(4)復讐
実際…
環奈に欲しい物は何もなかった。
無いと言うより、わからないと言う方が正しかったかも知れない。
この世に、どんな美味しいもの、面白いもの、可愛いもの、綺麗なものがあるのか…
裏屋敷から一歩も外に連れ出された事がないので、何も見た事がなかった。
また、裏屋敷を訪れる者はなく、働いている人々も、環奈と言葉を交わす事は殆どなかったので、教えてくれる人もいなかった。
祖父である
環奈にとって、屋敷の中が世界であり、そこにある物は、欲しがらなくても、最初から全て自分の物であった。
しいて、手に入らないものがあるとすれば…
着物だけは、常に中身が丸見える、煤けた生地の着物しか着せて貰えなかった。
しかし、環奈もしいて着物を欲しがる事はなかった。
綺麗に着飾る事に興味もなければ、
むしろ、環奈は裸でいるのが好きだった。
祖父の
二人の姿を見つけては、取ってつけたように着せられた、煤けた着物すら脱ぎ捨てて、擦り寄って行く。
すると、二人も裸になって、環奈を優しく膝に抱き、求めるままに、全身隈なく舐め回し、撫で回し、弄り回してくれた。
環奈は、
美穂がいなくなると、祖父である
その時も、環奈はすぐに着物を脱ぎ捨てて、
最初は、
そもそも、遊び方が分からなかった。
美穂も、
巷の子供達が遊ぶ遊び方も、何一つ教えられる事がなかった。
二人が教えた唯一の遊びは、裸にして、
環奈は、
そして、縁側に腰掛けると、庭先に向かって大股を開き、
『アンッ…アンッ…アンッ…』
最初のうちは、そっと遠慮がちに、片方の手で真っ平らな胸を撫で回しながら、もう片方の手の指先で、
すると、ひんやりとした風が、花の香りを運んで、優しく環奈の全身に吹き付ける。
環奈は、この何とも言えない甘い香りと、冷たい感触が大好きであった。
『アンッ…アンッ…アンッ…』
最初は遠慮がちにあげていた声も、次第に大きくなり…
粒のような左右の乳首に沿って胸を撫で回していた手と、
『アーンッ…アンッ…アンッ…アーンッ…』
更に甘く冷たい風に煽られると、環奈は倒れ込むように横になり、胸の突起と
まだ七つになるかならずやの、露わな姿…
誰かに見られたら…
などと言う事は、思いも及ばない。
屋敷で働く者達にとっては、慣れた光景である。
その場に遭遇しても、軽く卑しむような眼差しを傾け、そそくさと去るか…
暫し猥雑な眼差しで眺めた後…
『ねえ、遊ぼう。』
環奈が無邪気に笑いかけると、慌てて顔を背けて逃げるように去って行った。
最初は、美穂や祖父の代わりに遊んで欲しいと思っていた環奈も、今では意識すらしなくなった。
日がな一日、
『さあさ、今日はお庭で遊びましょう。』
『お庭で?』
『そうじゃ、そうじゃ。庭の土の上に寝転がってするのも、格別じゃぞ。さあ、早く着物を脱いだ脱いだ。』
『うん。』
そして、言われるままに、庭先で寝転がると、ひんやりとした土の感触は、部屋の畳や寝床の感触とまた違って、心地よかった。
『わー、冷たーい。』
『どうじゃ、土の上に寝るのも気持ち良いじゃろう。』
