商談というものは種々様々な交渉の上で行われるものであるが、この場合は至極単純な駆け引きのみで帰結していた。
即ち、代価を差し出し、契約を締結する事である。
「ふふ……緊張しているのかい?」
ギシと寝台が軋む音が響く。
香炉から漂う薄煙は甘く、濃い香りを漂わせていた。
無頼の女傭兵レイミアと契約するべく、文字通り捨て身の交渉に臨んだオイフェ。
少年貴族の気まぐれではない、とてつもない覚悟を見抜いたレイミアは、契約の条件、その最後に自身との同衾を求めた。
オイフェがどこまで本気なのか。それを見定める為に。
しかし、互いに一糸まとわぬ姿で対峙すると、レイミアの想像以上に、少年の肉体は背徳的な魅惑を放っていた。
透き通るような柔い肌を全て晒したオイフェ。手を後ろに組み赤らめた顔で僅かにレイミアから視線を逸らす。
そして、穢れを知らぬ少年の無垢な逸物は、女傭兵の武骨な裸身でも確りと反応していた。ひくひくと物欲しそうに亀頭を揺らし、血流が脈を打つ。オイフェが少々の羞恥を覗かせながらそれを晒す姿は、一種の芸術品であり、麻薬に等しい効能を放っていた。
まあ、これも前払いのひとつさね。
レイミアはそう切り替えると、ただ差し出された獲物を喰らう肉食獣と成り果てていた。
「いえ、大丈夫です」
オイフェは妖艶な笑みを浮かべるレイミアへそう応えた。
僅かに頬を染めつつ、毅然と己の身体を差し出していた。
「そうかい……なら」
少年の健気な姿を見て、レイミアは背筋にゾクリとしたしびれを感じた。内に飼う嗜虐心が鎌首をもたげる。
「まずはご奉仕してもらおうかねぇ……」
それから、レイミアはベッドの上に座ると、開脚して己の秘裂へ指をあてがう。中指と人差し指で広げると、ひくりと肉壁が動いた。
「ご奉仕、ですか」
オイフェは努めて平静を装いながらいうも、視線はレイミアの秘所に釘付けになっていた。
彼女の鍛え抜かれた肢体。刀疵がいくつも残る肉体に、弾力のありそうな豊かな双丘が備えられ、腹筋は見事なシックスパックを見せている。更にその下にある濃い茂み、その内にある最も大事な陰影。それら野蛮ともいえる性が、少年の初心な男心を十分に惑わしていた。
それを証明するかのように、オイフェの無垢な男根は勃起して天を指している。
「舐めな」
オイフェの言葉を無視するように、レイミアはひどく冷然とした声をあげた。
「っ……はい」
一瞬躊躇いを見せた後、オイフェはその言葉に従った。
四つん這いになり、顔を近づけると、レイミアの割れ目が目の前に見える。
つんとした濃い匂いが鼻孔をつらぬいた。
「舌を出して犬のように舐めるんだ」
サディスティックなレイミアの命令。曲がりなりにもシアルフィの係累、貴族であるオイフェに対してあまりに屈辱的な命令だった。
しかし、今のオイフェにとってレイミアの機嫌を損ねる事はできない。
「わかりました」
恐る恐る舌を伸ばして、ゆっくりと触れる。ぴちゃりという音と共に、淫靡な感触がオイフェの唇に伝わる。塩気のある蜜のような、複雑な味が口内に広がる。
オイフェはたどたどしくも、懸命に舌を動かし始めた。
「んっ……♥」
性行為に慣れぬ童貞の未熟な舐陰。しかし中々の快感がレイミアの局部に広がる。
陰核が丁寧に舐められると、レイミアは快楽と諧謔が混じった嗤いを浮かべていた。
美少年が己の股ぐらに顔を突っ込み、動物のようにただ秘裂を舐め続ける様。知性の失せたその滑稽な姿に、レイミアの歪な征服欲が満たされていった。
「もっと、奥までだ」
「はい」
言われるままに、更に深く舌を伸ばす。舌先が膣口に潜り込むような感覚を覚えた。
そのまま奥へと侵入すると、レイミアの息遣いが荒くなった。
「あっ……いいよぉ……もっと、もっと激しく……!」
熱っぽい声でレイミアは囁く。その声に応えようと、オイフェは懸命に舌を動かした。
じゅぷりと、唾液と愛液が入り混じった液体が滴り落ちる。膣壁を舌で掘削するように刺激を加え続ける。
そうしていると、レイミアの声に甘さが混じり始めた。
「んぁ──♥」
不意に、レイミアが甲高い声をあげ、全身を大きく震わせた。同時に、オイフェの顔に温かい飛沫がかかる。
それは、レイミアが絶頂に達した証であった。
「くふ……まあまあ、さね」
