フェラから始まる異世界召喚。巨根とエロチートでヤリまくります。 作:白田まろん
「先ほどは護衛の者が失礼致しました」
「いえいえ」
小屋を見て驚き、中の暖かさにもひとしきり驚いた後、スミルバッハさんはまずベックとドラドの非礼を詫びた。彼らの行動は、大商会たるアロナードの
そこまでは思ってないけど、あちらにはあちらのプライドがあるのだろう。
「後ほどキツく言い聞かせておきますので」
「ああ、そこまでしなくても大丈夫ですよ。お腹も空いていたでしょうから」
「ありがとうございます。ところでベックとドラドから聞いたのですが、肉と野菜のスープをお作りになられていたとか」
「ええ。間違いありません」
「とてもよい香りがして、給金から代金を引いてもいいから、食べられるように交渉してほしいと頼まれまして」
スープの話は瞬く間に護衛隊に広がり、
「ちょっと味見してみますか?」
「よろしいのですか? お三方の分しか作られてないと言っておりましたが」
「ローラ、まだ残ってるよね?」
「はい。夕食の汁物にするつもりでしたので、具はほとんどありませんが」
「それでもいいですか?」
「ええ、もちろん。やはり味は確かめさせて頂きたいと思っておりましたので」
そこはさすがに商人だな。いくら匂いが美味そうでも、食べたらそうでもなかったなんてよくあることだ。満足出来なければ、金は出せないということなのだろう。
そしてスープを温めなおし、エレインが彼の前に椀を置くと、まずは匂いを確かめてから一口、スプーンですくって口に入れた。
「こ、これは……!」
「どうです?」
聞くまでもなく、椀に入れられたスープは一瞬で彼の腹に収まっていた。
「この味には覚えが……そうです! 確か王城の昼食会に、大旦那様のお供で連れていって頂いた時です!」
「なるほど」
「その味が何故……?」
「彼女たちは王城でメイドとして六年ほど働いていたんですよ」
「そうだったのですか! しかし使用人がこの味をどうして……?」
「料理長に教わりました」
「いずれ結婚する時に、料理の腕は強味になるからと」
そうだったんだ。施設で培ったのだとばかり思っていたが、厨房の料理長という人も彼女たちに好意的だったのだろう。
二人は平民で身寄りもない。だから金持ちの貴族に嫁ぐ可能性は非常に低いのだ。だとすると嫁ぎ先は十中八九平民の家ということになる。
そこで王城の味が出せるとなれば、強味になるというのは間違いないだろう。
「なるほど。言われてみればあの時の味にとても近いですが、こちらの方が優しさを感じますね」
「それは……ミナト様を想って作りましたので……」
「ローラ、余計なことは言わなくても……エレインも頷くのは止めなさい」
「はっはっはっ! これは愉快。愛情スパイス入りなら納得致しました。ミナト殿は愛されておいでなのですね」
「よして下さいよ。恥ずかしい」
「いやいや、これだけ若く見目麗しい女性から好かれるなど、男冥利に尽きますでしょう。羨ましい限りです」
「あははは……」
「さて、そろそろ本題に入りましょう。ミナト殿はこの素晴らしいスープを、一杯いくらでお出し頂けますか?」
「一杯、ですか?」
「はい。彼らなら確実に何杯もおかわりするでしょうから」
そう言うことか。
食材は商隊側が用意するとして、材料費はせいぜい調味料代しかかからない。もっとも俺が魔法で出す水は、実は売ればかなり高価な代物なのだ。
しかしそこはまあ気持ち程度の上乗せとして、メインはローラとエレインの手間賃ということになる。
王城の味、そして寒い野営地での温かい料理ということを考えると一杯千円、銀貨一枚が妥当なラインではないだろうか。
商隊が売る食料も高めに設定されているのだ。運搬の手間がかかるとは言え、向こうが高くしているのだから文句はないだろう。
「一杯当たり銀貨一枚でどうです?」
「な、なんと!」
やっぱり高過ぎたか。
「このスープが一杯銀貨一枚! 安過ぎます!」
そっちかよ。もっとも言い方を変えれば宮廷料理みたいなモンだしな。
ホテルのレストランで出せば、かなり儲かりそうだ。次に王様に会った時にでも、王城料理長直伝の料理として売っていいか確認しておこう。
もちろんウソではないので、否と言わせるつもりはない。
「私は銀貨五枚でも文句は言えないと思っておりましたが」
「さすがにそこまでは。食材はご提供頂くわけですし」
「ああ、そうでしたね。では、我々は食材を提供するので、一杯銀貨一枚と小銀貨五枚で、隊の者たちには食券を販売することに致します」
日本円換算で千五百円だ。五百円も上乗せするなんてボッタクリだろ。
「身内から儲けますか」
「商人とはそういうものです」
これで商談成立か。ローラとエレインには少々負担をかけることになるが、代金の全てを二人に渡せば問題ないだろう。
後は小屋のキッチンでは作れる量が限られているので、外にかまどと大きめの寸胴鍋も必要だよな。御者だけで二十人、護衛隊は三十人くらいいるから、かまども鍋も二セットは造っておかないと。
それでも足りなくなる可能性もあるが、食券の販売状況を教えてくれるとのことだったので、結果を聞いてから考えればいいか。
隊員たちは安くて温かい宮廷料理もどきが味わえるし、商会とこちらは儲かるからウィンウィンというわけだ。