※この作品はR-18です。

乙女ゲームのR-18ルートに突入してしまった… 《もしかしたら あったかもしれない『はめふら』R-18ルート》   作:帆速やこぬ

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extra story 義弟の目の前で王子の欲望を受け入れてしまった… 《ジオルドとキース編》

――水の……音…?

 

パシャパシャと絶え間なく注がれる水が跳ね返る音で目が覚めた。

 

――身体が動かない……

 

身体中に何かが巻き付いているような圧迫感。なのに身体が揺れているような浮遊感もある。

動こうとすると、微かに革の軋む音と金属の音がした。

 

「…………?」

――何も見えないし、口の中に違和感が……

 

「うぁ……あ、ああ……?」

 

喋ろうとしてみると、声は出たものの言葉にはならない。

やはり、口の中にある何かのせいで唇が閉じられず、きちんと話す事ができないみたいだ。

困惑していると、聞き慣れた声がした。

 

「……気が付きましたか?」

――ジオルドの、声?

「あぁ…う…あ、うあぁ?」

「ああ、話す事はできませんよ。口枷をしていますから」

 

――口枷!?

そこでようやく、口に金属のリングが嵌められているのだと気付く。

何も見えないのは目隠しされているからで、動けないのは何かに固定されているからだろう。

それが分かった瞬間、ゾクリと背筋を冷たいものが滑り降りた。

破滅エンドを無事回避して、もうジオルドに命を狙われる事はないと思っていたのに――…

 

「――君がいけないのですよ」

ジオルドの手が、顎を持ち上げる。

 

「僕の事が嫌いな訳ではないと言いながら、どうしても婚約を解消したいだなんて。そんな事、僕が許すはずがないでしょう」

 

抑えた声色の奥に垣間見える熱情。

ジオルドは顔を寄せると、耳元で囁いた。

 

「だから聞き分けのない君の、その身体に直接刻み付けて――教え込む事にしました」

「!?」

 

こんな事になった経緯を必死で思い出す。

そう……私はいつものように、“王子の婚約者なんて自分には無理だ”と言っただけだ。

それなのにどうして――どうしてこんな事に――…?

 

 

 

 

「――またその話ですか?」

 

お城で開かれている舞踏会。

中央で踊りながら、ジオルドが顔を曇らせた。

「そんなに王族という身分がイヤ?」

「イヤというか、自信がないというか、絶対無理っていうか……」

深い溜め息を吐いたジオルドは、口を開きかけ、ふと考え込むように視線を外した。

「……いや、むしろ好都合か……」

ジオルドがにっこりと笑った。

 

「ならば賭けをしましょう」

 

「賭け……ですか?」

「そうです。君が勝てば、婚約は解消します」

「本当ですか!?」

「……君が“勝てば”、ね」

含みのある言い方に、ゾクリと悪寒が走る。

「ど、どんな賭けでしょう?」

「今から明日の朝までに、君の心を変えられなければ婚約を解消しましょう。そうですね、具体的には―― 君に“僕が欲しい”と言わせる事ができなかったら、というのでどうですか?」

「なるほど……」

 

それなら絶対に、“欲しい”と言わなければいい話だ。

頭のいいジオルドの事だから、きっと何気ない会話で“欲しい”と言ってしまうように誘導するつもりだろうけど、口に出す前にちゃんと考えるようにして、眠気で注意力が散漫になってきたらもう全部“欲しくない”って答えるようにして、いっそ最悪、喋らないようにすればいい。

――よし、なんとかなりそう!

 

「……分かりました。その賭け、乗りましたわ」

「ただし――」

返事を聞いて満足そうに微笑んだジオルドは、口元で人差し指を立てた。

「なりふり構っていられませんので、僕はどんな手でも使いますよ」

「はあ……」

何か策を講じていそうなジオルドに一抹の不安は残るけれど、これはまたとないチャンスだ。

何しろジオルドの口から“婚約を解消する”と引き出せたのだから。

「ではカタリナ。賭けの為、今夜はここに泊まってくださいね」

ジオルドの言葉に頷く。

「ジオルド様と今後について話し合うと、家には伝えておきます」

 

 

 

 

――そうだ……私はジオルドと賭けをする為にお城に泊まって……

夕食の後、お風呂に入って、ジオルドの部屋に呼ばれて――…それから?

ジオルドとお茶を飲んだ後の事が思い出せない。

 

「……実はつい最近、君の為に私室の一部を改装したのです。今夜はそのお披露目をしようと思いまして」

背後に人の気配がした、と思うと、急に視界に光が溢れる。

 

「!!?」

 

それほど大きくはない部屋の壁と天井は全面鏡張りになっていた。

天井のあちこちから鎖が下がり、拘束椅子やどう使うのか分からない器具や革細工がいたるところにある。一瞬、拷問の為の部屋のようだが、少し違うのは大きくて豪華なベッドが置かれている事と、部屋の隅に噴水のように上から水が流れ落ちるインテリアが置かれている事だ。

 

「はんへうふぁ、んおえあ!?(なんですか、この部屋!?)」

「素晴らしいでしょう? 君を悦ばせる為に色々な工夫が施してあります。壁を厚くしてありますから、どんなに声を上げても安心ですし――玩具などもたくさん揃えてありますよ」

「…………(よく私が言った事が分かったな……)」

 

――それにしても、これって……SM部屋ってやつかな?

ドSだとは知っていたけれど、ここまでする? いや、性癖だから仕方がないのかな?

「…………(まったく!)」

 

――メイン攻略キャラをこんな性癖に設定した制作スタッフを恨んでやるわー!!

 

心の中で、乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の顔も知らない制作スタッフを呪ってから、はたと鏡に映った自分の姿に気付く。

下着姿で背中とお尻を覆うブランコに乗せられ、膝と手首を枷で繋がれて吊るされていた。

 

「あいふぉおふぁふぉう!?(何この格好!?)」

思わず声を上げてしまったのは、着けていたドレスも下着も脱がされて、ほとんど裸みたいなエッチな下着を着せられていたからだ。

レースで出来たブラもショーツも布地の面積が小さく、大切な部分がギリギリしか隠せていないし、乳首もあそこも透けちゃっている。

「この下着は、君の白い肌に映えるよう、藍色のレースを使って僕がデザインしました。いやらしくてとても素敵ですよ、カタリナ」

「…………(なんで私が言った事が分かるんだ……)」

 

そして恥ずかしいのは下着だけでなくポーズもだった。

膝の枷で脚を広げられ、恥ずかしい部分を突き出させられていて、ほんの少し身じろぎするだけでもブランコが揺れて、不安定な体勢なのが不安感を煽る。

 

「――今夜はこの鏡の前で、愛し合ってもらいます」

 

目の前の鏡は、本棚のように他の壁よりも少し出っ張っていた。

――この部屋、何か違和感が……

具体的には分からないけれど、なんだか物足りないような感じがする。

 

カラカラとジオルドが部屋の隅からワゴンを押してきた。

「!」

いつもならティーカップやティーポット、お茶菓子なんかが乗せられているそこには、色んな形や太さのディルドやローション、何に使うのか分からないような器具や用具がぎっしりと並んでいる。

「では、まずは前戯といきましょうか」

ジオルドは羽根箒を手に取った。

「夜は長いですからね。たっぷり時間をかけて可愛がってあげますよ」

 

 

 