『うん。』
『それに、ここなら幾ら粗相をして汚しても大丈夫でしてよ。』
『もう!美穂の意地悪!』
環奈が少しむくれて言うと、
『アーン…アーン…アーン…』
環奈は、胸の乳首と
脳裏の中で、美穂は環奈の粒のような乳首をチロチロ舐め回した後、唐突に唇に含んで吸い出し…
『どうじゃ、ここは、気持ち良いじゃろう。』
『アーンッ!アッ!アッ!アッ!アーーーーーーーンッ!』
狂ったように身悶えする環奈は、胸と股間の最も敏感な所を、同時に舐められ吸われ、次第に全身が蕩けるような感覚に陥っていった。
そして…
『アーーーーーーーンッ!!!!』
環奈は、一際大きな声をあげて、腰を思い切り浮かせると…
『あっ、また、やっちゃった…』
縁側から庭先に向けて、思い切り放尿してしまった事に気づいて、頬を赤くした。
しかし、今日は、尿に塗れた顔いっぱいに笑う祖父の姿も美穂の姿もない。
環奈は、少し寂しい気持ちに肩を落として息をついた時…
『あっ…』
ふと、庭先の物陰から、二人の男がこちらを見ている事に気づいた。
見れば、庭掃除の
屋敷で働く
そもそも、人にそれを見られる事が恥ずかしい事だと言う事を知らない。
むしろ、美穂がいなくなり、一人で寂しい時が多い中、遊んで欲しいなと思った。
しかし、多くは、環奈の一人遊びに遭遇すると、忽ち侮蔑と嫌悪の色を浮かべ、そそくさと去り…
好奇の眼差しで、覗き見を続ける者も、環奈がこちらに振り向き近づくと、逃げるように去って行った。
今回もきっと、そうだろう…
環奈は思いつつも、やはり一人寂しい気持ち、ひょっとしたら遊んでくれるのではないかと言う気持ちから、
すると、今日に限って、
これは、ひょっとしたら…
環奈はそう思い立つと、
『おい…こっちに来るぞ…どうするよ…』
『どうするって、おまえ…おまえが言い出した事だろう…どうせ、孫娘に夢中なのは
『でも…でも…
『何を今更…なら、おまえはもう、忘れると言うだな!加吉の事…いいや、加吉だけじゃねえ!俺達の娘や妹達が、日頃、こいつの親類どもにされてる事をよ!』
『忘れるわけねえ!忘れられるわけねえ!昨日だって…』
『それじゃあ…』
二人は時に言いながら、顔を赤くし、目を怒らせつつも、次第に脂汗を流し始めると…
『ねえ、遊んで。』
環奈は、草叢をかき分け、二人の間に顔を覗かせ、ニコッと笑って言った。
『遊ぶって…そ…そ…それがし達と…で、ございますか?』
『うん。だって、ずっとそこで見ていたんでしょう。』
『いや…それがし達は…あの…その…お庭の掃除を…』
『ねえ、遊ぼう。遊んでよう。』
環奈は、二人の袖を掴みながらせがみ続け…
『いや…あの…あの…』
『それがし達は、その…』
二人の
『ねえ、遊んで…遊んで…』
と、環奈は次第に涙声になり、遂には鼻をならして、しゃくりあげ出した。
『あっ…
『ま…まずい…ここで泣き出されたら…』
すると、何事かと言うように、警護の
『わ…わ…わかりました!』
『遊びましょう!遊びますから!
