※この作品はR-18です。

兎神伝〜紅兎   作:和心

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(28)平蔵

(28)平蔵

 

 

『アッ…アッ…アッ…アッ…』

部屋に近づくと、小刻みに喘ぐ幼い声が聞こえてきた。

その声は…

『よしよし、良いぞ、香織、その調子だ。おまえも筋が良い、なかなか良い。』

濁声に励まされるや、一段と軽快に、心地よさ気になる。

『アーンッ…アッ…アッ…アッ…アーーーンッ…』

またか…

恒彦は軽く眉を顰めると、部屋の前に正座し…

『刑部にござんす。』

中に向かって、ムッツリと声をかけた。

『おーっ、ツネ公か。かまわん、入れ入れ…』

濁声が返事を返した後も、喘ぎは止まるどころか、一段と高くなる。

『アンッ!アンッ!アンッ!』

『どうだ?心地よいか?此処も心地良いか?』

『はい、とっても…アンッ…アンッ…アンッ…』

『もっと、責めて欲しいか?』

『はいっ!お願い…します…もっと…もっと…もっと…』

『よしよし、それで良い、それで良い。そうやって、身も心も快楽に委ねるのじゃ。』

『アンッ!アンッ!アンッ!アーーーーーーーンッ!!!!』

恒彦は、一瞬、襖に伸ばしかけた手を止める。

『どうした、ツネ公?早う入らぬか。』

『宜しいので?』

『構わんと言っておろう。』

恒彦が尚も躊躇しつつも、思い切って襖を開けると…

『アーーーーーンッ!アッ!アッ!アッ!もっと!もっと!もっと!アーーーーーーーンッ!』

真正面を向いた十一歳の全裸の少女…香織が、後ろから微かに膨らみを帯びた乳房と股間の神門(みと)を弄られ、身体(からだ)を弓形にして声を上げていた。

『よーしっ、よしよし、良い子じゃ、良い子じゃ。良いぞ、良いぞ、うまいぞ。』

中肉中背の白髪混じりの男が、後ろから調子付かせるように言うと、腰から頸にかけて、背骨に沿って丹念に舐めてゆく。

火盗(ひどり)の平蔵なる、この男…

歳の頃は、既に六十を過ぎていると言うが…

未だ闊達としていて、見た目には四十代にも見える…

周囲では、香織と同じく、三人の少女達が、やはり全裸になり、平蔵と少女の姿に見入りながら、身体(からだ)をむずつかせていた。

『鈴子、美雪、花子…おまえ達もな、身体(からだ)の反応に素直になれ…我慢せずに、身体(からだ)が求めるままに、求める通りにするのじゃ。』

『はい!』

『はい!』

『はい!』

十一の鈴子と美雪、十二になったばかりの花子は、平蔵に言われるままに、自らの胸と股間を弄り出した。

『アンッ…アンッ…アンッ…』

『アーッ…アーッ…アーッ…』

『アッ…アッ…アッ…アッ…』

少女達は、あるかなしかの乳房を揉み、乳首を摘み、発芽の兆しもない神門(みと)を、ワレメ線になぞりながら…

鈴子はうずくまるように身を丸め…

美雪は香織同様に起こした身体(からだ)を弓形に…

花子は仰向け大股開きにした腰を激しく上下させ…

それぞれの反応を示しながら、憚る事のない声を上げていった。

『そうじゃ、そうじゃ、みんな、その調子じゃ。』

平蔵は、少女達を一巡して、白髪混じりのやや太めな眉の目を細めると…

『では、香織…そろそろ、行くぞ。』

言いながら、十分に潤った神門(みと)のワレメに、穂柱の先を押し当てる。

『はい、平蔵様…』

『哲で良い。哲人のテッちゃん…俺は主水のバカと違って頭が良くてな、みんなからそう呼ばれてる…教えたろう?』

平蔵が片目を瞑って言うと…

『はい、テッちゃん。』

香織も気をほぐしたように笑みを返した。