「ん……んっ………」

全身を隈なく羽根が滑る。

――いつまで、続くの……

羽根は触れているかいないかの優しいタッチで、初めはくすぐったいだけだったその感触は、時間が経つにつれ全身をピリピリと敏感にしていく。

「……いつの間にか、肌がしっとりと汗ばんできましたね……そろそろ手で触れてみましょうか」

ジオルドは羽根箒を置くと、身体の輪郭をなぞるように、スルスルと手の平を滑らせ始めた。

「っふ! ……ん、うっ……」

羽根の無機物感とは違う温かくて柔らかい手の感触に、身震いしてしまう。

――ようやく……

けれど、ジオルドは決して指が沈まない絶妙な力加減で身体中を弄び続け、しかも敏感な部分には一切触れなかった。

――触れて……

目でジオルドの手を追いながら期待と落胆を繰り返し、頭はもう、ひとつの欲求しか考えられなくなってくる。

――早く、触れて……

焦らす事がジオルドの作戦だと分かっているのに、身体の昂りが止められない。

「んぅっ……うっ、ふうっ……」

息が乱れ、もどかしさで気が変になりそうなのを必死で耐えていると、不意にジオルドと目が合った。

 

「おっと、焦らし過ぎましたね。すみません、君の肌が気持ちよくて、つい熱中してしまいました」

 

気付かないうちに胸元にまで垂れた唾液を、ジオルドがじっくりと舐め取っていく。

「ふふ、こんなに唾液をこぼして……口枷で口が開きっぱなしでしたからね。これは外して、唾液は僕が綺麗にしてあげましょう」

口枷を外され、やっと口を閉じられる事に安堵していると、唾液を舐め取るジオルドの舌がゆっくりと口元に近づいてくる。

――ジオルドの舌……気持ちいい……

キスするのかな、と思ったが、口の端をぺろりと舐めたジオルドは、顔を離した。

その瞬間、ようやく自由になった口が勝手にねだってしまう。

「やっ――ジオルド様っ、もう撫でるだけはいや! もっと強く触って! いやらしく触って!」

「それは“僕が欲しい”という事?」

「…………」

黙ってしまうと、ジオルドはクスクスと笑った。

「いいですよ。黙ってしまうという事は、それだけまだ君に余裕と理性があるという事ですからね。夜はまだ長いのです。さすがに僕も、ここで決めようとは思っていません。それに――」

ジオルドは私の後ろに回りながら、手枷からわきまでをするりと撫でる。

「――僕もそろそろ、思う存分触れたいと思っていたところですし」

背後から伸びたジオルドの手が乳房を掴み、少し乱暴に揉みしだく。

「はあぁぁっ! あぁっ――ぁんんっ――ジオルド様ぁっ、もっと! もっとぉ…!」

たっぷりと愛撫され、いつもの何倍にも感じる気持ちよさに、はしたなくねだってしまう。

「ふふ……その反応、焦らした甲斐がありましたね。そんなに僕の愛撫が待ち遠しかった?」

大切な部分がほとんど隠れていなかった下着は、愛撫で既にほぼ外れて乳房を持ち上げるように食い込んでいる。

「返事を聞くまでもありませんね。こんなに硬く尖らせて――ここ、どうして欲しいの?

ねだってみて、カタリナ?」

「あ……」

快楽と期待で頭が回らない。口を開いてしまったら最後、ジオルドに簡単に“欲しい”と言わされてしまいそうだ。

――あ、そうだ……

「……クニクニして――コリコリしてください」

擬音で言えば、して欲しい事を伝えつつ“欲しい”とは言わずに済むかも、と思い付く。

「なるほど、考えましたね。では僕からも。カタリナ、首を横に向けて舌を出して」

振り返って舌を軽く出すと、そのままジオルドの唇が重なった。

時間をかけた前戯のせいか舌までが敏感になっていて、ジオルドに軽く吸われるだけで腰が抜けてしまいそうになる。

「ん――ふぁっ、んんっ……」

「……カタリナ? いつもよりも、随分……積極的ですね……」

乳房を弄ばれながらのキスに、気付けばむしろ私の方がジオルドを貪るように舌を絡めていて、それに応えるようにジオルドの愛撫はどんどん熱を帯びていく。

乳房をねちっこく揉み上げながら、おもむろに硬くなった乳首をつまみ上げる。

「あぁぁっ♡」

待ち望んだ刺激に思わず仰け反って声を上げてしまうと、反応に気をよくしたジオルドは敏感な突起を重点的に弄り始めた。

 

「普段溌溂としている君が、そういう悩ましげな表情を見せると興奮してしまいますね」

 

触れられて初めて、自分が信じられないほど期待をしていた事に気付く。そしてそれにつられて、下半身までうずうずと疼き出してしまう。

「んーっ! ううっ……んくっ」

「この部屋は壁を厚くしてあると言ったでしょう? 声、我慢しなくてもいいんですよ。気持ちいいのなら“気持ちいい”とちゃんと教えて? 大丈夫、僕は君に無理矢理“欲しい”と言わせるつもりはありません」

思いがけず優しく囁くジオルドに、クラクラと思考を奪われる。

「さあ、ねだって、カタリナ。僕に、どこを、どうされたいですか?」

「っ!」

自分ではどうしようもない甘い痛みでキュンキュンと疼く下半身が、触れてほしいと願っていた。

「……下、も……触ってください……」

恥ずかしくて目を反らしながら言うと、鏡の中のジオルドがフッと微笑む。

 

片手で乳房を愛撫しながら、もう片方の手が秘部へと滑り込んで下着越しに指を立てると、チュク、と微かな水音を立てた。

「ああ……鏡を見て、カタリナ。こんなに大きなシミになって……触れられるのを待っていたのですね。しかも――」

指先が布地をツンと持ち上げる突起を探り出す。

「下着越しでも分かるほど、硬くして」

ジオルドはクスクスと笑いながら、弄ぶように陰核の突起をくるくると指先で焦らす。

敏感になった陰核はむしろ布地越しに触れられた方が気持ちよく、腰が勝手にビクビクと動いてしまう。

 

「……これはもう、脱いでしまいましょうか」

ジオルドが下着の両側の紐を解いて剥がすように脱がせると、トロトロと愛液が糸を引いてこぼれ落ち、露わにされた秘部は部屋の明かりで光った。

ゆるゆると秘部を撫で、おもむろに膣へと指が挿入される。

「……指2本くらいなら、簡単に飲み込めるようになりましたね」

んっ、んっ、と声にならない喘ぎを漏らしていると、ジオルドはゆっくりと指を引き抜いた。

「ふふ……溢れて止まらない。いつもよりもかなり興奮していますね、カタリナ?」

ジオルドが指から滴り落ちるほど纏わりついた愛液を見せて、笑う。

鏡越しに見つめ合いながら、ジオルドは耳元でチュッチュッと音を立てて指を舐めると、溜め息を吐く。

「ああ、甘い――僕にだけ許された味だと思うと、それだけで最高に甘美に感じてしまいますね……」

その言葉でこちらまでゾクゾクと背筋が甘く痺れる。

「ジオルド、様……」

「どうしました?」

「……指じゃなくて直接――舐めてください……」

「仰せのままに」

ジオルドは微笑むと私の前に回り、優雅な身振りで足元に膝を折った。

 

「――可愛いカタリナ、僕を跪かせられるのは君だけですよ」

 

跪いたジオルドが、噴水の水音よりも大きな音を立てて秘部を啜り、舐め回す。

「ジオルド様、舐め方、やらしっ…んぅっ!」

「でも君、好きでしょう? こうして――音を立てて、されるの」

 

美貌の王子様が下品な音を立てて、ベロベロと愛液を舐め取る様子は、普段のジオルドしか見た事がない人には想像もできない光景だろう。

鏡の向こうに映る、脚を広げて喘ぐ自分とそこに顔をうずめる王子様の姿は妙に現実感がないのに、じっくりと舐め回す舌の感触が生々しく神経を掻き乱す。

 

「さあ、そろそろ一度イっておきましょうか」

ジオルドは陰核を口に含んで吸い付きながら、舌をちろちろと擦り付け、膣へと滑り込んだ指で浅いところを弄り始めた。

「んぁっ♡」

――そこ、だめなとこ…!

