乙女ゲームのR-18ルートに突入してしまった… 《もしかしたら あったかもしれない『はめふら』R-18ルート》 作:帆速やこぬ
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「わあ――!」
手が痛くなるほど拍手をすると、照れくさそうにアランが笑う。
城内のアランの私室で、二人きりの演奏会。
今取り組んでいる曲に悩んでいるという話を聞いて、その曲をピアノで弾いてもらったところだ。
「……どうだった?」
「最初の方の子犬が戯れるみたいな軽快な感じも、中盤のドラマチックで切ない感じも、後半の喜びに溢れた感じも、全部素敵でした!」
「そうか」
アランは照れくささの中にどこか満足そうな笑みを浮かべた。
「でも確かに、今までにない雰囲気の曲ですね」
「そうなんだ……」
アランは溜め息を吐きつつ頷く。
「何度弾いてもピアノの教師から、情熱の表現力がいまひとつ足りないと言われる」
情熱的な恋を表現しているというその曲はアランにとっては新境地で、確かに難しそうだ。
「お前は、情熱的な恋ってどんな感じだと思う?」
「え……」
いやに真面目な顔で聞かれ、戸惑いながらも考えてみる。
改めて聞かれると、難しいな……。
「ええっと――」
情熱的、情熱的――情熱、といえば、ラテン系? でも“ラテン系”って言ってもアランには伝わらないだろうし、そもそもラテン系ってどこら辺の事を言うんだっけ? スペインとか?スペインと言ったら、やっぱりパエリアとかアヒージョとか――いやいや、食べ物じゃなくて、なんか有名な、情熱的な踊りがあったような……えーっと……
「……フラダンス?」
「え? ふら……何だって?」
あれ? なんか違うな。ええっとなんだっけ、確か――あ、フラメンコ?
でも私、フラメンコの事よく知らないし……今聞かれているのは恋についてだしなあ……んー…もっと素直に考えてみよう……イメージとしては――
「――凄く激しく盲目的に相手を求める感じですかね?」
「お、おう……」
アランが驚いたように目を丸くした。
「なんですか、その反応?」
「いや、意外にまともな答えが返ってきたんで、つい」
失礼な。
むう、と頬を膨らますと、アランがおかしそうに笑う。
まあ確かに、そこに行きつくまでにフラダンスが出てきたけれど。
「あー…」
アランが少し明後日の方を見ながら、鼻の頭を擦る。
「なあ、今日はお互い“情熱的”に振る舞ってみないか?」
「情熱的に?」
「お前が思う情熱的でいいから、俺にそういう風に振る舞ってほしい」
「はあ……」
「いや、曲の解釈の為に、実験的にだな――」
なぜか少し言い訳がましく言い繕うアランを不思議に思いながら、頷いてみせる。
「別にいいですけど……」
「……………………」
――いざ情熱的に振る舞おうとしても、どうしていいか分かんないな……
相手の出方をお互いに待つ微妙な間を置いてから、アランに聞いてみる。
「えっと、ちなみにアラン様は、情熱的な恋ってどんなイメージなんですか?」
「俺は――」
表情を隠しているのかアランは口元を手で押さえていたが、心を決めたようにつと顔を上げると真っ直ぐに私を見つめた。頬が赤い。
「欲しくてたまらない事を隠さない――求める気持ちを相手にさらけ出すのが情熱的な恋じゃないかと思う」
「なるほど」
「…………」
「?」
「…………」
「??」
しばし見つめ合い、アランが溜め息を吐いた。
「……俺も自分が鈍い自覚はあるが、お前も大概だな」
「え?」
意味が分からずにキョトンとしてしまう。
「ああ、もう!」
アランが髪をクシャリと掻き上げた。
「だから! お前が欲しくてたまらない、と言っているんだ!」
そう言ってアランは私を抱え上げると、少し乱暴にベッドに横たえた。
ふかふかのベッドがたわんで、微かに軋んだ音を立てる。
「アラン様!?」
「最近なかなか会えなかったからな……会えない間、お前の事ばかり考えていた」
シャツの首元を緩めながら、アランが圧し掛かる。
「ずっと――お前が欲しくてたまらなかった……」
ベッドの天蓋を背にアランの綺麗な顔が近づくと、熱くて乾いた唇が押し付けられた。
「――んんっ……んっ……」
塞がれた唇が、乱れた息の合間を縫うように貪られる。熱い唇が何度も何度も重ね合わされ、組み替えられ、舌が絡まり擦り付けられ、強く吸われる。
今までで一番強引で、とびきり情熱的なキス。
「ア…アラ、ン…様……激、し……んぅっ……」
――キスだけで――溶けちゃう…!