『そうだ、肩の力を抜いて、身体(からだ)を楽にし…そうだ、そうだ…』

平蔵は言いながら、ゆっくりと膨張した穂柱を、香織の神門(みと)から参道へと挿入させてゆく。

『アッ…アッ…アッ…アッ…』

一瞬…

香織は、それまでと打って変わって顔を顰め、歯を食いしばる。

『大丈夫…少しの辛抱…少しの辛抱…』

平蔵は、まるで初めてのおぼこをあやすような声をかけながら、慎重に奥まで入れて行き…

ゆっくりと身体(からだ)を動かし始めた。

七つの時から、数多の男達に掻き回されてきたと言うが…

やはり、十一は十一、中はまだ狭く小さい。

『アッ…アッ…アッ…』

香織は尚も顔を顰め、歯を食いしばり続けるが…

平蔵が優しく頭を撫でながら、慎重に…しかし、慣れた調子で腰を動かすにつれ…

『アンッ…アンッ…アンッ…』

香織の顔も声も次第にほぐれてゆき…

やがて…

『アーーーーーンッ!アッ!アッ!アッ!アーーーーンッ!』

前にも増して、心地よさげな喘ぎをあげだし、自分から腰を動かし出した。

『よーーーーしっ!!!その調子じゃ、その調子じゃーーーーーっ!!!』

平蔵もまた、香織の声に合わせて、腰の動きを軽やかに早めてゆく。

併せて…

『アッ!アッ!アッ!アッ!』

『アーッ…アーッ…アーッ…』

『アッ…アッ…アッ…アッ…』

周りの少女達も、声も身体(からだ)の反応も、一段と大きく派手になっていった。

やがて…

『アーーーーーン!!!!!』

『アーーーーーン!!!!!』

『アーーーーーン!!!!!』

『アーーーーーン!!!!!』

少女達が、ひときわ大きな声を一斉にあげると同時に、時が止まる…

次の刹那…

平蔵が穂柱を奥まで挿れて留めた香織の参道から、白濁したものが大量に溢れ出してきた。

『さあ、この後はどうするか、わかっておるな。』

『はい、平蔵様。』

『違うだろ?』

『アッ!テッちゃん…』

『そうじゃ、そうじゃ、良い子じゃ良い子じゃ。』

平蔵が、存分に白穂を放った穂柱を引き抜きながら言うと、香織はまたニッコリ笑い、胡座をかく平蔵の股ぐらに顔を埋めた。

『よしよし、先端を舌先でチロチロ擽りながらな、しっかり空になるまで、吸い込むんじゃぞ。』

平蔵は優しく香織の頭を撫でながら、漸く恒彦の方に目を向けた。

周囲では、正気に帰った他の少女達が、また、まだ余韻の残る股間を弄りながら、香織のする事をジッと見つめている。

『朧忍術(おぼろしのびじゅつ)…

一斉昇竜か…』

恒彦がボソッと言うと…

『忍術(しのびじゅつ)ではない。房術だ。

厳密に言えば、房道の作法だ。』

『作法?』

『そうだ。我ら山人(やまと)の忍(しのび)衆は、穂供(そなえ)は食事と同じ、命を繋ぐ嗜みだと考えておる。

命や心を繋ぐ嗜みは、食事、茶飲み、神祇(みかみ)への祈祷と同様、道があり、作法がある。』

『だから、幼いものにも平然とそれを行い、見せつける…』

『当然だろう。小さい時から、箸の使い方や椀の持ち方を見せて教える。全く同じ事だ。』

平蔵の言葉に、恒彦が一層、眉を顰めると…

『何だ、おめえも主水のバカと同じ顔するんだな。』

『中村の主水…』

『そうだ。あのバカ、麓人(くまそ)には麓人(くまそ)、海人(はやと)には海人(はやと)の流儀がある。それを、山人(やまと)の流儀を押し付けるのは、品位に欠けるとか何とか…

馬鹿言っちゃいけねえ。麓人(くまそ)は、房道を変に汚ねえものだと決めつけて、抑圧するから、歪んで、相手を痛めつけたり傷つけたりするようになる。元来、戯け者の熊や、気高い狼も、飢えれば凶暴な野獣と化すようにな。

