(控え室が僕だけで・・・)
携帯の機種が同一なら、ジャックに差し込むイヤホンもちょうど合う。
少々の後ろめたさを感じる雄太郎は、周囲を確認したのちトイレへと向かった。
イヤホンを装着し、先程の動画を見ながら逸物を握り、シュシュッシュっと懸命にしごき始めた雄太郎。
「・・・・・・うっ」
予想以上に大量の精液を便器に吐き出した。
控え室に戻って少し冷静になると、独りオナニーの空しさと共に、叔父や叔母に対する沸々とした怒りが込み上げる。
憧れだったのに不貞を働いていた叔母の志津子。
こんなに綺麗で優しい叔母を蔑ろにした叔父。
(チクショー)
叔母を汚したどこの誰とも分からない男にも雄太郎の怒りは向けられた。
それぞれの人間に怒りが沸き、雄太郎は混乱してしまった。
画像は全てメールで自身の携帯に転送し、叔母の携帯の送信メールを削除し、なに食わぬ顔をすることに決めた雄太郎。
その後、叔母は術後の約十日間は入院しなければならない。
雄太郎は講義の合間を抜け出し、一日おきだが叔母を見舞った。
しかし、叔父は入院している間に一度しか見舞いに来なかったそうだ。
その後、雄太郎は就職説明会や学校の試験で少しの間忙しくしていたが、叔母が退院してから1か月後に連絡があった。
「雄ちゃん。お礼を兼ねて食事でも・・・」
レストランではなく自宅に誘われたのだ。
教えてもらった自宅に着けばニットのセーターを着た叔母が迎えてくれた。
V型にカットされたセーターの胸元には双胸の膨らみを想像できる。
下半身に視線を落せば、しなやかで白い脚にストッキングが穿かれていないスカートが艶めかしく思われる。
叔母とは向かい合って座り、手料理をご馳走になる。
料理が並べられている食卓を見れば2人前の料理。
叔父は相変わらず家を留守にしており二人きりでの食事だった。
以前にも増して叔母の手料理は美味しかった。
そう、むしろ2人きりだったからこそ、より一層美味しく感じたのかもしれない。
「雄ちゃん、お酒強いんだね」
グラスに半分しか飲んでいないのに頬が赤くなった叔母の志津子が言う。
しかし、雄太郎も顔にアルコールの火照りを覚えていた。
三十路なのに、歳を感じさせないほど若くて可愛い叔母。
お酒で頬を赤くさせてはにかむ彼女と目が合うと、欲情を覚える雄太郎だった。
アルコールの酔いで饒舌になってくる叔母。
叔父が協力してくれなかったことについても、少しずつ愚痴として叔母の口を突いて出る。
家を買ったばかりなのに、気の弱い叔父が転勤の話を断りきれずに承諾してしまったことや、それについて口論となり、冷戦状態のまま単身赴任になったこと。
ポツポツとだが叔母の愚痴も混ざった話を黙って聞く雄太郎。
「雄ちゃん、もっと飲むでしょう?」
叔母は冷蔵庫から缶チューハイを持ってくるとテーブルに置いた。
アルコール度数は高くとも、発泡系のさわやかな口当たりが度数をごまかしてくれる。
「叔母さんも一緒に飲もうよ」
カンパーイ
缶をハイタッチする2人。
テーブルに肘をつけて会話する叔母の胸元は不用心。
笑って身体を揺らせばV字の胸元から乳房の谷間が覗かれる。
意識すまいと思っても、雄太郎の視線はどうしてもそこに誘われる。
そのことに叔母も気づいているようで、ときどき不可思議な笑みを雄太郎にぶつけてくる。
(・・・・・・。・・・・・・)
雄太郎の邪な気持ちをあざ笑うかのように叔母は席を立った。
「雄ちゃん、食器洗うの手伝ってくれない?」
素直に叔母と一緒に洗い物を片付けている時だった。
「雄ちゃん、迷惑かけてありがとうね」
入院の時のあれこれのお礼を改めて言われた。
洗い物を済ませ雄太郎がソファーに腰を下ろせば叔母がコーヒーを煎れる。
一つのソファーに座りコーヒーをすすりながら会話を始めれば、コーヒーを飲み終えた志津子がおもむろに口を開いた
「雄ちゃん、私の携帯見たでしょ?」
「うん。・・・画像も動画も・・・見たよ」
正直に答える。
怒ってないよ。
と叔母の志津子は雄太郎の手の甲に手のひらを重ね、優しく撫でその素振りを見せる。
相手の男は、叔父が単身赴任になり、叔母の志津子が寂しさを強く感じるようになった頃に言い寄られ、半年近くずるずると関係を持っていた。
「じゃあ、叔母さんは今は?・・・・・・」
「うん、フリーよ」
「いや、叔父さんがいるからフリーはおかしいでしょ」
リビングで2人して笑い合った。
「僕に見られても大丈夫なんだね」
「あの人に見られるよりマシよ」
雄太郎の口は堅く他言するようなことは無いと思われたのか?
それとも、叔母の開き直りなのか?
「ねえ、雄ちゃん。この際だから聞くけど、昔から私のことチラチラ見ていたでしょ。どうだった、少しはお役に立てたかしら?」
雄太郎はズバリ聞かれ、答えられずに思わず赤面した。
「雄ちゃんがチラ見してたの、知ってて見せてあげてたんだよ」
悪戯っぽく笑う志津子。
「・・・・・・憧れだったイメージが崩れるよ」
雄太郎は憧れだった叔母から遊ばれていたのだった。
「私の印象ってどんなの?思春期の男の子のオカズになってあげたり、不倫して欲求を満たす女だよ?お礼の食事だって、どうして外食じゃなくて手料理にしたと思ってる?食事の後に雄ちゃんがどこかに誘ってくれる?それなら最初からお家にした方が人に見られないし、口実になるでしょ?」
つづく