「通竜(とおる)、あの子達がお前の新しい姉と妹よ」
去年離婚し、そして今年再婚したばかりの母はそう言った。父となる再婚相手が連れてきた新しい義姉妹はどちらもまだ小学生だった。一人は大人しめの女の子で、もう一人は活発そうな女の子だ。二人共、タイプが違うけれどとても可愛い子達だった。
そんな二人に俺は、これから家族になるからと挨拶をした。その時の母の言葉がそれである。
「あれがとおるくん…」
黒髪の姉であろう方の子が呟く。首を傾げる。すると今度は後ろの方にいた、ライトブラウン色の髪をした妹の方の子が話しかけてくる。
「えっと、あなたがお兄ちゃん?」
「え? あ、うん。そうだよ」
戸惑いながらも答えると、その子は少し顔を赤くして俯いた。それから小さな声で何かを呟く。
「うわぁ~……かっこいいなぁ……」
「ん? 何か言った?」
聞き返すと、彼女は慌てた様子で首を振る
「い、いえ! 何でもないよ!」
「そっか」
まぁ確かにこんなショタっ子に言われても嬉しくはないよねー。などと思いながら俺は二人の頭を撫でる。すると二人はビクッと体を震わせてから固まってしまった。
「どうかした?」
「え!? その……何というか……慣れなくて……」
「うん……」
そう言って彼女達はまた顔を赤らめる。その姿はとても可愛らしいものだった。
◇ ◇ ◇
夢を見ていた。懐かしい過去の夢。俺がまだ子供の頃の夢だった。そう、あの時あの二人に出会った時、『仁科通竜』になった時の。今にして思えばあの頃は平和だった。なぜ今の様になってしまったのか、俺があの二人に出会ったのがいけなかったのか。夢の中でそう思っているうちに、俺の意識は覚醒していった。
◇ ◇ ◇
「よくお似合いですよお客様。それで会計ですが……」
「あら~思ってたよりも良心的な値段だわ~」
「ありがとうございます」
ここは札幌のブランドショップ、《プティ・マガザン》。あの怪獣娘が使用するソウルライザーのデザインに携わるNISHINAブランドの直営店だ。今日も今日とて俺はここで接客に励んでいた。今回のお客様は初めての方で今後リピーターになってくれると嬉しい。そんな事を考えながら笑顔を浮かべていると、
「お疲れ様通竜。ちょっと話があるのだけどいいかしら?」
「エミリ姉さん」
彼女は仁科エミリ。この店のオーナーであり、血のつながらない俺の姉だ。
「どうしたんですか?」
「さっきのお客様のことよ」
あっ嫌な予感がする。エミリ姉さんの話題に戻るが、彼女は俺と姉弟になった頃から、英才の誉れ高い真面目な優等生だった。大学でデザインを勉強し、学生の頃から小物・アクセサリー類の製造・販売事業をはじめ、そのまま卒業後に会社を経営し、今ではブランド界の若きカリスマとも呼ばれる才女である。俺も姉さんのそういう所は尊敬している。でもそんな姉さんにもアレな所はあった。
「さっきのお客様を見て、鼻の下をのばしていたわよね……?」
「違うよ。接客上の必要性から観察してただけだよ」
そう、姉は俺に対して異常ともいえる愛情を抱いている。
それはもう一種の病と言ってもいいほどに。だからこうして時折釘を刺すように言われるのだ。
「本当かしら?」
ジト目で見つめてくる姉さん。こういう時は素直に謝っておくに限る。
「ごめんなさい」
「よろしい。では罰として今夜私とおねんねしましょうね」
「はい?」
「これは決定事項よ。異論反論は一切認めません」
そう言うと姉さんは、俺の腕をとって店を出て行く。
「ちょっ待った! 仕事が残ってるんだけど!?」