食うのも穂供(そな)えるのも、満たされてこそ鎮まり、飢えれば荒ぶる…

当たり前の事を当たり前だと教えてやるのに、山人(やまと)も麓人(くまそ)もあるかってんだ。

それを、主水の馬鹿は…』

『まあ、おめえが主水に惚れ狂ってるのはよくわかったが…』

『おいおい、何だと?』

『だから、軽信が名無しとか言う奴に惚れ狂ってるように、おめえさんは、中村の主水に…』

『バカ言っちゃーいけねー!何で、俺が…』

平蔵は叫び立ち上がりかけると…

『痛てっ!』

思わず声を上げて、股間に手を回した。

香織の小さな口いっぱいに頬張っていた穂柱に、歯が当たったのである。

『もっ!申し訳ありません!』

それまで、満面の笑みで平蔵の穂柱をしゃぶり舐め回していた香織が、瞬時に凍りつく。

七つの頃から、ほんの少しでも歯を立てれば、凄惨な仕置きが待っていた記憶が蘇ったのだ。

しかし…

『おっ!すまんすまん、急に動いた俺が悪かった。』

『申し訳ありません…申し訳ありません…』

シクシク泣き出す香織に…

『大丈夫だ。俺はもう痛くねぇ。それより、おまえの舌使い、なかなかなもんだ。ほれ、見い、こんなにまた勃ってきおったわ。』

平蔵が優しく頭を撫でて言うと…

『まあ、本当。』

香織もまた、クスクス笑い出した。

『さあ、もう一舐めしておくれ。後でまた、しようなー。』

『はい、平蔵…いいえ、テッちゃん!』

平蔵が満面の笑みで何度も頷きながら香織の頭を撫でてやると…

『わっ!酷い!次は、私って約束でしょ!』

『ううん!私よ!』

『違うわ!私ったら、私よ!』

鈴子と美雪と花子が、一斉に平蔵に飛びつき、本当に噛みつき、つねり出した。

『わっ!痛ぇ!わかった!わかった!次はおめえ達だ!誰からとかではなく、一度にまとめて相手してやる!だから…だから…』

平蔵が忽ち悲鳴をあげ出すと…

『後じゃダメ!今してっ!今すぐしてっ!』

『でないと、テッちゃんの穂柱、本当に噛み切っちゃう!