もう一人の
『わーい!ありがとう!』
環奈は、忽ち泣き止み、満面の笑みを浮かべて二人に抱きついた。
『アン…アン…アン…アーーーン…』
その日から、環奈は毎日のように訪れる
『そう…そこ…そこ…そこ、凄く気持ち良い…もっと…もっと…もっとして…』
『
『もっと、お声を…お声を…』
『だって…だって…凄く良い…凄く気持ち良いのですもの…
アーン…アン…アン…アーーーーーーーン…』
環奈は、在りし日、
弥助と与助は、周囲も憚らず声を上げる環奈に脂汗を流しながらも、乞われるままに、小さな乳首と
最初のうちこそ、弥助も与助も戦々恐々と、環奈に手を出していた。
最初の日は、気づかれた勢いでやってしまったが…
二日目も、三日目も、庭掃除に訪れる二人を見つけては、環奈にまとわりつかれると、生きた心地がしなかった。
『確か…この辺りだよな…』
『うん?何がだ?』
『ほれ…去年、
東屋の卓上を寝台代わりに寝そべる環奈の股間を弄り回しながら弥助が言うと…
『そう…だったな…』
与助は、環奈の真っ平らな胸を弄る手を止めて、青くなった。
環奈は、裏屋敷で育てられるようになった頃から、侮蔑されつつも、好奇の対象であった。
御飯事や雛遊びをする代わりに、美穂に愛撫されて喘ぎ…
玩具を与えられる代わりに、祖父である
そして、誰もが内心思っていた事…
それは、環奈になら、何をしてもかまわない…
で、あった。
同じ
日がな一日、裏屋敷に押し込められ…
例え鐚銭一枚持ち合わせてない乞食でも、自由に手を出して良いとされる赤兎に手を出す暇も与えられない…
そんな、裏屋敷勤めの
そうして、環奈が六歳になろうとした時、事件が起きた。
加吉と言う
しかし、ことはすぐに露見した。
加吉は、いきなり乱暴に環奈を押し倒すや、まだ小指の頭も入りそうにない股間の
その声を聞き、駆けつけた美穂は、すぐさま
激怒した
『さて、おまえの娘にも、同じ事をしてやろうかの…』
『お許しを!私めはどうなってもかまいません!娘は…娘は…』
地面に額を擦り付けて泣き噦る加吉の前に、九歳になる加吉の娘を引きずって来させると…
『脱がせろ!』
と、加吉を仕置きする
『やめて!やめて!お父様!お父様!』
『やれ!』
と、言う
『痛い!痛い!痛い!お父様!お父様!痛いよー!痛いよー!』
忽ち、血と白穂に塗れた加吉の娘の参道に、
『さて…今度は、おまえの番だ。わしの孫娘にしようとしていた事の続きを、させてやろうではないか。』
そう言うなり、加吉の袴を剥ぎ取り、穂柱を剥き出させて、娘の前に突き出した。
『わしの孫娘とやりたかったのだろう?遠慮はいらんぞ。これから、穂柱と穂袋を切り落とされるおまえだが、最後に願いを叶えてやろう。存分にやれ。』
『お許しを!お許しを!』
蒼白になった加吉が、再び地面に額を擦り付けて赦しを乞うと…
『どうした?やらんのか?ならば、仕方ない。おまえの息子達を連れてきて、おまえと一緒に穂柱と穂袋を切り落としてやろうか?
穂柱と穂袋を切られる前に、娘とするのが良いか、息子達も一緒に切り落とされるのが良いか…好きな方を選ぶと良い。』
観念した加吉は、泣き泣き娘の股間を抉り…
その後、十人もの屈強の男達に穂柱を抉られ、股間を血塗れにした娘の傍らで、加吉が穂柱と穂袋を切り落とされ、のたうちまわったいたのが、今、環奈を弄ぶ、この東屋であった。
しかし…
幸い、周囲に人の目はなく、警護の
誰も気づかなかった…
と、言うより、環奈が誰と何をし、どれだけ声をあげても、おかまい無しであった。
警護の
しかも、屋敷四方一丁超えなければ、その中で環奈が誰と何をしようと関係ない…