身体の奥から湧き上がる疼きに耐えられず、いつもは背中に回す手をアランの首に回して引き寄せ、強く抱きついた。
「!」
押し付けられた下半身のビク、ビク、と脈打つ感触から、熱さが伝わってくる。
「アラン様も、もう……」
慌てて腰を引くかと思ったが、アランはむしろ強く押し当て、ねだった。
「……カタリナ、これ……鎮めてくれるか?」
――わあ、もうガチガチ………
ベッドの縁に座ったアランに跪き、下着からブルンと飛び出した陰茎をそっと握って扱き始める。
あっという間に透明の汁が手を濡らし、ニチュニチュといやらしい音が部屋に響いた。
「お前――手つき、やらしっ……クッ……なあ、舌も使って……」
立ち上る男臭さにクラクラしながら、じっくりと舐め上げ、先っぽをちろちろと刺激する。
普段の姿からは想像できないような声を上げるアランの反り返って震える陰茎に舌を這わせていると、こちらまで痛いくらいの甘い疼きで切なくなってしまう。
「カ、カタリナ……そろそろ口に含んで――…」
しばらく会えずに放っておかれた腹いせという訳でもないけれど、ちょっとだけ意地悪をしたくなってきた。
咥えずに舌と唇だけで舐め回して聞こえないふりをしていると、ふっ、ふっ、と息を乱したアランが切なそうに懇願する。
「頼む、カタリナ――焦らさないでくれ」
いつもは憎まれ口ばかりなのに、今日はいやに素直にねだる王子様にきゅんとしてしまい、簡単に懐柔されてしまう。
「もう……仕方ないですね」
大きく口を開き、先っぽを咥えると、それだけでアランは仰け反った。
「あぁ! 口の中、熱っ……!」
――なんだか今日のアラン、変……
隠しているけど、いやにテンションが高いというか、何か別の事に気を取られているというか。
「……アラン様………何かあったんですか?」
いつもと違う自覚があるのか、アランは答えずに唇を指でなぞった。
「今日は――なんだかたまらないんだ。頼む、このまま口でしてくれないか」
さっき弾いてくれた曲も悩んでいると言っていたし、芸術に携わる者の宿命みたいな、壁にぶち当たってもがいている最中なのかもしれない。
それなら私にできるのは、勇気づけ、元気づけ、受け止めてあげる事だけだ。
「やめろって言ってもやめてあげませんからね?」
わざと軽口を叩いてからアランの望み通り、今までした事がないくらいいやらしい音を立てて舌を擦ってしゃぶり、啜る。
熱い欲望の塊が口の中でビクビクと脈打って更に硬さと太さが増していくのを感じ、こちらまでゾクゾクしてしまう。高まる疼きの衝動に任せて、強く吸い絞る。
「ま、待てカタリナっ……そんなに吸ったら、すぐに――…ッ」
アランが慌てて声を上げたが、私はアランの身体に腕を回して深く咥え込んだ。
「ぅあっ――出るっ! ぐっ…!」
「んんーっ……んっ……んくっ」
ビュルルルと勢いよく吐き出される精液を口いっぱいに受け止める。
アランの濃過ぎる精液が口にへばり付き、飲み込んでも喉を落ちていかない。
――すっごい匂い……
なんとか飲み下そうと何度もごくんとしていると、アランが申し訳なさそうにハンカチで口元を拭ってくれた。
「すまん。お前に会えると思って、ここ何日か抜いてなかったから……。正直、二人きりになった瞬間に押し倒さずにいられたのが奇跡だ」
そんなに私と会えるのを楽しみしてくれていたのかという嬉しい気持ちと裏腹に、いつもと違う様子に不安が募ってきてしまう。
――ううん、黙って受け止めようって決めたんだから
こんな風に本能に任せて求め合う事ですっきりして、気持ちも切り替わるかもしれない。
せめて、今だけでも悩みを忘れさせてあげたい。
「アラン様」
「ん?」
少し乱暴にアランのシャツのボタンを外して脱がせ、均整の取れた裸につい見惚れかけてから鎖骨のところにキスをした。
「お、おい、カタリナ?」
恥ずかしさを押し殺して、アランを上目遣いで見上げる。
