※この作品はR-18です。

苗木君と霧切さん   作:シュリッピー

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第2話

「もちろん!どうぞ」

「それじゃあ、お邪魔します」

どうしたんだろ・・・

と、思っている内に霧切さんは僕のベッドに座った。

まず目が向いたのは彼女の服装。

いつものおしゃれな制服ではなくパジャマ姿なのだ。

薄い紫の上下に手袋をしている。

普段三編みなのに今日はしていない。サラサラな髪の毛を

見るともしかしてお風呂上りなんじゃあ・・・

「苗木君も横に座ってくれる?」

「う、うん」

彼女の隣に座った。

ちょっと近づいたら肩が触れそうだ・・・!

隣に座ったけど霧切さんは黙ったままだ。

よく考えたら夜に自分の部屋に霧切さんがいるのは、

すごい状況だ。

(何だか緊張してきたぞ・・・)

僕は自分から話を振ることにした。

 

「殺し合いが終わったから何だかホッとするね」

「そうね。でも気を緩めすぎるのも危険よ。

黒幕の話を聞く限り外も安全とは言えないのだから」

 

人類史上最大最悪の絶望的事件。そのせいで

外の世界が滅茶苦茶になっているらしい。

正直こんな目にあっても信じたくないけど。

 

「霧切さんは外の世界が本当に大変だと思う?

僕はいまいち実感が湧かなくてさ」

「私も認めたくないけど本当だと思うわ。

殺し合いの場を作って電波ジャック。おまけに私達の

記憶すら操られているのよ?」

彼女はポケットから日記を取り出す。

最後の捜索の時に見つけた物だ。

記憶がないけど、僕達は既に入学から2年が経過していてるらしい。

「そうだよね・・・。でも、まだ戦っている人達もいるらしいし・・・何より皆となら乗り越えられる気がするんだ!根拠とかはないけど・・・」

クスリと笑う霧切さん。

「貴方は本当に前向きなのね」

「ははは・・・。それだけが取り柄だからね」

その後も二人で談笑を交えた。

これからのことや、好きな物。

殺し合いが終わり心がすっごく楽になったからか、話が弾んだ。

笑う彼女の顔は本当に美人だ。

(最初の頃なんて無言だったのに・・・!)

こうやって仲良く話ができるだけでもうれしい。

そして緊張もほぐれてきた頃・・・。

 

「・・・苗木君。最後の学級裁判の時、私は貴方を一度見捨ててしまった。本当にごめんなさい」

突然の謝罪。彼女の顔には哀愁が見えた。

「な、あれは違うよ!そもそも黒幕が仕組んだものだし・・・。霧切さんは悪くないよ!」

僕が否定しても彼女は首を横に振る。

「貴方を見捨てたという事実に違いはないわ。」

どうやら霧切さんは相当気にしているみたいだ。

でも、僕からしたらもう済んだことだし・・・。

そんな彼女を見るのがつらくて・・・。

「霧切さんは何度も僕達を助けてくれたじゃないか!

学級裁判の時も、黒幕が僕を殺しに来た時も・・・。

今こうしてここにいられるのも霧切さんのお陰だよ!

だからそんな顔しないでよ。それに・・・」

「・・・それに?」

もう今しかない。思い切って言うんだ・・・!

自分の気持ちを!

 

「僕は・・・霧切さんのことが好きなんだ。

だからもう自分を責めないで。僕は全然気にしてないからさ!」

 

言った。言ってしまった・・・!

沈黙が流れる。

怖くて顔を向けられない・・・。

何の反応もないし・・・!

「き、霧切さん・・・?」

僕は恐る恐る彼女の方へ顔を向けると。

・・・白い肌を真っ赤にしている霧切さんがいた。

「な、苗木君・・・」

「ち、違うんだ霧切さん!いや、違わないけど・・・」

やってしまった・・・。

途端にとんでもないぐらいの恥ずかしさがやってきた。

その場の空気に当てられてあんな告白をしてしまうなんて・・・!

「えと、その・・・」

霧切さんが軽く咳払いをして

「・・・苗木君。今の言葉はその、れ、恋愛感情を含んだ言葉として受け取っていいのかしら?」

何だか普段よりモジモジ喋る霧切さん。

(滅茶苦茶可愛い・・・!)

「う、うん。もちろん僕なんかが霧切さんと釣り合うと思ってないよ!

ごめんね!急にこんなこと・・・」

あたふたしている僕の顔にそっと彼女の左手が触れる。

「霧切さん・・・?」

「そんなこと言わないで苗木君。分からないかもしれないけど・・・。

とてもうれしいわ。」

そして時間にして数秒。でも確かに・・・。

「~~~~っっ!!」

霧切さんの唇が僕のものと触れ合った。

本当に軽くだけど・・・。

また少しの間沈黙が流れる。

普段より心臓の音が大きく聞こえる。

「その・・・私は初めてだったのだけど・・・。苗木君は?」

「う、うん。初めてだったよ・・・」

そう答えると色っぽく笑う霧切さん。

「・・・うれしい。」

その笑顔は世界で一番かわいいんじゃないだろうか。

ここまできたらもう覚悟を決めるしかない。

僕は色香漂う彼女の手を握った。

「霧切さん・・・。良ければ、僕と付き合ってくれませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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