フェラから始まる異世界召喚。巨根とエロチートでヤリまくります。 作:白田まろん
まさか雇い主がミナト君だったなんて、世間は狭いとしか言えないわね。
ソアラです。
私は今、そのミナト君からお金を借りて、宿屋に支払いを済ませに向かっているところです。
「あの宿屋のオヤジめ。私を小娘だと思って……」
払えないならカラダで払ってもいいんだぞって。誰があんなデブで臭いオヤジに抱かれてやるもんですか。ミナト君だったら全然オッケー……
忘れたの、ソアラ。初めてなのに彼のあんな大きいのを
でも泣いちゃった私を抱きしめてくれたミナト君、優しかったなあ。
お父さんとお母さんのことは悲しくて、思い出すだけで涙が出てくるけど、私は常日頃から強く生きていくように
そしてミナト君は私を護ってくれると言ってくれた。彼を危ない目に遭わせるつもりはないけど、味方だと言われたようで嬉しかったよ。
面接してもらったホテルから三十分くらいの場所に、私が泊まっていた安宿がある。古くて汚くて、これで一晩銀貨二枚なんてぼったくりもいいところだわ。
イルムドという街は大きくて、ここより安い宿が見つからなかったから仕方なかったのよ。でも今夜からは、ミナト君が住むところを用意してくれるって言ってたし、一生懸命働いて恩返ししなくちゃいけないの。
もちろん次に望まれたら、痛くないって彼の言葉を信じてみるつもり。そしてまた、あの逞しくて優しい腕に抱かれるわ。望んでくれたら、だけど……
「はぁぁ……やっと着いた」
出てきた時と何だか少し様子が違うようだけど、そんなことよりさっさとお金を払って荷物を取り返さなきゃ。私はわずかに感じた悪い予感を、気のせいと思い込むことにして宿の扉を開けた。
「お金、持ってきたわよ」
「おう、嬢ちゃん、早かったな」
「はいお金。荷物を返して」
「まあまあ、そう焦るなって。面接はどうだった?」
一秒でも早く出ていきたいのに、面倒臭いわね。
「合格よ。雇い主が知り合いだったの」
「へえ、そうかい」
なにニヤニヤ笑ってるのよ。
「その人が住む場所も用意してくれるから、もうここにお世話になることはないわ。だから早く荷物を返して」
「まあまあ、そう慌てなさんなって」
「お金はちゃんと払ったじゃない! いいから早く荷物を……」
「宿代は確かにもらった。だがな嬢ちゃん、殺人鬼を見のがすわけにはいかないんだよ」
「え……?」
その時突然、宿の奥から四人の男たちが飛び出してきた。彼らのマントに飾られている紋章は……まさか!?
「可愛い顔して親殺しの重罪人だったなんてなあ。女は怖いぜ」
「そんな! 違う!」
「親殺しソアラ!
「いやあっ!」
痛い。女の私では屈強な男たちに敵うわけがなかった。彼らは私を無理矢理床に這いつくばらせ、腕を捻じ上げて縄をかけようとしている。
嫌だ。こんなの嫌だ。
ミナト君に会えて、一生懸命働こうとしてたのに。そしていつかお父さんとお母さんの仇を取りたいと思ってたのに。
ここで捕まったら無実の罪で殺されてしまう。犯人は絶対にあのドナルドだ。私じゃない。私はお父さんとお母さんを殺してなんかいない。
「放して! 私は何もしてません!」
「うるせえっ!」
「痛いっ!」
口の中に血の味が広がる。頬をあの大きな手で平手打ちされたのだ。
「やめて……」
「うるせえって言ってんだろ!」
それから何度も往復ビンタされた。きっと私の顔は腫れ上がってしまったに違いない。やめて、顔をぶたないで。
ミナト君に会うのに、顔を腫らしていたら嫌われちゃう。
「お願い、やめ……」
「まだしゃべるかっ!!」
顔を叩かれ、脇腹と背中を蹴られ、痛みに意識が遠のいていく。だめ、ここで気絶したら、もう二度とミナト君と会えない。
しばらく暴力に耐えていると、頭に物凄い痛みが走った。髪を引っ張って私を立たせようとしているらしい。
酷い。しかし少しでも痛みから逃れるためには、自分で立ち上がるしかないようだ。
私は全身の痛みに耐えながら膝を立て、よろよろと立ち上がった。すでに両手を後ろ手に縛られ、首にも縄をかけられている。
「嫌……私じゃない……」
「誰が口を利いていいと言ったぁっ!」
そしてまた顔を殴られる。しかも今度は平手ではなく拳で。歯が何本か折れてしまった。痛くて堪らない。
その後も長いこと暴力を振るわれ続け、私は声も出せない程ボロボロにされた。
もうダメだ。
涙が頬を伝う。お父さん、お母さん、どうして私はこんな目に遭わなきゃいけないの?
理不尽に両親を殺されて、理不尽に暴力を振るわれて。私が一体何をしたって言うの?
復讐したいって願ったのがいけなかったの?
でもそれは家族を殺したドナルドがいけないのよ。それにそうでも思わないと、生きていくのが辛すぎたんだもの。
ねえ、私は何がいけなかったの?
私の問いに答えてくれる人などいるはずがなかった。声を出せば殴られる。だから心の中で問い続けただけだから当然だ。
そして私は、馬車に乗せられた鉄格子の檻に放り込まれた。
ミナト君、ごめんなさい。もう貴方とは会えなくなってしまいました。私はきっとメイキス領に連れていかれ、そこで拷問されて殺されることでしょう。
それより早く、途中で殺されるかも知れません。そうでなくても、もう痛みで死んでしまいそうです。
貴方のことだから、私を探してくれると思います。でも……
檻に入れられてからどれくらい経ったのか、ふと顔を上げるとつい先ほど、ミナト君が抱きしめてくれたホテルの建物が見えました。
ミナト君、会いたい……
会いたいよ、ミナト君……
お願い、助けて、ミナト君……ミナト君!!!!
「ソアラ!」
「…………!」
夢? これは夢なの?
私が死んじゃったから見ている夢なの?
夢でもいい。ミナト君の声が聞こえた。
でも、私は殴られたせいで声が出せないの。
ごめんね、ミナト君……
そして私は意識を失い、視界は闇に閉ざされたのだった。