(10)只今
「亜美姉ちゃん!」
朱理の声に、愛は現実に引き戻された。
亜美は、相変わらず表情のない顔をして、そこに立っていた。
「まあ!来てくれたのね!」
愛が続けて声を上げた。
やはり表情はない。
それでも、此処に来てくれた事、会いに来てくれた事、何より、誰かと関わろうとしてくれた事が嬉しかった。
この二年…
亜美は誰とも言葉を交わさず、会おうとも関わろうともせず、日がな一日、早苗のお気に入りだった楓の木の下で過ごしていた。
そして…
男嫌いで知られ、誰に対しても喧嘩腰な物言いをする亜美は、それはそれで人気があった。
どんなに嫌っていても、拒否反応を示しても、所詮は
訪れる男を拒むことは許されない。
求められれば、黙って抱かれるしかないのだ。
威勢の良い亜美を、抵抗したくてもできない状況下で、嬲るように弄ぶのを楽しみにしていた男達が大勢いたのだ。
しかし…
生きた屍のようになってしまった亜美もまた、そうした男達にとって、垂涎の的であった。
皆、亜美がこうなってしまった理由をよく知っている。
何を言われても、されても、何も言い返す事も、表情すら変える事もできなくなってしまった亜美を、嬲るのがたまらなく楽しかったのだ。
『知ってるか?早苗の奴、こうやって責めると、ヒィーヒィー言って悦んでいたんだぜ。』
『美香が生きてる頃は、美香の事、愛が赤兎になってからは、愛の事を口に出すと、『お願い、そんな事しないで!何でも言う事聞くから、そんな可哀想な事をしないで!』って、泣いて哀願して、どんな要求にも応じてくれたっけな。』
『でもって、早苗を散々可愛がってやった後で、奴が見てる目の前で、そんな可哀想な事ってやつをしてやった時の顔ったらなかったな。』
『わざと目の前で、愛を五人がかりで可愛がってやった直後だったな…あの五人で交代で可愛がってやったら…俺が白穂を放つ真っ最中に、ゲロ吐きやがった。あの時、孕んでいた子が、最後にできた
そんな言葉を、次々と浴びせながら、亜美の
孔と言う孔を突き、白穂を放ちまくって悦んでいたのである。
昔であれば…
『テメェ!サナちゃんによくもそんな真似しやがったな!覚えてろ、今に絞め殺してやる!』
『畜生!愛ちゃんを、酷い目に合わせやがって!許さねぇ!いつか、テメェの萎びたもん、一寸刻みにしてやる!』
始終、悪態をつき、喚き散らす亜美を嬲るのがたまらなく楽しかった。
『そいつは面白れぇ!やれるもんなら、いつかと言わず、今やってみな。ほら、やって見ろよ。』
そう言いながら、亜美の中に、溢れる程の白穂を放ったのものである。
今は…
『どうしたんだ?聞いてんのか?フ…何を言われてもわからんか…そうか、そうか、頭をやられちまったんだもんな。何を言われても、わからんよな。』
何も言い返さない、表情を示さない…
しかし、男達が言うように、頭の中身がやられていたわけでは全くなかった。
言われてる事もされてる事も、全部はっきりわかっていた。
だからこそ、自分から男達の方に向かっても行った。
それを承知で、人形のようになってしまった亜美を嬲る事を楽しんでいたのである。
早苗が生きてる頃…
亜美は、早苗の痛みや苦しみをほんの少しでも、代わってやりたいと思っていた。自分が代わる事で、少しでも、その痛みや苦しみを取り除いてやりたいと思っていた。特に、四度目の懐妊と最後の懐妊をした時、その苦しみ方を見た時、切に願っていた。
