※この作品はR-18です。

熱で溶けて   作:モスコミュール

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熱で溶けて(楽玲)

◆無自覚誘い受け

 

近頃、暑くなってきたので自宅では半袖にショートパンツで過ごす日が多くなった。今日は、掃除をした。楽郎君に捕獲された。翌日寝坊した。

 

料理をするとき、油が跳ねたりするのでエプロンは手放せない。楽郎君に捕獲された。翌日寝坊した。

 

少し髪の毛が伸びすぎた。襟足が暑かったので、髪ゴムで結んだ。楽郎君に捕獲された。翌日寝坊した。

 

以下省略

 

玲は決意した。さすがに、その、や、やりすぎだと思う。玲は嫌なわけではない。体力が持たないわけではない。ただ、その、休日の度に昼頃に起きる生活をするのは、よろしくないと思う。

彼に相談した。

 

「うん……それは、もう申し訳なく……」

 

彼は頻度を抑えると言ってくれた。

その時、玲の胸がツキリと痛む。もし、彼がそれで二度と触れなくなってしまったら。

思わず彼の服のそでを掴んで、

 

「毎日、じゃなければ、良いんです、よ?」

「…………。玲さんさぁ」

 

彼にカチリと火が灯ったのが分かってしまった。

肩を捕まれる。目と目が合う。

 

「まだ、止まれるから、嫌ならイヤって言って?」

 

 

翌日寝坊した。

 

◆熱で溶けて

 

玲も彼も。いっぱいいっぱいだった。その証拠に、部屋のドアを閉める音がなりやむ前に、肩をぐいっと抱かれる。

 

(あ……)

 

いちどめ。存在を確かめるように軽くふれあう。

にどめ。足りない。ふかくふかく彼の熱が玲に注ぎ込まれるようだ。

さんどめ。ドアに身体が押し付けられる。玲と彼との距離は零になる。玲は、彼の呼び掛けに応じるように舌を絡める。

 

「あ……ふぁ」

 

声が漏れ出てしまう。隠したいのに彼はガッチリと玲を抱き締めるから、それができない。

 

「玲さん」

(あぁ……)

 

熱っぽく玲を見つめる虹彩に、自分が映り込む。

とても、他の人には見せたくない顔。淫らな自分。

玲はそっと目をつぶる。そして、一言。

 

「ください」

 

彼の吐息が近くなる。

熱が。

溶けた。

 

◆幾度も共に過ごして

 

「や、やめ、らくろうくんやめてくださいびんかんだからひうっ」

 

彼は意地悪だと思う。普段は優しいのに、こういう時の玲の懇願は絶対に聞いてくれない。今日もそうだ。

 

「でも玲さん、締め付けてきてるよ?」

「それはっあ」

 

なにか言い返さないとだめなのに、玲の思考はもう働かない。思わずぎゅと彼の手を握った。

 

「玲さんは動かなくて大丈夫だから」

 

彼は熱っぽい瞳を玲に向け、そして抽送のスピードを速め、

 

「ひゃぁぁぁん!」

 

バチバチと目の前が真っ白になる。身体がバラバラになってしまいそうで怖くて。すぐそばにある身体に抱きつく。

 

「くっ……玲さん!」

「あああああああっ!」

 

 

まぶしい光が差し込む。いつもは、玲の方が先に起きているのに、今日はだめだったみたいだ。

 

「おはよう、玲さん」

「おはよう……ございます」

 

喉ががらがらだ。その理由は確実に昨晩の-。恥ずかしくなって、玲は布団に顔を隠す。

 

「顔見せて欲しいな」

「いやです、今はその」

 

抵抗むなしく、布団をはがされる。確実に今の自分の顔は真っ赤だろう。

そんな玲を見て彼ははにかんで、額に口付ける。

 

「大好きだよ」

「わたしはいじわるするらくろうくんはいやです」

「嫌いになった?」

 

返事の代わりに、彼の手を全力で握りしめてやった。

 

「いたいいたいいたい!」

 

ざまあみろ。

玲の口は、ふにゃふにゃに綻んだ。

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