熱で溶けて 作:モスコミュール
「お前、次やったら、本当に、コレ、だからな?」
両手を胸の前に掲げながらのジェスチャー。
丹月は最初、なんのことか分からなかった。
そのジェスチャーをした主の視線をたどる。そこには、なぜかいびつな形をしたメンシングボール(百が職場の忘年会のビンゴ大会で獲得してきた)が転がっており──。
「凹ましたのあれ!?」
「さて」
凹むようなものではないということは、それを百が持ち帰ってきてすぐにちょっとだけ持ち上げてみたり筋トレまがいのことをしてみた丹月にはよくわかってしまう。
「え?」
「不良品だったのだろう」
「そんなことなかったんじゃないですかね……」
そもそも、あれは凹ませることが可能なのだろうか、と丹月は思うのだが、そこに現に転がっているから問題なのだ。
「──身体の動かし方、まあようするに技術が加われば、これくらいは容易い」
「嘘つけ!」
「さて、丹月」
ニィと口角が三日月につり上がった。
「果たして、頭蓋骨は、あれよりも硬いのだろうか」
丹月は、粛々と謝罪した。というか、そうするしか無かった。まだ、頭蓋骨には、脳みそを守ってもらう必要があるのだ。
そして。
普通にパイズリされていた。
「あのジェスチャーしてたのに!?」
「何を言ってるんだお前は」
「至極まっとうな突っ込みかなあって……あ、やば」
そろそろせり上がってくる感覚。すると、それを察した百が、刺激を与えることをやめた。
「な……んで?」
「罰にならないだろう?」
「そ、んなこと言われても」
快楽の方に解放されたくて、かくがくと膝が震えだす。
「だめだ。出すな。出すなよ?」
百は双房でもって、あえて弱めの刺激を与えて。男が達しそうになると止める。そういうことをずっと繰り返す。
「ほら……ふっ……だめだぞ、丹月……はっ………まだだ……はっはっ……まだ………まだ……ふっ」
「くうっ……ほ……本当に……もうやば」
止めた。
「も、ももさん……!」
刺激をはじめる。
「あああああっ……もうっ……本当にむりで……」
止める。
「おねがい!おねがいだから!ださせてほんとうに!」
刺激。
「どこに?」
とめた。
「ももさんに!ももさんのおっぱいに!」
「だめだ。その代わり」
今までと異なる刺激。
口の中。
「ろうら?」
ついに均衡が破れた。
我慢させられていたから。全てが一気に襲いかかってきて。
丹月は、パチパチと目の前が、白く光るような感覚に襲われた。
「あああああああああッッッッッッ!」
「じゅるるっ……じゅる…………じゅるるるる…………じゅっ!」
「ま、も、むりで」
「充分、硬さを取り戻したように思うが?」
そして、再度、先ほどのように、胸に挟まれて。
「最初に、言ったはずだ」
「次ヤったら、これだと」
丹月は1kgやせた。