でも、何一つ代わってやる事も、痛みや苦しみを取り除いてやる事もできなかった。
亜美は、どうしてもそんな自分が許せなかった。
早苗の味わった痛みや苦しみの何十分の一かでも受けなければ、どうにもやりきれなかった。
それで、無言、無表情のまま、男達のなすがままになり、その度に、更に心を蝕ませていたのである。
「えーっへん!えーっへん!どーじゃ、凄いじゃろう!」
一瞬、弱い涙腺が思い切り緩みそうになるのを堪え…
朱理は、胸を張って咳払いをし、鼻の下を指で擦りながら、顔をクシャクシャに笑って見せた。
以前なら…
『フン!悪くないわね…』
腕を組み、ツンと顎を背けながら、横目で見て答えたものだが…
「どだ、どだ、愛ちゃんの出来栄えは?我ながら、上出来にごじゃるよ。」
朱理が、更に更に得意げに胸を反らせて言って見せても、亜美は全く返事も反応も返さなかった。
「やっぱり、お気に召さぬでごじゃるか?駄目でごじゃるか?」
一層、戯けて言いながら、何とか弱い涙腺が緩むのを堪えていたのが、そろそろ、限界にきそうになっていた。
「亜美姉ちゃん…」
愈々、朱理が泣き出しそうになった時…
「綺麗だ…」
後ろから、秀行が喉の奥から絞り出すような声で言った。
「ヒデ兄ちゃん!」
朱理は、秀行の大きな身体に飛びつくと、とうとう堪えきれなくなったように声を上げて泣き出した。
「相変わらず…うまいな。」
秀行が胸に抱いてやりながら言うと…
「うん…」
朱理は、涙目を両手で擦りながら頷いた。
「本当に…綺麗だ。」
秀行は、改めて愛の方を見て言うと、愛は答える代わりに、片目瞬きをして見せた。
「やっぱり、ヒデ兄ちゃんが、亜美姉ちゃんを連れてきてくれたのね。」
愛は言いながら立ち上がると…
「来てくれて、ありがとう。ねえ、赤ちゃんも嬉しいでちゅよねー。」
言いながら、胸に抱く赤子の顔を、亜美に向けた。
赤子は、嬉しそうにニコニコ笑っていた。
すると、亜美は、ほんの少し表情がうごきだした。赤子は、抱いて欲しいと言わんばかりに、手を伸ばしている。
「亜美姉ちゃん、抱いてくれる?」
愛が言うと、亜美はまた少し表情が動き、今度は手も動き出した。
赤子は、「アァー…アァー…アァー…」と声を出しながら、小さな手をいっぱい動かして、笑みを浮かべた。
『大人しい子だな…』
亜美は思いながら、もっと元気の良い赤子を思い出した。
「抱いて…やったら…どうだ?」
秀行が、相変わらず喉から絞り出すような声で言うと、亜美は何かに憑かれたように、赤子を抱いた。
相変わらず表情がない。
それでも、赤子は抱かれて嬉しがるように、一層、満面の笑みを浮かべた。
『あの子なら、もっと激しく手足を動かし、声を上げて笑っただろうに…』
早苗が逝くと、最後に産んだ子は、延々と泣き続けていた。
誰が抱き、誰があやしても泣き止まなかった。
赤子の泣き声は、早苗の死の悲しみを一層増させた。
特に、愛は、早苗の赤子の泣き声を聞くたびに、胸が引き裂かれるような思いをした。
自分に着物を着せたいばかりに、拾里に行かず、無理に無理を重ねた結果、この子を宿し、産み、逝ってしまった…
『ごめんね…私のせいで…ごめんね…』
愛は、大切な母親を殺されたと責め立てられる気がして、赤子にずっと謝りつづけていた。
赤子は、愛が泣いて謝れば謝るほど、一層激しく声を上げて泣き続けた。
亜美は、その悪循環に怒りと苛立ちを募らせていた。
皆が、誕生と同時に母を失った赤子に深い同情を寄せるのとは裏腹に、激しく憎んでいた。
