※この作品はR-18です。

兎神伝〜紅兎   作:和心

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(24)恋敵(6)

(24)恋敵(6)

 

愛が受けた皮剥も、翌日から待ち受けた赤兎としての日々も、太郎達の想像を遥かに超えて過酷なものであった。

『さあ、今日も良い事をしようじゃねえか。』

社領(やしろのかなめ)の男達は、太郎達の目の前で、愛を掻っさらうように連れ去ると、目の前で穂供(そなえ)を始めた。

いや…

それは、穂供(そなえ)などと呼べるものではなかった。

それまで、一度に複数の男達で一人の兎神子(とみこ)に穂供(そなえ)する事を禁じられてきた鬱憤を晴らすように、大勢の男達で愛に群がる光景…

『アァァァァーッ!アァァァァーッ!アァァァァーッ!』

男達が一斉に小さな胸の膨らみを鷲掴みに握り潰し、抓り捻り、発芽の兆しも見られぬ参道に指や異物を捻り込むと、愛は激しく首を振り立て身を捩って呻き出した。

『おらっ!大人しくしろ!』

『どうだ?気持ち良いか?気持ち良いんだろう?もっとして欲しいんだろう?』

『ほら、呻いてないでさっさと言え!気持ち良い、もっとしてくれってな。』

男達が、色が変わる程両手を握りしめ、つま先を突っ張らさせて激痛に堪える愛の頬を激しく打ち据えながら言うと…

『き…気持ち…良い…です…もっと…もっと…して…下さい…』

愛は、必死に食い縛る歯の隙間から漏らすように言った。

『よーしよし、良い子だ。それじゃあ、もっともっと気持ち良くしてやるぞ。』

愛の参道に異物を捻り込んで掻き回しては、男達は、ニンマリ笑って言うと、徐に褌を脱ぎ、熱り勃つ穂柱を、抜き取った異物の代わりに捻り込みだした。

『アァァーーーッ!アァァーーーッ!アァァーーーッ!』

愛が、串刺しと股裂きを同時に受けたような激痛に、思い切り顎を逸らせて呻くと…

『どうだ、良い気持ちだろう?これから、もっと良くしてやるからな。』

『そら、こうすると良く締まるぞ!』

別の男二人が、ニターッと笑いながら、愛の左右の膨らみを鷲掴む手に、万力のような力を込めた。

『キャーーーーーーッ!!!』

愛が、耳をつん裂くような絶叫を上げると…

『漸く、上の参道も開いておくれだね。』

また別の男が褌を脱ぎながら言いながらわ、今にも破裂しそうな穂柱を、愛の両頬を掴み、口元に押し付けた。

『良いかい?噛んじゃだめだぞ。噛んだら、康弘連(やすひろのむらじ)様の所にお連れして、言いつけてやるからな。

そうしたら、それはそれは痛い痛いお仕置きをされるんだからな。』

男は、愛の口に穂柱を捻り込みながら意地悪く言うと…

『さあ、舐めろ。ほれ、しっかり舌を動かせや、舌を、ほれほれ…』

愛の頬を強く打ちながら急きたてた。

それを見て、愛の参道を貫く男達が一層唆られたのか、中で更に穂柱を膨張させつつ、激しく腰を動かし出す。

それは、神聖なる穂供(そなえ)などではない…

凌辱…

或いは輪姦…

この光景を目の当たりに脳裏を掠めるのは、この言葉だけであった。

『さあ、まだ遊んでる、裏参道も通らせて貰うかね。』

愛の参道を貫く男が、愛を上向きにするや、別の男が小さな尻たぶを鷲掴み、裏神門(うらみと)に穂柱を捻り込み出した。

『ウゥゥッ…ウゥゥッ…ウゥゥッ…』

愛は、図太い穂柱に塞がれた口の隙間から声を漏らし、目に涙をいっぱい溜めている。