「君は本当に分かりやすくて可愛い」

ぴくりと反応してしまうところを重点的に責められ、刺激が背筋を伝わり、チカチカと頭の奥を瞬かせる。

「そこ、やっ……」

「イヤ? 嘘はいけませんね、カタリナ? いい、の間違いでしょう?」

トットッと指先で叩かれる度、快楽が高まるのが自分でも分かる。

 

「幼馴染みたちの目を盗んで、僕が何度君を抱いたと思っているのですか? 君のいいところも弱いところも全部、把握していますよ」

 

「あぁぁ! ――で、出ちゃうっ、出ちゃ――ッ!!」

込み上げてきたと思った瞬間ガクンと腰が浮き、水飛沫が飛び散った。放物線を描いて鏡にまでかかる。

 

「焦らされて、鏡越しに自分の姿を視姦すると、君の感度はこんなに上がるのですね。淫らで本当に可愛いですよ、カタリナ」

ジオルドが立ち上がり、少し苦しそうに息を吐いた。

潮を吹く瞬間に上手く避けたらしく髪や服は濡れていないが、下半身はパンパンに張っている。

「本当はいつものように君の口でシてもらいたいですが、この高さでは難しいので、こちらの口に――お願いしましょう」

服を脱いだジオルドは、勃起した陰茎を秘部へと擦り付け始めた。

――これ、ジオルドのあそこと同じ高さなんだ……

どうしてこの高さで吊るされているのかが分かり、私の為にそこまでの準備をするジオルドの執着が怖いと思う反面、心のどこかで嬉しいとも感じてしまう。

 

柔らかな秘肉でドクドクと脈打つジオルドを感じていると、擦られているだけなのに、硬い肉棒の熱さで溶かされるように愛液が奥から溢れ出てくる。

「――凄い濡れ方。僕のものが、君の蜜で真っ白ですよ」

息を乱したジオルドが、先走りと愛液でドロドロになった陰茎を見せつけた。

「でも、まだ乱れ足りないようですね……少しこちらも擦ってみましょうか」

「? ―――ひぐっ!?」

気持ちよさでボウッとしているところに、強烈な刺激を受けて思わず仰け反る。

擦り付ける角度を変えたジオルドが、カリで陰核を削り取るようにえぐっていた。

「やぁっ――そこ、まだっ、敏感――」

擦られる度にカク、カク、と腰が勝手に浮く。

ジオルドは下腹部に手を当てて陰核を剥き出し、カリで嬲る。

「んああぁぁっ!」

ぬるぬると滑りながら陰茎で擦られ、硬いカリを引っかけられて、ゾクゾクと背筋を上ってくる快感に涙をこぼしてよがってしまう。

――さっきイったばかりなのに――!

「あぁ! イク! ジオルド様! もう――…!」

だが絶頂の直前、ジオルドはピタリと動きを止めた。

 

――もうちょっとで、イケたのに――…

 

ハッ、ハッ、と息を切らせ、昇り詰め損ねた子宮はジンジンと疼いて、続きを促す。

それを見透かしたかのように、ジオルドは妖艶に微笑んだ。

「君はこの後、どうされたいの? ちゃんと、口に出しておねだりして」

「ジオ――」

もう少しで、ジオルドが欲しいと言いそうになる。

「ん?」

「入れて――入れてください……」

「……まあ、いいでしょう。ここで“何を”と訊くのもさすがに野暮ですし」

ジオルドは陰茎をあてがうと、ツプ、と先っぽを挿入した。

「ほら、ちゃんと入れましたよ?」

それ以上奥へと入ってこずに、ツポツポと入り口を擦って弄ぶ。

――早く来て――奥が疼いて――気が変になりそう!

 

「焦らさないで、ジオルド様! 奥までっ! もっと奥まで入れて! ジオルド様の硬いので貫いて! いっぱいズボズボしてっ!!」

 

「ああ、その可愛いおねだりのセリフは初めてですね。応えてあげたいのはやまやまなのですが――」

なおも亀頭で膣口を弄びながら、ジオルドが囁く。

「――分かっていますよね、カタリナ? なんて言わなければいけないのか」

「あ……」

頭はもう快楽を貪る事しか考えられず、身体は奥まで欲しいと叫んでいる。

――でも“欲しい”と言ったら、婚約解消してもらえない――

理性の欠片と欲望がせめぎ合う私に向けて、ジオルドが意外なくらい優しい笑顔を浮かべた。

 

「大丈夫。我ながら甘いですが、僕は“欲しい”と言わせられなかったら婚約を解消するとは言いましたが、言わせたらすぐに結婚という条件は出していないですよ? だから君が欲しがっても今までと何も変わらない――警戒する必要はないのです。安心して今まで通り、僕の与える快楽に溺れてください」

 

たぶん私はずるいのだと思う。甘やかされていると思う。けれど、止められなかった。

「ジ……」

「ん?」

促すようにジオルドが見つめる。

「……ジオルド様が欲しい、です」

王子様は満足そうに微笑んだ。

「いいですよ。君の望みのままに」

 

 

「――カタリナ、枷で固定はされていますが、できるだけしっかりと鎖を握っていてください。落ちたら危ないですからね」

気遣うジオルドに提案してみる。

「外してくださって、ベッドでもいいのですが……」

「いいえ」

不思議な笑みを浮かべて、ジオルドが鏡を見た。

 

「今夜は、この鏡の前で愛し合う事に意味があるのですよ」

 

どういう意味だろう、と考える間もなく、ジオルドはそそり勃つ陰茎で一気に私を貫く。

「ああぁっ♡」

ようやく奥まで挿入され、充足感で膣と子宮が悦ぶようにピクピクと痙攣してしまう。

「……よく味わってもらえるよう、最初はゆっくりと、ね」

ねっとりと引き抜かれ、いいところをじっくりと擦りながら奥まで貫かれて、子宮口の弱いところをグリグリとえぐられる。

私の身体を知り尽くしたジオルドは、気持ちいいところだけをピンポイントで刺激した。

「さっきのお預けのお詫びに、こちらも弄ってあげますね」

ジオルドは腕を伸ばしてワゴンからローションを取り、手の平に取って温めると、ニュクニュクと陰核を指で擦り始める。

「ジオルド様っ、同時はだめぇ! イッちゃう! すぐイッちゃうの!」

昂ったままだった陰核をつまむように刺激されながら膣内からも突き上げられ、簡単に絶頂へと昇り詰めてしまう。

「んあぁっ♡ イクイクイクイクっ! イッちゃうぅ!!」

「っぐ――そんなに締めつけられたら、僕も――っ!」

ビクッと大きく跳ね上がるのを感じた後、お腹の奥で熱さが弾けて広がった。

 

――あ……熱いの、出てる……

 

息を乱したジオルドが、嬉しそうに微笑む。

王子の婚約者なんて絶対に無理だと思うのに、こうして奥まで満たされジオルドの愛で染め上げられる度に、いつも“もう、このままでもいいか”とも思ってしまう。

ジオルドは鏡をちらりと確認すると、身体の向きを調整して、繋がっているところを見えるようした。

「今の君がどんな状態なのか、言ってみて」

「ふえ…?」

賭けはもう私の負けで、口に出す言葉を気にする必要はなくなってしまっている。

問われるままに答えた。

「中にたくさん――ジオルド様の欲望を注がれています」

「そうですね。どんな感じ?」

「え? あの……身体の奥で熱いのがドクッ、ドクッて……」

「ん……君の中も、痙攣しながらキュウッて締め付けて――なかなか離してくれないね」

「えっと……」

なんて返せばいいのか分からずに困っていると、ジオルドは悪戯っぽく微笑む。

「じゃあ、このまま抜かずに次は少し激しくしようか」

 

ジオルドはブランコの鎖を掴むと、さっきのゆっくりとした抽送とは打って変わって激しく腰を打ち付け始めた。

ブランコの揺れを利用して腰を振り、勢いを利用して深く突く。

――こうやって使う為のものだったの!?