むしろ、手柄を立てる機会から遠ざけられ、日がな一日、裏屋敷の門前に立たされている
ある日の帰りがけ…
『よう!今日もたっぷり楽しんだかい?』
『そろそろ、お前達の穂柱さんに、御祭神様を拝ませてやったらどうだ?』
弥助と与助は、不意に警護の
すると…
『手で弄ったり、舐めたりだけじゃー、物足りないだろう?』
『されたくてたまらない、淫乱な
『なーに、お前達の可愛い穂柱さんならよ、ちゃーんと挿るって。』
弥助と与助は、もう一度顔を見合わせると、ニィッと笑った。
殺しでもしない限り、何をしたところで、咎めだてする者など誰もいない。
いや…
よしんば、殺してしまったところで…
怒り悲しむのは、
その、
恐怖による絶大的な力を奮っていたのは過去のもの…
今や…
『よしよし、気持ち良うございまするか!』
『うん!気持ち良い!気持ち良いよー!』
『それでは、もっともっと、気持ち良うしてしんぜましょう!』
環奈に何をしても、誰も何も言わない…
それどこか、見張り達に面白がられている…
最早、人目を憚る理由は何処にもない…
『アンッ!アンッ!アンッ!アンッ!』
『これで、どうです?気持ち良いでしょう!凄く良いでしょう!』
『アーーーーーーーンッ!アーーーーーンッ!』
『さあさあ、こちらはもっと良うございましょう!』
飛び魚の如く
弄り方も、次第に大胆になり…
環奈を四つん這いにして、一人は尻の
更には、怒張した穂柱の先端を擦り付けたりもするようになった。
そうして、最後…
『今日も、遊んでくれて、ありがとう。さあ、弥助と与助も、穂柱を出して。気持ち良くしてあげるわ。』
『へっへっへ…』
『そいつは、どうも…』
環奈は、頭を掻きながら、怒張した穂柱を出して見せると。
『わあ!今日も大きくなってるねー。』
環奈は、大はしゃぎして言うと…
『それは、
『本当?』
『本当でございますとも。ほら、今も、お可愛い、お可愛いと、それがしの穂柱も申しておりましょう。』
弥助と与助が、怒張させた穂柱を上下させながら言い…
『うん!それじゃあ、私も、二人の穂柱を優しくしてあげないとね。』
環奈は、そう言って、環奈は二人の穂柱を同時に扱き始めた。
そうして…
『ウッ…』
『ウゥゥッ…』
弥助と与助が声を漏らした刹那…
『ワーッ!』
と、環奈も声を出す。
二人が噴水のように放つ白穂が、思い切り環奈の顔を直撃したからである。
『あっ…』
『宿姫様…』
弥助と与助は、自身の放った白穂に塗れた環奈の顔を見て、硬直する。
しかし…
『二人とも、いっぱい出たね。』
環奈は、顔にかかった白穂を手で拭って言うと…
『も…も…申し訳…』
『申し訳ありません!』
尚も蒼白でいる二人に…
『良いの、良いの…私だって、何度も二人の顔に
そう言ってクスクス笑い出すと。
『まあ…』
『確かに…』
と、弥助と与助も言い、三人で声を上げて笑い出した。
環奈にとって、二人は初めての友達であった。
友達と遊ぶ楽しさ…
それは、守役の美穂と毎日遊ぶのとも、数日おきに訪れる祖父の
『おはようございます、
と、小さな胸の突起をチロチロ舐め、
『おお、環奈や、環奈や、元気にしてたか?寂しくなかったか?ジジは、おまえに会えなくて寂しかったぞ。』
『もう!お祖父様、まだ湯に入ってませぬ。そこは、先程、厠で
『汚いものか…おまえの良い甘い味、良い匂いがするぞ…』
数日おきに顔を見せるなり、唐突に抱きしめ、煤けた行灯緋袴をめくりあげ、まだ洗いもしない神門のワレメを舐めまわす、
それは、朝になれば日が上り、夜になれば月に照らされるの同じ、時がくれば、ごく当たり前に訪れる温もりと喜びであった。