そう言って諧謔味に嗤うレイミア。達したとはいえ、本気でイッたわけではない。熱に侵されたように見えて、女傭兵の目は怜悧な温度を保ち続けていた。
「ありがとうございます……」
一方、愛液で顔を濡らしたオイフェは、顔を上げずに礼を言う。
なし崩し的に始まった性行為。しかし、これを果たさねば、レイミアとの契約は履行できないのだ。
己の目的──悲劇を回避する為の打ち手。それを確実に果たす為の手段。それは己の無垢な肉体も同様だった。
「さて、次はこっちだねぇ」
「えっ」
不意にレイミアはオイフェの手を引き、自身の膝の上に乗せる。
戸惑うオイフェに構わず、その男根に指を這わせた。
「あっ──」
少年の屹立した男根。サイズはそれほど大きくはないが、硬さは年相応というべきか。生命力に満ち溢れた、青い蕾がひくりと硬直していた。
そして、レイミアへ奉仕している間、オイフェのものは先端から透明な汁を滲ませ続けていた。
「ふふ……可愛い顔して……!」
レイミアは男根を掴むと、上下にしごき始める。
乱暴で傲慢な手付き。既に自身の潤滑油が塗布されていたので痛みはないが、少年の未成熟な身体には耐え難い刺激だった。
「うっ……あぁ!」
陰茎をしごきながら空いた片方の手を少年の乳首に這わせる。桜色の乳輪をひと撫でした後、突起した乳首を捻り上げた。たまらず、オイフェは喘ぎを漏らす。
「ほら、気持ちいいだろう?」
レイミアの問い掛けに、オイフェは喘ぎながら僅かに首肯した。レイミアは少年の体温を感じながら、強姦のような手淫を続けた。
「素直な子は好きだよ」
レイミアはそう言うと、少年の頬に手を当てて自分の方へ向けさせた。
「ご褒美だ。もっと気持ち良くしてあげるよ」
少年の瞳を覗き込み、妖艶な笑みを浮かべるレイミア。そして、蛇のような赤い舌を覗かせ、少年の唇を奪った。
「んっ……!?」
突然の事に、オイフェは目を見開いた。柔らかい舌が口内に侵入し、蹂躙する。
「ちゅっ……れろっ……」
「んっ……うぅ……!」
口腔の粘膜同士が擦れる快感。オイフェは必死で耐えようとするも、レイミアの加虐は続く。力強く舌を吸われ、扱く手の強さも増していく。
「んっ……んんっ!」
オイフェは切ない声を漏らした。
蠕動する無垢な男根は、射精の時が近づいているのを如実に示していた。
「んん──!!」
一際大きな悲鳴をあげると、オイフェの腰が震えた。
どくん、と脈打つように陰茎が蠕動し、熱い白濁液を噴出させる。
「んふ……♥」
自身の手の平に放たれたものを見て、レイミアは不敵に笑った。
「その様子じゃ初めて他人にシゴかれたみたいだねぇ……どうだい? 感想は」
「……」
オイフェは荒い息を吐き、やや虚脱した状態になる。
レイミアの谷間に頭を預けるようにもたれ掛かかり、上気した表情で呼吸を繰り返すのみだった。
射精自体は初めてではない。が、それは自分で処理したもの。このように無理矢理搾り出されるような経験は初めてだった。
「答えないか……まあいいけどね。それより……」
レイミアは精液塗れになった手を拭う事もせず、再びオイフェの股間に手を伸ばす。
少年の男根は鈴口から透明な雫を垂らし、力なく頭を垂れていたが、ぬるりと生暖かい感触に包まれると、すぐに硬さを取り戻した。
「あっ……!」
敏感な部分に感じた強い刺激に、思わず声を上げるオイフェ。
「これからが本番さね」
レイミアはそう言って、今度はオイフェをベッド縁に座らせた。
そして、舌なめずりをしながら、少年の男根を口に含んだ。
「ぁ──」
未知の感覚に、オイフェは目を白黒させ、身体を震わせる。
「ん……じゅぷ……」
レイミアは淫靡な音を立てながら、ゆっくりと頭を動かす。
「うぁ……やめ……っ!」
「んっ……んむ……っ」
静止の声を無視して、レイミアは行為を続けた。
レイミアの舌技は巧みで、的確に少年の弱点を攻め立てる。
亀頭の部分を執拗に舐められ、裏筋のあたりまで丹念にしゃぶられる。時折、強く吸い付かれる度に、オイフェの身体は大きく痙攣した。
「あぐっ! うう……!」
絶頂を迎えたばかりの身体は、快楽に対して酷く脆かった。オイフェは無意識のうちに、レイミアの長い黒髪に指を絡ませるように両手を添え、自ら押し付ける。