溢れる愛液と精液が打ち付けられる度に飛び散る音が、バチュッ、バチュッ、と部屋に響いた。

「どう、カタリナ? 激しいのも好きでしょう?」

深く突かれる度に奥を揺らされ、じわじわと身体の芯を痺れさせるような怖いくらいの快感が広がっていく。

「好き! 好きです! 激しいのも、ゆっくりされるのも、どっちも好き…!」

「まったく君は、欲張りですね……まあ、君のそういうところも僕は好きですが」

「……ジオルド様は、どちらが好きなのですか?」

「僕? そうですね……秘密です」

「ずるい!」

くすりと笑ったジオルドは、抽送を止めて陰茎を引き抜く。

ドロリとさっき出された精液がこぼれて落ちていき、ジオルドの形に馴染んでいた膣が、急に抜かれて物欲しげにヒクヒクしてしまう。

「や、やだ……抜かないで、ジオルド様」

「もちろん、ここでやめる気はありませんよ。そろそろ君の為のとっておきをしたいので、少しだけ待って」

「とっておき?」

ジオルドがブランコの留め具を外すと、背中を支えていた部分が後ろに倒れた。

「きゃあ!?」

そのまま上半身がおへそよりも低い位置になり、腰を突き出す格好になる。

枷で膝を固定されていなかったら、転げ落ちていたかもしれない。

腰の下に手を入れてグイッと抱えたジオルドは、陰茎を挿入し直すと、ズン、と深いところまで貫き、奥のお腹側をゴリゴリと削るようにえぐり始めた。

 

「っ!? ――ああぁぁっ♡」

「今夜は“ここ”が、一番反応がいいみたいですからね、たくさん、突いてあげますよ」

 

ただ抽送しているようで、ジオルドはいつも気持ちいいところを見つけ出し、そこを責めてくる。

自分が気持ちよくなる事よりも、私を気持ちよくする事を大切にしているジオルドだからこそ、こんな風に拘束されたり、SMっぽい事をされても、結局許して身を任せてしまう。

 

「そ、そこ――好き♡ おかしくなる♡ 気持ちよ過ぎておかしくなるぅっ!」

「知っていますよ。おかしくされるの、好きでしょう? ――ああ、可愛いカタリナ。このままおかしくなって――気持ちのいい事しか考えられなくなるくらい壊したら、僕から離れられなくなりますかね……二度と婚約を解消したいだなんて言わなくなるでしょうか?」

 

陰茎が膣内でグン、と更に大きく硬くなって、苦しそうにジオルドが笑う。

「この体勢、君の綺麗な乳房を下から眺められて――いやらしくて最高ですね」

ハッと深く息を吐く。

「――そろそろスパートかけますよ」

ジオルドは狂ったように激しく腰を打ち付け、突き上げる。

鏡越しに見える、淫らに腰を振る王子様の獣の交尾のような卑猥な姿に、ゾクゾクとしてしまう。

――私、いつもこんな風にジオルドに愛されていたんだ――…

 

「んぁあ♡ だめだめだめだめ! またキちゃう! ジオルド様っ! ジオルド様ぁっ!!」

「ああ、僕も…! もうイクッ! うぐぅっ!!」

 

ドクンッと大きく脈打ち、ビュルビュルッと奥へ射精され、涙でかすむ瞳にジオルドが映る。

息を切らせながら満足そうに微笑んだジオルドは、甘く囁きかけた。

 

「愛していますよ、カタリナ。本当はこうして一生君を縛り付けて、閉じ込めて、僕だけのものしておきたい――」

 

いつものドS発言なのに、なぜか今日はとても切なく響く。

「ほら、鏡の中の君を見て。僕に愛されて、自分が今どんな顔をしているかをちゃんと見て」

顔を横に向けると、鏡の中の赤らめた恍惚の表情の自分と目が合う。

――私、こんなにだらしない顔をして――

 

淫らな欲望にまみれる姿を鏡越しに見せつけられる事で羞恥心を煽られ、恥ずかしいと言いながら乱れ狂っている背徳感に興奮してしまっている。

 

ゆっくりと、ジオルドが陰茎を引き抜いた。

途端にドロドロと溢れた白濁液が、音を立てて床に落ちる。

「あ……」

卑猥な光景から目が離せないでいる私を見て、ジオルドはくすりと笑った。

 

 

 

拘束を解かれ、ようやく床に足をつく事ができてホッとしていると、ジオルドが鏡の前に立ち、クッと腰を突き出した。

 

「カタリナ……いつもの“あれ”、お願いできますか?」

「はい……」

 

ジオルドの前に跪くと、そっと陰茎を持ち上げ、愛液と精液をドロドロに纏ったそれにぺろぺろと舌を這わせる。

「んむっ……んっ………」

全部舐め取って綺麗にし、最後に尿道に残った精液をチュッと吸い出すと、ジオルドがブルルッと震えた。

「ッ――はっ……ありがとう、カタリナ」

ジオルドは優しく頭を撫でると、とっておきの秘密を教えるように囁く。

 

「ところで――ねえ、カタリナ……実は今夜は特別に、ゲストがいるのですよ」

 

「ゲスト……?」

本棚のような鏡の縁に手をかけて、ジオルドは振り返った。

「君は透視鏡を知っていますか?」

「え? はい……」

透視鏡というのは、いわゆるマジックミラーの事だ。

「一方からは反対側が見えて、もう一方からは鏡にしか見えない――…」

答えながら、言葉が途切れてスッと血の気が引く。

――まさか……まさかだよね………

ジオルドは黙って微笑むと、手を掛けた鏡に力を込めた。

カチリ、と音を立て、鏡の縁が浮いて扉のように開く。

 

「嘘……」

 

――これは、夢?

