Arcadeからサーヴァントが出てきた件について 作:ボルメテウスさん
「貴様ぁ!!」
その言葉と共に東堂は俺に向かって拳を振り下ろす。
それに対して、俺は、その拳を受け流しながら、そのまま構える。
「かかって来いよ、ロリコン野郎」
そう言いながらと挑発するように東堂を睨む。
「マイフレンド。
俺はこれ程お前に怒りを感じた事はない。
なぜ、なぜ!」
そう言い、俺の背後にいる人物を指差す。
「なんで、貴様がライネスたんを当てたんだ!!」
そう、今回のガチャで俺が見事に当てたのは、ライネス・エルメロイ・アーチゾルテである。
しかも、実体化したという事もあってか、驚きを隠せなかった。
だが、それを偶然見つけた東堂は怒りを隠しきれず、そのまま殴りかかった。
『おやおや、これはなかなかに愉快な光景じゃないか。
これは退屈しなさそうだな、我が弟子』
「なんで、弟子?」
俺は思わずライネスに言ってしまうが、それに合わせるように東堂は殴りかかってくる。
それを受け止めながら、俺は睨み付ける。
「当てただけではなく、既に弟子扱いとは、羨ま死ねぇ!!」
さらに怒りが増しているのか、殴ってくる力がどんどん増していく。
「おいおい、そんなもんか? あぁん!?」
それに対抗するかのように俺は煽り始める。
そして、その言葉に東堂はさらにヒートアップする。
すると、背後にいたライネスが笑い始めた。
どうしたと思い振り返ると、ライネスは腹を抱えて笑っていた。
『いやぁ、こんな愉快な光景を見れるとは、これは大当たりかも知れないな』
そんなことを言っていると
「ふんっ、まさか幼女如きでこんなに騒ぐ奴がいるとはな」
「あぁ」
ふと聞こえた声に、俺達は見つめる。
「やぁ」
「んっ、甲斐か」
そこには俺と同じ大学に通っている甲斐がいた。
それともう一人いるが、あいつは?
「てめぇ、まさかライネスたんの事を馬鹿にしているのか?」
「だとしたら、なんだぁ」
それと共にライネスの事を馬鹿にした事に気づいたのか、東堂の殺気はあちらに向ける。
「年上の女性こそ至高、ガキなんてゴミも同然。
それが分からないのかなぁ?」
「幼女は至高の存在だ!BBAに酔狂するてめぇには分からないだろうなぁ、獅子野!!」
と怒鳴りつけてくるが、獅子野って誰だよ……
「あのさ、君達。
ここは公共の場だから、少し静かにしてくれないか?」
俺はとりあえず黙らす事にした。
「それにしても、君もそんなサーヴァントを当てるとは、不運だねぇ」
「あぁ」
その一言に俺はカチンっと来た。
「どうやら、徹底にこいつを潰さないといけないよなぁ、東堂」
「おぉ、その通りだぜぇ、ブラザー」
その言葉と共に俺達は機体に近づく。
「良いでしょ、格の違いをみせましょう、手伝ってくれますね」
「はぁ仕方ないな」
それと同時に向こうも準備を始める。
「さてっと」
今回のマップは、閉ざされた海。
海の輝きが眩しい広大で開けたマップ。
全体的に障害物が少ないため、遠距離サーヴァントの攻撃や宝具の射線が通りやすい。
障害物としてマップの中央付近に点在する木々は見た目通りの判定をしており、木の間を通って遠距離攻撃や宝具が飛んでくるため、身を隠すときには注意したい。
また、林の所々に立て掛けてある木の壁は昏倒が発生する壊れる障害物扱いとなっているが、この影に居ても広範囲型の宝具から身を隠す事はできない。
「さて、これが初陣だけど、さて、どうするかね、我が弟子」
そう言いながら、マップの上で笑みを浮かべるライネス。
それとは正反対に東堂のサーヴァントもその姿を現すが
「まったく、こんな事に付き合わせるとは」
そう言いながら現れたのは白髪の小柄な少女だった。
確か、カーマだったらしいが、まさか東堂も別のサーヴァントを当てていたとはな。
「おいおい、そんなに怒らないでくれよ。
私だって好きで巻き込まれたわけではないんだからね」
「ふんっ、それはこちらも同じこと」
「はははははっ、まぁいいじゃないか。
それじゃあ、始めようか」
そう言うと共にライネスは俺に眼を向ける。
「分かったよ」
その言葉と共に俺はライネスの3つのスキルを発動させる。
「悪いけど、すぐに終わらせて貰うよ」
その言葉と共に襲い掛かってきたのは、甲斐のサーヴァントだと思われるランサーアルトリアだった。
元々ダッシュの速度は全サーヴァントの中でも一際速く、そのまま俺達の間を通り過ぎる。
「だが、旋回はできないだろ」
「えぇ、ですから」
そのままなんと、ランサーアルトリアは自身が乗る馬から下りる。
「これでリーチは十分です」
「いや、それは愚策だろ」
ランサーアルトリアの特徴を自身から捨てる。
おそらくは甲斐が考えた事だろうが、それは自身で長所を捨てる事だ。
何よりも
「既にそこは私の距離ですから」
その言葉と共にカーマは呆れながら言う。
「命令とあらば、打ちますよ。でも、どんな風になっちゃっても知りませんから。カーマ・サンモーハナ」
