※この作品はR-18です。

フェラから始まる異世界召喚。巨根とエロチートでヤリまくります。   作:白田まろん

26 / 29
再会 5

 まさか雇い主がミナト君だったなんて、世間は狭いとしか言えないわね。

 

 ソアラです。

 

 私は今、そのミナト君からお金を借りて、宿屋に支払いを済ませに向かっているところです。

 

「あの宿屋のオヤジめ。私を小娘だと思って……」

 

 払えないならカラダで払ってもいいんだぞって。誰があんなデブで臭いオヤジに抱かれてやるもんですか。ミナト君だったら全然オッケー……

 

 忘れたの、ソアラ。初めてなのに彼のあんな大きいのを挿入(いれ)られたら、絶対にお股が裂けちゃうわよ。

 

 でも泣いちゃった私を抱きしめてくれたミナト君、優しかったなあ。

 

 お父さんとお母さんのことは悲しくて、思い出すだけで涙が出てくるけど、私は常日頃から強く生きていくように躾(しつ)けられていたんだ。両親の想いに報いるためにもがんばって生きて、いつかどこかにいる勇者様に仇(かたき)を取ってもらうんだ。

 

 そしてミナト君は私を護ってくれると言ってくれた。彼を危ない目に遭わせるつもりはないけど、味方だと言われたようで嬉しかったよ。

 

 面接してもらったホテルから三十分くらいの場所に、私が泊まっていた安宿がある。古くて汚くて、これで一晩銀貨二枚なんてぼったくりもいいところだわ。

 

 イルムドという街は大きくて、ここより安い宿が見つからなかったから仕方なかったのよ。でも今夜からは、ミナト君が住むところを用意してくれるって言ってたし、一生懸命働いて恩返ししなくちゃいけないの。

 

 もちろん次に望まれたら、痛くないって彼の言葉を信じてみるつもり。そしてまた、あの逞しくて優しい腕に抱かれるわ。望んでくれたら、だけど……

 

「はぁぁ……やっと着いた」

 

 出てきた時と何だか少し様子が違うようだけど、そんなことよりさっさとお金を払って荷物を取り返さなきゃ。私はわずかに感じた悪い予感を、気のせいと思い込むことにして宿の扉を開けた。

 

「お金、持ってきたわよ」

「おう、嬢ちゃん、早かったな」

 

「はいお金。荷物を返して」

「まあまあ、そう焦るなって。面接はどうだった?」

 

 一秒でも早く出ていきたいのに、面倒臭いわね。

 

「合格よ。雇い主が知り合いだったの」

「へえ、そうかい」

 

 なにニヤニヤ笑ってるのよ。

 

「その人が住む場所も用意してくれるから、もうここにお世話になることはないわ。だから早く荷物を返して」

「まあまあ、そう慌てなさんなって」

 

「お金はちゃんと払ったじゃない! いいから早く荷物を……」

 

「宿代は確かにもらった。だがな嬢ちゃん、殺人鬼を見のがすわけにはいかないんだよ」

「え……?」

 

 その時突然、宿の奥から四人の男たちが飛び出してきた。彼らのマントに飾られている紋章は……まさか!?

 

「可愛い顔して親殺しの重罪人だったなんてなあ。女は怖いぜ」

「そんな! 違う!」

 

「親殺しソアラ! 尊属(そんぞく)殺(さつ)の罪により召し捕る! 大人しく縛(ばく)に就け!」

「いやあっ!」

 

 痛い。女の私では屈強な男たちに敵うわけがなかった。彼らは私を無理矢理床に這いつくばらせ、腕を捻じ上げて縄をかけようとしている。

 

 嫌だ。こんなの嫌だ。

 

 ミナト君に会えて、一生懸命働こうとしてたのに。そしていつかお父さんとお母さんの仇を取りたいと思ってたのに。

 

 ここで捕まったら無実の罪で殺されてしまう。犯人は絶対にあのドナルドだ。私じゃない。私はお父さんとお母さんを殺してなんかいない。

 

「放して! 私は何もしてません!」

 

「うるせえっ!」

「痛いっ!」

 

 口の中に血の味が広がる。頬をあの大きな手で平手打ちされたのだ。

 

「やめて……」

「うるせえって言ってんだろ!」

 

 それから何度も往復ビンタされた。きっと私の顔は腫れ上がってしまったに違いない。やめて、顔をぶたないで。

 

 ミナト君に会うのに、顔を腫らしていたら嫌われちゃう。

 

「お願い、やめ……」

「まだしゃべるかっ!!」

 

 顔を叩かれ、脇腹と背中を蹴られ、痛みに意識が遠のいていく。だめ、ここで気絶したら、もう二度とミナト君と会えない。

 

 しばらく暴力に耐えていると、頭に物凄い痛みが走った。髪を引っ張って私を立たせようとしているらしい。

 

 酷い。しかし少しでも痛みから逃れるためには、自分で立ち上がるしかないようだ。

 

 私は全身の痛みに耐えながら膝を立て、よろよろと立ち上がった。すでに両手を後ろ手に縛られ、首にも縄をかけられている。

 

「嫌……私じゃない……」

「誰が口を利いていいと言ったぁっ!」

 

 そしてまた顔を殴られる。しかも今度は平手ではなく拳で。歯が何本か折れてしまった。痛くて堪らない。

 

 その後も長いこと暴力を振るわれ続け、私は声も出せない程ボロボロにされた。

 

 もうダメだ。

 

 涙が頬を伝う。お父さん、お母さん、どうして私はこんな目に遭わなきゃいけないの?

 

 理不尽に両親を殺されて、理不尽に暴力を振るわれて。私が一体何をしたって言うの?

 

 復讐したいって願ったのがいけなかったの?

 

 でもそれは家族を殺したドナルドがいけないのよ。それにそうでも思わないと、生きていくのが辛すぎたんだもの。

 

 ねえ、私は何がいけなかったの?

 

 私の問いに答えてくれる人などいるはずがなかった。声を出せば殴られる。だから心の中で問い続けただけだから当然だ。

 

 そして私は、馬車に乗せられた鉄格子の檻に放り込まれた。

 

 ミナト君、ごめんなさい。もう貴方とは会えなくなってしまいました。私はきっとメイキス領に連れていかれ、そこで拷問されて殺されることでしょう。

 

 それより早く、途中で殺されるかも知れません。そうでなくても、もう痛みで死んでしまいそうです。

 

 貴方のことだから、私を探してくれると思います。でも……

 

 檻に入れられてからどれくらい経ったのか、ふと顔を上げるとつい先ほど、ミナト君が抱きしめてくれたホテルの建物が見えました。

 

 ミナト君、会いたい……

 会いたいよ、ミナト君……

 

 お願い、助けて、ミナト君……ミナト君!!!!

 

「ソアラ!」

「…………!」

 

 夢? これは夢なの?

 

 私が死んじゃったから見ている夢なの?

 夢でもいい。ミナト君の声が聞こえた。

 

 でも、私は殴られたせいで声が出せないの。

 ごめんね、ミナト君……

 

 そして私は意識を失い、視界は闇に閉ざされたのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。