(8)溺水
帰り道…
いくら菜穂に撫で回されても全く目覚めなかった希美は、岩戸屋敷に戻り、煮物の甘い香りを嗅いだ途端に目を開けた。
クンクン鼻を鳴らして、満面の笑顔になる。
「おやおや、希美ちゃん、可愛いのに乗っかってるねー。」
「お父さんに作って貰ったんかい。良かったねー。」
屋敷の住人達が、希美を背負う背負子を見て口々に言うと、希美は得意げに、お腹の部分に嵌められた仔馬の頭を撫でて見せた。
「さあさあ、ご飯ですよ。」
百合が、食事係の住人達と鍋を抱えて食堂に入ると、皆、てんでに好きな席について、運ばれる御膳を待った。
やがて、みんなで昼餉の感謝の祈りを捧げると、食事が始まる。
煮物と汁物各一品、漬物一皿…
特に代わり映えない献立だが、皆で作り、皆で食べれば、何でも美味しい。
「希美ちゃん、よく食べられるようになったね、偉い偉い。」
「朝も、お寝坊さんなお父さんの分のおかずまで食べたもんね。」
希美が、和幸と菜穂に挟まれ、何でも美味しそうに食べる姿を見て、正面に座る住人達は、感心したように口々に言った。
「この分だと、お父さんとお母さんのお家に行く頃には、すっかり元気になるぞ。」
誰かがそう言うと…
「でもって、此処に戻る頃には、病気なんかすっかり治って、走り回るようになってるさ。」
誰かがまたこう言って、希美は益々笑顔になった。
「希美ちゃん、それはお匙でなくて、お箸でしょ。」
菜穂が、煮物の芋に木匙を伸ばす希美に言うと、希美は大きく頷いて、箸で器用に摘んで椀に取った。
「おやおや、お箸、使えるようになったんだ。偉いねえ。」
また、誰かが褒めると、希美は得意そうに、箸で他のおかずも頬張ってみせた。
益々、皆、感心する。
此処にきた当初は、何でも手掴みで食べようとした。酷い時には、犬のように、椀に顔を突っ込んでたべようとしていた。
首には、今も、縄で繋がれた跡が大きく残っている。
今まで、どんな食事の与えられ方をしてきたのだろう。
殆ど言葉を発しなかった希美が、椀に装われた重湯を見るなり、「エサ、エサ…」と言って鼻を鳴らした時は、思わず智子が泣き出したと言う。
それを、智子が根気よく椀の持ち方、匙の使い方を教えて、人らしくものを食べられるようにした。
その教え方も、少しでも物言いがきつくなったり、苛々した様子を見せると、カタカタ震えだし…
『ごめんなさい…ごめんなさい…』
身を縮こませ、震えて怯え出したので、非常に慎重に言葉を選び、物言いを考えながら、何とか匙の使い方、椀の持ち方まで教え込んだのだ。
それでも、どうしても、箸の使い方は覚えられず、智子も、無理に教えようとはしなかった。
それを、菜穂が上手に箸の使い方を教えたのだ。
「ハーシ、ハーシ、美味ちいね。」
希美が、箸でつまんだ芋を頬張ってニコニコ笑うと…
「美味しいね。お利口、お利口。」
菜穂は、希美の肩を抱いて頬ずりした。
和幸は、さりげなく、自分のおかずの中から、キノコをいくつか、希美の椀に乗せてやる。希美の大好物なのだ。
希美が、和幸の顔を見上げると…
「箸が使えるようになったご褒美だよ。」
と言って、和幸はニッコリ笑った。
やがて、食事が終わると、希美は寝床に戻って少し昼寝して、起きると、枕元に座る菜穂と着せ替え人形で遊び始めた。
和幸は、菜緒とは反対側の枕元に腰掛け、二人の遊ぶ姿を愛しそうに見つめていた。
