熱で溶けて 作:モスコミュール
草百・楽玲要素が含まれます
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なんでも許せる人向け
本当になんでも許せる人向け
『姉さん大変です!』
「どうかしたか?」
明らかに焦ってますということが声だけで伝わる電話が、妹からかかってきた。
妹の姉──つまりお姉ちゃんたる百は、すわ緊急事態かと身構える。身構えた衝撃で、机から物が落ちて、同居人が呆れた声を出しやがった。
百は視界の横でちらつく同居人を無視した。
『仙姉さんが……仙姉さんが!』
「また、なにか、やらかしたのか」
すうと頭が冷えた。大体の事情が察せられたからだ。
斎賀家長子たる姉は、それなりの頻度でやらかす。姉は、妹たちの家族計画にいたく関心を示していた。
概ね、家族計画を促すようなものを、性懲りもなく送りつけてきたとか、そんなあたりだろうか。
百は鋭く息を吐いて。
「大体の予想はつくが、何があった」
『私達の実家が、エロトラップハウスに、リフォームされています!!!!!』
「本当に何があった!?」
逃げようとする同居人の首根っこを掴みながら、実家へと向かう。人生で一番最悪な気持ちでの帰省だった。
せめてもの救いは、百の精神的安定(肉盾)を調達していることだけだった。
果たして実家へと辿り着いてしまった。
「百姉さん!」
門前で途方に暮れながらたたずんでいる妹と、その夫。百の同居人と、妹の夫は会釈している。アイコンタクトで何やら意思の疎通をはかり始めているようだった。意外と仲がいいのかもしれない。
「状況は?」
「異常です」
「とてもわかりやすい」
異常だった。なんなら見なかったことにして放置しときたかった。
だが。
「どこをみて、エロトラップハウスだと思ったんだ」
「姉さん。直視してください」
嫌だった。百は全力で目をそらし続けている。認めたくなかった。
「門に思いっきり看板が、掲げてあります。"エロトラップハウス"と」
「公序良俗に反している……!」
「行政執行される前に、何とかしないと……」
ということで。
「移動手段は……自転車…………?」
斎賀家は、それほどまでに広かっただろうか。百の記憶をたどる限り、そんな移動手段に悩むような広さはなかった。
だが、現状クソ広かった。
野球場がまるまる5個くらい入りそうになっていた。
百は考えることをやめた。百の妹も考えることをやめた。男どもは、何も言わないし、目がすんってしていた。
ので。百は斎賀流を悪用した。
「お゛っ♡」
百の同居人は喘いだ。ビクンビクンしてた。これはよもや。
「アクメ自転車か!!!!!!!!」
「知っているんですか!?」
「この世にはそういう自転車があると……………ま、まて、お前いま地面でビクンビクンしてたんじゃ、私の肩を持ってなにを…………ふ、ふりほどけな………………おぉ゛っっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
以降 見苦しいためダイジェストでお送りします。
「エロ触手トラップ!?ら、らくろうくんーーーー!!!?」
「ほおっ♡」
「感覚遮断穴、ですか」
「腰の痛みが全くなくなってきた」
「平和利用……」
「追い詰めたぞ、仙姉さん」
「ふっ、今の私の感度は3千倍です」
「ええと、つまり」
「おほっ♡おお♡らめらめらめらめらめえ!♡♡♡♡♡♡」