『やめろーッ!』

太郎と子供達何人かが、遂に溜まりかねたように飛び出して行った。

しかし…

『邪魔するんじゃねえー!』

愛の悶える姿に興奮しきった男達に、子供達はあっさり殴り蹴られ、数間先まで飛ばされた。

『赤兎への穂供(そなえ)は、領民(かなめのたみ)の権利だ!ガキが邪魔すんじゃねえー!』

転がる神饌組の子供達を、愛に群がる更に別の男達が蹴飛ばし殴打する。

河曽根組子弟の悪ガキ達に勝てても、大の大人達を相手に、子供が勝てるものではない。

愛が、全身白穂塗れにされて、息も絶え絶えになった頃には、助けに入った神饌組の子供達も、ボロ切れ状態にされていた。

『太郎君、みんな、ありがとう。』

股間の激痛によろめきながら、必死に笑いかけようとする愛の前で、太郎達率いる神饌組の子供達は、いつも泣き噦り、打ちひしがれる日々が続いた。

殊に、神饌組の子供達何人かの親達が、愛を連日のようにボロボロに弄ぶ姿に、誰もが胸を微塵に打ち砕かれた。

『やめて!お願い!お父さん、やめて!やめて!もうやめてよー!』

綾と言う少女は、娘が必死に縋りついて止めに入るのも構わず、複数の仲間達と愛を玩具にして去って行くと…

『愛ちゃん、ごめんなさい…ごめんなさい…お父さんが…お父さんが…あんな…私、もう…もう…愛ちゃんの友達でいられないよー!』

そう言って、いつまでも愛の前で土下座して突っ伏したまま、泣き崩れた。

愛は、そんな綾の肩を優しく抱きしめると…

『ううん、泣かないで。綾ちゃんは、私のお友達よ。これからも、ずっと、ずっと、私の大切なお友達よ。だから、これからも一緒に遊んでね。』

そう言って、あの十八番の片目瞬きをして見せた。

すると…

『愛ちゃん…ありがとう…ありがとう…』

愛の胸に顔を埋めて泣き崩れた綾は、遂に意を決したように、立ち上がった。

『おい、綾!何の真似だ!』

綾が、また、父親が仲間達引き連れて愛に手を出そうとするのを見るや、目の前で着物を脱ぎ捨てて、素っ裸になって見せた。

『お父さん、お願い!もう、愛ちゃんに酷い事をしないで!』

『何を言ってる!これは、神領(かむのかなめ)に伝わる神聖な祭祀だ。酷い事何かじゃない!』

『だったら、私もこの格好で河曽根組の若様達の所に行く。』

『馬鹿な事を言うな!おまえに懸想してる、あの連中のところへそんな格好して行ったらどうなるか…』

『だって、それが神聖な祭祀なんでしょう!友達の見てる前で、女の子をよってたかって酷い事する事が、神聖な祭祀なんでしょう!だったら、娘が同じ事をされるのも、黙って見てれば良いじゃない!それとも、お父さんも私にしたい!したいんなら、させてあげる!』

綾の父親は、大人しくてすぐ泣く筈の娘が、激しく捲し立てるのを前に、遂に押し黙ってしまった。

『私、河曽根組の若様達に酷い目に合わされそうになったところを、太郎君達に助けてもらったの!

いつも威張ってみんなを苛める河曽根上町の子供だからって、なかなかみんなの仲間に入れて貰えなかったのを、愛ちゃんが仲間に入れてくれたの!

私を仲間外れにするなんて酷い!そんな意地悪な人達と遊ばないって、言って…私に遊ぼうって言って、手を握ってくれて…

それで、河曽根上町では、身分が低いから、河曽根組の若様達の言う事きかないからって、誰も友達になってくれなかった私と、愛ちゃんが初めて友達になってくれたの!神饌組の仲間にも入れてくれたの!それなのに…それなのに…』

