熱で溶けて 作:モスコミュール
「最近、確信しつつあったことなのだが」
「だが?」
「お前、ノーブラは好きじゃないな」
「この状況で確定された……?」
この状況──部屋の電気は暗くして、丹月から見れば百をバンザイの体勢にして、Tシャツを脱がせている真っ只中。
つまり、誰がどうみてもこれからコトに及ぶ直前である。そんな状況で己の性嗜好を、さらにあまり自覚はなかったブツを、よりによって指摘されるという事態。
「死にたい」
「その場合、死因はおそらく腹上死にカウントされるんじゃないか」
「死ねない」
まあ、さらさら死ぬ気などはなかったが。
「その……何を根拠にされておられるんでしょうか」
「何をというなら、それは当然ナニという答えになるな」
カチャカチャと丹月のベルトを外した百が、すっと下腹部に手を伸ばす。
「心なしか、膨らみ方が遅い」
「そんなことある!?」
伸びてきた手は、そのまま丹月を撫で回すように、刺激を与え続けてくる。ぴくっと身体が震えた。
「あるな」
「そっかあ……。ちなみに、参考にまでなんですけど、俺はどの時が逆にバッチリ反応になるの?」
「それはもちろん」
百は手の動きは止めることなく、柔らかな双丘が丹月の胸に押し付けられて、ふわりと山がつぶれていく。丹月は、百の肉置きのよい臀部を強めに揉んでいく。
「んぅ……下着が、つけ……んっ……ているとき……やぁ……だな」
「そ、うなん……ふぅっ……だ」
「どへんたいすけべめ」
「うるさい」
「んぅ♡」
◆
後日
「で、だ」
「……」
「つまり、こういうことだ」
「………………」
状況を説明しよう。部屋の照明を暗くしたうえで、丹月は、百のシャツのボタンを外している真っ最中。
つまり、誰がどうみても事に及ぶ直前である。ただ、前回と異なるところは、百がいわゆるブラジャーを身に着けていた点。
百は、丹月のベルトを外して、下腹部に手を伸ばす。
「もう既に臨戦モードだ」
掌に包みこんで、上下に動かしていく。
「んっ……別にほら……くっ……状況とかもある、じゃん。コンディションとか。んぁっ…男には、こう、いろいろ。あって」
「そうじゃないことは、お前が一番わかってるんじゃないか。この、けだものめ」
「……………………」
押し倒した。
「んぅ♡はぁっ…………ちゅ……ちゅる……ちゅ♡チュ…チュぅ………ん〜〜〜〜♡はあ……はあ……図星……をさされたから誤魔化すのはどうかと思……ん!?んんんんん♡はぁ……チュ…チュル……チュ…はっ♡」
「うるさい」