フェラから始まる異世界召喚。巨根とエロチートでヤリまくります。 作:白田まろん
「ソアラ!?」
驚いた。
面接二日目の最初にやってきたのは、なんと往路の途中で出会った女の子だったのである。そう、俺のデカマラを見てセックスさせてもらえず、それでも一生懸命手と口で抜いてくれたあのソアラだ。
出会ったのは別の街だったはずだが……
「え? もしかしてミナト君!?」
「そう、ミナトだよ! 久しぶり!」
「びっくりしたぁ。でもどうしてここに? ミナト君も面接に来たの?」
「いやいやいや、この位置関係でそれはおかしいだろ」
テーブルのある側と椅子だけの側が向き合ってるのだ。これで共に応募者というのは無理がある。
それにしても、前に会った時より痩せたように見えるのは気のせいだろうか。十八歳と聞いていたが、きれいだった栗色の髪にも、張りのあった肌にも艶が感じられない。
もっと健康的な雰囲気だったよな。
「ソアラはいつからこの街に?」
「少し前だよ。あの……ミナト君……」
「うん?」
「私を雇って! そしてお金を貸して! 一生懸命働くから、お願い!」
「待て待て。その前に事情を話してくれないかな」
「うん……実は……」
彼女が住んでいたのはイルムドと、王都ライナヘムのちょうど中間辺りにあるメイキス伯爵領のバスラという街だった。
そこで料理屋を営む両親と共に暮らしていたのだが、たまたま店を訪れたメイキス伯爵の息子に見初められたと言う。
「それなら玉の
「メイキス伯爵閣下って幾つだと思う?」
「知らないけど……」
「七十をとうに過ぎているわ」
「それで? 見初められたのは息子……もしかして息子ってのも……」
「ドナルドって五十のオジサンよ。しかも何人も奥さんがいて、子供までいるわ」
「それは……何とも……」
さらに彼女が言うには、街で若い娘を物色しては甘言で誘い、数日後に川で死体となって発見されるということもしばしばなのだそうだ。
ただ、領主の息子であるが故に誰も文句を言えず、娘を殺された家族も泣き寝入りするしかないのだとか。
「だから私は断ったわ。そうしたら……」
「そうしたら?」
「店が悪いヤツらにめちゃくちゃにされて……お父さんとお母さんが……」
「まさか……」
「顔も分からなくなるくらい殴られて……」
もう、彼女に泣くなど言うのは無理だった。全身を棒のような物でめった打ちにされ、両親が殺されていたそうだ。
その時たまたま友達と出かけていた彼女は、帰宅して目の前に広がる惨状に嘔吐し、泣き続けるしかなかった。
俺は思わず席を立ち、彼女の許に寄って細い肩を抱きしめる。
それからしばらく応接室にはすすり泣く声だけが響いていたが、ようやく少し落ち着いたようで、再び彼女は話を始めた。
「でも、取り調べにきた警備の人に、どこか遠くへ逃げた方がいいと言われて……」
「それで逃げてきたのか……」
「うん……でもね、私……まだ追われているみたいなの……」
「は? まさかメイキス伯爵に?」
「うん。その警備の人が教えてくれたんだけど、両親を殺したのが私になってるって……」
そこでまた泣き始めた彼女を抱きしめる腕に力を込める。
なんということだ。家族を奪った上に犯人に仕立て上げるなど、悪魔の所業にも等しい。
「事情は分かった。護ってやるから安心しろ」
「ミナト君……」
「今までどこで暮らしてたんだ?」
「街のはずれにある安宿よ。でももう泊まるお金もなくて追い出されたの」
「ならもう戻らなくてもいいんだな?」
「ううん、駄目。払ってないお金があるから払いにいかないといけないの」
「だから金を貸せって言ったのか。いくらだ?」
「大銀貨二枚……今日中に払わないと警備隊に通報するって……」
二万円か。荷物の中に今は形見となってしまった母親からもらったネックレスがあり、どうしても返してもらいたいそうだ。当然だよな。
「分かった。払ったら取り返してすぐに戻ってこい。住む場所も用意してやる」
「あ、ありがとう……ございます……」
「よせよ。俺とソアラの仲じゃないか」
軽くポンポンと背中を叩くと、力なさげではあったが彼女は笑顔を見せてくれた。
そして支払いのための大銀貨二枚と、何かあった時のために余分に大銀貨二枚の合わせて四枚を手渡す。何もなければ必要な物を買っていいと伝え、俺は彼女を送り出した。
本当はキース辺りに付き添わせたかったが、知らない男と一緒だと彼女が怖がるだろうし、かと言って俺が行くわけにもいかない。この後も面接が控えているからだ。
面接にはその後、男女合わせて十人ほどが訪れた。雇ったのは若い男性三人と二十代の女性三人。
猫獣人族と犬獣人族の二人はまだ来なかった。実は彼女たちと会うのを楽しみにしていたのだ。
モフりたい。ただその一心からである。
そんな妄想に浸っていた俺は、面接が終わってもソアラが戻ってきていないことに気づいた。ここを出てからすでに二時間近くが経過している。いくら何でも遅すぎだろう。
まさか、何かあったのだろうか。
あの時一人で行かせた判断が、彼女を危険に晒しているなどということを、俺は想像すら出来ずにいたのだった。