(3)遊び
環奈は、自分が産まれた経緯も、実の母親の悲劇も知らぬままに育てられた。
置かれた境遇についても…
何故、裸同然の格好をさせられているのか…
何故、奥屋敷から殆ど出る事も出来ず、半ば幽閉されたような生活をさせられているのかも…
何一つ教えられる事もなかった。
屋敷で働く人々も、たまに外からやってくる人々も、環奈に向ける奇異な眼差しは、冷たく蔑みに満ちていた。
環奈の出生の経緯は公には抹消されているが、
仮に、詳しい事はわからなくても、殆ど赤兎と同じ全裸に等しい身なりを見れば、近親間の
しかし、
誰もが、強ばった笑みと慇懃な態度を取り繕いつつ、環奈と関わる事を極力さけようとし、周囲に寄り付く者は殆ど誰もいなかった。
それでも、環奈は、悲しいとも寂しいとも思った事はなかった。
守役を務めていた美穂と言う
屋敷には、ふんだんに玩具や人形もあり、庭には数多の花が咲き、蝶や蛍、小鳥や動物が遊びに訪れもした。
何より…
二日か三日おきに、祖父の
六つになり、美穂が嫁ぐ為に屋敷を去った。
その時は、嫁ぐと言う意味を知らぬ環奈は、美穂がいなくなった理由がわからず、何日も泣き続けた。
しかし、代わりに前より頻繁に
訪れる度に、甘いお菓子や可愛い人形、珍しい玩具を持ってきてくれるのも嬉しかったが…
『ねえ、お祖父様、早く早く!』
『ほれほれ、急かすでないぞ。』
環奈は、祖父と風呂に入ってから、遊ぶのが何よりの楽しみであった。
『これ、環奈や、そんなに動くでない。大人しくしないと、可愛がってやらぬではないか。』
『だって、だって、くすぐったいんだもの…』
『よーしっ、それじゃあ、これならどうじゃ?』
『いやーん!あははは…』
環奈は、産まれてこの方、巷の子供達が遊ぶ遊びを、何一つ教えられた事はない。
環奈にとって、遊びとは、
守役の美穂は、舌先の動きも滑らかなら、指先の動きも細やかで、全身隈なく舐められ、撫でられ、弄られるのは、蕩けるように心地良かった。
『アン…アン…アーン…』
環奈は、美穂に舐められ、撫でられ、弄られている間、甘えるような声を上げ続け…
『アッ…』
最後、
『ご…ごめんな…さい…』
余りの心地良さに我を忘れ、粗相をしてしまった事に気づいたからである。
すると、美穂は…
『良いのよ、良いの。泣かない泣かない。』
環奈の尿を浴びた顔いっぱいに笑みを浮かべて、涙に濡れた頬を撫でてやる。
そして…
『
『うん、とっても…』
『それでは…』
『あ…でも…そこ…』
環奈が『汚いよ…』と言う言葉を口にするより早く、尿に濡れた
やがて…
『アンッ!アンッ!アンッ!』
と、小刻みな声をあげながら、小さな腰を上下させる環奈は…
『アーーーーーーーンッ…』
一際大きな声を漏らすと、思い切り浮かせた腰を停止させ…
ガックリ力を抜かせたように腰を落とす環奈は、心地良さげに寝息を立てていた。
比べて、祖父である
『イヤンッ!イヤンッ!イヤーーーーンッ!』
『環奈や、もう、いい加減に大人しくせんかい!』
『だって…だって…』
環奈は、背中を舐め回され、小さな乳首を摘まれたり、腹や腰を撫で回されると、また、手足をバタバタさせながら、ケラケラと笑い出した。
環奈は、しかし、そんな祖父の愛撫も大好きであった。
一緒に風呂に入って
ホカホカと暖まった祖父の温もりは、美穂のそれとはまた違う温もりがあった。
美穂の温もりは、何処か安らかで懐かしく…
何処か乳の香りがして、一度も会った事も見た事もない母親を思い出させる気がした。
比べ、若い頃は逞しかったであろう祖父の温もりは、力強く逞しく、それでいて、何処か間が抜けたところが、何とも楽しく嬉しい気持ちにさせた。
『どうじゃ、どうじゃ、これなら良いじゃろう、気持ち良いじゃろう。』
環奈は、もう堪えきれないと言うように、
そして…
『アッ…』
最後は、やはり、小さな声をあげて涙ぐんだ。