目の前の光景に、信じられない思いで呟く。

 

部屋を目にした時の違和感。

その時は何に引っかかったのか、分からなかった。

あれは、“あるはずのものがない”事に対する違和感だったのだ。

こういう部屋に必ずあるもの。

壁に拘束する拘束具。

鏡に気を取られて気付かなかったけれど、ちゃんとあったのだ――鏡の裏に。

本棚のような出っ張りは壁の拘束を隠す為の、内側から部屋の様子を見る為の覆い。

最初から――私がこの部屋で目を覚ます前から今までずっと、“彼”はここにいて、私たちを見ていたのだ。

声が震える。

 

「……キー…ス……?」

 

鏡の裏には、義弟のキースが拘束されていた。

四肢を壁に固定され、口枷をされて涙と唾液で顔をぐちゃぐちゃにしたキースが、顔を背けるようにうなだれている。

「キース、どうして……」

ジオルドを振り返る。

「ジオルド様! これはどういう事なのですか? どうしてキースがここに――こんな無理矢理――」

「無理矢理? いえ、賭けの話を聞いたキースが、“見届けたい”と申し出たのですよ。僕はその希望を聞き入れただけです」

キースがキッと顔を上げ、ジオルドを睨みつけて唸り声を漏らす。

「ヴううぅ――うう……」

キースに着けられた口枷は、リング部分が二重になって舌まで押さえつけられ、唸り声すらも満足に出せないみたいだ。

「漏れる声で気付かれないよう、急遽噴水を用意したのですよ。間に合わせるのに少し苦労しました」

なんとなくこの部屋にそぐわない気がしていた噴水のインテリアは、水音でキースの唸り声をカモフラージュする為だったらしい。

「どうして、こんな事……」

「それはもちろん――僕たちの婚約を解消させようと奔走するキースに、見せつける為です」

そう言ってジオルドはキースに向き直った。

 

「どうでしたか、キース? 僕たちの愛し合う姿は。僕を欲しがるカタリナは、最高に淫らで可愛かったでしょう?」

 

勝ち誇るジオルドに、キースが殴りかかろうとでもするように身体を突き出す。けれど拘束具ががっちりとキースの手足を繋ぎ、ただガチャガチャと拘束具が音を立てただけだった。

フーッ、フーッと息を荒げるキースの顎に唾液が伝う。

「あ……」

つい今しがたまで義弟の目の前で行為に及んでいたのだと思うと、恥ずかしさで逃げ出したくなるが、さすがにキースをこのままにはしておけない。

「ジオルド様、口枷だけでも外させてもらえませんか?」

「ま、いいでしょう」

「大丈夫、キース。今外すからね」

キースの傍に寄って頭の後ろに手を伸ばすと、目の前にきた乳房を見ないように、キースが目をぎゅっとつぶった。

硬い革のベルトをなんとか緩め、口枷を外す。

「キース……ごめんね、私のせいで」

「義姉さんは悪くない!」

キースが少しかすれた声で言ってから咳き込み、治まるとジオルドを睨みつけた。

「殺してやる! 義姉さんを汚して、ただで済むと――」

「その暴言、不敬罪として罰してもいいのですが、今夜は賭けに勝ってとても気分がいいので見逃してあげましょう。それよりも――」

ジオルドが見せつけるように私を抱き寄せる。

 

「――ほら、見て、カタリナ。君の義弟の本性を」

 

言葉につられて、つい視線を落としてしまう。

「っ!」

キースの下半身は、パンパンに張ってシミになっていた。

 

「君のこんな姿を見て、あんなに勃たせて――家族だと口では言いながら、本当はいつも欲望にまみれた視線で君を見ていたのですよ」

 

「見ないで――見ないで、義姉さん!」

キースは必死に身をよじろうとしたが、拘束されていて隠す事もできず、真っ赤になって再びぎゅっと目を閉じる。

「ん? キース、そのシミ……」

呟いたジオルドが、思いついたように囁く。

「カタリナ、キースがとても苦しそうですので、脱がせてあげてください」

「え?」

「な!?」

「あの状態、男はとても苦しいのです。可愛い義弟を楽にしてあげたいでしょう?」

「え……でも……」

「義姉さん、駄目! お願いだから、やめて!」

「キース、君は少し黙って。黙らないと、このまま君の目の前で一晩中、カタリナと愛し合う事にしますよ」

「っ! ――…」

キースが開きかけた口を、力なく閉じた。

「さあ、カタリナ」

促され、仕方がなくキースの前に膝をついてベルトを外す。

ズボンを下ろし、下着に手をかけると、内側は白濁液でドロドロと溢れかえり、糸を引いていた。

「あ……」

――これって……

「キース、それ何回射精したのですか? 触れる事もできないのに、下着の中で」

ジオルドはクスクスと笑ってから、真っ赤になって唇を噛んでいるキースをからかう。

「……義姉とその婚約者の睦事を覗きながら、惨めに射精している情けない君の姿を見て、少し興が乗りました。……カタリナ、キースのそれ、抜いてあげてください」

「え……抜くって……」

「全部脱がせて、苦しそうに勃起しているそれを、射精させてあげるんですよ」

「へ!?」

――何言ってるの!?

見上げると、微笑みながらもジオルドのその目は本気だ。

「私とキースは義姉弟なんですよ!?」

「ですがカタリナ、キースの気持ちは知っていますよね?」

「! ……それは――…」

 

 

確かに、キースからは“愛している”と告白されている。

キースが誘拐され闇の魔法をかけられた時には、このまま目を覚まさないんじゃないかと思って身が引き裂かれそうになるくらい怖かった。

キースの事は大切だし、血は繋がっていないけれど、それ以上の家族の絆で結ばれていると思っている。

これまでだってこれからだって、ずっと一緒にいる、いられるはずの大切な弟だ。

 

でももし、一線を越えてしまったら?

保留にしている曖昧な関係性をはっきりとさせてしまったら?

 

もうこれまでの、仲の良い姉弟ではいられなくなってしまう事が怖い。

優しくて、気が利いて、自慢の弟が、弟でなくなってしまう事が怖い。

 

 

ジオルドが顔を近づけ、囁く。

「――何も、ここでキースとの関係をはっきりさせろと言っている訳ではないのです。ただ、苦しそうなキースを楽にしてあげる事が、キースにとっても嬉しい事だという事を君が理解してくれれば」

「で、でも――」

反論しようとすると、キースから声が漏れた。

「義姉さん……」

見ると、さっきまでの絶望感に満ちた瞳に、期待の色が入り混じっている。

「……苦しい? キース……」

「うん……もし義姉さんが楽にしてくれるのなら――凄く嬉しい……」

「…………」

義弟の欲望を前に、断る事はできなさそうだった。

「えっと……分かりました……」

恐る恐る手を伸ばし下着をグイッと下ろすと、ブルンッと勢いよく陰茎が飛び出す。

 

「「!?」」

 

その大きさと太さに思わず息を飲むと、ジオルドも微かにたじろいだ気配がした。

「へ、へえ……なかなかですね……」

――キースの、おっきい……それに凄い……濃い匂い……

そっと竿を握ると、それだけでキースがゾクゾクッと震えたのが分かった。

精液でドロドロの陰茎が、扱く度にニチュ、ニチュと音を立て、キースが切なそうな表情で喘ぎ始める。

「義姉さんっ……ぅくっ…気持ちいい……」

 

――舐めてあげた方がいいかな……

そう思ったが、先程の“不敬罪”という言葉が気になる。いつもは仲のいい二人の事だから冗談の範疇だと思いたいけれど、あまり王子様の機嫌を損ねてはいけない。

ジオルドをちらりと見ると、こちらの視線に気付いたジオルドが人差し指を立て、舌先でペロッと舐めて見せた。口を使ってもいいらしい。

 

顔を寄せ、じっくりと陰茎の裏側を舐め上げる。

「義姉さん!? それ――ああっ! 舌が! 義姉さんの舌が僕の――…!」

――よかった、キース、気持ちよさそう……

パクッと先っぽを口に含み、舌先でカリ下や尿道を弄ると、キースがブルブルッと震えて喘いだ。

「っあ! 口の中、熱っ! 義姉さん、駄目! 敏感なところ、そんなに舌動かされたら! 僕、もう――ッ!」

ビクッと震えた陰茎からビュクッ、ビュクッと精液が飛び散り、顔にかかる。

 