綾が遂に感極まって泣き崩れると…

『わかった…すまなかった…父さん、もう愛に手を出さないよ。だから、もう着物を着ておくれ。』

遂に綾の父親は、愛に群がる男達から抜けて、綾の肩に着物をかけようとした。

しかし…

『私、やっぱりこのまま河曽根組の若様達のところに行く…』

綾は、父親が肩に掛ける着物を振り払うと、両手で顔を覆ったまま、イヤイヤをして見せた。

『綾…』

『お父さん…そこで、愛ちゃんが他の人達にされてるのを黙って見てれば良いわ…その間、私も同じ事をされに行くの…』

『わかった!今、愛を助けてやるから…だから、着物を着ておくれ…お願いだから、着ておくれ…』

綾の父親はそう言うなり…

『おまえ達!もう、愛に手を出すんじゃねえ!』

尚も愛に群がる男達を引き剥がしながら、叫んだ。

『愛に手を出すなら、もう絶交だ!絶交なだけじゃねえ!これまでの取引も全て停止だ!』

その日を境に、神饌組の他の女の子達も立ち上がった。

皆、自分の父親が大勢の男達と愛に群がるや、側で着物を脱ぎ、素っ裸になって、綾と同じ事をしたのである。

やがて、神饌組の子供達の親達が、愛に手を出さなくなると、松田屋の長吉郎が、一計を案じた。

『赤兎への穂供(そなえ)は、領民(かなめのたみ)達全員の権利なら、おいら達にもあるんだよな。』

『まあ、そう言うこった…』

『って、まさか、チョウ、おめえ、愛ちゃんに…』

『そうじゃねえ、そうじゃねえ。そうじゃなくて…俺達にも権利あるなら、俺達で愛ちゃんを借り切りにしねえか?』

『借り切って…てめえ、言うに事欠いて、俺達みんなで愛ちゃんにあんな真似を…』

『だから、そうじゃねえよ!確か、赤兎には、死なさない限り、切ったり刺したりの傷を負わさない限り、何をしても良いんだよな。だったら、俺達が借り切って、一緒に遊んだって、飯食ったってかまわねえわけだ。』

