※この作品はR-18です。

熱で溶けて   作:モスコミュール

2 / 17
観察マスタベーション(楽玲)

右手を上下に動かすと、否応なく刺激が俺の性器へと伝わる。

 

「~~~~~~!」

「…………………」

 

まじまじと見られている。玲さんに。

他人に、見せるべきではない行為。だけど、それを愛おしい人に見られていると思えば、確かに興奮もしていて。

 

「ふ…ぅぅう゛!う」

「ぁ………………」

 

体が熱くて。

徐々に迫ってくる快感と。

見られているという罪悪感と。

頭のなかがぐちゃぐちゃになって。

 

どうしてこうなったのか。

誰が悪いかといえば、俺が悪い。

 

世の男性にとっての問題事項のひとつ。日頃の性処理。

俺も、それほど性欲が強い方ではない、とは思っているんだが(同期で自慢してくる奴らはレベルがおかしい)、それでもやはり男だったようで。

恋人と一緒に暮らしているとはいえ、相手の負担もあるし、そんな毎日毎日セックスするわけにもいかない。

ということで、適当な動画を使って、万一にも音漏れをしないようにヘッドセットもつけて。

今にして思えばそれが悪かった。

 

『楽、郎君……?』

 

同棲相手が、自室に入ってくることにも気づけなかった。

 

 

ビリビリと、体に電気が走るような感覚。もうすぐイく。

だんだんと頭が真っ白になって。

そのときに、あろうことか玲さんが、

 

「ふうー」

 

と俺の怒張したそれに息を吹き掛けてきた。

 

「くぅぅぅぅぅぅっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

何を、と問い詰める間もなく。頭の中がバチバチバチと弾ける。そして、ビュルルルと勢いよく、行き場を間違えた白い液体が大概に排出された。

 

いわゆる自慰中は、全身に力が入っているようで、吐精を終えてすぐは倦怠感に襲われる。いわゆる賢者タイムというやつなのだろう。頭のなかは限りなく真っ白に近い。普段ならこの後に、掃除をしたりということになるのだが、今日は、

 

「んぁ……う…………れい、さん……? くぅ……あ」

 

ぱくりと。俺のペニスが咥えられてしまう。

 

「なに……ぁ……ぅう」

 

ジュプジュプと水音。先ほど、出したばかりなのに。

恋人の舌で絡めとられて。

 

「れいさ………、や……ば…………くぁ……うぅぅぅう…………ぇ」

 

もう一度込み上げてきたものを、寸止めされてしまい、我ながら情けない声が出る。

 

「らくろうくん」

 

そこにいたのは、熱っぽい瞳をした恋人で。

彼女は、自らの手でショーツを下ろしてそして、俺にまたがる。

 

「昂って、しまいました」

 

再び張りつめたそれが、彼女の恥部に押し当てられる。

 

「わるいのは、らくろうくん、ですよね。わたしが、いるのに。 いってくれれば。 ですから、どうにかしてください。 せきにん、とってください、ね?」

 

 

 

 

 

 

◆

困った。

恋人が、シーツを顔からどけてくれない。

 

「玲さーん。 れいさーーん」

「…………………あああ…………しんで……おわび……!」

「死なれたら困るかなあ。 責任、とりきれてないし」

「わ、わすれてください!」

 

無理、だろうなあ。絶対に。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。