熱で溶けて 作:モスコミュール
「なんていうか」
丹月は一瞬逡巡して、結局素直に気持ちを伝えることにした。
「すごいエロい格好してますね」
周りにあるのはベッドだけ。
「用途からすれば、なんら間違えていないだろう」
百は、その場でくるりと一回転。ペラペラというべきか、百の言う通り用途を反映してなのか。
要するに、露出がやけに多いメイド服は、惜しげもなく百の扇情的な肉体を、丹月の虹彩に焼き付ける。
「それとさ、百さん」
「なんだ?」
「はいてないし、つけてないよね」
「どうせ、すぐに、脱がされるのだろう?ご主人様に」
「ノリノリだ」
「お前こそ」
先程から、熱を帯びて仕方がない丹月のそれを、こちらも熱を帯びた瞳で百は一瞥する。
「それに」
ミニスカートの、メイドは、丹月に背を向けて壁に手をついた。腰を折り曲げて、臀部を丹月に突き出して。
「好きだろう?」
丹月を誘うために、求めるために、首を曲げながらそう言って。
「はやく、ご主人様」
丹月を迎え入れたそこは、一突きする度にまるでそれを絡め取るかのようにうごめく。
「あっ♡あっ♡あっ♡」
抽挿のリズムに合わせて、漏れ出る声もだんだんと甘やかな響きを含み始めてくる。
その声の響きが甘やかだったせいか、徐々に丹月の抽挿のテンポも上がっていき。
肉付きのよい臀部もぶるんと震える。
「っ」
「あ♡はあぁぁ…♡♡ぁあっ!また硬くっ…………あぁっ♡」
肉と肉が、ぶつかり合って部屋に音が響き渡る。
「も……もうっ…………はぁぁぁ♡」
ぱちぱちと頭の中で何かが弾け飛ぶ感覚。
「ふぅぅぅぅぅぅ!」
「いい…いいぃ♡……ぃ♡…いいぃ…いっ!いく…っ♡は…♡♡ぁ……♡♡♡♡っ ♡…♡ん♡…♡…んん…ん……っ……!!!!」
◆
「今、思ったのだが……これは使い捨てでいいのだろうか」
「あんましこれを洗濯する人いないでしょ、よく知らないけど」
「それはそうなのだが。実のところ、これの出どころは、夜鍋した私の姉なのだが」
「え」
「気づかなかったか?着心地から鑑みるに、おそらくシルクがふんだんに使われていたはずだ」
「え"」
「まあ、気づくはずもないな。お前は、あんなふうにああしてきて、あんなことをして…………草餅め!」
「俺だけのせいじゃないとおもうんですよ。だいたい、そっちだって、あれをこれして、というか何回もせがんできたじゃん!…………そもそもの話なんですけど。なんで夜なべしてこんなもん作ってんのさ」
「それは私が一番聞きたい。ちなみに、縫製から考えて──おそらく手縫いだ」
「ええ…………」