※この作品はR-18です。

兎神伝〜紅兎   作:和心

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(9)母心

(9)母心

 

何て柔らかいのだろう…

初めて環奈を抱いた時、富子はしみじみと思った。

幼い子とは、こんなにも柔らかく、暖かく、甘い香りがするなんて…

布団にくるまり、湯に浸かるより心地よい…

少し丸みを帯びた頬に頬擦りをし、垂髪の頭を撫で、乳のような匂いを吸い込むと、次第に眠気を感じてくる。

いつまでも、抱きしめていたい…

いつまでも、離したくない…

永遠に…

しかし、子犬のように落ち着きなく動き回る幼な子は、大人の思いなど汲み取りはしない。

自分が抱かれていたいだけ抱かれていると、すぐに腕の中をすり抜けてゆく。

『ねえ、お祖母様、遊んで、遊んで。』

環奈は、富子の手を引っ張り、クスクス笑いながら、周りをくるくる回り出すと…

『はいはい、それじゃあ、何して遊びましょうかしらね。』

富子は、いつまでも忙しなく周りを回る環奈の前で、風呂敷包を解き始める。

吟味と称して、いきなり着物を脱がせにかかった門衛達だが、風呂敷包には全く手をつけていない。

いや、はなから富子の身体(からだ)が目当てなだけで、興味すら抱かなかったのだろう。

いよいよ、環奈の為に何日も徹夜して作った玩具や人形のお披露目である。

胸がときめく一方、不安にも駆られる。

気に入って貰えるだろうか…

『わあ!綺麗!』

『可愛い!』

環奈は、富子が玩具や人形を取り出す度に感嘆の声をあげ…

『環奈や、良いものを貰うたのう。』

後ろで見守る淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)も、環奈の喜ぶ姿に目を細めていた。

よかった…

環奈は気に入ってくれた。

富子は、玩具や人形を全て出し切ると、安堵の息を吐きながら、早速、目の前でお手玉や手毬で遊んで見せた。

しかし、少しの間は、代わる代わる人形を抱きしめたり、お手玉や手毬で遊んで見せる富子をジーッと見つめていたが、すぐに飽きてしまい…

『ねえ、して…』

環奈は抱いていた人形をその場に置くと、唐突に富子の手を取り、小さな逆三角形をした股間に導いて見せた。

『えっ?』

富子は、既にしっとり濡れている小さな神門(みと)のワレメに手を擦りつけられ、戸惑っていると…

『やはり、環奈は、それが一番何じゃな。』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)が言いながら、環奈を後ろから抱きしめ、首を舐め、まっ平な胸を撫で回し始めた。

『アンッ…アンッ…アンッ…アンッ…』

環奈は、忽ち目をうっとりさせながら、甘えるような声を漏らし出す。

『どうじゃ、気持ち良いか?気持ち良いか?』

『アンッ…アンッ…お祖父様、そこ…そこ…もっと…もっと…』

『よしよし、此処か、此処が良いのか…』

『アアァーン…アンッ…アンッ…アァァン…』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)が、豆粒程もない乳首をそっと摘み、指先の中で転がし出すと、環奈は更に大きく喘ぎ出した。

『ねえ、お祖母様もして…早く…早く…』

『えっ?あ…はい…』

富子は、漸く環奈が求めている事を呑み込むと、ふっくらとした神門(みと)のワレメに擦りつけられる指先を、技巧なく動かし出す。

『お祖母様、そこ…そこ…もっと…もっと…アンッ…アンッ…アンッ…アァァーンッ…』

環奈が、初魚の如く腰を跳ね上げ出すと…

『こ…こうで、ございますか?』

『そう…そう…お祖母様、凄く良い…そこ、凄く良い…』

富子も、環奈がいつも自分の身体(からだ)で遊んで過ごしている事を知っている。

祖父と過ごす時は、身体(からだ)の遊戯に耽る事を楽しみにしてる事は、淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)から、いつも聞かされている。