それと共にランサーアルトリアを中心に弓を構えたカーマが無数に分身し、ぐるりと取り囲んだ後にサンモーハナの一斉掃射を浴びせる。
その一撃を喰らったランサーアルトリアはその場で崩れ落ちる。
「これで勝ったか?」
「いいや、まだだよ」
聞こえてきた獅子野の言葉と共に
「アタシの名前を覚えて逝きな。テメロッゾ・エル・ドラゴ!太陽を落とした女ってな!」
「しまったっ」
その言葉が聞こえると同時にライネスとカーマに襲い掛かったのはカルバリン砲の嵐だった。
どうやら俺達が一気に宝具での攻撃を行うのと同じように、奴も宝具による攻撃での先攻だったらしい。
「これは少しきついねぇ」
そう言いながら、ライネスの体力もかなり減っていた。
「まさか、相手がフランシス・ドレイクだったとはな」
「ほらほら、まだまだ戦えるだろ!!」
それと共にフランシス・ドレイクが手に持ったカルバリン砲を放ち、再びこちらに向かってくる。
「さてっと、こちらはそう簡単にやらせるつもりはないがね」
その言葉と共にライネスは目の前で水銀の盾で防御する。
同時に走り出すと共に、ドレイクに向けて、地を這う水銀の棘を放つ。
「無駄だっ、こんなもんでアタシを止められると思うなよ」
そう言って、カルバリン砲を撃ち続ける。
「全く、厄介な相手ですね。
だが、この程度の攻撃ならば、簡単に避けられるさ」
「なら、避けずに受ければ良いだけの話だ。
それにこっちはあんたらを倒す必要はないんでね」
その言葉と共にドレイクは次に狙ったのはカーマだった。
「なに?」
「こっちとしては、クラスが不利なそっちを早々に倒したい所だからね」
その言葉と共にドレイクはすぐに接近する。
先程の宝具によって、ダメージは未だに残っており、さらには接近戦はカーマには不利だ。
「ならば、嫌がらせをしようじゃないかマスター」
それと共にライネスは実に意地悪そうな笑みを浮かべる。
「はぁ、まったく」
俺はため息をつくとともに
「渾沌に七穴、英傑に毒婦。落ちぬ日は無く、月も無し。とくと我が策、御覧じろ──混元一陣」
「なに?」
同時に発動させた宝具、混元一陣。
これは調べた限りではかなり使い勝手は悪く、使う場面が限られている。
最大の特徴として、自身と味方のクラス相性の不利を消すという能力であり、これを使えばバーサーカーを大きく支援する事ができる。
だが、今回の場合は範囲内の敵全体の防御力を大ダウンとスター発生率をダウンする程度だ。
「けど、これで良い、トリムマム」
それと共にライネスが水銀によって作り出したメイドゴーレム、トリムマウが相手を3度斬りつける。
「ちっ」
すぐに避けようとするが、ライネスはさらに相手の足元から水銀を飛ばして攻撃を行う。
その攻撃はサーチ機能もあり、遠距離攻撃が苦手な俺にとってもありがたい。
それらの攻撃に対して、ドレイクはなんとか防御するものの、それでもかなりのダメージを受けている様子だ。
「ちっ、うざったいねぇ」
そう言い、ドレイクはすぐに次のライネスの攻撃を避けたが、その先にはカーマが弓矢で放った攻撃が待ち構えていた。
「なっ?!」
「さすがだ、ブラザー!」
それは初めからカーマが狙った攻撃だった。
完全に体制を崩したドレイクに対して、カーマは矢を放つ。
「くぅ、舐めるんじゃないよ!!」
それと共にドレイクはカルバリン砲を構えるものの、その瞬間にはすでにカーマの攻撃は終わっていた。
「終わりです」
その一撃を防ぐ事ができず、ドレイクは地面に倒れこむ。
「はぁ、まさかフランシス・ドレイクとここまで戦えるとは思わなかったぜ」
そう言いながら、ドレイクの身体は消えていく。
「ふっ、やったな、ブラザー!」
「はぁ、さっきまで俺に殺気を向けていた癖にな」
「まあ細かい事は気にするなよ、ブラザー!」
そう言いながら、東堂は肩を叩いてくる。
本当にこいつは
「くそ」
そう言いながら獅子野は悔しそうに膝から崩れ落ちる。
「分かっただろ、これが、幼女への愛の力だ」
そんな獅子野に対して、東堂はゆっくりと語りかける。
「いや、それは絶対に認めない」
「なんだと!!」
「お前らの愛なんてたかが知れてる。
俺はもっと純粋な気持ちで幼女の事を想っているんだ」
「ふん、どうせその想いも、ただのロリコン趣味だ。
所詮貴様らは幼女を愛したフリをしているだけに過ぎない。
ただ、自分の欲望を満たしたいが為に幼女を利用しているだけだ。
そうだろう」
「いいや、違う!俺達は決してロリの心を弄ぶような真似はしない。
純粋に、心のそこから彼女達の幸せを願っている。
だからこそ、俺は彼女達を愛している!!」
「・・・」
その光景を見ていた俺は思わず黙り込んでしまう。
何だか物凄い茶番を見せられている気がしてならないのだが
「さてっと」
「ねぇ」
「んっ?」
俺の後ろから甲斐が話しかけてきた。
「少しやりたい事があるけど、良いかな?」
「やりたい事?」
その言葉に俺は耳を傾ける。
「スワッピング、してみないか?」
「はぁ?」