熱で溶けて 作:モスコミュール
状況を整理しよう。
丹月は襲われていた。
性的に。
ことの発端は、ポッキーゲームのポッキー抜きを始めたことだった。そもそもポッキーの日という概念すら忘れ去っていた。忘れていたけどポッキーゲームをどうしてもしたくなった。
ポッキーも無かったが、やりたくなってしまったものは仕方なかった。
「ちゅ…ちゅう……ちゅ…………ちゅるっ……ちゅぱ……ちゅう…ちゅぱ…ちゅぅぅうっ」
仕方なかったから、丹月の膝の上に百が乗っかって、ベッドの上でポッキーゲームのポッキー抜きを始めることになった。
今は平和に舌を絡めている。
「ちゅ……ちゅううう……ちゅるっ……ちゅぱ……ちゅ……ちゅううう♡」
脳が甘やかな痺れで占められる。ぎゅうと密着が強まって、百の柔らかな身体が否応なしに押し付けられてきた。
「ちゅ…ふあ……ふうう……ん……あっ……やぁ……んんん…………ふ…………ぷはあっ!」
ようやく、百が離れた。唾液の橋が、つうと伸びて、ぷちんと切れる。
「尻を、揉むんじゃ、ない」
そんな事を、言われても。半ば無意識の行いだったが、同じ状況になった丹月ならば。
「揉むに決まってるでしょ」
「揉むな」
「んんんんむ!?」
百のたわわな乳房を顔に押しつけられる。シンプルに呼吸ができなくなった。
丹月は、当然のごとく既知のことであったけれど、やっぱりそれでも衣服越しに感じる質量が凄い。
が。
丹月はいくらかの酸素を犠牲にしながら、こちらもやはり肉置きのよい百の臀部を揉む手を止めなかった。
「あはあ……ふう……あん…………あっ……やめ……ん……やめ…………やめろ……ひゃ……あんっ!」
「やめろって言われて、やめるやつはいませんよ」
「…………」
「あえ!?」
パタンと、丹月が押し倒された。本当に一瞬の出来事だった。
そして、天井を眺める間もなく脱がされる感覚と、そして下半身に人一人分の重み。
「勝手に、硬くして」
パサリと、何か布が部屋の何処かに飛んでいった。百は自身のシャツのボタンを一つずつ外していく。
「何様のつもりだ?」
ブラジャーをたくしあげ、窮屈さから解放された双房がぶるんと揺れた。
丹月は思わず、ごくりと熱くなった唾液を飲み込む。
それに気づいたかどうか。
百はいっそ獰猛な笑みを浮かべて。
いきりたって仕方がない肉棒に腰を下ろす。
「うあっ……!」
「ふふふ」
ゆっくりとしたストローク。やがてリズミカルに乳房が揺れて。
ギシリとベッドがたわんだ。
◆
「冷製に考えて、ポッキーゲームのポッキー抜きって何……?」
「何を今になって言ってるんだお前は」
「普通に誘われたかった」
「誘われまちをするな男なら」
「え?」
「まて、なぜこのタイミングで何をどう理解して硬く……ここは浴槽だぞ、立てば問題ないとかそういう話で…………あっ……やあ……あ…………い……あんっ♡」