何より…

富子自身、三つか四つの時から…

『さあ、富子。お稽古の時間ですよ。』

『はい、お母様。』

『それでは、着物を脱ぎましょうね。』

先に全裸となった母に着物を脱がされ、隣に寝かされて、優しくその道の手解きを受けていた。

『アンッ…アンッ…アンッ…』

真っ平な胸の突起を指先で優しく摘まれ、神門(みと)をチロチロ舐めれると、富子は幼いながらに感じて、腰をパタパタと跳ね上げると…

『どお?此処と此処を、こうすると…』

『気持ち良うございます…お母様…お母様…』

『よしよし、良い子じゃ、良い子じゃ。それでは、自分でも、してみましょうね。』

『はい、お母様…』

富子の母は、大きく頷いて、富子の手をそれまで舐めてやり、弄ってやっていた胸と股間に導いてやる。

『そうそう、上手上手。』

『アンッ…アンッ…アンッ…お母様、気持ち良い…とても…気持ち…良い…アァァァァーン…』

『良い事、田起(たおこし)が始まる前、そうやって、よく自分で慰めておくのですよ。そうすれば…そうやって、よく濡らしておけば…』

次第に、富子の小さな神門(みと)がしっとり濡れるのを見て、目に涙を溜める母は、言葉を詰まらせる。

何て事はない。

これから始まる、地獄にも等しい父や兄達の手による田起(たおこし)の苦痛を少しでも和らげようと言う母心であったのだが…

結局、その効用は殆どなかった。

しかし、今、この状況さえ飲み込めれば、母に施された稽古が漸く役に立つ。

『アァァ…アン…アン…アァァン…』

次第に細やかになる富子の指先の動きに合わせるように、環奈の喘ぎも大きくなってゆく。

やがて…

『アァァァァーーーーーッ…』

環奈は、一際大きな喘ぎ声をあげると、大きく弓形に腰を逸らせた状態で、金縛りのように静止し、まるで瘧にかかったように全身を震わせた。

次の瞬間…

『わっ!』

『アッ!』

思わず手を引っ込める富子と共に、肩を窄める環奈は涙目になった。

『環奈や、また、やりおったな。富子や、許してやっておくれ。環奈も、悪気はないのじゃよ。』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)が笑い出しながら言うと…

『まあ、まあ、お父様が仰られていた事、本当でしたのね。』

富子も、クスクスと笑い出した。

『お祖母様、ごめんなさい…ごめんなさい…』

絶頂と同時に粗相をし、泣き噦る環奈の股間からは、未だ止まらぬ尿が滴り落ちている。

『良いのですよ、環奈さん。良いの良いの。それより、一緒に湯に浸かりましょうか?』

富子が、濡れた自身の手と環奈の股間を拭いながら言い…

『そうじゃな。せっかく、こうして漸く三人揃ったのじゃ。皆で入ろうかの。』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)も言うと…