『ごめんなさい…お祖父様、ごめんなさい…』
どうしても、一番敏感なところを舐められると、粗相をしてしまう癖は、未だに治らなかった。
『良いのじゃよ、良いのじゃよ。それより、綺麗にしてやろうな。このままじゃと、かぶれてしまうでな。』
『お祖父様、そこ、汚いよ…』
『汚いもんか。環奈の
そう言うなり、環奈の
すると…
『アン…アン…アン…』
環奈は、目をとろんとさせ、指を咥えながら、甘えるような声をあげた。
やがて…
『アンッ!アンッ!アンッ!』
いよいよ、絶頂に近づく環奈は、小刻みな声に合わせて腰を上下させ…
『アーーーーーーーンッ!』
一際声をあげると、大きく浮かせた腰を静止させ、肩の力を抜かすと同時に、浮かせた腰も床に落とした。
『どうじゃ、気持ちよかったか?』
『うん。』
環奈は、うっとりとした笑みを浮かべて、大きく頷いた。
『それじゃあ、わしと美穂と、どちらが良かったか?』
『うーん…』
環奈は、一瞬、人差し指を鼻先に当てて考え込んだ風な顔をすると…
『美穂!』
悪戯っぽく言うと、ニィッと笑って見せた。
『何じゃと!わしより、美穂が良いじゃと!』
『美穂、美穂、美穂の方が気持ち良い!お祖父様より、ずっと、ずっと、気持ち良い!』
環奈は繰り返し言いながら、ケラケラ笑い出した。
『わしより美穂が良いなんて、けしからん!』
『よーしっ!それじゃあ、こうしてくれる!』
環奈の腰を、思い切り擽り出した。
『イヤン!イヤン!イヤーーーーン!お祖父様、ごめんなさい!ごめんなさい!イヤーーーーンッ!』
環奈は、また、手足をバタつかせて笑い転げ出す。
『どうじゃ!これでもか?これでも、美穂が良いと言うか!』
『お祖父様!お祖父様!お祖父様の方が気持ち良い!』
『本当じゃな!本当に、わしの方が気持ち良いのじゃな!』
『本当!本当!だから…だから…もう…もう…』
そうして、漸く擽りから解放された環奈は、肩で息をしながら起き上がると…
『あっ…お祖父様の穂柱…』
『どうじゃ、今夜もこんなにおまえが大好きだと言うておるぞ。』
『ささ、今宵も優しくしてくれるかの。』
怒張した穂柱を、環奈の小さな手に握らせた。
『うん。』
環奈は大きく頷くと、握らされた穂柱を上下に扱き出す。
『ハァ…ハァ…ハァ…』
次第に、
『お祖父様、気持ち良い?』
『良いぞ…凄く良いぞ…ハァ…ハァ…ハァ…』
『環奈や…もっとじゃ…もっとじゃ…もっと…もっと…』
『うん!』
環奈は、
『ウゥゥッ!』
『わあっ!』
環奈も声をあげると同時に、小さな手に握られた穂柱の先端から、白濁したものが噴水のように湧き出した。
『白穂だー!白穂だー!わーい!わーい!』
環奈は、
おさまると、また、扱き出した。
『出て来い、出て来い、お白穂さん。出て来い、出て来い、お白穂さん…』
何度も白穂を放ち、すっかり萎みきってしまった穂柱を、尚も環奈が夢中で扱こうとすると…
『環奈や、もうしまいじゃ、もう出ないよ。』
『そんなあ…』
環奈は、名残惜しげに穂柱を握ったまま、つまらなそうな顔を向けると…
『ありがとう、環奈や。今夜もとても気持ちよかったよ。また、この次な。』
『うん。』
ニッコリ笑って頷く環奈も、
そしてまた…
寝床に潜り込むと、
『環奈や、何か欲しいものはあるかえ?』
やがて、腕の中で大人しくなった環奈の股間を弄りながら、
『欲しいもの?』
『そうじゃ、欲しいものじゃよ。何でも、買うてきてやるぞ。お菓子か?人形か?玩具か?』
『うーん…』
環奈は、一瞬、考え込んだように天井を見つめた後…
『何もございませぬ。』
『本当か?本当に、何もないのか?』
『はい。それより、私は、もっとお祖父様に会いとうございます。』
『そうか、そうか、わしにもっと会いたいか。』
『はい。お祖父様にお会いできるのでしたら、私は何もいりませぬ。』
『よしよし、おまえは本当に愛い奴じゃな。』