しかし、毎日、庭掃除にやってくる二人を待つのは、思いもかけず執り行われると言われた、祭りの日の訪れに似ていた。
毎晩、二人の訪れを考えただけで、胸が大きく高鳴り、なかなか眠れず…
朝になれば、何刻も前から、二人の訪れが待ち遠しくて、そわそわしていた。
遥か遠くから、二人が引く荷車の音が聞こえてくると、いてもたってもいられなくなり…
『弥助!与助!』
と、大きく手を振りながら、部屋を駆け出して行った。
『ねえ、ねえ、遊ぼう!遊ぼう!早く遊ぼうよ!』
環奈は、二人に絡みつくと、これ以上もう待てぬと言うように着物を脱ぎ出し…
『私、もう、ちゃんと湯に入ったわ!厠に行くたびに、綺麗に洗ったわ!だから、早く!早く!』
二人の手を、小さく真っさらな
『お待ちくだされ、
『それがし達は、まず庭の掃除を…』
『そんなの良いから、早く遊んで。ねえ、ねえ、ねえ…』
『いや、そう言うわけには…』
『弱りましたな…』
『そうそう…今日は、
と、困り果てたように言う二人が、思い出したように懐を弄りだし…
『えっ?何?何?何?』
『これにございます。甘くて、美味しゅうございますよ。』
棒飴を差し出すと…
『わあ!ありがとう!』
環奈は、飛び上がって受け取り、しゃぶり始めた。
『それでは、それがし共は、しばし庭掃除をさせて頂きますゆえ…』
『
『うん!』
そうして、縁側にかけ、時折こちらを見て笑いかけてくる二人の掃除する姿を眺めながら、夢中になって、貰った飴にむしゃぶりつく。
環奈にとって、飴など珍しくも何ともないものであった。
飴に限らず、お菓子なら、祖父の
それも、奴婢同然の
にもかかわらず、待つ間、片手で股間を弄りながらしゃぶる、二人が持ってきてくれた飴の味は、特別甘く感じられた。
『弥助ーっ。与助ー。』
時折、こちらを振り向く二人に、環奈は、満面の笑顔で両手を振ると、二人も笑顔で手を振り返す。
しかし…
その度に互いの顔を見合っては、何かを企むように頷き合う二人の目は、全く笑っていない事に、環奈はまだ気づいていなかった。
そうして、一刻程経った頃。
『さあ、終わりましたぞ。』
『
漸く、二人に手招きされると…
『うん!』
駆け出す環奈の参道は既に火照っており、神門はしっとりと濡れていた。
『アン!アン!アン!アーン!』
その日も、環奈は弥助と与助の指と舌先に身を委ねながら、赤子の甘えるような声を漏らし続けた。
『飴は、甘うございましたか?』
『うん!とっても…』
『
『
『アーーーーン…もっと…もっと…アーーーン…』
環奈は、手足を指先から丹念に舐め回されながら、更に声音を上げて喘えぎ出す。
美穂と
二人に舐められると、浮かぶと言うよりは、彼方に飛んで行くような心地であった。
未だ、出た事のない屋敷の外の世界…
行ってみたいとも、見てみたいとも思った事はないけれど…
今は、初めて飛んでゆき、遥か空から見下ろす世界…
少し怖く…
少し不安はあるけれど…
初めて知る友達と行く世界は、胸が高鳴り、未知の彼方を飛び交うときめきを感じた。
やがて、手足から全身を丹念に彷徨う二人の舌先は、胸と股間の敏感なところを集中的に弄りだす。
『アァァーーーーッ…良い!良い!そこ!そこ!もっと!もっと!もっとーーーーーー!!!!』
激しく首を振り立て、狂ったように全身を捩らせ、腰を上下させる環奈の頭の中は真っ白になり…
やがて、下腹部の奥に宿る御祭神が滾り出し、何かが迸るのを感じた刹那…
すとーんっと、地に落ちる感覚に陥った環奈は、ニンマリ笑って、二人が顔を覗かしてる事に気づいた。
『気持ちよう、ございましたか?』