『それっ!』

鈴子が平蔵を押し倒して唇を吸い、美雪は毛の生えた乳首の辺りを舐め回して、花子が思い切り穂柱を咥えて軽く歯を立てると…

『よしよし!それじゃあ、今からまとめて相手してやる!まとめて相手してやるぞ!』

平蔵も片端から小さな乳首を舐め、乳房を揉み、発芽のない神門(みと)を弄りながら、恒彦に苦笑いをして見せる。

『すまん!こんな事情だ、もう少しだけ…

もう少しだけ、待ってくれ…』

恒彦は溜息混じりに首を振りながら立ち上がると…

少し離れた布団から、ニコニコ笑ってこちらを見つめる十三になったばかりと言う少女…

若芽と目が合った。

若芽は、忽ち頬を赤くして俯きだす。

『若芽、あの子達は、無事に送り届けてやったぞ。』

恒彦が言うと…

『ありがとう、ございます。』

若芽は、俯いたまま、細い声で礼を言った。

『みんな、最後までおめぇと一緒に行きたがっていた。俺も、おめえも…他の青兎達も行かせてやりたかった。本当に、よかったのか?これで…』

『はい。あの子達は、既に死んだものとされてる子達…いなくなったところで誰も気にも止めません。でも、私達は…』

『おめえには、家族がいねえと聞いたが?おめえが抜けたからって…責を問われる社(やしろ)に義理だてする筋合いもねぇだろう?』

恒彦が言うと…

『でも、あの子達には、みんな家族がおります。』

若芽は、平蔵と戯れ、ケラケラ笑う少女達に、愛しげな眼差しを向けた。

『あの子達って…どうぜ、試しが終われば、バラバラに聖領(ひじりのかなめ)の島社(しまつやしろ)に送られるんだぞ。現に、他の十人はもう…』

『それでも、縁あってここまで共に来た姉妹達…

ずっと、自分一人丸裸にされて、好奇の目線に晒されて、ボロボロになるまで弄ばれて…

やっとできた姉妹達ですもの…』

『だから、最後まで側にいてぇと…

その後、何十年、これまで以上の地獄を見ると知っていて、それでも、ほんの少しの間でも…』

『私の大切な妹達ですから…』

若芽がそう言って口を閉ざすと、恒彦もしばし押し黙った後…

『何か、欲しいものはねえのか?』

『欲しい…もの?』

『そうだ。食いてぇものでも、着てぇ着物でも…

聖領(ひじりのかなめ)に行けば、また、これまでと同じに着物を剥ぎ取られ、ろくに食うものも与えられず、命ある限り貪られる。せめて、今のうちだけ…』

言いかけると、若芽は答える代わりに、堪えきれなくなったように、恒彦の胸に顔を埋めた。

『おまえ…』

見れば、ハラハラと涙を溢れさせ、身体(からだ)を震わせている。

佳奈…

恒彦は、一瞬、口にしかけたその名を飲み込むと、若芽の小さな肩をそっと抱きしめてやった。

『眠ったようだな。』

半刻ほど過ぎた頃…

恒彦が振り向くと、褌もつけぬ平蔵が、寝巻きを一枚だけ引っ掛けるように羽織りながら、後ろに立っていた。

『終わったのか?』

『見ての通りだ。』

平蔵が軽く顎をしゃくって見せると、少女達は、全裸のまま大の字になって、寝息を立てていた。

見れば皆、神門(みと)のワレメから、白濁したものを溢れさせている。

『あいつらも、七日後には試しを受けて、それぞれの島社(しまつやしろ)に送られる。

それまでに、少しでも穂供(そなえ)の楽しさ、心地よさを教えてやりてぇ。

死ぬまで、痛くて苦しいままでは、余りに哀れだからな。』

『死ぬまで痛い苦しいは哀れ…

同じ事を言い、同じ理由から、主水は一切、手をつけず、ひたすら飯事やお手玉の相手をしてやっていたな…先に送られた十人に…』

『あいつは、やっぱりバカな奴だ…みんな、あいつを慕い、抱かれるのが一番嬉しかったろうに…隠里の奥方様同様にな…』

『隠里…俺がいつもおめぇに預けていた、穢兎(けがれうさぎ)を…』

恒彦が言いかけると、平蔵は答える代わりに軽く口元を引き攣らせた。

『ところで…今度の穢兎(けがれうさぎ)は、何故、俺に預けなかった?』

『もっと、確実な引き取り手を見つけた。』

『軽信か?』

『朧衆が山でどれほどのもんかは知らねぇ。童(わらべ)どもも手を出せねえくれぇとは聞いてるが…

所詮は、和邇雨神職(わにさめみしき)の配下…何処まで匿い、どこまで守り切れるかは保障がねぇ。

だが、軽信に預ければ…』

『おめえ、楽園って場所に行った事があるのか?』

『楽園どころか…兎津川(とつかわ)を離れた事すらねぇ。それが?』

恒彦が怪訝そうに聞き返すと、平蔵はまた、難しい顔をして押し黙った。

『テツ…おめぇも、軽信は気に入らねえか。俺も十分不愉快な女だがな…』

『俺は、基本、抱かねえうちは、その女を評価しねえ。女は抱いてみなけりゃわからねえ。まして、顔も見た事のねぇ女とあってはな…ただ…』

『ただ?』

『若がたいそう、嫌っておられる。』

『名無しか?みてぇだな。軽信は相当惚れ込んでいるようだが、まるで相手にされず、拗ねてる感じだ。』

『それと…主水の奴が…』

『また、主水か…こっちは、相当、惚れあってるな。あいつも、滅多に開かぬ口から出てくるのは、おめえの名ばかりだ。』

『ケッ!あいつが、俺の剣の腕に嫉妬してるのは確かだが…俺は、あいつがでぇ嫌ぇよ。』

『なら、何故、軽信の話であいつの名が出る。』

『でぇ嫌ぇだが、俺はあいつを信じてる。あいつの見立て…あいつの言葉を…

それで、あいつは言ってやがった。』

『今に、俺が泣きを見ると…』

『そうだ。特に、あいつに子供達を預けるのだけはやめた方が良い。若にも、いつも申し上げておったのだがな…

おめえも若も、何だかんだ言って人が良い。近づく相手にすぐ心を許してしまうところがある。生理的に受け付けなくてもな…』

『あの子達…穢兎(けがれうさぎ)達は、楽園で幸せにならねぇってのか?優しい父さんや母さんに引き取られて、うめぇもんをたらふく食わせて貰えねえってのか?』

恒彦が眉を吊り上げ、横目で睨み据えるように言うと…

『おめえが、いつか泣きを見る。死ぬまで、自分を許せなくなる…そう言ってるんだ。』

平蔵は、何処か寂しげな目で恒彦を見つめながら、嘆息して言った。

 

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