「ご、ごめん、義姉さん――あんまり気持ちよくって、すぐ出ちゃった……」

「大丈夫ですか、カタリナ?」

ジオルドがタオルで顔を拭ってくれてから、射精しても萎えないキースのものをまじまじと観察した。

「……君、意外と立派なモノを隠し持っていたのですね」

「!?」

ふむ、と顎に指を置いて考えていたジオルドが、顔を上げた。

 

「――キース。今後、僕の邪魔をしない約束するのであれば、“仲間に入れて”あげてもいいですよ」

 

「な!? 何を言って……」

言いつつ、キースの陰茎がピクッと反応する。それを見て取ったジオルドは、フッと皮肉な笑みを浮かべた。

「僕はとても寛大なんです。なにしろ結婚すれば君は僕にとっても義理の弟になる訳ですし。ですから――」

ジオルドは挑発するように顎を上げる。

 

「――僕とカタリナの営みに、時々であれば参加する事を許しましょう。もちろん、勝手に手を出す事も、膣内への射精も許しませんが、それ以外であれば触れさせてあげてもいいですよ」

 

「そんな……そんな馬鹿な事……」

「無理だと? ――ですが、キース。断るというのならすぐにでも僕はカタリナと結婚し、触れる事をおろか、会う事も許されなくなりますよ」

「…………」

唇を嚙んでジオルドを睨みつけていたキースは、しばらくの沈黙ののち、フッと身体から力を抜いた。

深い溜め息を吐いてから、キースが悔しそうに顔を上げる。

 

「――仕方がありませんね。その提案、受け入れます。それにジオルド様のじゃ、義姉さんを満足させ続けられないでしょうし」

ピクッとジオルドのこめかみが引き攣った。

「それはどういう意味ですかね?」

「どういう意味も何も――」

キースはさりげなく腰を突き出し、見せつけるようにする。

「――“見たまま”の意味ですが?」

王子様の顔が一瞬強張ったが、すぐに笑顔に戻った。

「……男は大きさだけではありません。僕の方が上反りのカリ高で、カタリナとも相性ぴったりですよ? これまでだって、毎回必ず自分から欲しいとねだるくらいカタリナを悦ばせてきましたし、もちろんこれからも悦ばせていく自信も技術も硬度も持続力もあります」

「そうですか? 男に重要なのはやはり、太さと長さと硬度だと思いますが」

「でも君、少し早いでしょう」

カァッと赤くなったキースが、言い返す。

「た、多少早かったとしても、すぐに元気になりますし、何度でもできますから!」

 

――なんだろう、この会話……なんかあんまり聞きたくなかった――

 

美貌の王子様と可愛い義弟が交わすひどい会話を黙って聞いていたが、猫の目のように変わる状況についていけない。

――喧嘩していたけれど仲直りした、って事でいいんだよね?

「あの、ジオルド様……」

「ああ、カタリナ。お待たせして申し訳ありません。もう大丈夫、キースの事は心配ありませんよ」

さっきまでの少し怖かったジオルドはもうどこにもなく、いつものジオルドだ。

ホッとしていると、キースが拘束具をわざと鳴らして声を上げた。

「……なんでもいいのでこの拘束、そろそろ解いてもらえませんか」

 

 

 

ジオルドと二人でキースの拘束を解き、手首を撫でる。

「キース、繋がれていたところ、痛くない?」

「ん、平気。心配してくれてありがとう、義姉さん」

「この部屋の拘束具は全てカタリナの為に用意したものですから、痛くないよう工夫されているのです。君もさっきの手枷、痛くはなかったでしょう?」

「そ、そういえば……」

――ん? なんか今、聞き捨てならない事を言われたような……

引っかかった言葉を探していると、キースが手を取った。

「それより、義姉さん……その、言いそびれていたけれど……義姉さんの身体、凄く綺麗だ」

「へ!?」

身体を見下ろして、自分が裸だった事を思い出す。

 

――っていうか私、キースが見ている目の前で、ジオルドとあんな事やこんな事を――…

 

思い返して改めて恥ずかしくなり、身体を隠してもじもじしてしまうと、ジオルドがひょい、と私を横抱きにした。

「ひゃっ!?」

急に抱きかかえられた事にびっくりして反射的にジオルドの首に抱きつき、そのままベッドへ連れていかれる。

ふわりとベッドに横たえられ、両側にジオルドと手早く服を脱いだキースが寄り添った。

 

「……本当に、するのですか? その……三人で?」

「ええ、今夜の特別ゲストだと言ったでしょう?」

「義姉さんのせいでこんなになっているんだよ。ちゃんと、責任取ってね」

 

戸惑う私をよそに、二人は屈み込んで乳房に吸い付く。

「んんぅ…!」

片や、ギュウッと乳房を搾るように乳首を突き立たせ、乳輪からじわじわと中心へとなぞっていき、片や、感触を楽しむように指を沈めてたっぷりと愛撫し、貪るように乳首を舐め回す。

 

「カタリナ、気付いていますか? 本当に感じている時の君の乳房、ツンと上向きにいやらしく張って、男を誘う形になっている事」

「感じている義姉さん、本当に綺麗でいやらしくて可愛いよ。ここ――こんなに硬くして、柔らかくてぷるぷるで、肌もすべすべで手が吸い付いて――どうして今まで触れずにいられたんだろう?」

 

競うように愛撫し、敏感な部分にしゃぶり付く舌遣いに耐えられず、二人の首に手を回して思わず引き寄せてしまう。

 

「おや、君も大胆ですね。もっと強くしてという事ですか?」

「義姉さんが求めてくれている感じがして、凄く嬉しいな」

 

熱を増す二人の責めに仰け反ると、天井に映った自分と目が合う。

――あ……私、二人に貪られて……

天井に張られた鏡には、圧し掛かるジオルドとキースの引き締まった背中が映り、三人でもつれ合う姿はまるで他人事のようなのに、ジオルドのねっとりと焦らすような舌遣いと、キースの少し焦っているような性急な舌遣いの求められている感じが、下半身をキュンキュンと昂らせる。

 

目ざといジオルドがすぐに気付いて、秘部へと手を伸ばした。触れただけで、ぬちゅ、ぷちゅっと音を立てる柔らかな肉の感触を楽しむように、ジオルドは指を突き立て、膣内を探る。

「こんなに溢れさせて……僕の精液だけではありませんね。キースがいる事で興奮していますか?」

持ち上げたジオルドの手からトロトロとこぼれる愛液と精液で、恥ずかしいほど濡れてしまっている事を見せつけられていると、張り合うようにキースが陰核を弄り始めた。

「ひぅっ! キ、キース! そこはそんなに強くしちゃだめ!」

「義姉さん、僕が上書きしてあげるからね。ジオルド様よりも気持ちよくして、絶対に僕の方がいいって言わせてみせるから」

キースの言葉をジオルドが鼻で笑う。

「できるものならね。僕も手加減はしませんよ」

 

ジオルドが傍に寄って目の前に半勃ちの陰茎を持ってきた。

「ね、カタリナ……おしゃぶり、して」

いつになく甘えるような口調で頼まれると、義弟の前で恥ずかしいと思うのにイヤとは言えない。

チュッ、チュッと先っぽから根元までキスをしてから、陰茎の裏側をじっくりと舐め上げる。

「ふぅっ――っ」

いつもなら何て事ないのに、ピクピクと震えているジオルドがちょっと可愛い。

 

――ジオルドも、興奮してるんだ……

 

さっきまでの少し怖かった態度も表情も言葉も本当は演技で、実はジオルドもキースに見られて恥ずかしいんじゃないか、なんて思ってしまう。

 