「大丈夫よ。貴方の仕事は私がやっておくわ」
「それ絶対ダメなやつでしょ!?」
抵抗虚しく俺は引きずられていった。
◇ ◇ ◇
部屋に入ると直ぐ、エミリ姉さんは服を脱いで裸になった。俺も一緒に服を脱いだ。姉の裸を見て、俺のペニスが勃起するのを、姉は嬉しそうに眺めていた。
一つ年上のエミリ姉さんは、はっきりいって美人である。ロングな黒髪に青い眼、スタイルも抜群で、大きな胸、ムッチリした尻や太ももは学生時代、男子に大人気だった(もっとも更に人気があったのは妹の方だが)。正直に言って自分にとってもとても魅力的に感じるのだが、姉弟なんだしと最後の理性がブレーキをかける。
エミリ姉さんと俺はベッドに入って、裸で抱き合った。ペッティング。俗にいう男女交際のABCのBってやつだ。休日になると毎回こうしている。これ自体は俺も嫌じゃなかった。いけない事をしているって事よりも性欲が上回った。エミリ姉さんの肌はすべすべで驚くほど柔らかい。抱きしめると、姉の身体は簡単に俺の腕の中に入る。十分ほど抱きしめあっていると、不意にエミリ姉さんが呟いた。
「今日は最後までしてもらうから」
「サイゴ?」
砂地獄怪獣だろうか?なんてとぼけたことを考えていると
「最後までセックスするの」
!?
「えっ、だ、駄目でしょ!?一線を越えたら駄目だって姉さんも自分で言ってたじゃないか」
「あれは通竜を安心させる為の嘘。お姉ちゃんはね、本当に通竜のことが好きなのよ。恋人として……」
頬を染めて切なそうに言うエミリ姉さんだったが、俺には呪詛にしか聞こえなかった。俺は姉の性格を知っている。セックスなんてしたら、俺はもうこの人と離れられなくなる。表面上は落ち着いているが、中々短気だし粘着質だ。そうしている内にエミリ姉さんの姿が変わっていく。頭からは特徴的な形の耳が生え、額の辺りにサングラスのようなものが装着される。姉の、仁科エミリの怪獣娘としての姿、メフィラス星人である。
「通竜に拒否権はないんだから。お姉ちゃんとセックスして。じゃないとお姉ちゃん……」
拒否権がないのは本当だろう。怪獣娘の膂力は軽く常人の力を超える。もはや抵抗は無意味だろう。ふっと意識が遠のきかけた。この人は、普通じゃない。怪獣娘とかそういう問題でもない。変なのは分かっていた。でも、ちょっと俺に粘着しているだけで、弟思いの姉だと思っていた。でも違う。この人は――
エミリ姉さんは俺の唇を唇で塞いだ。キスなら何度もしている。でも、今日は舌を入れてきた。快感と、悪寒が入り混じった、ぞくぞくする感覚がする……
姉さんは続いておっぱいを舐めさせてきた。こういう行為は初めてだ。小さな干し葡萄のような乳首を舐めると、硬くしこり、少し大きく膨張した。後は、俺を性欲が支配していた。エミリ姉さんの性器に自ら吸い付き、甘酸っぱい愛液を啜った。
AV女優みたいに大げさに喘ぐ姉さんを、愛しいと思った。エミリ姉さんの太ももを割って入り、性器にペニスをあてがった。そして、挿入した。やや抵抗を感じ焦ったけど、にゅるんと先端が入っていった。俺は驚きと好奇心に突き動かされ、さらに腰に力を入れた。
「痛っ」
と小さくエミリ姉さんが苦痛を漏らしたけど、それはもう俺を煽り立てる追い風でしかなかった。ペニスが感じている抵抗は、体重を乗せて腰を突くと、簡単に屈して姉さんの奥深くペニスが入っていった。
あとは、俺が獣だった。本能のままに、ひたすら欲望を満たすために動いた。
肉と肉のぶつかり合う音、ベッドが軋む音が響く
「あっ♡あんっ♡凄いっ!気持ちいい!」