『うん、とっても。』
『それは、ようございましたな。』
『さあ、穂柱を出して。今度は、私がお前達を気持ちよくしてあげるわ。』
環奈はそう言ってニッコリ笑うと、起き上がって、二人の袴に手を潜り込ませようとした。
ところが…
『忝うございます。』
『されど…その前に、今日はもう少し良い事をさせて頂きとうございます。』
『もう少し…良い事?』
『はい。それは、それは、気持ち良うございまするぞ。』
首を傾げる環奈に、二人は一段とニヤけて見せた。
『弥助…与助…何…何…何なの?』
環奈は、急に態度も顔つきも、いつもの様子が変わり出す二人を見た時、何やら怖いものを感じて震え出した。
やがて、弥助が懐から穂柱に似せた棒状の物を出すと、与助が環奈を力強く抱き寄せ、両腕を押さえつけた。
『弥助…与助…ねえ…嘘…嫌っ…嫌っ…』
環奈は、この時になり、漸く忘れかけていた、一年前の事を思い出した。
そう…
美穂の目を盗んだ一人と
『やめて…お願い…やめて…嫌っ…嫌っ…嫌っ…』
忽ち涙声をあげる環奈に、二人は一層不気味な笑みを浮かべ…
『さあ、これから、
『特別に良い事って…ねえ?ねえ?二人ともどうしたの?どうしたのよ!』
『
『そうそう。それがし共は、幼い頃より、手塩にかけて、育てて頂きましたよ。
どんな無理難題な仕事を押し付けられ、つつがなく仕上げさせて頂いても、何ら報酬は頂けないのは勿論…労いの言葉一つかけて頂げないばかりか、重箱の隅を突くように、罵詈雑言を浴びせられ、死ぬ程打ち据えられたものにございまする。』
『何でも、仕置きは子供を鍛えると申されましてな…』
『その上、
『よってたかって、意味もなく打ち据えられ、鼠や虫を食わされ、汚物に漬け込まれる何て当たり前…
穂柱に灸を据えられ、男の喜びを味わえなくされた者もおりますでな。』
『それでも、男の我らがされる分にはまだ我慢できまするが…
幼い娘や妹達への仕打ちはもう…我慢の限界をとっくに超える程、身に染みましてございます。』
最初は不気味に笑っていた二人も、話して行くうちに段々と表情が険しく引き攣り出していった。
そして…
『さあ、
『嫌っ…嫌っ…やめて…やめて…お願い…やめて…』
『さあ!さっさと、足を拡げろよ、この淫売のクソガキが!』
『遅くできた可愛い娘…七つにもならぬうちから、
『さっさと、足を拡げろってんだよ!この淫売!
俺達の妹や娘達が鍛えて頂いたように、たっぷり鍛えて、本当に気持ち良い事を教えてやろうじょねえか!』
弥助は、いよいよ憎悪に満ちた眼差しを向け、声を怒らせて叫ぶと、環奈の脚を乱暴に押し広げ、棒状の物を、ゆっくりと小さな
『痛い!痛い!痛い!』
『痛いだ?気持ち良いの間違いだろう?兄貴はな、毎日、泣き泣き、こいつを姪っ子の参道に捻りこまされてるんだぞ。
それも、日がな一日、
それでも、姪っ子は、嫌がる事も、痛がる事も許されず、こう言わされてるんだ!気持ち良い、もっとしてくださいってな!』
『痛い!痛い!痛い!痛いよー!もうやめてよー!痛い!痛い!痛い!』
『痛いじゃねー!気持ち良いだ!気持ち良い、もっとしてくださいだ!』
弥助は、更に激して言いながら、一層力を込めて、棒状の物を乱暴に捻り込んでいった。
『痛い!痛い!イッ…イッ…イッ…キャーーーーーーーーッ!!!!』
環奈は、棒状の物の先が二寸近く入り、いよいよ参道膜を突き破りかけるや、耳をつんざく絶叫をあげた。
その時…
『何をするか、この痴れ者めが!』
何処からとなく、地の底から湧き出るような凄まじい怒声が響き渡り、同時に、環奈は目の前が真っ暗になり、意識が遠のいて行くのを感じた。