「次はアラン様の番ですよ」
「……ああ」
立ち上がった私の後ろに回り、ドレスをスルスルと脱がせていく手さばきに、感心してしまう。
――やっぱりアランって器用だな。私だってアンがいないとこのドレス脱げないのに……
「アラン様は女性のドレスの脱がせ方をちゃんと知っているのですね」
「ん? ああ……王族教育で、そういう知識も教わるからな」
「へえー…」
こういう事まで学ぶものなんだ。
「ちなみに、他にはどんな事を教わるんですか?」
何の気なしに聞いた途端、アランが目に見えて狼狽え、真っ赤になって目を泳がす。
「え!? あー……いや、まあ………」
ちらりとこちらを見やり、ボソッと訊ねた。
「――聞きたいか?」
「!」
深く考えずに出た言葉だったけれど、アランの口からあんな事やこんな事を具体的に説明されたら恥ずかしさで悶絶する事態になると、ようやく思い至る。
「あ、いえ……大丈夫です……」
下半身の下着が最後の一枚になったところで、アランが私を抱えて、再びベッドへ横たえた。
「……こうしてベッドに押し倒す瞬間が一番ゾクゾクするな」
「ふぇ?」
「絶対に逃げられないよう組み敷いて、俺の身体の下で動けないお前を支配している感じが、俺のものだと実感できて最高に興奮する」
そう言ってアランは両手の指を絡めながら首筋に顔をうずめた。熱い息がかかり、チュッ、チュッ、と音を立てて唇が肌にまんべんなく押し付けられる。
「んっ……」
「お前は本当に、身体は敏感で素直だな」
「 “身体は ”って、どういう意味ですか!?」
「だって、ほら――」
アランは私の剣幕に笑いながら、指先で乳首を弾くように弄る。
「んぅっ♡ ……あ♡ ………ぁ♡」
「少し触れただけですぐに感じて、硬くなるだろ……お前の身体は本当に素直で、可愛いよ。しばらく会えなかった分、たっぷり可愛がってやらないと」
両手でたっぷりと乳房を愛撫しつつ、ツンと勃った乳首をちろちろと舌先で転がす。
「ふっう……っ♡」
「……前につけた口づけの跡はもう消えてしまっているか……」
残念そうにアランが呟いた。
「また、マーキングし直しておかないとな」
そう言うと乳首に吸い付きながらその近くにキスをする。
「んんっ! …あ……あぁ……っ♡」
肌を吸う音が静かな部屋に響き、鮮やかな跡がつけられていく。
前につけられた時と同じ、胸元が開いたドレスでも見えないギリギリの位置だ。アランらしいと言えばらしいが、ふとした瞬間に他人に見られてしまうのではないかと、消えるまでは毎日ちょっとドキドキしていた。
「……次はこれが消える前に会えるはずだが」
ぺろりと唇を舐めながら、申し訳なさそうな瞳でアランが見つめる。
「じゃあ、すぐに消えてしまわないように、しっかり跡を残してください」
そうだな、と頷いたアランが、強く肌を吸う。
「――んっ」
「すまん! 痛かったか?」
「いえ、大丈夫です」
胸元にアランの頭を抱くように引き寄せ、耳元に囁いた。
「この跡を見る度にアラン様が愛してくれた事を思い出せますから」
「凄い濡れ方だな……よかった、お前も感じてくれていて」
下着の上から秘部に触れ、もうすでにぐっしょりと濡れてしまっているのを確認して、アランがホッとしたような顔をする。
あれだけ情熱的なキスで貪られ、欲望を剥き出しにされた上にそれを受け止め、今もたっぷりと身体中に愛撫とキスをされたのだから、当然だ。
本当の事を言えば、昨日の夜から期待してしまっていたのだから。
「アラン、様……今日は――求める気持ちを隠さなくてもいいんですよね」
するりと下着を脱がすアランに、きゅんきゅんと疼く下半身に耐えられず、確かめる。
「ああ」
「じゃ、じゃあ、あの………ここ、舐めてほしい、です」
はしたないと分かっているのに抑えられない。頬に血が上るのを感じながら見つめると、アランは茶化すでもなく真面目な顔で聞いてきた。
「どんな風に?」
――どんな風!?