俺の背に手を回し、爪を立てながら叫ぶエミリ姉さん。その顔は完全に蕩けていて、快楽を貪っていた。
「通竜、好きっ、大好きっ」
そんなことを言いつつ、膣内を締め付けて射精を促してくる。俺も限界を迎えていた。腰を振って、一番奥まで性器を突き入れ、射精した。
「ああぁ~~っ♡」
絶頂を迎えたのか、姉さんもビクビクと痙攣し、性器から潮を吹き出した。
「通竜、まだできるよね?次は後ろからお願い」
言われた通りにすると、エミリ姉さんは四つん這いになって尻を上げた。
「もっと強く、激しくして、そう、そうよ。そのまま、出してぇ」
また大量に精液が出た。エミリ姉さんは満足そうに微笑み、再びこちらを向いた。
「まだまだこれからだからね、覚悟しなさいよ。お姉ちゃんがどれだけ通竜のことが好きか教えてあげるから」
「あー、疲れた」
セックスの後、姉さんは元の姿に戻り、「じゃあお風呂入るわ」と言って部屋を出ていった。残された俺は、しばらくボーッとしていたが、徐々に正気を取り戻していった。
――お姉ちゃん、通竜が大好き。愛してる。ずっと一緒に居ようね。結婚は出来ないけど、私、通竜の子供を生むし、一緒に暮らそうね――
エミリ姉さんの言葉がねっとりと絡みつく。俺はもう鎖を着けられた囚人なのだと考えていた。
◇ ◇ ◇
――翌週。
俺はベットの上に縛られていた。しかも俺を縛っているのはただのロープではない。太古の地球に生息していたらしいマンダリン草という植物の蔓だ。そしてそれを操っていた宇宙人の魂を受け継ぐ怪獣娘を俺は知っている。
「ふふん。ざまあない姿ね」
寝ている間に俺を縛った声の主が姿を現す。
「カレン。こういうのはやめてくれないか」
「嫌よ。こうでもしないとお兄ちゃん抵抗するでしょ?」
彼女の名前は仁科カレン。仁科エミリの実の妹にして俺の血のつながらない妹であり、メフィラス星人二代目の怪獣娘だ。エミリ同様に頭も良いのだが、自由奔放で、自分が楽するためにその頭脳を使うという姉とは正反対の性格の人物である。
「朝から何の用だいカレン」
「そりゃあ~ナニをしに来たのよ」
と、カレンは指を俺の股間につつっと伝わせる。姉さんの時同様、俺とカレンは男女の関係にある。切っ掛けは、俺とエミリ姉さんがペッティングをするようになってからしばらくしてからだ。
「お姉ちゃんとお兄ちゃんの秘密……ばらしちゃうよ?」
カレンは何処からか俺達の秘密に気づいたのか、俺を脅迫してきた。その結果と俺は姉に隠れて妹ともペッティングするという異常な事態に陥っていた。
カレンもエミリ姉さんに負けず美人で、ショートカットで釣りあがり目はきつさを感じさせるけど、目鼻立ちは整っている。さらに胸や尻はエミリ姉さんよりも大きく発育しており、それもあって俺はカレンとの関係をずるずると続けてしまっていた。しかし、
「カレン。話があるんだ」
「なによ?」
「俺、エミリ姉さんとだな……その、本番をした」
「………は?」
カレンは唖然とした顔をした。無理もない。実の姉と血のつながっていないとはいえ兄と3Pしているのだ。まともな神経ではやってられないだろう。
「どういうこと?なんでそうなったわけ?詳しく聞かせて」
俺は事の経緯を話した。
「…………」
一通り話すと、カレンは黙り込んでしまった。軽蔑されただろうか?いや、きっとカレンならわかってくれるはずだ。そう思っていたが、
「馬鹿じゃないの!?そんな簡単に身体を許すなんて!」
違ったようだ。
「お姉ちゃんだけじゃなくて妹のアタシにまで手を出して!この変態!スケベ!エロ親父!!」