希美は、菜穂とばかり遊んでいて、和幸の方を向くことは殆どなかった。ただ、時折、菜穂に新しい着物を着せて貰った人形を、思い出したように和幸に見せた。
和幸が、ニコッと笑って頷くと、希美も嬉しそうに笑って、また、人形遊びに没頭した。
和幸は、それで良かった。殆ど、娘と会話がなくても、菜穂とばかり遊んでいて、自分を顧みる事も、相手される事もなくても、ただ、側にいて、娘と妻が楽しげに遊ぶ姿をみる。それだけで、何か満ち足りたものを感じる。
眠たくなってきた…
和幸は思った。
振り向き話しかける事は稀だけど、そこにいるのが当たり前に、寄りかかってくる希美の柔らかな温もりに触れるだけで、全身が暖まる気がして眠たくなる。
和幸は、目を瞑った。
思い出すのは、三年前…
まだ、赤兎になる前の愛がよく遊びに来ていた頃。
今と同じように、和幸が部屋の片隅に座り、ジッと見つめる側で、菜穂と愛…そして、朱理の三人でよく遊んでいたのだ。
菜穂が新しい人形や人形に着せ替える着物を縫っている間、朱理は自分が縫っておいた新しい本物の着物を持ってきて、愛を着せ替え人形のように、取っ替え引っ替え着せ替えて喜んでいた。
そして、漸く、愛と言うより朱理がお気に召した一着が見つかると…
『えっへん!どーじゃ、凄いじゃろう!』
鏡に写る愛に向かって、鼻の下を人差し指で擦りながら、得意げに言った。
『まあ!これ、本当に私なの!昔話に出てくるお姫様みたい!』
愛が、鏡の中の自分に思わず感嘆して言うと…
『私の最高傑作でごじゃるよ。まあ、でも、中身が元々可愛いから、私の着物も映えるでごじゃるけどね。』
朱理はまた、今度は半分照れ隠しに、鼻の下を擦り出していた。
すると…
『愛ちゃん、おいで。できたわよ。』
菜穂が縫いあがった人形と人形の着物を満足そうに見つめながら、愛を呼び寄せる。
今度は、菜穂と愛が人形遊びに夢中になる側で、愛が好んで着せる人形の着物を見ながら、朱理は新しい着物を縫い始めるのだ。
その間。
愛がいない時は、交代で和幸に齧り付き、甘えてくる菜穂と朱理が、彼を蚊帳の外に置く。いや、同じ蚊帳の中に置きはするが、その存在を意識しなくなるのである。
女にとって…
子供の存在を見出すと、男の存在などそんなものなのだろう。
いや、そうとは限らない…
智子は違かった。
希美が側にいる時も…
希美が側にいる時こそ…
いつも、その目は和幸を見つめていた。
『ねえ、カズちゃん。美香ちゃんが笑ったの。私の顔を見て笑ったの。』
『ねえ、カズちゃん。美香ちゃんが、今日も私の事、お母さんって呼んでくれたわ。私の胸を弄りながら、可愛い顔して、お母さんって呼んでくれたわ。』
『ねえ、カズちゃん。美香ちゃん、自分で腕を持って、お匙でご飯食べたのよ。上手に溢さず食べたのよ。』
『ねえ、カズちゃん。美香ちゃんがね…』
智子の夢は、和幸の子供を産む事であった。
十二の時、初めて和幸と結ばれて以来…
『カズちゃんのお白穂様が、御祭神様を探して泳いでらっしゃる。
ちゃんと辿り着けると良いな…赤ちゃんになれると良いな…』
『赤ちゃん、産みたいのか?』
『うん。』
『どうせ、一月経てば他所にやられてしまうんだよ。』
『それでも良い…一月でも、半月でも、一日でも…
カズちゃんの赤ちゃん産んで、カズちゃんと思い切り可愛がってあげるの。それで、他所にやられたら、死ぬまで、カズちゃんと何処かで幸せに暮らしてる事を祈り続けるの…』
和幸と一つになる度に腹を撫で、放たれた白穂の余韻を噛みしめながら、智子はうっとりした目を向けて言った。