話をまともに聞かず、今にも気の短い一心の太助に袋叩きにされかけながら、息も絶え絶えに話す長吉郎の言葉を耳にすると…

『なるほど!そいつは良いや!チョウ、おめえ、馬鹿だと思ってたけど、たまには良い事言うじゃねえか!』

太郎は思い切り手を叩いて、声をあげた。

そうして、翌日から、太郎率いる神饌組は、愛は自分達の貸切だと言い、学舎(まなびのいえ)の行き帰りは勿論、何処に行くにも絶えずついてまわるようになった。

すると…

それまで、愛と親しくしていた町や村の人々も、神饌組を真似、毎日交代で自分の家に招いては、貸切だと言って、誰の手にも触れさせなくなった。

しかし…

神饌組や親しい町村の人々が、交代で愛を借り切ると言っても、愛の身体(からだ)を求める男達から完全に守り切れると言うものでもなかった。

やはり、借り切られる合間合間には、大勢の男達が群がり、彼らによって全身白穂塗れにされる事に変わりはなかった。

それでも、親しい誰かに借り切られてる間、愛は前と同じように、平和で楽しい時を過ごせた。

『さあさ、寒かったろう。火に当たって、暖かい物をたんとおあがり。』

貧しい町村の家に借り切られるや、いつも全裸で凍えている愛の為に、暖かな粥と汁物がふんだんに振る舞われた。

『おばさん、いつも、ありがとう。』

『良いんだよ。愛ちゃんが、私達の為に親社(おやしろ)様に口をきいて下さった事で、どれだけ助けられたか知れないからねえ。』

そして、愛が囲炉裏の火に手をかざしながら、粥と汁物をすすり出すと、その家の女房は、冷たくなった愛の肩を抱いて、啜り泣きを始める。

『まーったく、可哀想にねえ。こんなに冷たくなって…

いったい、誰がこんな酷いしきたりを考えたのかね…

こんな小さな子が、ずっと素っ裸で過ごして、あんな目に合わなければいけないなんて…』

『これっ!滅多な事を言うんじゃねえ!神漏(みもろ)様や神使(みしき)様の息のかかった連中に聞かれたら…』

『構うもんかい!この子が毎日受けてる仕打ちに比べたら、そんなんで咎められる事くらい…』

妻の発言に顔色変える主人に、女房が口を尖らせる傍らで…

『愛姉ちゃん、遊ぼう。』

『ねえ、遊ぼうよー。』

軽く十人はいるかと思われる、その家の小さな子供達が、愛にまとわりつく。

『うん、遊ぼう。』

愛は、そう言うなり、嬉々として交代で膝に乗る小さな子供達を抱いていると…

囲炉裏の火と言い、差し出された粥や汁物と言い…

どんな、絹や綿の着物を羽織るより、暖かいなと思った。

そして…

『さあ!今日も境内の杜を探検だー!』

と、声を張り上げる神饌組の子供達や兎神子(とみこ)達と遊ぶ時…

愛は、束の間、皮剥を受けた事も、赤兎に兎幣された事も、すっかり忘れる事ができた。

彼らと遊んでいる間、何もかもが、前と全く同じだったからである。

年中、太郎をどやし付けてる事も…

怒鳴られ、怒られながらも、ホの字な愛の尻を、太郎が追い回す事も…

そんな二人を中心に、よくネタが尽きないなと思われる程、次から次へと新しい遊びを思いつき、境内や、社(やしろ)周辺の山河を駆け回る事も…

何もかもが、前と全く同じであった。

ただ、一つだけ違う事…

それは、愛が常に全裸でいると言う事であった。

赤兎は、いかなる時も着物を着る事が許されない…

手拭い一枚、身体(からだ)を覆って隠す事も許されない…

絶えず、一矢纏わぬ姿を、誰の目にも晒しておかなければならない事は、神饌組と遊んでるいる間も同じであった。

その事が、常に神饌組の子供達や兎神子(とみこ)達の心を激しく突き刺していたが…

愛と向き合う時、そんな事意にも解さぬ風に振る舞っていた。

愛が一人だけ全裸でいるなどと言う事が、まるでないかのように振る舞い、それまでと何ら変わらなぬ風に接し続けたのである。

しかし…

子供達の前で、愛は少しずつ身体(からだ)に変調を来して行った。

胸の膨らみは少しずつ増し、未だ発芽は見られぬものの、股間をはしる神門(みと)のワレメは縦長に伸びていった。

愛の御祭神が目覚め、血を流す姿も、子供達は目の当たりに目にした。

少しずつ大人の身体(からだ)になり行く愛の姿を、生々しく目の当たりにしながら、男の子達は、次第に心落ち着かぬものを感じ始めた。

特に、愛に心を寄せる太郎は…

愛も、それはひしひしと感じていた。

太郎が、自分を見る時、落ち着かなげに身体(からだ)をもじつかせる事…