『わあっ!』

思わず声をあげる環奈は…

『はいっ!お祖父様!お祖母様!』

忽ち、それまでの大泣きが嘘のように満面の笑顔となり、湯殿に向かって駆け出していった。

『ねえ、お祖母様、脱いで脱いで!早く、脱いでってば。』

環奈との一日は、目覚めと同時に、縁側で丸裸にされる事から始まった。

『はいはい、今脱ぎますから、お待ち下さいな。』

『はい、お祖母様。』

富子が垂髪頭を撫で、帯を解き始めると、環奈もクスクス笑いながら、着ていてもいなくても変わらぬ、肌の煤けた着物を脱ぎ始める。

『脚、拡げて。』

『こうでございますか?』

『もう少し…もう少し…』

環奈は、言われるままに縁側に腰掛け大きく拡げる富子の脚の間に顔を埋めると…

『ふーん、こうなってるのね…』

また少し、若草の茂ってきた神門(みと)のワレメを指先で開いて、まじまじと見入って言った。

『やっぱり、私と違うなあ…』

『それは、そうですわ。だって、環奈さんは、まだお小さいのですもの。』

富子がクスクス笑いながら言うと…

『私も、早くお祖母様みたいになりたいな…』

環奈は、今度は富子の隣に並んで座り、同じように脚を拡げ、自身の小さな神門(みと)のワレメを指先で開いて眺めながら、口を尖らせた。

『あらあら、どうして?環奈さんの御神門(おみと)は、蕾のように可愛らしいではありませぬか。』

『だって…』

環奈は、更に口を尖らせると、もう片方の手の指先を、神門(みと)のワレメに挿し込もうとし…

『いっ!痛いっ!』

思わず声をあげた。

『まあ!何をなさいますの!』

富子は、更に挿し込もうとされる環奈の指先の手を慌てて押さえると…

『私も、お祖母様のように、お祖父様を参道にお迎えしとうございます。』

『えっ?』

『私も、お祖母様のように、お祖父様を参道にお迎えして、御祭神様を詣でさせて差し上げとうございます。』

環奈はそう言って、しゃくりあげた。

『そう言う事でございましたか。』

富子は環奈の小さな肩を抱き、垂髪頭を撫でながら、大きく頷いて見せた。

富子と暮らし、淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)と三人で枕を並べるようになる前。

環奈は、穂供(そなえ)を見た事がなかった。

全身隈なく舐めまわし、胸を揉み、神門(みと)を弄られ、絶頂を迎える。

そうしたら、今度は同じ事をして返し、相手が男であれば、穂柱を揉み扱いてやり、放たれた白穂を手に掬って神門(みと)のワレメに塗りつけるか、参道に流し込む…

それが、身体(からだ)の遊戯の全てだと思っていた。

しかし、富子と淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)が絡み合い、穂柱が神門(みと)から参道に通されるのを、隣で初めて見るようになった。

その時、富子の御祭神を詣で、白穂を捧げる時の淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)の何とも言えぬ恍惚とした顔…

『出て来い、出て来い、お白穂さん。』

環奈が歌いながら穂柱を揉み扱き出すと…

『おうおう、環奈や、また上手くなったのう。ホッホッホッ…』

『出て来い、出て来い、お白穂さん。』

『出て来い、出て来い、お白穂さん。』

目を細めて笑いながら、一緒に歌い出し…

『オッ…オッ…オォォッ…良いぞ、良いぞ、やはり環奈にお白穂さんを呼び出して貰うのが一番じゃのう。』

やがて、環奈の手の中で、噴水のように白穂が溢れ出すと、淀卓宮司(よどすぐるの宮司)は、いかにも満足げに言う。

『気持ち良うございますか?お祖父様、本当に気持ち良うございますか?』

『とーっても、気持ち良いぞ。』

『お祖母様の参道を通られてる時と、どちらが気持ち良うございますか?』

環奈が、最後の一滴まで絞り出した白穂を、嬉しそうに神門(みと)のワレメに塗り付けながら聞くと…

『勿論、環奈にして貰う方に決まっとるではないか。』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)も、満面の笑みを零し、環奈の垂髪頭を撫でながら言う。

しかし…

富子の御祭神に白穂を捧げてる時の、何とも言えぬ恍惚とした顔を見れば…

本当に心地よいのはどちらなのかは、一目瞭然であった。

『私も、お祖母様のように、お祖父様をあんな風に気持ちよくして差し上げたい…』

『それでしたら、環奈さんだって、毎晩、お父様の穂柱をお揉みして、お白穂さんをたくさん呼び出されてるではありませぬか。お父様も、とても気持ち良いって、いつも喜んでくださってるでしょう。』

