熱で溶けて 作:モスコミュール
「やっぱり、大きいよね百さんのここ」
裸の男女が、二人で同じ寝具で過ごしていたら、そこで起きていたことは自ずからひとつに定まっていく。
丹月と、百も先ほどまではその例から漏れることはなかった。
「勝手に育ってしまってな……。 正直なところ、迷惑にさえ感じている」
丹月のお腹はぴったりと百の背中に引っ付いていて、その手は球体型の果物で例えられる双丘へと触れている。
といっても、それを弄ぶでもなく、だから単に触れているだけだ。
「というか、お前はお前で触れすぎだ」
「申し訳なさは感じてますよ、これでも」
「嘘をつくな」
「ほんとだよ?」
はあ、と溜め息。
「まったく……」
しかし、丹月の手が振り払われることはなく、むしろ手の甲にもうひとつの手が重ねられてくる感触があった。
「一説によれば、揉まれると大きくなるらしい」
手首が掴まれた。丹月がそう思った瞬間に、ごろんと百の体が半回転する。
カチリと視線がかみ合った。
百の目蓋がとざされる。
啄むように唇が触れあった。
「説っていうだけで、確定じゃないんでしょ?」
丹月の掌が、熟しきった果実の丘へゆく。
「だが、責任がお前にあるのは間違いじゃないだろう」
互いの体から、火傷しそうなほどの熱を感じる。
「じゃあ、責任取りますね」
百の手が、丹月の背に回される。
「誠意が感じられないな。 軽すぎる」
丹月の手が、百の背に回った。
「どうしたら誠意を受け取ってもらえますか?」
ぐいっと丹月の体が上になって、百の体が下になった。
「お前のそれで」
女の手が伸びて、男の肉槍を自らの肉壺に導いていく。
「私をしずめてくれ」
ギシリと、ベットのスプリングが音を立てた。
「あの、百さん」
「ひゃんひゃ?」
「その、さすがに五回したらもう限界と言いますか……」
話を聞いた上で、百はそれを無視して、すっかり萎えた丹月のイチモツを咥える。
かと思えば、チロチロとゆっくり舌を這わして、その姿を眼前の男に見せつけていく。
悲しいことに、丹月はそれで少し回復してしまった。
「なんで、まだ元気になれるの俺……」
「どれだけ溜め込んでいたんだお前は」
「百さんにだけは言われたくない」
単純に丹月がもう限界だから、いくらなんでもこれで終わりだと信じたいのだが、どうやら百の方はまだまだやる気に満ちている感じがある。
さすがに丹月は限界だからもう終わりだと思うというか、終わって欲しい(二回目)。
限界という証拠に、先ほどから百に喋りかけられながらもずっと刺激を与え続けられているのだが、序盤のころの姿とは程遠い。
「仕方がないか」
もぞりと百が動いた。
ぶるんと凶悪な二つの乳房が揺れて、そしてそこに不完全な丹月のペニスが挟み込まれた。
たらりと百が唾液を、ペニスと己の胸に垂らしてローション代わりにして。こねるように左右に擦り合わせた。
「うぅっ……!」
丹月に視覚的な刺激と、単純に物理的な刺激が襲いかかることになって。
それはまあ、当然のごとく。
「ちゃんと、硬くなってきたじゃないか」
「嘘でしょ……」
嘘ではなかった。
百が、天を向いた肉槍に腰を下ろす。
やがて、本日幾度目かわからない嬌声が響き渡った。