※この作品はR-18です。

フェラから始まる異世界召喚。巨根とエロチートでヤリまくります。   作:白田まろん

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イルムドへの旅 2

「先ほどは護衛の者が失礼致しました」

「いえいえ」

 

 小屋を見て驚き、中の暖かさにもひとしきり驚いた後、スミルバッハさんはまずベックとドラドの非礼を詫びた。彼らの行動は、大商会たるアロナードの沽券(こけん)に関わる重大事だったそうだ。

 

 そこまでは思ってないけど、あちらにはあちらのプライドがあるのだろう。

 

「後ほどキツく言い聞かせておきますので」

「ああ、そこまでしなくても大丈夫ですよ。お腹も空いていたでしょうから」

 

「ありがとうございます。ところでベックとドラドから聞いたのですが、肉と野菜のスープをお作りになられていたとか」

「ええ。間違いありません」

 

「とてもよい香りがして、給金から代金を引いてもいいから、食べられるように交渉してほしいと頼まれまして」

 

 スープの話は瞬く間に護衛隊に広がり、御者(ぎょしゃ)も含めた全員が懇願したそうだ。火を起こして暖を取っているとは言え、寒い中での温かいスープはそれだけ魅力的なのだろう。

 

「ちょっと味見してみますか?」

 

「よろしいのですか? お三方の分しか作られてないと言っておりましたが」

「ローラ、まだ残ってるよね?」

 

「はい。夕食の汁物にするつもりでしたので、具はほとんどありませんが」

「それでもいいですか?」

 

「ええ、もちろん。やはり味は確かめさせて頂きたいと思っておりましたので」

 

 そこはさすがに商人だな。いくら匂いが美味そうでも、食べたらそうでもなかったなんてよくあることだ。満足出来なければ、金は出せないということなのだろう。

 

 そしてスープを温めなおし、エレインが彼の前に椀を置くと、まずは匂いを確かめてから一口、スプーンですくって口に入れた。

 

「こ、これは……!」

「どうです?」

 

 聞くまでもなく、椀に入れられたスープは一瞬で彼の腹に収まっていた。

 

「この味には覚えが……そうです! 確か王城の昼食会に、大旦那様のお供で連れていって頂いた時です!」

「なるほど」

「その味が何故……?」

 

「彼女たちは王城でメイドとして六年ほど働いていたんですよ」

「そうだったのですか! しかし使用人がこの味をどうして……?」

 

「料理長に教わりました」

「いずれ結婚する時に、料理の腕は強味になるからと」

 

 そうだったんだ。施設で培ったのだとばかり思っていたが、厨房の料理長という人も彼女たちに好意的だったのだろう。

 

 二人は平民で身寄りもない。だから金持ちの貴族に嫁ぐ可能性は非常に低いのだ。だとすると嫁ぎ先は十中八九平民の家ということになる。

 

 そこで王城の味が出せるとなれば、強味になるというのは間違いないだろう。

 

「なるほど。言われてみればあの時の味にとても近いですが、こちらの方が優しさを感じますね」

「それは……ミナト様を想って作りましたので……」

 

「ローラ、余計なことは言わなくても……エレインも頷くのは止めなさい」

 

「はっはっはっ! これは愉快。愛情スパイス入りなら納得致しました。ミナト殿は愛されておいでなのですね」

「よして下さいよ。恥ずかしい」

 

「いやいや、これだけ若く見目麗しい女性から好かれるなど、男冥利に尽きますでしょう。羨ましい限りです」

「あははは……」

 

「さて、そろそろ本題に入りましょう。ミナト殿はこの素晴らしいスープを、一杯いくらでお出し頂けますか?」

「一杯、ですか?」

 

「はい。彼らなら確実に何杯もおかわりするでしょうから」

 

 そう言うことか。

 

 食材は商隊側が用意するとして、材料費はせいぜい調味料代しかかからない。もっとも俺が魔法で出す水は、実は売ればかなり高価な代物なのだ。

 しかしそこはまあ気持ち程度の上乗せとして、メインはローラとエレインの手間賃ということになる。

 

 王城の味、そして寒い野営地での温かい料理ということを考えると一杯千円、銀貨一枚が妥当なラインではないだろうか。

 

 商隊が売る食料も高めに設定されているのだ。運搬の手間がかかるとは言え、向こうが高くしているのだから文句はないだろう。

 

「一杯当たり銀貨一枚でどうです?」

「な、なんと!」

 

 やっぱり高過ぎたか。

 

「このスープが一杯銀貨一枚! 安過ぎます!」

 

 そっちかよ。もっとも言い方を変えれば宮廷料理みたいなモンだしな。

 ホテルのレストランで出せば、かなり儲かりそうだ。次に王様に会った時にでも、王城料理長直伝の料理として売っていいか確認しておこう。

 

 もちろんウソではないので、否と言わせるつもりはない。

 

「私は銀貨五枚でも文句は言えないと思っておりましたが」

「さすがにそこまでは。食材はご提供頂くわけですし」

 

「ああ、そうでしたね。では、我々は食材を提供するので、一杯銀貨一枚と小銀貨五枚で、隊の者たちには食券を販売することに致します」

 

 日本円換算で千五百円だ。五百円も上乗せするなんてボッタクリだろ。

 

「身内から儲けますか」

「商人とはそういうものです」

 

 これで商談成立か。ローラとエレインには少々負担をかけることになるが、代金の全てを二人に渡せば問題ないだろう。

 

 後は小屋のキッチンでは作れる量が限られているので、外にかまどと大きめの寸胴鍋も必要だよな。御者だけで二十人、護衛隊は三十人くらいいるから、かまども鍋も二セットは造っておかないと。

 

 それでも足りなくなる可能性もあるが、食券の販売状況を教えてくれるとのことだったので、結果を聞いてから考えればいいか。

 

 隊員たちは安くて温かい宮廷料理もどきが味わえるし、商会とこちらは儲かるからウィンウィンというわけだ。

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