『でも…』

環奈は、もう一度、若草茂る富子の神門(みと)と自身の小さな神門(みと)を見比べると、切なそうに肩を落とし、目に涙を浮かべ出した。

すると…

『環奈さん、いらして…』

富子は膝をかるく叩くと、環奈はコクリと頷き、その膝に抱かれ…

『御御足を…』

促されるままに、小さな脚を開いて見せると…

『気持ち良い?』

ふっくらとした神門(みと)のワレメに指先を添えて、撫でさすり始めた。

『はい、お祖母様…』

環奈は、忽ち目をうっとりさせた目で富子を見上げて、笑みを浮かべる。

やがて…

『アァァ…アン…アン…アァァン…』

甘えるような声を漏らし、富子の指先の動きに合わせて、緩やかに腰を上下させる環奈の神門(みと)がしっとり湿りだすと…

『ねえ…これが何か、わかりますか?』

富子は、環奈の神門(みと)のワレメから忍ばせた指先で、中を遮る何かをそっと小突きながら尋ねた。

『神膜にございます、お祖母様…』

『何故、これがあるのか、わかりますか?』

環奈が、まだ心地良さそうに目をうっとりさせながら首を振ると…

『御祭神様が、十分にお育ち遊ばされるまで、大事に包み込んでお守りする為なのですよ。

小さな御祭神様は、とてもお小さくて、壊れやすくて…壊れてしまうと、お白穂さんをせっかくお捧げしても、もう、赤ちゃんに変えて差し上げる事ができませんからね…』

富子は優しく環奈の額に頬擦りしながら言うと、膜の周り…未だ、神門(みと)の外にはみ出す事のない、小さな内神門(うちつみと)をなぞるように指先を動かしていった。

『アン…アン…アン…』

環奈は、上下させる腰の動きは、喘ぎ声と共に、次第に小刻みになってゆく…

『環奈様は、せっかくお迎えしたお白穂さんを、赤ちゃんに変えて差し上げられなくても、宜しいのですか?お父様の為に、赤ちゃんを産んで差し上げられなくても、宜しいのですか?』

富子もまた、指先の動きを少しずつ細やかにしながら、環奈の耳元近く、息を吹きかけるように囁きかけると…

『アッ…アッ…アッ…アッ…』

環奈は、更に小刻みな喘ぎを漏らしながら、大きく首を振って見せた。

『そう…ですから、御祭神様が十分お育ちになるまで、この膜で参道を閉ざし、誰も通る事はできないようにしてるのですよ。』

『アッ…アッ…アッ…ではいつになったら…アッ…アッ…アッ…お祖父様を…アッ…アッ…お通し…アッ…アッ…できるように…アッ…アッ…なるの…アッ…アッ…ですか?』

『それはですね…』

富子は言いかけ、指先の動きを止める…

『さあ、富子。これから、神門(みと)のお開きを始めるぞ。』

幼き日…

いきなり全裸にされ、庭先に連れ出されると、注連縄に囲まれた寝台に押し倒された時の記憶が、脳裏を掠める。

『押さえつけろ!』

頭の上の祭壇前で、親族の神職(みしき)が祝詞をあげる中…

五人の兄達が、父である伸介連(のぶすけのむらじ)に命じられるままに、富子の両手足を大の字に広げて押さえつける。

『やめて…お願い…お父様、やめて…やめて…』

『何がやめてだ。始める前から、こんなに濡らしおって…』

伸介連(のぶすけのむらじ)は、首を振り立てて泣き噦る富子の神門(みと)を拭うように弄ると、ニンマリ笑う。

『知っておるぞ。毎朝、母と一緒に弄って遊んで、濡らしておるとな。

だがな…』

言いながら、伸ばす伸介連(のぶすけのむらじ)の手に、息子の伸一郎(のぶいちろう)が懐紙を渡す。

『濡らして、滑りやすくして、楽になろうなんて魂胆は無駄だぞ。

おまえは、我が一門を廃絶に追い詰めた憎き仇敵のモノになる裏切り者だ。

裏切り者が開かれるのに、ほんの少しでも苦痛を和らげる事など…まして、快楽を得る事など、断じて許されぬ。』

伸介連(のぶすけのむらじ)は、伸一郎(のぶいちろう)に手渡された懐紙を強く握りしめると、富子の濡れた神門(みと)を拭い、更に参道に捻り込んで、中を湿らす体液を全て吸い込ませた。