せり上がる熱。それは出口を求め、オイフェの脳髄で荒れ狂っていた。
「うぁ……?」
しかし、あと少しで達するというところで、レイミアの口が離れてしまった。
「ふふ、残念だったねぇ」
「うぅ……」
寸止めを食らい、オイフェは情けない声をあげた。そのような少年の様子に、レイミアは妖艶な微笑を浮かべた。
少年の無垢な肉体を弄ぶ喜悦。女傭兵の加虐心は満たされていく。
「あっ」
レイミアはオイフェの身体を突き飛ばすように押し、ベッドの上へ仰向けに転がした。
「ふふ……可愛い子だねえ……」
そのままオイフェへ覆い被さり、傷痕が走る乳房を少年の胸に乗せる。乳頭同士が擦れると、オイフェは切なげな呻きを漏らしていた。
「挿れたいかい?」
オイフェの耳許に唇を寄せ、レイミアはそう囁いた。
「え……」
「アタシの
レイミアの言葉に、オイフェの心臓は早鐘のように高鳴った。
彼女の言葉の意味するところを、少年は理解していた。
「さっき出したばかりだけど、もう限界なんじゃないのかい? 我慢する必要なんてないんだよ」
レイミアはオイフェの瞳を覗き、妖しく笑いながら言った。
それから、レイミアは膝立ちとなり、逞しい腹筋や太ももを見せつけるようにオイフェの上へ跨った。
オイフェは切なげな表情で短く首肯した。
「ほんと、素直だねぇ」
「……」
「ふふ……ほら、よく見なよ。ここに入るんだ」
レイミアはオイフェの男根を掴む。そして自らの秘裂に押し当てると、ゆっくりと腰を落としていった。
「あっ……くぅ……!」
レイミアの膣内は、火傷しそうな程に熱かった。
そして、身体の中まで鍛えているのか、きつく締め付けてくる。
「んんっ……♥」
レイミアは甘い吐息を漏らすと、そのまま腰を下ろし続けた。
「んっ……全部入ったねぇ……」
根元まで収めた所で、強烈な射精感がこみ上げる。レイミアは必死でそれに耐えるオイフェを見て、紅い唇を歪めた。
「どうだい? 童貞を捨てた気分は?」
「……」
「ふふ……相変わらずだんまりか」
無言のまま視線を逸らすオイフェを見て、レイミアは愉快げに笑みをこぼす。
「まあいいさ。すぐに何も考えられなくなるからねぇ」
そう言って、レイミアは身動きがとれないようオイフェの腕を押さえつける。それから腰を浮かせ、再び沈める動作を繰り返した。
「んっ……んんっ……!」
レイミアが動く度に、結合部からちろりと愛液が漏れ出し、オイフェの下腹部を汗と共に濡らした。
「ほら、気持ちいいかい?」
「う、うぁ……」
オイフェはただ喘ぎ声をあげる事しかできなかった。
初めて味わう女の蜜壺。その快楽を一度でも覚えてしまえば、抗う事は難しかった。
「あぅっ!」
二度、三度と腰が打ち付けられただけで、オイフェは全身を痙攣させ、白濁した液体を吐き出した。
ひくひくと蠕動しながら、鈴口から漏れ出る精液。レイミアはそれを胎内で感じ、満足気に笑う。
「これが、女だよ」
そう言って、汗と愛液で濡れたオイフェの頬をひと撫でする。オイフェは呼吸を荒げながら、陶然とした視線をレイミアへ向けていた。
今までに経験のない、圧倒的なまでの絶頂感。それは、まだ性の経験がない少年にとって、強すぎる刺激だった。
「……」
少年の青い性。汗に濡れた白磁の肌。苦しいような、それでいて陶酔した美童の表情。
それを見たレイミアは、自身の鼓動が力強く脈打つのを自覚した。オイフェの精液で濡れた
もっと。
もっと、喰らいたい。
この無垢な肉を。
「……まだ終わってないよ」
「あっ」
レイミアは低い声でそう言った。少年の男根を腟内に捕らえたまま、貪欲に次を求め始めた。
ぐいとオイフェの手を掴み、自身の乳房へと誘導する。
オイフェは両手でそれを掴んだ。固く、弾力のある肉塊と思われたそれは、意外と柔らかく、少年の指をゆっくりと埋没させていった。
「ふふ……♥」
オイフェに胸を揉まれ、レイミアは目を細めて笑う。たどたどしい少年の愛撫。しかし、女傭兵の乳頭は、次第に硬く尖り始めていた。
「ぁ……ふぅ……♥」
少年の指が先端に触れると、レイミアの身体が震える。それは紛れもなく、快楽による反応だった。
「んっ、アタシの乳を揉むのは、楽しいかい?」
「……」
レイミアは唇を舐めながら言う。