『この子が、サナちゃんを殺した…私のサナちゃんを殺した…こんな子、生まれて来なければ、サナちゃんは死ななかった…』
その思いが、赤子のやまぬ泣き声を耳にするたびに、いや増していったのである。
亜美は、早苗が最後に産んだ子を見ようともしなかった。
早苗を死に追いやった赤子など、見たくもなかったのだ。
しかし…
愈々、赤子の泣き声が激しく大きくなり、自責に駆られる愛の慟哭が激しくなると…
『煩いなー!』
亜美の中で何かがプッツリ切れ、突然、赤子に掴みかかろうとした。
『あんたのせいで、サナちゃんは死んだのよ!あんたのせいで!サナちゃん、返して!サナちゃんを返してよ!』
すると、赤子は亜美の顔を見た途端、それまで泣いていたのが嘘のようにケラケラ笑いだした。
『えっ?何、この子…』
亜美は、思わず目をパチクリさせて、赤子から手を離した。
赤子は、亜美が側を離れようとすると、また、声を上げて泣き出した。
それは、行かないで欲しい、側にいて欲しいと激しく訴えているようであった。
『何だってのよ!』
声を上げるなり、亜美が再び手を掛けると、赤子は、また声を上げてケラケラ笑いだした。手足を思い切り動かし、何とも嬉しそうに明るい声で笑い出した。
『サナちゃん…』
亜美は、ふと、早苗がお腹を撫でながら、嬉しそうに笑って言っていた言葉を思い出した。
『この子ね、アッちゃんが大好きなのよ。アッちゃんの話をすると、手足を思い切り動かして笑うの。』
『この子ね、アッちゃんに早く会いたい会いたいって、言ってるよ。』
『この子ね、今日もアッちゃんの話ばかり聞きたがってたよ。』
早苗の産んだ赤子は、早く抱いて欲しいと言わんばかりに、亜美に向かって、両手を思い切り動かしながら、笑い続けていた。
『サナちゃん…寂しかったんだね…ずっと、ずっと、寂しくて、側にいて欲しくて泣いていたんだね…サナちゃん…』
亜美は、そう呟くと、ハラハラと涙を溢れさせながら、早苗の産んだ赤子を、胸に抱きしめた。
その日から…
亜美は、毎日、暇を見ては、早苗が産んだ赤子を抱き続けた。
『サナちゃん、もう離れないよ。私、ずっとずっと、側にいる。サナちゃんの為なら、何でもしてあげる。ミルク飲ませてあげる。オシメ替えてあげる。』
そう言って、片時も離すまいと、早苗の産んだ赤子の側にい続けた。
早苗の産んだ赤子も、亜美が側にいる時は、いつも笑っていた。亜美が側にいさえすれば、いつもご機嫌であった。
『サナちゃん、暖かい風が吹いてきたよ。もう、春だよ。ほら、見てごらん。サナちゃんが大好きな、地面の赤ちゃんが生まれたよ。』
初春…
咲き初めた菜の花を見せて、赤子に言う亜美は、いつしか、赤子をすっかり早苗と思い込むようになった。
『ほら、柳のお母さんが、赤ちゃんをあやしているよ。』
赤子に、柳の枝を握らせ、菜の花に向かってユラユラさせると、赤子より先に、亜美がケラケラ笑ったりもしていた。
『さあ、兎さんに乗って、お散歩しようね。』
そう言うと、和幸が早苗の為に作った、兎型の箱車に乗せて、毎日のように散歩に連れだした。
『わあ、桜が咲いてきたね。サナちゃん、赤ちゃんのほっぺたみたいだって言ってたけど、本当だね。今のあんたのほっぺた、桜の花そのものだもんね。』
赤子は、亜美が何を話しても、笑っていた。途中、箱車から抱き上げても、高い高いしても、頬ずりしても、何しても、嬉しそうに笑い続けた。
