熱で溶けて 作:モスコミュール
「百さん……歯が、当たってるよ」
「ん……噛みちぎってやろうかと」
ベッドに腰掛けている丹月は、ズボンと下着を下ろした状態で、更にそれを成したのは百で。
状況としては、いわゆる前戯なわけで。
つまるところ、この会話も睦事と言えば睦事なのだが、冗談にしてはいささか過激が過ぎるその言葉は、男ならば誰であっても怯えさせるには十分過ぎた。
それ故にだ。
「ひ」
恐怖感により、丹月の性器はしっかりと縮みあがり。
「なんで、ここにきてすっかり萎えさせているんだおまえは」
かれこれ数分、咥えて舐めてで育てあげていた百の努力は無に帰したわけだ。
「百さんの洒落が洒落になってないんですよ!」
「お前は、この私がそのようなことを、少なくともお前相手にするような女だとでも? そんな相手に体を許すような私だと、見くびっているのか?」
「するかしないかじゃないんだよ、男なら誰しもが持つ根源的本能」
この恐怖感ばかりは、例えようが丹月には思い浮かばない。そういう関係になってかなり久しい間柄で、互いに信頼関係があったとて、この世には言ってはならない冗談というものもあるのだ。
「こうなっては仕方がない」
百は一旦、丹月の腰元から口を遠ざけて。己が身にまとっているジャージを、Tシャツごとたくしあげる。胸元があらわになった。
そして、あらわになったその豊かな胸で。
「全く……ん……手間がかかる」
たぱんと、音を立てて、すっかり萎えてしまった丹月のソレを挟み込んだ。
「れぇ──」
とろりと、百の唾液が挟み込まれた丹月のペニスへと垂らされる。百は滑りが良くなった双房を、勢いよく上下に動かしていく。
「ふ……あ…………ふあ…………く…………やばいねその動き」
「お前は好きだろう?」
硬さが戻ってきた肉棒の先を、百はぱくりと咥えた。
「じゅ……じゅるる…………ふっ…………は……じゅぼぼ……れえ……はあっ………ふふ。熱く、脈打ち始めてる」
「ふぅ……ふぅぅぅぅう……おっしゃる通り……ぼちぼち…くぅ……限界で」
「服にはかけるなよ、洗いにくくなる」
「くぅ…………!?」
言葉とは裏腹に、百は両手で自身の胸をぎゅっと強く挟み込んでいく。そうなれば、必然的にただでさえギリギリだった丹月は容易に限界を超えていかされることになり。
「うっ…………!」
「あ、こら」
びゅーーーーー!びゅるるるるる!
勢いよく白濁した液体が飛び出していく。丹月の肉棒はまだ、百の胸の中でびくびくと熱い脈動を繰り返す。
「止めろと言っただろう」
「止める気……なかったよね」
百が立ち上がる。
丹月の目に、彼女のズボン──もっと具体的には股間部分に──なにかの液体が染みた跡が、写り込む。
間もなく女は男のそそり立った肉棒に自らの腰を下ろした。