フェラから始まる異世界召喚。巨根とエロチートでヤリまくります。 作:白田まろん
王都ライナヘムを出てから八日目、俺たちは無事にネルイット男爵領に入った。足止めを食らったのは大雨の降ったあの一日だけで、後は予定通りに旅を続けられたのである。
「これでお別れとは残念です」
「スミルバッハさん、お世話になりました」
「こちらこそ。それとこちらはお約束の代金です」
手渡された革袋には、ローラとエレインが作ったスープの代金が入っている。一杯銀貨一枚。それが二百杯以上売れたので銀貨も二百枚とちょっとだが、大銀貨二十枚にまとめられていた。あと端数の銀貨も数枚。
金貨なら二枚で済むが、両替に手数料がかかってしまうため、大銀貨にしてくれたのだろう。
ちなみに大銀貨は日本円換算で約一万円である。
彼女たちはたった数時間で、およそ二十万円を稼いでしまったのだ。有能で頼もしいよ。
「ローラさん、エレインさん。あのスープは本当に美味しかった。またお会い出来たら是非、作って頂きたいと思います」
「「ありがとうございます!」」
「では、俺たちはこれで」
「道中お気をつけて下さい」
護衛隊の中には、涙を流して手を振る者もいる。何かにつけてローラとエレインに構っていたからな。そんな彼らの気分を害することなくあしらっていたので、さすが元王城のメイドだと感心してしまったよ。
ところで俺たちは商隊と別れたこの街で、使った食材を買い足すつもりでいた。そのために、今日はここで一泊する予定である。
まだ旅程の半分も来ていないが、特に急ぐわけでもないので問題はない。
「ローラとエレイン、はいこれ」
「「え?」」
「この金は二人の物だから好きに使っていいよ」
「そんな! これはミナト様の……」
「君たちが寒い雨の中で稼いだ金だ。俺は端数の銀貨だけもらっておくよ」
「よろしいのですか?」
「ああ。心配なら預かっておいてもいいけど、そうするとなかなか使おうとしないだろ?」
「ですが旦那様?」
俺を旦那様と呼ぶのはエレインである。名前呼びにこだわるローラに対し、彼女は立場を重要視することにしたそうだ。この六日間の旅の中で決めたとのことだった。
「エレイン、どうした?」
「私たちに渡しておかれましても、旦那様のためにしか使いませんよ」
彼女の言葉にローラもうんうんと頷いている。それじゃ意味ないんだけどなあ。
「でもまあ、使いたいように使っていいからさ」
「分かりました」
それから商店が軒を連ねる通りに向かい、まずは食材を調達して昼食。それから再び通りに戻って、色々な店を見て回ることにした。のだが――
「ミナト様、これどうですか?」
「い、いいんじゃないか?」
「旦那様、これは似合いますでしょうか?」
「うん。可愛いと思うよ」
二人は服やらアクセサリーの店を見つけては物色し、何だかんだと買い物を楽しんでいる。それはいいのだが君たち、さっき何て言ってたっけ?
アクセサリーに関しては、俺は二人が選ぶのとは別に指輪を贈った。婚約とか結婚とかを意味するわけではなく、離れていてもどこにいるか分かるように、位置情報を発信する魔法をエンチャントするためである。
索敵魔法の応用で似たようなことも出来るが、あれは広範囲にレーダー波を飛ばすようなものなので、目的外の標的まで察知してしまうのだ。
あまり効率がいいとは言えないのである。
基本的に彼女たちが俺から離れることはないだろうが、こういう街中では買い物に夢中になって迷子になることもある。それに俺の精神衛生上の観点からも、この指輪を渡しておくことは重要だった。
要するに心配なだけだよ。
もちろん、迷子になったり誘拐されたりなんてことはなかった。
「楽しかったです!」
「旦那様、ありがとうございます」
「二人が楽しめたならよかった」
「それとこの指輪、大切にします!」
「私もです!」
この世界では婚約や結婚で相手に指輪を贈る習慣はないが、馬車の中で俺のいた世界のことを聞かれて話したのを覚えていたのだろう。それはそういう物ではないと説明しても、彼女たちは
「よし。それじゃ宿を探すか」
「「はい!」」
そろそろ宿を取っておかないと、空きがなくなってしまうかも知れない。こんなに可愛い女の子を二人も連れているのだから、最低でも風呂がある宿にしたい。
というわけで見つけたのが、この街で最高級を誇るレンガ造りのポーラシエロという宿だった。三階建てでフロントロビーも広く、確かに高級感に溢れている。
「内風呂付きの部屋に空きはあるか?」
「はい、ございます。なお、当館は全室内風呂付きです」
「そうか。なるべく大きなベッドがある部屋がいいのだが」
「それですと一泊金貨三枚のラグジュアリールームになりますが、よろしいでしょうか」
「ああ、頼む。それと一つ聞きたいのだが」
「承ります」
「俺も彼女たちもそちらから見れば若僧だろう。なのにどうして断ろうとしなかったんだ?」
「はい。まず当館に足を運んで下さった方は全てお客様です。最終的にお泊まり頂けなくても、それは単に契約に至らなかっただけのこと」
「ふむ。それで?」
「次に、貴方様が勇者ミナト・イチジョウ様だからでございます」
「やっぱり! 前に会ったよな!」
「はい。あの折は大変助かりました!」
彼の名はルイス。魔王城への往路でこの領地を通った時に、
あの時は確か、小さな店の商店主だったはずだが。
「私が勇者様に助けて頂いた話を聞いて、この宿の支配人、レジーラ・ポーラシエロ様がそれは縁起がいいと雇い入れて下さったのです」
「自分の店はどうしたんだ?」
「息子に譲りました。レジーラ様からも様々なご支援を頂き、よい商品を扱う店として今までになく繁盛しております」
「それはよかったな」
「全ては勇者ミナト様のお陰でございます」
「よしてくれ。俺は何もしてないよ」
その支配人に話せば宿代がタダになるかも知れないと言われたが、俺はそれを固辞して料金を前金で支払った。最初は渋っていた彼も、勇者に恥をかかせるなと言ってようやく受け取ってくれたよ。
ところでこの街はイルムドよりも小さい。そこにある最高級宿のラグジュアリールームが、一泊で金貨三枚という価格設定は非常に参考になった。
俺のホテル・グランドミナトは客室露天風呂付きで、さらに源泉掛け流しである。一般客室は一泊大銀貨三枚、日本円で三万円程度に抑えるつもりだが、ラグジュアリールームは金貨五枚でもいいかも知れない。
何と言ってもイルムドで最高級ホテルだからな。
それから部屋に通された俺たちは、広々とした部屋、そしてベッドに心躍らせるのだった。
何にかって?
久しぶりのセックスに決まってるじゃないか。
次話はセックスシーンあります。