「……き…………しく……」
「え? なんて――…」
「……とびきり、いやらしく……」
恥ずかしさをこらえて繰り返すと、ふっと笑ったアランは頷いた。
「もちろんだ。お前の望むだけいやらしく、とびきり乱れさせてやる」
「あっ…あっ……アラン様っ、アラン様っ、アラン様ぁ!」
むしゃぶりつく、という表現以外見当たらないほど、ベチャベチャ、ジュルジュル、ズゾゾ、といやらしい音を立てて秘部を舐め回され、あまりに強い刺激に思わずシーツをぎゅっと掴んで握る。
――気持ちよ過ぎて、腰が勝手に浮いちゃう!
激しく舌を擦りつけ、強く吸われ、愛液を舐め取り、啜られて、自分でねだっておきながら、怖気づいてしまう。
「こんな――音を立てたら、廊下に聞こえて、しまいます!」
こんなに激しいの、アランらしくない。
いつもは照れながら少し不器用に、だけどこちらを気遣いながら真っ直ぐに愛してくれるのに、今日はなんだか凄く興奮しているみたいだ。
「大丈夫だ。ピアノの音が止んだら人払いするように言ってあるし、この部屋自体、心置きなく楽器を奏でられるように防音がされている。だから存分に乱れて構わないし、声も我慢しなくていい」
ささやかな理性は、簡単に言いくるめられてしまう。
「――どうだ、気持ちいいか? それとも激しいのはあまり好きじゃなかったか?」
心配そうな顔をされてしまうと、もう誤魔化す事はできなかった。首を横に振って、喘ぐ。
「いいえ――気持ちいい、気持ちいいですっ……アラン様の温かい唇も、大きくて優しい手も、長い指もっ、全部触れるだけで気持ちよくて、本当はもう、おかしくなりそう…!」
「……よかった……今日は、会えなかった分もたくさん愛し合おうな」
嬉しそうな微笑みにきゅんとしてしまい、気付けば私は、再び脚の間に顔をうずめようとしたアランに抱きついていた。
「どうした?」
「一緒にっ……二人で一緒に気持ちよくなりたいです」
「だが、まだお前を気持ちよくさせてない――俺だけしてもらっていて――」
言いかけたアランが何か閃いた顔をする。
「そうだ、カタリナ。俺が仰向けになるから、お前は俺の顔に跨ってくれないか?」
「ええ!? それはさすがに恥ずかしい――いえ、あの………不敬では?」
「恋人と睦むのに、身分は関係ないだろ」
いそいそと寝そべりながら、さあ、とむしろ期待した様子で促すアランに、いやだなんて絶対にもう言えない雰囲気を感じる。
――本当に? 王子様の顔に跨って? あそこを舐めさせるの?
「……ではあの、せめて、ちょっと目を閉じていてください」
恥ずかしさを押し殺してアランの顔の上で脚を開くと、広がったひだの間からトロトロと愛液がこぼれてアランの顔を濡らす。
「っ…! さっきあんなに舐め取ったのに、もうこんなに……それに――――なあ、カタリナ。前々から思っていたんだが、お前、いつもこんなところにも香水をつけているのか?」
「ふぇ? コウスイ? 香水なんて、つけてないですよ?」
「いや、でも――」
秘部に顔をうずめて、思い切り息を深く吸い込む。
「ちょっ…!? そんなところ嗅がないでください!」
「――香ばしくて、甘い匂いがする」
カアっと耳まで熱くなる。
――恥ずかしいのに、嬉しいと感じてしまう私って変態なのかな……
戸惑う私に、アランが気付いたように呟く。
「ああ、そうか……これが――…」
「アラン様?」
「いや……なんでもない。忘れてくれ」
クックッと笑ってから軽く息を吐き、アランは独りごちた。
「お前は本当に、言葉や行動や考え方だけでなく、身体や匂いまで俺を虜にするな……」
「え?」
アランは答えずにグイッとお尻ごと抱えるように引き寄せて、ジュルジュルと秘部を舐めしゃぶる。
「あぁっ、アラン様の舌っ! 気持ちいい……!」
「どんどん溢れてくる……お前、ここされるの好きだもんな……いつもは敏感で繊細な部分だからもっと優しく触れていたが、こうして――激しくされるのもたまにはイイみたいだな……だいぶ高まってきたみたいだし、そろそろ中も舐め回してやる……少し、力を抜けよ」
アランの舌が、ツププと膣に挿し込まれる。
「はあぁっ……っ♡」
指とは違うぬるぬるとした感触に、背筋に快感が走った。
アランはじっくりと舌を突き立てて奥から溢れる愛液を舐め取る。
「はは……ヒクヒクして、いやらしいな……それにここもこんなに真っ赤に顔を出して……凄く美味しそうだ……」
おもむろに剥き出した陰核を舐め上げる。
「んゃあ!?」
ちろちろと舌先で転がされ、思わず変な声を上げるとアランは吹き出した。
「なんだよそれ……そんな可愛い声出されたら、我慢できなくなるだろ。ほら、カタリナ。俺のも――頼む」
目の前には、さっき射精したばかりとは思えないほど怒張した陰茎がそそり勃っている。
引き寄せられるように屈み込み、手を伸ばしてそっと握る。先っぽをぺろぺろと舐めると、アランが息を乱して喘いだ。
「ふっ……うっ!」
――私たち、お互いの性器を舐め合っちゃってる…!