『よし。これで、すっかり乾いたな。』

『嫌っ…嫌っ…嫌っ…』

既に何が始まるのか察して、泣き噦る富子の脚の間に入ると、伸介連(のぶすけのむらじ)は、小さな神門(みと)のワレメに、指先を捻り込んだ。

『いっ….いっ…痛ーーーーーいっ!!!!』

ふっくらとした白い神門(みと)のワレメは、子供の小指も入りそうにないほど小さい。

そこへ根元まで捻り込まれた、並の大人の二本分はあろうかと思われる図太い人差し指と中指が、乱暴に参道を掻き回す。

『痛い!痛い!痛いよー!お母様!お母様!』

身を捩って泣き叫ぶ富子の頭の上で、祝詞の声は次第に大きくなってゆく。

『だいぶ、参道の中も解れてきたな。』

伸介連(のぶすけのむらじ)は、存分に中を掻き回した指を引き抜くと、冷徹な声で言い放ちながら、袴と褌を脱ぎ捨てた。

『嫌っ…嫌っ…やめて…やめて…』

首を振り立てて泣き噦る富子の前…

剥き出しにされた、棍棒の如き穂柱が、血の滲む小さな神門(みと)のワレメに近づけられて行く。

そして…

『お祖母様?』

富子は、不意に小首を傾げて顔を見上げる環奈の声に、現実に引き戻された。

『どうなされたのですか?』

『何でもありませぬ…』

富子は、心配そうに見つめる環奈に笑いかけると…

『そうそう…

御神門(おみと)が柔らかくなり、参道に指をお挿れしても、余り痛くなくなったら…ですよ。

その時、最初に詣出た方が、膜を破られ、参道が開かれたら、穂柱さんをお迎えできるようになりまする。

それまでの間は、こうして御神門(おみと)を御解しし、穂柱さんが通りやすくなるようにするのですよ。』

額に頬擦りした後、唇を重ね、全身をゆっくり舐め回して行きながら、再び小さな神門(みと)のワレメを弄り出した。

『アッ…アッ…アッ…アッ…』

環奈は、富子の指先の動きに合わせるように、腰を上下させ…

やがて…

『アァァァーーーッ…』

一際、声を上げて動きを静止させると…

『あっ…』

環奈が、我に返るより早く、富子は環奈の股間を庭先に向ける。

案の定、環奈は勢い良く庭先に放尿する。

『あの、お祖母様…』

思わず涙ぐみそうになる環奈に、もう一度頬擦りすると、庭先に出て、獅子脅しの水で、尿に濡れた手を洗う。

すると…

『お祖母様。』

今度は、環奈が、後ろから抱きつくなり、富子の胸と股間を弄り出す。

わっ…

くすぐったい…

富子が、思わず身を捩らせて笑い出しかけると…

『どお?気持ち良うございますか?』

環奈は、クスクス笑いながら、胸と股間を弄る指先を、更に技巧なく動かしてゆく。

『ええ、ええ、とても…』

富子が必死に笑いを噛み殺しながら言うと…

『それでは、もっともっと、気持ちよくして差し上げますわね。』

環奈は、気を良くしたように、富子を縁側に寝かせると、折り重なるように乗っかり、身体(からだ)中を舐め、弄り回し始めた。

裏屋敷は、誰もいなかった宮司屋敷とは逆に、大勢の犬神人(いぬじにん)や猿女(さるめ)達が、絶えず使用人として働いている。

屋敷の周囲は、神漏兵(みもろのつわもの)達が取り囲んでもいる。

しかも、環奈の世話や警護の為と言うよりは、屋敷から一歩も外に出ぬよう見張る為…

そんな彼らの…

それも、好奇な目に晒される中…

環奈に裸にされ、互いの身体(からだ)を弄り合わされる事に、かなりの躊躇と抵抗がなかったと言えば、嘘になる。

振り向けば、そこにはいつも、意味深な顔でにやける犬神人(いぬじにん)や神漏兵(みもろのつわもの)達と目が合い、露骨に嫌悪を示す猿女(さるめ)達の背ける顔がある。

正直、その度に、富子は羞恥で胸が張り裂けそうになった。

しかし、それも最初のうちだけであった。

次第に慣れ、何も感じなくなっていった。

思えば、物心ついた頃から、大勢の男達の前で裸に剥かれ、田起(たおこし)と称して、弄ばれ続けていた。

それも、積年の恨み重なる淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)に祝幣される為に…で、ある。