太郎が日増しに、自分から…厳密には、始終剥き出しにされた自分の身体(からだ)から目を背けようとしてる事…

そして…

『わあ、太郎の兄貴、穂柱をおっ勃ててるぞー!』

『本当だー!本当だー!愛ちゃん見て、穂柱をおっ勃てるー!』

ある日、皆で風呂に入ろうと着物を脱いだ途端、神饌組の子供達は、褌を脱ぐ太郎を見ながら囃子たてた。

『うるせーなー!そんなんじゃねー!小便我慢してただけでえ!』

太郎が、顔を真っ赤にムキになって言えば…

『愛ちゃん見て、穂柱おっ勃てたー!』

『愛ちゃん見て、穂柱おっ勃てたー!』

子供達はますます囃子たて…

『そんな、恥ずかしがる事はねえじゃねえかよ。』

『そうともよ!好きな子を見て反応するってのは、大人の男になった証だぜ!おいらは、嬉しいぜ、兄弟!』

政樹と竜也が、太郎の肩をバンバン叩いて言う。

そして…

『さあ!ここは一発、本物の男になろうじゃねえか!おめえの思い、愛ちゃんにぶつけようぜ!』

と、貴之が捲し立てる。

『タカ兄貴!思いをぶつけるって、どうするんだい?』

神饌組の子供達の誰かが、聞かなくてもわかる質問を、わざと声高々にして、貴之に投げかけると…

『決まってるじゃあねえか!思い切り抱きついて、押し倒して、おっ勃ったてたモノを、愛ちゃんの中に入れるのよ!』

『どーやって?』

『よっしゃーっ!今、見本見せてやるからなー!』

貴之はいよいよ調子づいて言うなり…

『おいっ!チビッ!ちょっと来てくれ!こいつらに、男女の手本を…』

と、早苗に呼びかけると…

『ダメーーーーーーーッ!!!!!』

と、早苗の代わりに亜美が飛び出して来て、例によって、特大の巻木で、貴之の頭を目掛けてフルスイングするのであった。

そんな光景を前に、愛が頬を赤くして俯くと…

『愛ちゃんはどうなの?』

いつの間に側に寄ってきた雪絵が、愛の耳元近く囁きかけてきた。

『えっ?どうって…』

戸惑う愛に…

『お股、ジクジクしてるポニョ。』

これまた、いつの間に、反対側の横に寄ってきていた茜が、愛の股間を弄りながら言った。

『あの…その…それは…』

ますます戸惑う愛に…

『男の子が、その子を見て穂柱勃てるのは、身体(からだ)がその子を好きだと言ってる証…』

『女の子が、それを見てお股をジクジクさせるのは、穂柱勃ててる男の子に、私も好きだと身体(からだ)が言ってるポニョ。』

雪絵と茜は、愛の肩を抱きながらクスクス笑い出し…

『太郎君に、抱かれちゃいなよ。』

『大丈夫ポニョ。好きな子とする時は、痛くないポニョ。気持ち良いポニョ。』

と、更に耳元近く囁きかけた。

太郎に抱かれる…

それはもう、かなり前から考えていた。

最初は、皮剥を受ける少し前…

どうせ、もうすぐ大勢の男達に群がられ、メチャメチャに弄ばれる日々がやって来る。

ならば、最初の相手として太郎に抱かれよう…

次に思い始めたのは、太郎達に借り切られ、守られるようになって半年近く過ぎた頃…

『ほら、太郎君の穂柱、今日もこんなに白穂を出して…』

愛はまた、太郎が朱理の掌に、多量の白穂を放つ光景を目の当たりにした。

『朱理先生…俺、俺、本当にもうどうにかなっちまいそうだよ。どうすれば良いか、わからないよ。』

『そんなに好きな、愛ちゃんを抱けば良いではごじゃりませんか。愛ちゃんも、太郎君に抱かれるのなら、嫌ではないと思うでごじゃりますよ。』

『でも…愛ちゃんには、本当に好きな人がいる事を、俺は知ってるんだよ。本当に抱かれたい人がいるって事…』

『太郎君…』

『朱理先生だって、本当はその人に愛ちゃんを抱いて欲しい…愛ちゃんに、その人の赤ちゃんを産んで欲しいって、願ってるんだろう…』

『願うと言うよりは…』

朱理は、太郎の白穂に塗れた手を、近くの井戸で洗いながら、ニッコリ笑って見せた。

『私も、ナッちゃんも信じてるでごじゃる。』

『だったら…』

『カズ兄ちゃんは、トモ姉ちゃんを心底愛しながら、ナッちゃんの事も愛し、私の事も愛してくれたでごじゃる。三人とも、カズ兄ちゃんに抱かれて、幸せでごじゃる…

愛ちゃんだって…』

『俺にはできねえや…』

太郎は言うと、腕を目に当てて、啜り泣き始めた。

『本当に抱いて欲しい人がいる愛ちゃんを、俺の身体(からだ)が求めるままに抱くなんて…それでなくても、九歳になって間がなく、好きでもない連中によってたかってあんな目に合わされてる愛ちゃんを、俺まで…』