裏筋をぺろぺろと舐めてから、はむっと先っぽを咥えて奥まで飲み込むと、舌を擦りつけながら強く吸い絞る。キースが見ていると思うと、今まで気にせず立てていたジュポッ、ジュポッといういやらしい音が急に気になり、恥ずかしさがいや増す。

 

あっという間にガチガチに反り返ったジオルドが、息を乱しながら頭を撫でた。

「はっ…ぅくっ……カタリナ、本当に上手くなりましたね。とても――僕好みです」

「――ぼ、僕も、いい?」

キースが先走りをたらたらとこぼしながら、脈打つ陰茎を目の前に差し出す。

「義姉さん、お願い。見てたら我慢できなくなって……」

苦しそうなキースにジオルドが譲って、口から陰茎を引き抜いた。

「でしたらカタリナ、四つん這いになってもらえますか」

「はい……」

言われた通り四つん這いになり、キースの先っぽから溢れる透明の汁をちろちろと舐め取る。

「うぁっ!」

昂った男性器は敏感になっていて、亀頭への刺激だけでもうはち切れてしまいそうだ。

「ああっ! 義姉さん、凄い! 凄くいいよ!」

 

「……カタリナ」

ジオルドが後ろから腰を掴み、秘部へと熱い塊を押し付けて、ヌル、ヌル、と愛液を纏わせると一気に奥へと突き入れた。思わずキースから口を離して喘ぐ。

「んあっ…!ぁあっ……ッ!」

硬い肉棒で貫かれた瞬間から、膣は待ち望んでいたようにうねうねと痙攣して絡みつく。

いつもより背中に身体を密着させ、パンパンと音を立てて腰を打ち付けるジオルドにどこか焦りのようなものを感じた。

 

「ジオルド様!? なんだかっ、激し…! あぁっ! だめ! 急に深いのだめです!」

喘ぐ私の耳元に、からかうようにジオルドが囁く。

「――ほら、カタリナ。自分ばかり気持ちよくなっていないで、キースにもちゃんとシてあげないと駄目でしょう? 君の可愛い義弟が、寂しそうですよ?」

「あぅ……ごめんね、キース」

「う、うん……」

 

キースのものをできるだけ深く咥え、舌を擦りつけると、キースが喘ぎながらおねだりした。

「義姉さん……さっきジオルド様にしていた、ジュボジュボって音を立てて吸うの、僕にもシて?」

「ん」

「僕が手伝ってあげますよ。タイミングを合わせて、カタリナ」

ジオルドが首に手を添え、支えるようにする。

ズン、ズン、とジオルドに深く突かれる度に、グッ、グッ、と喉へとキースの陰茎が押し込まれ、引くタイミングで吸い付く。

「んぐっ――ッぐっ―――…」

「凄いッ――義姉さんが僕のをっ! こんなにいやらしい音を立ててしゃぶって! 義姉さんの中に吸い込まれてく……!」

キースがガッと頭を掴んで押し付けた。

 

「!? ンぶっ…!」

「ごめん、義姉さん、もう出るっ! このまま出すから、飲んでっ! 僕の全部、飲んで! ――ッくゥ!」

 

熱い精液を喉の奥に直接注がれ、激しく咳き込む。

苦しいのに、知らなかった義弟の一面――雄の部分を目の当たりにしてゾクゾクしてしまう。

もう何度も出しているはずなのにドロドロと濃い精液は、喉奥に絡みついてなかなか落ちていかない。咳き込みながら、なんとか飲み下していると、ジオルドが労わるように背中をさすった。

「カタリナ、大丈夫ですか? ――キース、自分の欲望に負けて愛する人に無理強いするなんて、男として最低ですよ! 女性に対しては、もっと優しく気遣うべきです」

キースが、う、と怯んだ。

「……ジオルド様に言われるのは癪ですが、確かにその通りです。苦しい思いをさせてごめんね、義姉さん」

「大丈夫よ、キース。……私、ちゃんと気持ちよくしてあげられた?」

「うん。義姉さんがシてくれてるってだけで、腰が抜けそうになるくらい気持ちよかったよ」

「本当? よかったぁ」

ホッと笑顔になると、キースがピクッとして赤くなった。

 

「ところでキース、君、まだでき――そうですね」

ジオルドが言いかけて視線を落とし、苦笑する。

「!」

言葉の意味を敏感に感じ取ったキースが、食いつき気味に返事をした。

「もちろんです!」

「……?」

二人のやり取りの意味が分からず、きょとんとしているとジオルドが微笑んだ。

 

「三人での睦事で、串刺しときたら、次は当然―――でしょう?」

 

 

 

「――僕の上に跨って……今の君なら自分で飲み込めますよね?」

「はい……」

二人の視線に恥ずかしさを押し殺しながら、仰向けに横たわったジオルドに跨り、挿入する。

「んくっ……くっ…んんっ!」

ジオルドの言う通り、反り返った陰茎は、ズププッと奥まで簡単に収まった。

「本当に、ぴったり――君はまるで僕の鞘ですね。しっかり僕の形を覚えて、愛おしそうに包み込んでくる――…」

ふうっと息を吐くと、ジオルドがキースを見る。

「キース、準備はできましたか?」

「ええ、たっぷり潤滑剤を纏わせました」

「じゃあカタリナ、僕に折り重なって――キスをしましょうか」

「ええっ!?」

「挿入しながら舌を絡めるの好きでしょう? キースはカタリナのアナルに潤滑剤を塗り込んで、中を指でほぐしてあげてください」

「うう……」

――恥ずかしくて、死にそう……

そう思いながらも、王子様の言葉に抗えずに身体を前に倒す。

「……そう、いいですよ。そのまま舌を出して……」

ジオルドがお尻を掴んでグッと引き寄せ、亀頭を子宮口に押し付けながら舌を吸う。

「っ! ――んんっ! ……はっんぅん…!」

 

「……………」

キースはごくりと唾を飲むと、お尻の穴に潤滑剤を垂らした。

「ひゃっ、冷たっ」

反射的にビクッと声を上げて、身体をよじってしまう。

「あ、ごめん義姉さん、ちょっと冷たかった? それなら―――ジオルド様、ほぐすのは別に指でなくてもいいですよね?」

「え? ええ」

頷くジオルドを確認すると、キースは屈み込んだ。

「ど、どうしたの、キース…?」

お尻に温かい息がかかったと思った瞬間、にゅるるっとお尻の穴に熱いものが入ってきた。

「!!? ――キース!?」

――噓? 嘘! ……私、義弟にお尻の穴を舐められちゃってるの!?

 

「やだやだやだ! キース、だめ! そんなところ、汚いから!」

「汚くなんてないよ。ここ――ヒクヒクしていて凄く可愛いし、義姉さんの身体ならどんな場所でも全部愛せるよ―――すぐ傍にジオルド様のものが入っているのが見える事だけが気に入らないけれど」

 

キースは気持ちを切り替えるように息を吐いた。

舌でお尻の中を掻き回され、ジュボジュボと舌を抜き挿しされると、その情熱的な舌遣いにゾワゾワッと背筋に電流が走る。

「はっ!? はあぁ……♡」

「いいですよ、キース。カタリナが悦んでいるのがこちらにまで伝わってきます」

「ふふ……アナル、ぽっかり口を開けちゃって可愛いね」

たっぷりとお尻の中を舐め回したキースは、潤滑剤を持ち上げた。

「ジオルド様、これ口に入っても大丈夫ですか?」

「もちろん。飲み込んでも害はありません」

「それなら――義姉さん、そのままアナル、開いておいてね」

 

キースが潤滑剤を口いっぱいに含むと、お尻の穴に舌先を入れながらキスをした。ぬるぬるとした感触が、ぴゅくくっとお尻の中へ注入されていく。

「んっふぅう!?」

反射的にキュウッとお尻を締めてしまい、キースは舌を抜いた。

 

「口の中で温まっていて冷たくないでしょ? この後痛くならないよう今は力を抜いて――ほら、僕に身を任せて……」

「う、うん……」

 

優しく背中に囁かれ、なんとかお尻に力を入れないよう努力してみる。

お尻の中に逆流してくる柔らかな液体の感触と、それを義弟がしているという事実に、背徳感でゾクゾクしてしまう。

 

やがて満足したように溜め息を吐いたキースは、ぺろりと唇を舐める。

「……ん、たっぷり入った。漏れてしまう前に蓋をするね、義姉さん」

――蓋?