酷い言われようである。そもそもカレンに手を出すことになったのはカレンが脅迫してきたからなのだが。まあその辺りは俺にも責任はあるし突っ込むまい。
「すまん、カレン。それで話の続きなんだが、この関係はもう終わりにしよう。」
「えっどうしてよ!?」
「俺はエミリ姉さんと一線を越えた。勝手な言い分かもしれないが、俺はせめてエミリ姉さんと向き合いたいんだ。だから…」
「……」
カレンは再び黙り込んでしまった。やはりダメだったのだろうか?そう思った瞬間、
「おめでとうお兄ちゃん♪」
「へ?」
予想外の反応に思わず変な声が出てしまった。
「だってお姉ちゃんとついに合体できたんでしょ?良かったじゃん」
「ああ、ありがとう。でも良いのか?俺達は姉弟だし、それにお前まで巻き込んじまって……」
「良いって言ってるじゃん。アタシとお兄ちゃんの仲だよ。でもね」
カレンが表情を変える。
「お姉ちゃんばっかり幸せになるのは不公平だと思わない?」
カレンはいきなり俺の下着を脱がす。
「っ!!カレン!?」
「大丈夫お兄ちゃん。アタシが気持ちよくしてあげるからね。えいっ」
俺のペニスが生暖かい感触に包まれる。
「んぐぅっ!」
俺は情けない悲鳴を上げた。カレンが俺のモノを口に含んだのだ。カレンの舌使いはとても巧みで、あっという間に俺の息子を怒張させた。
「はぁ、はぁ……。すごい大きい。こんなのがお姉ちゃんの中に」
カレンはうっとりとした顔で呟くと今度は自分の服をたくし上げた。ブラジャーを外すと大きな乳房がぶるりと震えながら現れた。
「どう、お兄ちゃん?アタシのおっぱいも結構自信あるんだよ?」
カレンはそう言うと、俺の顔の上に跨ってきた。
「ほら、見てみて。これが今からお兄ちゃんのおちんちんを飲みこむところだよ」
カレンは自分の女性器を広げて見せつける。そこは既に愛液で濡れており、ひくついていた。
「いくよ、お兄ちゃん」
「ちょ、ちょっと待てカレン!心の準備が……あああっ!!」
俺はカレンに押し倒され、そのまま一気にカレンの中へと押し込まれた。
「ああんっ!!」
俺の上でカレンが喘いでいる。その表情からは苦痛の色は見えない。むしろ快楽を感じているようであった。
「はぁ……全部入った。ねぇわかる?ここまで入ってるの」
カレンが下腹部のあたりを撫でまわす。
「はぁ……はぁ……動くぞカレン」
「うん、いいよ。来て」
俺はゆっくりと腰を動かし始める。最初はカレンの反応を見ながら慎重に動かしていたが、すぐに我慢できなくなりペースを上げる。
「はぁ……はぁ……カレン!」
「んふっ、お兄ちゃん激しいよぉ。もっと優しくしてぇ」
「悪い、もう止まらない!」
「きゃっ!あ、そこはだめぇ。あ、あ、あ、あ、やだ、や、や、あ、あ、いっちゃう!いっちゃうー!!」
俺の攻めに耐えられなくなったカレンは絶頂を迎えた。その締め付けで俺も限界を迎える。
「くぅっ!!」
「あああっ!!」
俺はカレンの中で果てた。同時にカレンも身体を震わせる。
「はぁ……はぁ……最高だったよ、お兄ちゃん♪」
カレンは満足げに微笑むと俺の隣に寝転んだ。
セックスの後、カレンは元の姿に戻り、そのまま気絶してしまった。俺はというとエミリ姉さんだけじゃなくカレンとも一線を越えてしまった現実に頭を抱えていた。
この後俺と怪獣娘の姉妹とのドロドロの取り合いにGIRLSをも巻き込んだ大騒動に発展するのはまた別の話――
続きは(たぶん)ないです。
駄文閲覧ありがとうございました。ご感想お待ちしております。