※この作品はR-18です。

文明崩壊した世界のオタク召喚士   作:ランランラン

7 / 7
2人ぐらい追加したし、もうそろそろバトル要素を入れようとした。けど、素人がいきなり強かったら違和感だしこのぐらいでいいのかなという塩梅が難しい。


方針決めと周辺の安全確認

部屋を出てアスナと合流する。今後の問題を話す前に確認しておくことがある。女性関係の問題だ。アスナ、ヘスティアと2人の女性と立て続けに肉体関係を持ってしまった。原作通りの性格ならこの事態をアスナが許すとは思えない。のだが、緊急事態とはいえ先ほどはすんなり許可が降りた。もしかして彼女たちは健斗への好感度が異様に高くなっていたように貞操観念に関しても緩くなっているのかもしれない。まずはそこを確かめよう。今後複数の女性たちとのエネルギー供給(セックス)が必要になるのは明白。その度に彼女たちとの仲が険悪になるのはまずい。

 

「…あの〜、アスナ…さん?」

「…そこに座りなさい。」

「は、はい!」

 

アスナがソファで不服そうに膨れている。完全に怒っているのだろう。静かに怒りを漂わせている。座るように言われ反射的に返事をする。

 

「…ずいぶんとお楽しみだったようで」

「…も、申し訳ありません。」

 

ものすごいプレッシャーに謝ることしかできない。

 

「…はぁ。まあ、召喚札(サモンズ・カード)のルールを考えたら仕方のないこととは思っていたけど…あまり調子に乗らないでね!節度は弁えるようにね。」

「…えっと、怒らないの?てっきりめちゃくちゃに怒られるのかと…」

 

「本来ならお説教をするところですが…仕方ないところもあるし…私も同じ理由でエネルギー供給(セックス)をしてしまったわけですし…」

「は、はぁ〜。よかった。このまま絶交とか言われたらどうしようと思ってたんだよ。」

 

とりあえずこれで確定。好感度と同様に貞操観念についても緩くなっている。ただし、油断は禁物。

 

「いくら私でもいきなりそこまでは言わないわよ、失礼ね。」

「そう…なの?」

 

「そ・う・で・す!」

「は、はい〜〜ッ!!」

 

そうらしい。これ以上の深掘りは墓穴を掘ることになりそうなので避ける。

 

「そ、それで。今後のことなんだけど…ヘスティア様に神の恩恵(ファルナ)を授けてもらったわけだしこれからは俺も戦うべきだと思うんだ。」

 

アスナは神の恩恵(ファルナ)のことを良く知らない。そこで健斗の方から概要を説明する。今後の自身の体験に応じてステイタスが向上すること。スキルや魔法が発現するかもしれないこと。レベルアップについて。

 

「…たしかにそれなら健斗くんにも戦ってもらうべきね…ただし、無茶はしちゃだめ!わかった?」

「わかった。」

 

確かに。神の恩恵(ファルナ)によって強くなるとといっても少しずつしか上昇しない。「ベル・クラネル」のように凄まじい成長は望めない。多少動けるようになる程度に考えるべきだ。まあ、それでも全くの一般人からすれば十分助かるのだが…

 

その後、2人で担当を話し合った。名称は合ったほうがいいという話になり、敵の戦力をネットに流れた敵の音声から推察、仮称する。

 

・化物(モンスター)      :洗脳された人々が紫の光によって異形に変えられた人々。初期に世界中に出没していたものたちもここに分類。

・下僕(スレイブ)       :洗脳された人々が紫の光によって能力を得た状態。

・十女神(ディエス・ディオゥサ):世界中の人々を洗脳し、紫の光を放った人物たち。一人一人が凄まじく強い。

 

ひとまず、3つに分類した。異形と化して知能が下がっている化物(モンスター)をメインに戦い、周囲の安全を確保しようという話になった。次に食料問題だが、こちらの解決は難しい。保存食を食い繋いでいくとしてもそのうち在庫が尽きる。しかし、ここは東京の秋葉原。山や海などから食料を自給自足することは難しいだろう。せめて、車などの移動手段を手に入れることができれば選択肢が増えるのだが…

 

「…とりあえず、周囲を索敵しよう。辺りに化物(モンスター)がどれだけいるかによって話が変わってくる。」

「そうね。あまりに多いとここを捨てて別の場所に移ることも検討しなくちゃ。」

 