『サナちゃん、覚えてる?ほら、去年の秋、カズ兄ちゃん、箱車の車輪を取ると、小舟になるように作り変えてくれたんだよ。それで、約束したじゃない。夏になったら、川に浮かべて遊ぼうねって…』
野原に来て、膝に抱く赤子にミルクを飲ませながら言うと、赤子はやはりケラケラ笑っていた。
『夏になったらさ、一緒に小舟に乗ろう。毎日、毎日、川に小舟を浮かべて遊ぼう。だって、去年の夏、具合悪くて何処にも行けなかったじゃない。だから、今年はさ、去年の分も遊ぼうね。秋になったら、境内だけでなくて、山の紅葉も見に行こうね。山に行ったら、境内よりもっともっと、沢山の赤ちゃんの手があるよ。
それと…
いつも、サナちゃんに会いに来てくれる兎の親子のお家も探そう。きっと、こっちから遊びに行ったら、みんな驚くよ。
それでさ…
冬になったら、また、車輪を取り替えて、橇にして遊ぼうね。一昨年、楽しかったもんね。』
かつて…
腹の赤子を相手に話し続ける早苗を見て、よくあんなに話すことがあるなと、首を傾げていたものである。
その亜美が、今は、早苗が産んだ子供を相手に、尽きる事なく話し続けていた。
赤子は何も言葉を返しはしない。
にもかかわらず、ただ、ニコニコ笑って聞いてくいるだけで嬉しかった。
両腕いっぱいに広がる柔らかな温もりと、ミルクの香りに話しかけるだけで、幸せであった。
この一時があるだけで、この世は光と喜びに満ち溢れてるように感じられた。
しかし…
『嫌ーっ!サナちゃん連れて行かないで!お願い!連れて行かないでー!』
どんな形で産まれた子であれ、
『嫌っ!嫌っ!嫌っ!サナちゃんと別れたくない!もう、サナちゃんと別れたくないよーっ!』
早苗が産んだ子もまた、必死に離すまいと抱きしめる亜美の腕からもぎ取るように、連れられて行く日が訪れた。
『お願いします!何でもします!どんな事にも従います!だから、サナちゃんを連れて行かないで!お願いします!お願いします!』
それまで、機嫌よく笑っていた赤子は、亜美の腕からもぎ取られた瞬間に、火がついたように激しく泣いた。
『サナちゃん!サナちゃん!サナちゃん!』
亜美もまた、押さえつける和幸と秀行の腕の中で、必死にもがき暴れながら号泣した。
『あの子は….サナちゃんじゃない!サナちゃんじゃないんだ!』
いつも喉の奥から絞り出すような声の彼にしては珍しく、はっきり野太い声で言い放つ秀行の声も耳に入らず…
『サナちゃん!サナちゃん!行かないで…私の側を離れないで…お願い、サナちゃん!』
亜美は、一層激しく声を上げて泣き叫んだ。
赤子の泣き声は、いつまでもいつまでも…
やがて、遠く姿が見えなくなってなお、聞こえ続けた。
『嫌だ…サナちゃん、行かないでよ…お願い…お願い…サナちゃん、行かないでよ…私、生きて行けないよ…サナちゃんがいないと生きて行けないのよ…サナちゃん…』
亜美は、赤子の泣き声が聞こえ続けている間、ずっとずっと、泣き叫び続けた。
やがて…
遂に赤子の泣き声が聞こえなくなると、亜美は漸く泣き叫ぶのも、暴れるのもやめて大人しくなった。
代わりに、今度は、誰とも何も全く話さなくなり、何を見ても聞いても、泣く事も笑う事もしなくなった。
ただ、いつも虚ろな眼差しで、虚ろな顔をして、誰とも会わず、交わらず、いつも一人孤独に過ごすようになった。
「えっへん!どーじゃ、美人じゃろう!」
漸く亜美が赤子を抱くと、愛は鼻の下を擦る仕草を強調しながら、大きく咳払いして言った。