少し前までは仲の良いただの幼馴染みだったはずの王子様に愛され、こんないやらしい行為をしている事が未だに信じられない。それでも、期待し昂った身体はもう止める事などできなかった。
「どんどん溢れて、溺れてしまいそうだな」
アランは一旦顔を離すと、長い指を根元まで突き立てて奥を弄りながら、陰核を強く吸う。
「ひぁっ!? 奥、やっ…そこ、そんなっ、強く吸っちゃ――あっぁあっ!」
昂った身体はあっという間にオーガズムへと昇り詰める。
「あぁあっ! アラン様っ! も、もう! だめぇっ!!」
ビクンッと身体が仰け反り、腰を震わせてイってしまった。
「………あ♡………ぁ♡…………」
ベッドに倒れ込み、ハーハーと肩で息を吐いていると、目元の涙を優しく指ですくってからアランが折り重なった。
「カタリナ、そろそろ――いいか? もう……我慢できそうにない……俺の全てを受け止めてほしい」
「はい……」
秘部に擦り付けられ愛液を纏った陰茎が、入り口にあてがわれる。
「……愛してる、カタリナ……」
アランはそう囁くと広げた脚の間にゆっくりと身体を沈めた。
「ん――っうぅ……んっ♡――…♡」
身体の内側――それも自分でも触れる事のできないほど深いところまで、剥き出しの欲望に貫かれ、その熱さと硬さにゾクゾクと震えが走る。
――入れただけでイッちゃいそう…!
しっかりと根元まで挿入したアランはそのまま身体を密着させてキスをし、舌を絡ませた。
「中、熱っ……お前にこうして包み込まれて――ギュッと締め付けられると、興奮するな……本当はすぐにでも動きたいが――久しぶりだから、もう少し慣らすか……」
普段ぶっきらぼうなくせ、こういう時はちゃんと気遣う王子様の優しさに、きゅんきゅんと気持ちよくしてあげたい気持ちが溢れてくる。
「動いてください、アラン様。会えなかった分、滅茶苦茶に、して」
恥ずかしさをこらえてねだると、アランは顔を赤くした。
「! ……どうしたんだ?」
「だって今日は、“情熱的に”でしょ?」
「ああ、そうだった」
本当にお前は、俺を狂わせる――そう呟いたように聞こえたのは気のせいかな?
「激し過ぎたら、言えよ。……まあ、止めてやれないかもしれないが」
「それ、さっき私が言ったセリフ」
「お返しだ」
二人、顔を見合わせて、笑う。
「――じゃあ、いくぞ――滅茶苦茶にお前を愛してやる」
――深い! 激しい!!