主家の姫君である筈の富子に対する、周囲の目は、常に蔑みと嫌悪に満ちていた。

あの頃と今と何の違いがあると言うのか…

むしろ、今は…

朝目覚めた時から、夜眠る時まで、環奈は片時も離れる事なく、富子の側にまとわりついていた。

いつも抱き合い…

いつもじゃれ合い…

いつも絡み触り合い…

肌を重ねる毎に、温りは暖かさを増してゆく。

肌を重ねる毎に、甘い香りは濃厚になってゆく。

肌を重ねる毎に、心地よい感触は深まってゆく。

何より、胸一杯に愛しさが溢れ滲み出してゆく。

殊に、環奈は膝に乗ると、必ず富子の胸の膨らみに触れ、突起を舐めしゃぶる。

環奈は、股間の神門(みと)を弄り舐められるのが一番心地良いと言うが、富子は胸を触り舐められるのが一番心地よいと感じた。

これが、母になる喜びと言うものなのだろうか…

これが、母になる幸せと言うものなのだろうか…

いや…

でも…

時が経つにつれ、ふと、思うようにもなってきた。

何か違う…

少し違う…

これで、良いのだろうか…

『出て来い、出て来い、お白穂さん。

 出て来い、出て来い、お白穂さん。』

その夜も、環奈は楽しげに歌いながら、縁側で富子に膝枕する、淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)の穂柱を揉み扱いていた。

『オォォォーッ…オォォォーッ…オォォォーッ…』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)が、穂柱を揉み扱かれる度に声を漏らすと…

『お祖父様、気持ち良うございますか?』

環奈は、小首を傾げながら尋ね…

『良いとも、良いとも、常世に遊ぶ心地じゃ。』

『お祖母様の参道をお通りになられるのと、どちらが気持ち良うございますか?』

『そうじゃのう…それは、どちらかのう…』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)が、富子の太腿を撫で、若草萌える神門(みと)に手を忍ばせながら言うと…

『あー!お祖母様の方が気持ち良いのでしょう!』

環奈は、眉を寄せ、唇を尖らせるなり、穂柱を揉む手を止めた。

『環奈や、どうしたのじゃ?どうして、やめるのじゃ?此処まで疼かせておいて、あんまりではないか。』

『知りませぬ!あとは、お祖母様に慰めて貰えばよろしいでしょ!』

『おいおい、環奈や…お白穂さんは、穂柱さんの鎌首まで来ておると言うに…』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)は、忽ち情けない顔して言うと…

『富子や…』

助け舟を求めるように、富子の顔を見上げる。

富子はニッコリ笑って頷くと…

『環奈さん。お祖父様は、環奈さんにして頂くのが一番、心地良いのですよ。』

すっかり剥れて後ろを向く環奈を宥めすかせるように言った。

『本当でございますか?お祖母様。』

『ええ、ええ、本当ですとも。ほら、ご覧なさい。お祖父様の穂柱さんも、私ではなくて、環奈さんにして頂きたいと、こんなに…』

環奈が富子に促されるままに振り向くと、淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)の熱り勃った穂柱は、先端をしっとり湿らせて上下させていた。

『お祖父様、本当?』

環奈が、ヌルヌルさせた穂柱の先端を指先で摘み撫でながら言うと…

『本当じゃとも、本当じゃとも、環奈にして貰うのが一番じゃ。』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)も、環奈の頬を撫でながら、せがむ様に言った。

『わかりました。それでは、して差し上げます。』

環奈は漸く納得したと言うように、また満面の笑みを浮かべると…

『出て来い、出て来い、お白穂さん。

 出て来い、出て来い、お白穂さん。』

また、歌いながら、揉み扱き始めた。

『オッ…オッ…オッ…オッ…』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさの)の喘ぎが次第に、大きく、小刻みになり、息遣いも荒くなってくる。