『優しいのでごじゃるな。』

朱理はまた、太郎の穂柱を愛しげに揉み扱きながら言うと、そっと着物を脱ぎ始めた。

『朱理先生…』

『太郎君、目を瞑るでごじゃるよ。』

『目を瞑るって…』

『今から太郎君が抱くのは、私ではごじゃりません。愛ちゃんを抱くでごじゃる。』

『でも、朱理先生…俺、穂供(そなえ)の玉串、払ってない…』

戸惑う太郎に、朱理はもう一度笑いかけながら、張り詰めた穂柱の上を跨ぐように蹲み始めた。

『玉串なら、もう頂いているでごじゃる。』

『えっ?』

『私達の大切な愛ちゃんをいつも守ってくれてるでごじゃる。本当は抱きたくてたまらないのに、愛ちゃんの気持ちを大切にして堪える程、優しい気持ちをかけてくれてるでごじゃる。

神前に捧げる本当の玉串は、真心にごじゃる。』

朱理はそう言うと、太郎の穂柱をゆっくりと参道に受け入れて、腰を動かして始めた。

『さあ、目を瞑って…』

太郎が、言われるままに目を瞑ると、朱理は更に太郎の手を自身の胸の膨らみに運んだ。

『太郎君、教えたように、優しく揉むでごじゃる。太郎君が、今抱いているのは、愛ちゃんでごじゃるよ。』

朱理が言うと、太郎はぎこちない手つきで、言われるがままに胸の膨らみを揉み始めた。

『アァ…アァ…太郎君、良い…良いでごじゃるよ…アァ…アン…アン…アァ…』

『愛ちゃん…愛ちゃん…愛ちゃん…』

『そうでごじゃる…そうでごじゃる…太郎君が抱いてるのは、愛ちゃんでごじゃる…』

『愛ちゃん…愛ちゃん…愛ちゃん…』

太郎は、促されるままに愛の名を口走り、朱理の胸の膨らみを愛のものだと思って揉みながら、いつしか涙を溢れさせていた。

『アァァ…アァァ…アァァ…』

愛は、太郎が自分だと思って朱理を抱く光景を見つめながら、ごく自然に股間に手を忍ばせ、喘ぎ出していた。

『アン…アン…アン…アァァ…』

脳裏には、野獣の如く目をギラつかせて、幼い愛に群がり貪る男達の姿ではなく…

優しく胸の膨らみを撫でさすり、神門(みと)のワレメを舐め愛撫する愛しい人の姿が浮かび出す。

皮剥以来…

絶え間なく愛に群がり、のし掛かり…

愛の三つの参道に白穂を注ぎ込む男達…

彼らに貪られながら、彼らが消え去り、それをするのが、その人だったらどれだけ良いだろうと思う毎日…

『アンッ…アンッ…アンッ…アーンッ…』

愛は、皮剥の日からずっと、守り続けてくれた、太郎の名を口走ろうとした…

太郎になら、抱かれても良い…

太郎になら、何をされたって構わない…

太郎になら、膨らみかけたこの胸も、発芽の兆しもない股間も…

太郎がしたいと思う事を、したいだけさせたって構わない…

太郎になら、何をされても恥ずかしくない、痛くない…

太郎にだったら…

『アッ…アッ…アッ…アッ…』

愛は、様々な事に思いを馳せながら、更に神門(みと)のワレメを弄り続ける。

幼いながらにも濡れていた…

愛の小さな参道は潤い、神門(みと)のワレメはしっとりと濡れていた…

愛の頭の中は次第に真っ白になり…

今にも、心の中で一人の男が絶頂に導こうとしてくれている。

愛は、その男の名を口走らせようとした。

その男の名を口にすれば、天の果てまで上り詰めた気持ちになれるだろう…

太郎君…

一瞬、愛は、その名を口にしようと思った…

皮剥の日から、ずっと守り続けてくれた少年の名を口にしてしようと思った…

しかし…

『親社(おやしろ)様…』

愛は、全く違う名を口走りながら、股間を弄る手の動きを止める事なく、意識がどこかに飛んで行くのを感じたのである。

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