バチュッ、バチュッ、と肌の打ち付けられる音に体液の音が混じり、部屋に響く。
アランは会えなかった分も満たそうとでもするかのように、絶頂する度に体位を変え、私を求め、貪り、膣内を満たした。
「ああぁっ! 待って、アラン様! イってます! 今、イってますからぁ…!」
「お前、今日感じ過ぎじゃないか? さっきからずっと、中、痙攣しっぱなしだぞ」
うつ伏せで抱き締めた枕に顔をうずめた私に、アランが覆い被さる。
「――声、我慢しなくてもいいと言っただろ。もっといやらしく喘いで、俺を興奮させてくれ、カタリナ」
そんな風に言われてしまったら、もう止める事なんてできない。
「これ、気持ちいいっ♡ アラン様が身体の奥の奥まで来て、当たる度に頭の芯がふわってするのっ♡」
「どうして欲しい? ねだってみろ」
「もっと! 奥、いっぱい突いて! いっぱい擦ってっ、えぐって! アラン様ぁっ」
「ああ」
応えるようにアランの抽送が更に激しくなり、荒い息遣いが耳元に響く。
深いところからくるオーガズムの予感に、髪を振り乱して喘いでしまう。
「あぁっ! もうおかしくなるっ!」
視界にチカチカと星が瞬き、今日一番の大きな快楽に溺れる。
「俺も――もう――…」
「イックっ♡ イッちゃうっ♡イッちゃうぅ!!」
「うぐッ――くッ!締まるッ!ぜ、全部――搾り取られる――…」
熱さが身体の奥で弾け、ビュウビュウと音を立てて流し込まれる精液を子宮で感じる。
「す、ごい……まだ――…出てる………」
いつもより格段に長く大量の射精に、奥から満たされ溢れ出す。ボタボタとシーツにこぼれてもなお注がれ続け、子宮がぱんぱんに膨らんでいくのが分かった。
――こんなにいっぱいされたら、絶対届いちゃう……
体力の限界まで愛し合い、力尽きてベッドに倒れ込むと、部屋には二人の荒い息だけが響いた。
「……それにしても、さっきの言葉」
腕枕をしたアランが急に思い出して、笑い出す。
「 “不敬 ”ねえ……まさかお前の口からそんな言葉が出る日が来るなんてな。……そうだ、なんなら一度、俺の事をベッドに縛り付けてみるか?」
「い、いえ! 結構です!」
いくらなんでもそんなプレイ、マニアック過ぎる。
「俺は構わないけどな………っておい、なんだその顔! 別に虐げられたい願望がある訳じゃないぞ!?」
慌てて言う様子から、どうやら顔に出てしまっていたらしい。
二人で吹き出し、ひとしきり笑った後、アランは何か緊張した表情で深呼吸をした。
「ところで、あー……さっき聞かせた曲なんだが……」
「アラン様が悩んでいる情熱的な恋の曲ですか?」
「そう。あれ、“情熱的な恋”っていうのは嘘なんだ」
「へ?」
嘘を吐く意味が分からなくて、間抜けな返事をしてしまう。
「それで、あれをな――お前にやる」
いくら王子様だからって、人の曲を勝手にあげちゃだめだろう。
「ええっと……」
なんて返せばいいか困っていると、アランが続けた。
「本当は、あれは――俺が作ったんだ。……お前の為に」
一瞬言葉の意味が理解できず、聞き返してしまう。
「え? 何を作ったのですか?」
「さっき聞かせた曲を」
「誰が?」
「俺が」
「え? 私の……為に?」
「そうだ。実を言うと未完成なんだが……」
急にアランが早口でまくし立てる。顔が赤い。
「子供の頃にお前と出会ってから、想いを伝えて結ばれるまでを曲にした。どうしても形にしたくて、会う時間を減らしてまで没頭してしまった。寂しい思いをさせて悪かったと思っている。だからその、あの曲はお前の為だけの、お前の曲だ。……もらってくれるか?」
「……………」
「カタリナ?」
少し心配そうに覗き込むアランに、ポカンとしてしまう。
――アランが? 私の為に?
夢かな? それとも聞き間違いかな?
自分の頬をつねる。
「痛い……」
夢じゃない!
「え? あんな素敵な曲を私の為に!?」
思いがけないプレゼントに、胸の奥が温かなもので満たされる。
「嬉しい! 嬉しいです、アラン様! ありがとうございます!」
ぎゅっと抱きつくと、ホッとしたようにアランも私を抱き寄せる。
「喜んでもらえて、よかった」
「あれ? でも未完成って……」
「お前と出会ってからを曲にしたと言ったろ? 俺たちの物語はこれからも続いていく。この先、結婚して子供ができて―――それも全部、曲にしていくんだ。ひょっとすると、完成する事はないかもな。それでも幸せな曲になる事だけは決定しているから」
「アラン様――…」
ふと気になったので、聞いてみる。
「あの曲、名前はあるんですか?」
「まだ考えていなかったが、曲名は――そうだな……」
ふわりと笑ったアランが頬にキスをして、続けた。
「――『永遠に、君と共に』」
R-18ルート本編で、カタリナへの気持ちに気付いていない設定上不遇だったアラン君に、ようやくカタリナへの想いを遂げさせてあげられました。ε-(´∀`*)ホッ
彼だけ変化球のみで、ずっと気になっていたので、どうしても想いを伝えたお話を書きたいと思っていたのです。٩(๑´ ∀`๑)۶♪ヨカッタ-
何気に、この二人が一番”幼馴染み感”が強い気がしています。