『出て来い、出て来い…

 出て来い、出て来い…』

環奈の歌う声にも、一段と力が入る。

穂柱先端から、白穂が噴水のように飛び出すのも、もうじきの事であろう。

富子は、二人のやり取りをにこやかに見つめつつ…

脳裏には、別の光景が過っていた。

それは…

『ねえ、ねえ、母様、歌って、歌って…』

あの日も、早朝から何刻も続けられた田起(たおこし)で、血塗れとなった股間の手当てをして貰った後…

裂けた神門(みと)と擦りむけた参道の肉壁の痛みも少し引き、漸く泣き止んだ富子は、いつもの童歌を母にせがんだ。

『はいはい。それでは、一緒に歌いましょうかしらね。』

母もまた、それまで傷だらけにされた娘の股間に軟膏を塗りながら流していた涙を拭うと、優しげな笑みを浮かべて、歌い出す。

富子は、母の声に合わせて歌いながら、懐から取り出したお手玉を始める。

幼い頃の富子の一日は、田起(たおこし)に始まり、田起(たおこし)に終わる。

朝の田起(たおこし)が終われば、数刻に及ぶ厳しい舞の稽古が始まる。

父や兄達の太長い穂柱に抉られ、血塗れにされた股間の激痛に動きがおぼつかなくても、容赦はない。

激しく鞭打たれ、殴り蹴飛ばされながら、徹底的に扱かれる。

舞が終われば、音曲の稽古が始まり、読み書きも交えて、社(やしろ)に伝わる神書、伝承、古文書、祈祷書を習わされる。

そうして、長い一日の締めくくりは、夜の田起(たおこし)である。

そんな、凄惨過酷な日々を過ごす富子に、周囲の目は冷ややかであった。

御祭神が目覚めた後…

祝幣される相手は、一門を虐げ続けてきた宮司(みやつかさ)である。

しかも、絶大な権勢を極めていた頃の宮司(みやつかさ)ではない。娘に忌子(いむこ)を孕ませ、失墜した宮司(みやつかさ)である。

裏切り者として、嫌悪され、侮蔑され、僅かな稽古や習い事の合間、遊ぶどころか、声をかけて、見向きすらしてくれる、同じ年頃の子供すらいなかった。

そんな富子の、唯一の遊び相手は、母であった。

地獄にも等しい日々の中、ほんの束の間の楽しい思い出は、母に遊んで貰った時の事であった。

目を瞑れば、次々と浮かんでくる、母との遊び…

お手玉…

手鞠付き…

人形遊び…

飯事遊び…

裏屋敷にやってきたら、環奈と一緒に遊ぶのが楽しみだった。

母がそうしてくれたように、一つ一つ手ずから作った玩具で、遊ぼうと思い、毎日毎夜、寝ずに作ったのに…

最初は目を輝かせて喜んで見せたが…

程なく興味を失せさせ、身体(からだ)の遊びをしたがるようになった。

その後も、富子は度々、お手製の玩具で遊んで見せ、環奈の興味を引こうとしたが、効果はなかった。

環奈は、身体(からだ)の遊び以外、何も関心を示さなかったのである。

『フーッ…今宵も楽しかったのう…』

環奈と存分に絡みあった後…

富子の御祭神を何度も詣でた淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)は、まだ、名残り惜しげに、富子の胸の膨らみを弄りながら、しみじみ言った。

環奈は、淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)と富子と、二人に存分に愛撫され、すっかり疲れきってしまったのだろう。

最初は、祖父母の穂供(そなえ)を熱心に眺め、時折、横から富子の胸を揉んだりしゃぶったり、後ろから、淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)の穂袋を弄ったりしていたが…

今は、煤けた寝巻きすら着ず、全裸のまま大の字になって寝息を立てていた。

『やはり…そろそろ、宮司職(みやつかさしき)何ぞ、睦夫に暮れてやって…祭事(まつりごと)から、一才手を引くかの…』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)は、そう言うと、今度は富子の胸の突起をチロチロ舐め出す。

『クククク…富子や、また、膨らんできたの。シコリも柔らかくなってきおったな。

環奈も、早よう、大きくならんかのう。生きてるうちに、一度くらいは、環奈の御祭神を詣でてやりたいからのう。』

富子は、今度は何度も御祭神に捧げた白穂にぐっしょり濡れる神門(みと)を弄る淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)に、笑みを傾けながら、やはりまだ、母と遊んだ時の事を思い出し続けていた。