それが聞こえないのか、オイフェは何かに取り憑かれたように指を動かし、レイミアの乳房へ手を這わせ続けた。
そうしていると、未だ胎内に収められていたオイフェのモノが再び硬さを取り戻していく。
「ふふ……若いねえ」
「あっ……」
レイミアは再び腰を動かし始めた。今度は先程よりも激しく、そして早く。
「あぐっ! うぁっ! あぅぅ!」
レイミアの身体が激しく上下すると、オイフェの身体もそれに合わせて跳ねる。
まるで玩具のように扱われているというのに、その行為によってもたらされるのは、得体の知れぬ高揚感だけだった。
「いいねぇ……!」
「っ!」
悶えるオイフェに興奮したのか、レイミアはうずくまるようにオイフェへ覆いかぶさると、首筋に噛み付いた。
「うあ──!」
鋭い痛み。だが、それにすら快感を覚えてしまう。
「んっ、はぁ♥」
熱い吐息を漏らしながら、舌で少年の首筋を蹂躙するレイミア。
体重をかけられ、身動きが取れなくなったオイフェは、ただされるがままになっていた。
「はあっ、ああっ……!」
レイミアの身体が小刻みに揺れ、艶やかな声が響く。
そして、レイミアはオイフェの耳許に顔を寄せ、囁いた。
「ほら、イキなよ……♥」
それが引き金となり、三度目の射精が始まった。
「うっ、ああぁっ!!」
悲鳴のようなオイフェの嬌声が響く。
果汁を絞り出すように、オイフェの精を搾り取るレイミアの肉壁。
蠢く膣壁が、少年に長い吐精を強いていた。
「あっ、はぁ、うぅ……!」
瞳を塗らし、切ない声を漏らすオイフェ。
身体を震わす度に、精液が己の意思に反して勝手に漏れていった。
「んん……ふぅ……♥」
レイミアは最後の一滴までを胎内に納めると、満足気な表情を浮かべた。
「はぁ……はぁ……」
ようやく射精が終わった頃には、オイフェは放心状態だった。
全身を汗で濡らし、虚ろに天井を見上げる。そのような少年の姿を見ながら、レイミアは妖しく笑った。
「どうだい? 女ってのはいいものだろう?」
「……」
オイフェは無言のまま、小さく首を縦に振る。
それを見たレイミアは、にんまりと口角を歪めた。
「ふっ……ん♥」
そして、ゆっくりと腰を上げる。淫猥な音を立てながら、萎えた男根が抜け落ちた。
栓を失った牝孔から、愛液と白濁液がとろりと流れ、少年の下腹部に滴り落ちた。
消耗したオイフェは、それを呆とした表情で見つめていた。
「ふう」
一息ついたレイミア。しっとりと汗で濡れた黒髪をかき上げると、オイフェへしなだれるように身体を横たわらせた。
「ああ、やっぱり初物の相手は少し疲れるさね」
そのままオイフェを抱き枕のように抱える。汗で濡れた互いの肢体が密着し、鼓動が直に感じられた。
筋肉質で引き締まったレイミアの肉体。汗臭い女の体臭が、少年から発せられる石鹸のような匂いと混ざり、どこか依存性のあるものとなっていた。
不思議と、それはオイフェにとって心地よいものとなっていた。
「このまま寝ちまおうかねぇ……」
そう呟きながら、レイミアは目を閉じた。
「……」
オイフェは何も言わずに、ただ黙っていた。
こうして女に抱かれ、女の温もりを感じているのに、オイフェの心は何故か冷え切っている。
愛情のない性行為。ただ喜悦を求めた交合。
童貞という無垢を捧げた相手に、オイフェは肉体的な快楽以外の感情を喚起させる事はなかった。
「……」
オイフェはレイミアの腕の中で身体を丸めた。
女傭兵の身体は、少々の硬さはあるも、やはり柔らかく、温かい。都合三度の連続射精で消耗した肉体には、それは揺り籠のような安らぎを与えていた。
しかし、それでもオイフェの心は揺さぶられる事はなかった。
オイフェは思う。
この女は、自分を愛してはいない。
ただ己の加虐心を満たしただけなのだと。
だからこそ。
使い捨てる駒として見たら、ちょうど良かった。
「結局──アタシ達に何をさせたいんだい?」
ふと、レイミアが目を閉じながらそう言った。
オイフェもまた微睡みながら、か細い言葉を返していた。
「ある御方──やんごとなき御方を救う手助けをしてほしいのです」
交淫後の睦言にしては少々剣呑な会話が、女傭兵の巣の中で交わされていった。
ショタの初体験は一切の逆転を許さずただおねに蹂躙されるのが礼儀だ
古事記にもそう書かれている