和幸と愛し合い、一つになって産まれてきた命が、この世の何処かで生きて行く。幸せに暮らして行く。
智子は、それだけを夢見て、支えにして生きていた。
しかし、その夢はあえなく潰えてしまった。
ある日、神饌共食祭に訪れた数多の男達の相手をしている最中、智子の御祭神が破けて血が止まらなくなった。
その際に下された診断は、子供を産む事はできないとの事であった。
しかも、その時の傷が原因で産めなくなったのではない。
智子は、オシメが外れて間もない頃から、父親の玩具にされていた。
父親だけではなく、酒代欲しさに鐚銭で売られた貧民窟の男達にも玩具にされていた。
まだ小さ過ぎて、男の穂柱を受け入れられない智子は、替わりに参道を指や異物で掻き回された。泥だらけの小枝を差し込まれた時もあった。
四つの時、
通常、
しかし、智子は売られたその日から、田打と称して数多の男達の玩具にされた。その中には、親子揃って
おそらく、七歳の時には、御祭神は用をなさなくなっていたであろうとの事であった。
背丈が伸びず、未だに月のモノが訪れないどころか、胸の膨らみもなく、
子供を産めない智子にとって、希美は紛れもない娘であった。
和幸と二人きり愛し合って暮らす中で出会った希美は、正しく和幸との愛の証であった。
和幸が愛しい分、希美が愛しくなり、希美が愛しくなる毎に、和幸に対する愛も深まっていった。
智子にとって、希美を見つめる事は和幸を見つめる事であり、和幸への愛の深さがそのまま希美への愛の深さにつながっていた。
『愛ちゃんは、どんな母親になったのだろう…』
和幸は、希美と遊ぶ菜穂を見つめながら思った。
母親と言っても、まだ十二歳…
しかも、雪に閉ざされ他所にやられるのは先に伸びたとは言え、年明けの雪解けには、子供と別れる定めにある。
子供だけではない…
子供を産んだ赤兎は、
『今、一番、赤子の父親に側にいて欲しいだろうに…』
側近くからは、人形遊びを続ける菜穂と希美の明るい笑い声が聞こえてくる。
暖かな微睡…
心地良い眠気…
また、深い眠りにつけそうだ…
女と子供の存在があると、幾らでも、いつまででも眠れる気がしてくる。
今が安らかで幸福な分…
愛の事を思うと、また胸の痛みを覚えた。
一眠りしよう…
一眠りしたら…
『どうあっても、
三年前…
和幸は、その事を一日足りとも忘れた事はなかった。
『僕に力がなかったばかりに…愛ちゃんは三年もの間、丸裸で過ごさせられ、晒しものにされ、神饌共食祭など関係なしに凌辱され続けてしまった。
今度こそ…
今度こそ…』
その時…
希美は突然声を上げて泣き出した。
「まあ、どうしたのかしら…」
隣の部屋で、百合は、膝枕する私の耳掃除の手を止めた。
しばし、居眠り仕掛けていた私も目を開けた。
百合と目を合わせて、頷きあい、隣の部屋に行く。
「どうしたの?」
百合が、先に中に入ると…
「ごめんね、お人形さん、裸ん坊可哀想、可哀想…」
菜穂が、希美を優しく抱きしめ、一生懸命撫でてやっていた。
側では、和幸が着せ替え中の人形に急ぎ新しい着物を着せて、希美に差し出していた。
「ほら、着物着たよ。」
希美は、人形を手に取ると、ギュッと抱きしめ頬ずりしながら、頭を撫で始めた。漸く、声をあげるのはおさまったが、まだ、メソメソし続けていた。
「すみません…うっかり、人形の着物を脱がせてるところを、見せてしまって…」
「そう言う事なのね…」
