で喘いだ。
「あぁっ……カ、カタリナ! 裏側っ…凄くいいですよ……もっと君の舌、感じさせてっ」
言われた通りにすると一際ビクリと脈打って、更に硬く張りつめる。
――ジオルド、ここされるの好きなんだ……
悦んでくれているのが分かってなんだか嬉しくなり、もっと気持ちよくしてあげたくなる。
裏側の筋のところを今度はねっとりと舐めてから、先っぽの出っ張りを舌先で擦ってみた。
「……うあっ、くッ……カタリナ――いけない娘ですね……どこで覚えたのですか?」
ビクビクと震える陰茎から溢れ出した透明な液体を舐め取る。
「また、ロマンス小説? こんないやらしい事が書かれている本があるなら、今度僕にも貸してもらいましょうか……だってそれが、君がして欲しい事でしょう?」
含み笑いをしてから、ジオルドが切ない声を出す。
「ね、カタリナ。お願いがあるのですが……もし嫌でなければ、口に咥えてくださいませんか?」
なんだかこんな風にジオルドにおねだりされる事が新鮮で楽しい。
大きく口を開けて、はむっと先っぽを咥える。
「……こう、れふか?」
「ッ! そうですっ………カタリナ…口の中、とても熱いですね……」
咥えただけで凄く興奮してくれているのが分かる。チュッと吸い付きながら、ぺろぺろと舌を動かしてみると、一段と太さと硬さが増す。
「あ……あ……上手…ですね、カタリナ……吸われる度……溶けて…しまいそうです……」
――そういえば、見つめながら咥えてほしいって、夢で誰かに言われたな……
先っぽを咥えたまま上目遣いで見上げると、赤い顔をしたジオルドと目が合う。恥ずかしくてちょっと笑ってしまうと、ジオルドが苦しそうに顔を歪ませた。
「ッ――!!」
ビクビクッと撥ねるように痙攣した陰茎が口から外れて、噴き出した精液を顔中に撒き散らした。
「んんっ!」
熱い液体がドロリと顔を伝い、胸元にこぼれていくのを感じる。
目を開くと、アルくんたちが出したのであろうタオルを手にしたジオルドが、優しく拭い取ってくれた。
「すみません、カタリナ……目に入ったりはしていませんか?」
「大丈夫です、ジオルド様。でもどうして急に…?」
まだ射精してしまうほどではない感じだったのに。
ジオルドは「う」と息を飲んでから、白状した。
「……目が合った時、僕のものを咥えた君が嬉しそうに微笑むのを見たら、急に熱いものが込み上げてきてしまって――汚してしまって本当にすみません」
「いえ、それよりも――」
ジオルドの股間に視線を落とす。
「凄いです……あんなに出したのに――ジオルド様の……おっきいまま――ううん、さっきよりも大きくなって、ビクビクしてる……」
さすがのジオルドも恥ずかしそうに顔を赤らめ、慌てて言い訳した。
「っ! これはカタリナのせいですよ」
ええ? 私のせい?
「君が可愛い過ぎるから――」
その後はたっぷりと口でご奉仕させられた。
「カタリナ……咥えたまま、手で扱いて――吸って、もっと……あぁっ!」
「出っ張ったところ、もっと舌動かして――ぅくっ…いいですよ、カタリナ!」
「も、もっと深く――もっと喉の奥まで咥えて――」
ジオルドの手に頭をしっかりと押さえ付けられ、口の中に何度も注ぎ込まれる。
「ん――!…んんっ……んむっ…!」
注がれる度に濃い精液を飲み込み、まるで身体の内側にまでマーキングされているみたいだ。
イク時のジオルドはちょっと女の子みたいな声を上げて、そんな今まで聞いた事のない声で喘ぐ姿を見ると、つられて興奮してしまう。
口の奥まで押し込まれた陰茎を引き抜き、先っぽに残った精液を吸い出すと、またジオルドが可愛い声を上げる。
「あああぁぁ! だ、駄目です、カタリナ! 出した直後は、弱いんです…!」
――思わぬところで腹黒ドS王子の弱点を見つけてしまった。
『今のこの時間は、お姉さんの為の小休憩、かな』
『まあ何回か、一緒にオーガズムに達していたけどね』
『うん。お姉さんは気持ちよくなる才能があるみたいだね』
『じゃあ、再開する?』
『んー、でもあのお兄さんだけじゃ、不公平じゃない?』
『そうだね。三人とも不満で爆発しそう』
『じゃあ他のお兄さんも口淫させてあげようか』
『あ、でもこの瓶にいっぱいになるまでっていう縛りを課してるのに、ここで無駄撃ちさせちゃっていいのかな』
『だから考えたんだけど……』
クリューソスがアルギュロスに耳打ちする。
『……なるほど。それならいいかも』
一応、夢魔の二人が使うのは魔法ではなく”魔術”、作り出すものは魔法道具ではなく”魔道具”、二人の正体は”古き者”という設定です。
フルキモノッテ ナニ? (;・∀・) (`・ω・´) シラン!
アランは自分の気持ちに気付いていない設定上、ノリノリでカタリナを押し倒す訳にいかなかったのですが、メアリに遠慮しつつもカタリナに触れずにはいられないところが他の三人とは違う目線になってよかったかな、と思っています。