家を出て索敵を始める。周囲の建物の中で無事な家は数少なく、それ以外は破壊痕のようなものが多数残っている。その中でも比較的新しい痕を探し、その周囲を重点的に探していく。そうやって見つけ出した化物(モンスター)は20体ほど。その中には、初めに人狼と一緒にいた粘液に覆われた化物(モンスター)もいた。物理しか攻撃方法のない現状ではこいつを倒すのは難しい。他のやつから仕留めようと近寄っていく。猪のような見た目の化物(モンスター)がそこにはいた。赤黒い毛並みと大きな牙を持っていて大きなやつと一回り小さいやつの2体いた。どちらも元人間である可能性を考えるといい気はしないがこちらも命懸けであるため考えないようにしている。

 

「…大きいやつは私が倒すから小さい方はお願いね。いい?危険だと思ったらちゃんと逃げること。わかった?」

「了解。大丈夫、無理はしないから。」

 

忠告を終えたアスナは物陰から飛び出して大きい猪の注意を引く。そこには子猪が残された。好機を逃すまいと忍び寄る。拠点としている家から持ってきたバールを振りかぶる。そのまま力いっぱいに振り下ろす。

 

ブンッ!!グザッ!!ゴガッ!!ブギィィイッッ!!

「うぉ!ヤバっ!」

 

振り下ろしたバールの先端が脳天に突き刺さった。子猪が痛そうに暴れ回る。刺さったバールが振り回され健斗の手を離れる。一方、子猪は千鳥足だがまだ立っている。その小さい図体に似合わない威圧感でこちらを睨んでいる。一方こちらは武器を失った。バールを拾おうにもその間に子猪が立ち塞がっている。ゆっくりと後退りをする。今の健斗は武器なしではこいつにすら勝てない。無理な戦いはせずにアスナと合流を優先する。

 

ブギャギィァァ〜〜〜!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!

 

怒りをあらわにした子猪が突っ込んでくる。まさに猪突猛進。真っ直ぐ突っ走ってくる。咄嗟に手元にあった瓦礫を投げた。瓦礫がこめかみに直撃する。フラッとぐらついた隙を見逃さず回り込む。そのままバールを拾いそのまま逃げる。子猪は追いかけるためにまた突進する。他の化物(モンスター)と遭遇しないように逃げていると路地裏の袋小路に行き着いた。

 

「くそっ!!行き止まりかよ!」

ブギィ!ビィギィィイッッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!

 

路地裏に追い詰められた。周りはブロック塀、後ろからは子猪が突っ込んでくる。このままでは死んでしまう。咄嗟に崩れたブロック塀に足をかけ、上に登る。子猪はいきなり止まることはできなくブロック塀に激突する。

 

ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!グギヤァァッ!!

「くらえっ!」

 

ブロック塀に激突して子猪が倒れた。ショックで気絶したのだろう。好機と思った健斗は塀の上から飛び降りてバールを突き刺す。人間1人の全体重をかけて突き刺したバールは子猪の頭部を貫通し絶命させた。子猪の亡骸はそのまま塵になっていった。人狼のときもそうだった。化物(モンスター)どもを食料にするのは無理そうだ。もっとも、元人間の疑いがある生き物を食べようとは思えないが…

 

「健斗くん!!無事!!?」

「…あぁ、なんとかな…」

 

「全くもう!!だから言ったでしょう!!」

「…あぁ、ごめん…流石に今のは危なかった。以後気を付ける。」

 

かなり危険だった。こんなことを繰り返していたらそのうち死んでしまう。ひとまず、しばらく1人での戦闘は控えよう。アスナがサポートできる範囲で戦うことにしよう。

 

「とりあえず、一番近い化物(モンスター)は排除したわ。これで拠点に化物(モンスター)はいないと思う…安心はできないけど…」

「わかった、とりあえず家に戻ろう。あと、これ見てくれよ。」

 

健斗は召喚札(サモンズ・カード)の媒介になっているカードをみせる。カードを見るとゲージが満タンに溜まっていた。

 

「ヘスティアとのエネルギー供給(セックス)とさっきの戦いで溜まりきったみたいなんだ。」

「それは何より。とりあえず召喚は拠点に戻ってからにしましょ。」

 

健斗の初めての戦いはかなり危なっかしいものとなった。戦闘経験については今後の課題として家に戻るとしよう。




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