百合は言うと、納得したように頷いて…
「お人形さん、可愛いおべべ着せて貰って、良かったねー。よしよし…」
百合が言いながら、希美と人形を代わる代わる撫でてやると、希美は涙を拭って少しずつ落ち着いてきた。
此処に初めてやってきた時…
逆に智子が、全裸だった希美に着物を着せようとすると、ブルブル震え出し…
『着てはいけまちぇん!着てはいけまちぇん!』
繰り返し、繰り返し、そう言って怯えて大泣きし、なかなか、着物を着ようとしなかったと言う。
漸く、ここでは着物を着ても良い、裸でいなくても良い事を理解すると、今度は、人前で着物を脱がせようとすると、火がついたように泣くようになった。
和幸と菜穂と百合以外の者が、着替えを手伝ってやる事も、まして一緒に風呂など入れたものではない。
なので、私は一度も見た事はないが、百合の話では、背中一面、いたる所に無残な傷跡があると言う。
鞭で叩かれたなどと言う生易しいものではない。
目を覆うような、大きな火傷の跡だらけなのだと言う。
足の裏に、焼け火箸を押し付けられたような火傷の跡は、私も見た事がある。
かつては着物を着る事が恐怖であり、今は、人前で脱ぐ事が恐怖であり…
誰かが着物を脱ぐのを見れば、それが、例え人形であっても、かつての恐怖を思い出させてしまうのだろう。
しかし…
私の目は、漸く泣き止む希美ではなく、彼女を見つめる和幸に向いていた。
それまでの幸福と安らぎに満ちた笑顔が消え失せ、能面のように表情を失った和幸の切れ長の眼差しが、暗く憂いに沈んでいた。
そして、その表情と眼差しは、再び、菜穂と希美が楽しげに遊び出しても変わらず、何か思いつめたように二人を見つめ続けた。
『
また、和幸の言葉が、私の脳裏を過って行く。
束の間の休息を終え、百合の忙しい午後が始まる。
寝たきりの住居人達の諸々の世話、掃除に洗濯…
百合だけでなく、手伝う人々も生き生きとしている。
世話する相手の姿は、皆、明日の自分の姿。
そう遠からず迎えるであろう、自身の姿。
しかし、今日ある事に感謝しながら、皆、生き生きと働いている。
私も、百合の手伝いをしていると、何か思い悩む事そのものが、馬鹿馬鹿しくなってくる。
智子も、
心から笑った顔を見た事のない彼女からは、想像つかない姿が、そこにあったと言う。
此処にいた時の彼女は、その明るい笑顔が、死を待つ人々に明日の夢を見させる希望となっていたと言う。
和幸も、ずっと此処にいたら、そうなれるのだろうか…
いや、既になりかけているではないか…
希美を相手に、あんなによく笑うようになったではないか…
『もう、希美ちゃんや美香ちゃんのような子を…トモちゃんやサナちゃんのような子達を出したくありません…』
だから、
私と同じ道を歩もうと言うのか…
また、紅兎として修羅の道を行こうと言うのか…
三年前のように…
「どうしたの、お兄ちゃん。」
住居人達の風呂の世話を全て終えると、百合は、私に声をかけてきた。
「今日もありがとうね。本当、元気な男が一人いてくれると助かるわ。
前は、カズ君に随分助けて貰ったけど…
トモちゃんが容態悪化してから、トモちゃんに…今は、希美ちゃんにつきっきりだからね。」
「すまない。カズ君と言う働き手を一人取ってしまって。」
「何言ってるのよ、希美ちゃんも大事な此処の住居人。あの子の世話をしてくれて、凄く助かってるわ。」
言いながら、百合は私と一緒に、山のような洗濯物を干し始めた。
「百合ちゃんは、少し休むと良い。その