「この子、女の子でごじゃるよ。」
すると、それまで秀行の胸の中で大泣きしていた朱理が振り向き…
「あー!愛ちゃん、私の真似してる!酷いでごじゃるーーーー!!!!」
ムキになり、(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾←こう言う顔をして言った。
愛は、答える代わりに、得意の片目瞬きをして見せた。
秀行は微かに口元を綻ばせ、亜美も、微かではあるが、表情を動かして、愛しそうに赤子を撫で始めた。
その時…
「おはよ、ごじゃいまーちゅ。」
明るく、素っ頓狂な声をあげて、いきなり障子が開けられた。
「えっ!」
「何っ!」
愛と朱理は、突然、見たことの無いおかっぱ頭の女の子が、満面笑顔で姿を現わすと、大きく瞬きしながら顔を見合わせた。
「こらっ!いきなり入っちゃ駄目だろう!」
続いて、『メッ!』と、怒った顔を女の子に向けて、和幸が入って来た。
「はあ!」
「カズ兄ちゃん…!」
今度は、あんぐり大口あけて、愛と朱理は揃って、正面を見つめた。
「おはよ、ごじゃいまちゅ…言えたよ…おはよ、ごじゃいまちゅ…言えたよ…」
おかっぱの女の子は、和幸の怒った顔を見上げると、忽ち鼻を鳴らして、涙腺を緩め出した。
「その前に、ちゃんと入って良いかどうか聞かないと駄目だろう!」
和幸は、尚も怒った顔を続けて、おかっぱ頭の女の子に言った。
「おはよ、ごじゃいまちゅ…言えたよ…おはよ、ごじゃいまちゅ…言えたよ…」
おかっぱ頭の女の子は、蓄音機のような同じ言葉を続けたかと思うと…
「おはよ、ごじゃいまちゅ、言えたよー!」
と、声をあげて泣き出した。
そこへ…
「もう!お父さん、酷いじゃ無い!何で、怒るのよー!」
今度は、怒るを通り越して、鬼の形相をした菜穂が飛び込んでくるなり、和幸に食ってかかった。
「ナッちゃん!」
「菜穂姉ちゃん!」
菜穂は、愛と朱理が同時に瞬きして声を上げるのにも気付かず、大泣きしてる女の子を抱き上げると、頬ずりして、頭を撫で撫でし始めた。
「よしよし、ちゃんと言えたもんね。おはよう、ございますって、言えたんだもんね。」
「おはよ、ごじゃいまちゅ…言えたよ…おはよ、ごじゃいまちゅ…言えたよ…」
女の子は、菜穂の胸に顔を埋めて泣きながら、また、同じ言葉を繰り返した。
すると…
「サナちゃん…」
そこに居合わせた者達は、一切に声の方に目を向けて、押し黙った。
「サナちゃん…帰って来たのね…帰って来てくれたのね…」
それまで、一言も声を発さなかった亜美が、二年ぶりに声をあげたかと思うと、ハラハラと涙を溢れだしていた。
皆、何が起きたのか理解できないと言うように、互いに顔を見合わせながら、押し黙り続けた。
ただ…
「サナちゃん、お帰り。」
亜美が言うと…
「ただいまー」
それまで泣いていたのが嘘のように、希美がけろりと笑った。
亜美は、尚も涙を流しながら笑みを浮かべると、ゆっくり、希美の方に近づいて行った。
そして…
「サナちゃん、やっと帰って来てくれたのね…ねえ、見て、赤ちゃんよ。愛ちゃんが産んだのよ。可愛いね。」
抱いている赤子を、希美に差し出して見せると…
「かーいーねー。」
希美はクスクス笑って、赤子を撫で撫でし…
「サナちゃん、赤ちゃんが大好きだもんね。」
亜美が言って…
「うん。」
希美が頷くと…
二人は、互いに顔を見合わせて、クスクス笑い出した。