「え? ……んぅ!?」

硬いものが当たったと思うと、ガチガチに勃起した陰茎が一気にお尻を貫く。

「んあああぁぁっ!?」

潤滑剤のおかげか、あんなに太かったキースのものが何の抵抗もなく奥まで入ってくる。

 

「ッく――さすがにキースまでくると締まりが尋常ではありませんね」

「狭っ……キツッ!」

「いやぁっ! だめだめ、キース! 抜いてぇ! 無理! 二人一緒なんて無理…!」

「無理ではないでしょう? アナルの方も、僕が今まで時間をかけて慣らしておいたのですから」

「なんだ……やっぱりジオルド様の手がついていたんですか。どうりで、すんなり入るなと思いました」

ジオルドは私を抱き締め、耳たぶを噛んだ。

 

「当然でしょう。カタリナの身体で味わっていない部分はありませんよ。カタリナの“初めて”は全て僕のものです」

 

得意気にマウントを取るジオルドが、ふと気が差したのか「では、いい事を教えてあげましょう」と言い出した。

「なんですか?」

「カタリナの腕を掴んで上半身を起こしてみてください――そう。それで下腹部を撫でて……僕のものが入っているのが分かりますね? 先端がどの辺りか、分かりますか?」

「……ここ、ですか?」

キースの手がジオルドの膨らみをスリスリと撫でていき、先っぽの位置を確認する。

「ええ、そこが子宮口です。後は――分かりますよね?」

「もちろんです」

 

キースが探るようにゆっくりと、抽送し始めた。

あんなにたくさん潤滑剤を流し込まれたのに、ずるるるっと引き抜かれる度に慣れない太さに腸が持っていかれ、腰が抜けてしまいそうになる。

――これ……排泄感よりやばいかも……

苦しさはあっという間に快感に変わり、身体は二人分の欲望を悦んで受け入れ、痙攣を始めた。

 

「ああ、キースに突かれる度に乳房をこんなにいやらしく揺らして――素晴らしい眺めですね」

 

ジオルドが忍び笑いを漏らすと、不意にキースにグリッと後ろから突かれ、その刺激に思わず仰け反る。

「――っひぐ!?」

「あ……ここかな」

「そこですね」

二人が目を合わせて頷き合うと、両耳に囁く。

 

「義姉さん、覚えたよ。ここ――いっぱい、こねてあげるね」

「理性も道徳も分別も倫理観も背徳感も恥ずかしさも、純粋な愛情を縛る何もかもを快楽に変えて、楽しみましょう」

 

子宮をジオルドに突き上げられ、キースに裏から潰され、競い合うように身体の奥を貪られる。

一突きごとに甘イキし、身体の奥底から深い絶頂が痺れるように広がってくるのが分かった。

――気持ちよ過ぎて、気が変になる! 二人でなんて、反則過ぎる!!

「あぁっ♡ そこ、だめ! んあぁっ♡ ……二人でなんて絶対――だめなのに!」

髪を振り乱してよがり、突かれる度に漏れてしまう、はしたない喘ぎを止められない。

部屋に響く三人の荒い息遣いと熱気、充満する精液と愛液の匂いで鏡が曇ってしまいそうだ。

 

「横の鏡を見て、カタリナ。婚約者と義弟に同時に求められて愛されて貫かれて、与えられる快楽にとろけている自分の表情をよく見て」

 

幼馴染みたちとベッドに裸でもつれ合い、獣のように腰を振って快楽を貪る姿と、それを受け入れ悦んでいる自分を改めて見せつけられ、頭の奥でバチバチッと理性が焼き切れる音がした。

 

「ジオルド様ぁ! キースぅ! 頭チカチカってするの! ゾクゾクが止まらないの! もうだめ! 深いのが来る! 来るぅっ…ッ!」

「ええ、一緒にイキましょう! 最後の一滴まで君の奥へ注ぎます!」

「僕ももうっ――義姉さん! 全部、受け止めて!」

 

ブルルッと三人同時に震え、頭が真っ白になる。

身体の奥を支配する二つの熱さが、ドクッ、ドクッ、と脈打ちながら、更に熱を増して内側を満たしていく。

 

――身体の奥に、二人の……流し込まれて――…

 

許されるはずのない快楽に身を委ね、欲望に満たされた事に満足したのか、急激に睡魔に襲われた。薄れていく意識の中、身体を満たしていたものが引き抜かれ、溢れ出る感覚を、寂しいと感じてしまう。

 

「や……もっと、もっと……満たして……」

 

その言葉を口に出したのかはよく分からなかったが、そっと頭を撫でられ、優しい感触に安心して眠りに落ちていく。

 

「……義姉さん? 気を失った?」

「眠ったのでしょう――君、浴室使いますか?」

「あ……はい」

「では先にどうぞ」

 

眠りに落ちる寸前、扉が静かに閉まる音と、すがるような切ない囁きがした。

 

「本当は――本当は僕だけのものにしたいのです。けれど優しい君はきっと、キースに迫られたら突き放す事はできないでしょう。ならばいっそ関係性を曖昧にしたままで、既成事実を重ねる事にしました。それが例え、道を外れていたとしても――。

……ごめんね、カタリナ。今夜は少し怖い思いをさせてしまったかもしれませんが、心から君を愛しているのは本当なのです。お願いですからどうか僕の愛を疑わないで――どうか僕を嫌いにならないで――…」

 

 

 

 

 




extra storyラストを飾るのは、因縁のこの二人ヾ(≧▽≦)ノ !!
とはいえ、どうしても性格上この二人を一緒にするのが難しい…
加えて、キース側がジオルドと共有するのを許可する、というのは身分的にもありえないと思ったので、やっぱりジオルドの策略というシチュエーションになりました。
ジオ+アラ デモヤッタケドネ (ノ≧ڡ≦) テヘ

ちなみに、全編通しての(勝手な)設定として、乙女ゲーム世界なので現代のエッチな言葉は存在せず、カタリナ以外のキャラたちは保健体育的な用語を使いますが、何度かカタリナとシちゃっている設定時のみ、好きな子の言葉がうつって”イク”とか使ってます。(「イクって何?」というセリフがある時は、初めての時)
カタリナも前世は経験ないのと貴族としてのお嬢様教育をされているので、あんまり露骨な用語は使わない気がして、あまり口にはしません。
なんとなくその方が世界観にあっているかなーと。

extra storyは一応これが最後になります。(`・ω・´) ヤリキッタゼ☆
(気が向いたら書くかも?)

R-18ルート本編とextra storyはカタリナ総受けの比較的甘エッチなお話でしたが、
次回から少し路線を変えて、”another story”と題し、ちょっとハードなプレイ(SMとか調教とか)を描きたいと思います。٩(`・ω・´)و
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