「それを言うなら…お兄ちゃんは、そんなボロボロの心して、一人で無理し過ぎでしょう。」
「私の心がボロボロ?」
私の問いに、百合は返事をする代わりに軽く肩を窄めて、両手を小さく開く仕草をした。
空いた風呂場から、和幸と菜穂と希美が、仲良く歌う声が聞こえてくる。
さっき、あんなに大泣きしたのが嘘のように、希美はご機嫌だった。
また、和幸と菜穂が交代でくすぐってるのだろう。
希美が、ケラケラ笑う声が聞こえてきた。
「お兄ちゃんと一緒に戦いたいかあ…」
百合は、私の話を聞きいて、しみじみ言ったかと思うと、突然、洗濯物のシーツを、私の頭から被せて大笑いした。
「おいおい、何すんだ!」
「幽霊!」
百合は、私を指差して、またゲラゲラ笑いだす。
「幽霊じゃないだろ、全く…」
私が、少々踠いて、何とかシーツを剥がすと、百合は柱に凭れかかって佇み、床をトントンとつま先で小突いていた。唇を尖らせ、寂しそうに眼差しを俯かせている。
「百合ちゃん…」
「お兄ちゃんって、どうして、そうやって、伸ばしてくる手を突っぱねるかなあ…」
「百合ちゃんは、カズ君に私と同じ道を歩ませろと言うのか?また、紅兎とか称して、昔のように修羅の道を行かせようと言うのか?
彼は、やっと穏やかな暮らしができるんだぞ。此処で、人間らしい暮らしをしながら、五年待てば、ナッちゃんと結婚して、今度こそ、誰にも奪われない子供もつくれる。だのに…」
「拾里の外では、多くの
百合は、私に被せたシーツを横から取り上げると、後ろ向いて干し始めた。
「お兄ちゃんって、優しい顔して、結構冷たいのね。」
「だから、私は…」
「あー、また…それ以上言ったら、ナッちゃんに言いつけちゃうぞー。そーしたら、ナッちゃん、二度と口きいてくれないぞー。」
百合は、私の方を向いて指差して言い、私が押し黙ると、鼻に皺寄せて笑った。
「そう言う事言ってんじゃないの。お兄ちゃんに手を伸ばす人達は、溺れてるお兄ちゃんの手をとってあげようとしてるんじゃない。その人達が溺れてるから、手を伸ばして、お兄ちゃんにその手をとって欲しいのよ。
そう…
母様にしても、義隆先生や勇介様にしても…
カズ君にしてもね。」
「カズ君が溺れてる?」
「やっぱり、なーんにもわかってない。」
私が、住居人達の下着を持ったまま、眉を寄せて首を傾げていると、百合はその下着を横取りして干した。
「お兄ちゃん、希美ちゃんの
でも、あの子は二度とそんな思いはしなくて済む。最後の一日まで、赤ちゃんみたいにチヤホヤされて、幸せに逝く事はもう決まってる。
その代わり…
あの子の代わりに赤兎になった子が、同じ地獄を見ているわ。それが、カズ君にはたまらなく辛いのよ。」
風呂場から、歌声も笑い声も聞こえなくなった。
親子三人水入らずの入浴が終わったのだ。
「オーハーシ、オーハーシ…上手、上手、お利口ね。」
代わって、希美が夕食よりも、箸を使うのが楽しみで仕方ないと言う声が聞こえてくる。
「今夜は、お匙は使わないで、全部、お箸で食べてみようか。」
「うん。」
「ちゃんと、お箸で全部食べる事ができたら、お父さんがオカズの焼き魚、全部、希美ちゃんにくれるって。」
「わーい。ハーシ、ハーシ、美味ちいね。』
「おいおい、ナッちゃん!焼き魚、僕の好物なんだぞ!」
「お魚、お魚、美味ちいなー。お箸、頑張る。」
三人は、楽しそうに話しながら、食堂に向かって行き、次第に聞こえる声が小さくなった。