『それに…

どうせ、今のわしは、何をするにも蚊帳の外じゃ…

社(やしろ)の厄介者を通り越して、いないに等しい存在じゃ…

近くまた、聖領(ひじりのかなめ)と何やら協議が行われるそうじゃが…

聞かされたのは、今日の今日じゃ…

決められていたのは、三月も前の事じゃと言うにな…

しかも…

睦夫の奴、何か企んどるの…

占領軍と結ぶ聖領(ひじりのかなめ)に靡くかと思えば…

楽土の間者と繋ぎをとったりしておる…

ようするに、総宮社(ふさつみやしろ)に対抗しようと言う魂胆なのじゃろうが…

そんな、こんなも、全て、わしの預かり知らぬところで進められておる。

一乃祝姫(いちのほりひめ)を斎后(いつきのきさき)に担ぎ上げ、実質、社(やしろ)を牛耳りながら、自身は大祝(おおほり)の地位に留まり、わしを宮司(みやつかさ)のままにしておるのは…

事が敗れれば、責任を全てわしになすりつけるが為…

もう、うんざりじゃよ…疲れたのじゃよ…』

と…

不意に、淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)は、富子の胸と神門(みと)を交互に弄る手を止めた。

『富子、どうしたのじゃ?』

『えっ?』

『何か、思い詰めとるようじゃの?環奈と何かあったのか?』

『あ…いえ、別に…』

『よもや、先の事、気にしておるわけではあるまいな?』

『先の…事?』

『いやいや、環奈が、自分が穂柱を揉むのと、富子の御祭神を詣でるのと、どちらが良いか?などと、しょうのない事を聞きおった事じゃよ。』

『いえ、そのような事…』

富子は、漸く自分が上の空になっていた事に気づくと、慌てて笑って見せた。

『環奈の奴も…まだまだ幼いと思っておったが、やはり、女になりつつあるんじゃの。あんな事を言って、おまえと競おうなどと思うようになったのじゃからの。』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)も笑って言いつつ、完全に布団から飛び出し、全裸で寝転がる環奈を、隣の布団に入れてやりながら、繁々と見つめた。

『わしは、あと何年、生きていられるのかの…』『そんな、お父様…あと何年などと仰らず、いついつまでも…』

『わしも、もうすぐ八十じゃよ。この子が、真弓の腹にいるとわかった時…七十で御祭神の的を射止めたと小躍りしたものじゃが…

どんなに長く生きても、あと十余年…

二十年は、無理じゃのう…』

『お父様…』

『神職(みしき)でありながら、実の父娘(おやこ)の間にできてしまった忌子(いむこ)の運命は、決まっておる。

わしが死ねば、この子の運命は、河原者の慰みとなるか、赤兎にされるか…

ならば、わしが生きている間だけでも、存分に可愛がってやらねばの。』

『でしたら、せめて…』

富子は言いかけ、口を噤んだ。

『せめて…何じゃ?』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)が、訝しげに富子を見つめて問い返すと…

『私も、環奈さんを…』

富子はまた、一瞬口を噤んで一呼吸ついた後…

『精一杯、可愛がって差し上げたく存じます…その…あの…叶うものなら、普通の女の子として…』

一気に言葉を吐き出すように言った。

『普通の…女の子とな?』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)は鸚鵡返しに呟くと、富子が大きく頷きながら見つめるものに目を留めた。

そこには、今や全て部屋の飾りと化した、富子の持ち込んだ玩具や人形の数々が陳列されていた。

『そうじゃな…普通の女の子として、あの玩具で遊ぶ楽しみも、教えてやりたいものじゃな。』

淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)が、もう一度棚に陳列された玩具を見渡しながら、何度も頷いて言うと…

『はい、お父様。私も、環奈やお父様とご一緒に、玩具で遊びとうございます。』

やっとの思いで吐き出した自身の言葉におどおどしていた富子は、安堵の息を吐くと同時に満面の笑みを浮かべ、淀卓宮司(よどすぐるのみやつかさ)の胸に、顔を埋めた。

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