Arcadeからサーヴァントが出てきた件について 作:ボルメテウスさん
「こんにちは、地球のマスター。私はコードネーム・XX。
私以外のフォーリナーとセイバーを狩るためにやってきた」
その日、何時もFate/GrandOrder Arcadeのガチャを回した。
何時もの演出と共にカードと共に現れたのは、まさかの謎のヒロインXXだった。
謎のヒロインXXについては、ある程度知っており、どういったキャラなのかも知っていた。
だが、実際に目の前に現れると、やはり驚きの方が大きかった。
「んっ、その反応は?
まさか、私以外のサーヴァントを所持していると見ますね」
「まぁ、持っていますが」
「その中にフォーリナーとセイバーはいますか?」
「武蔵ちゃんがいるけど」
そう答えると、謎のヒロインXXはそのまま先程まで水着姿に近かった姿から、SFロボットを思わせるアーマーに身に纏う。
「ソレデハ、ソノセイバーヲタオシマス!」
「急にカタカナで話し始めたよ、こいつは」
そして謎のヒロインXXのしゃべり方に俺は思わず突っ込んでしまう。
「だって、私が最優のセイバーであれば、他のセイバーは必要ないはず」
「いや、そう言われてもなぁ……」
俺が困っている間と
「へぇ、まさか女性サーヴァントを当てるとはなぁ」
「このパターンは」
これまで何度もあっただろう出来事に俺は呆れながら、振り返ると、そこには男がいた。
その男は明らかに俺ではなく、俺の後ろにいる謎のヒロインXXを目的に見ており、笑みを浮かべている。
「なぁ、あんた。
良かったら、その謎のヒロインXX。
俺に売ってくれないか?」
「あぁ?」
その言葉に俺は思わず呆れたように見る。
「お前の噂はよく聞いているぜ。
女性サーヴァントを当てているのは聞いているからな。
一体ぐらい良いだろ」
「えっ、嫌だよ」
俺は断る事にした。
「ちっ、だったら、あんたはどうだ。
そんな浮気ばかりしそうなマスターよりも、俺の方が良いだろ」
「嫌ですよ。
というより、なんですか、あなた。
突然現れて、自分のサーヴァントを売るとか言ってるんですか。
それで自分が欲しいからって、買えるわけがないでしょう」
謎のヒロインXXが警戒するように男を見る。
「くそ、なんて勝手な奴らだっ」
「「お前にだけは言われたくない」」
男の台詞に俺達は同時に突っ込んだ。
だが、男は気にせず、舌打ちする。
とりあえず、このままだと面倒事になりそうだ。
それに謎のヒロインXXを狙われている以上、放置できない。
「だったら、アーケードで決めようじゃないか」
「どういう意味ですか?」
「こういうことだ」
そう奴はカードを一枚取り出す。
「なるほど、そういうことですね」
謎のヒロインXXも理解する。
「ここは、一発、ぶっ倒して、納得させましょう、マスター君」
「まだ、マスターではないけど、まぁ良いけど」
俺もカードを取り出し、謎のヒロインXXのカードをそのままFate/GrandOrder Arcadeにセットする。
同時にそのまま謎のヒロインXXは荒野とまさしく西部劇の街並みといった様相のステージに降り立つ。
荒野に似合わない水着姿になりながら、周りを見渡す。
「それにしても、相手はどのようなサーヴァントを出すと思いますか?」
「さぁな。
けど、お前が見えた以上、相手もサーヴァントを持っていると、予想はできるけど」
そんな考えを言いながら、周りを見る。
そうして、フィールドを見てみると、何やら道化師を思わせる何かが通り過ぎた。
「道化師?
まさか、相手のサーヴァントは、メフィストフェレスか」
「はい、そのとおりです」
メフィストフェレスは笑い声を上げながら、現れた。
「マスターさん、今回は僕にお任せあれ、そしてマスターさんの運の良さを見せてくださいよ~♪」
「いらんわ、そんなもん!
それよりも、さっさと奴を倒して、謎のヒロインXXを俺の物にさせろ!」
「せっかちですねぇ。
分かりましたよぉ」
そう言いながら、メフィストフェレスはその手に懐中時計型のチェーンマインを取り出す。
それを見た瞬間、俺はレバーを操作し、そのまま謎のヒロインXXを動かし始める。
同時に奴の方からチェーンマインを投げてくる。
それを避けつつ、謎のヒロインXXは手に持った槍でチェーンマインを弾く。
しかし、弾いた先にはすでにメフィストフェレスの姿はなかった。
「こっちだぜ、マスターさん」
「ちっ」
舌打ちしながら、後ろに回り込んできたメフィストフェレスの攻撃をガードする。
そこから互いに攻撃を繰り返していく。
明らかに弄ぶように攻撃を繰り返すメフィストフェレスに対し、こちらは必死に食らいついていた。
このままでは押し負ける。
それは分かっていたが、どうしようもなかった。
メフィストフェレスの放つ攻撃を防ぐだけで精一杯だったからだ。
「さぁって、既に仕掛けは終わりましたよ」
「っ」
それと共にメフィストフェレスはまるでわざとらしく指を鳴らすと共に、謎のヒロインXXの周りには爆弾が仕掛けられているのを見せつける。
それを見ていた謎のヒロインXXは思わず驚き、一瞬攻撃の手を止めてしまう。
「さて、どうしますか?
一歩でも動けば、ドカンですよ。
まぁ、マスターの希望で、じわじわと調教して欲しいという希望ですのでね。僕はそれでいいと思いますけど」
ニヤリと笑うと、メフィストフェレスはその手に持つ鋏をこちらに投げようとする。
「ふむ、確かにピンチだな。
だけど、爆弾は爆発させられたら厄介だが、その後はなんとかなる」
「何を言っているんだ、お前は?」
男は俺が何を言っているのか、分からず、疑問をぶつけるが
「えっと、もしかして、マスター君」
「少し痛いが、我慢しろよ!」
「マスター君の鬼畜!!」
俺が何を指示するのか分かったのか、謎のヒロインXXは叫ぶが、もう遅い。
俺はレバーを動かすと共に、跳び上がって全身からXXビームを放つ。
それによって、地面に埋まっていた爆弾はそのXXビームによって、強制的に爆発させられる。
「なっ」
「一気に行くぜ!!」
「あぁ、もぅマスター君は無茶苦茶ですね!!」
その言葉と共に爆弾によってメフィストフェレスに向かえなかった分の攻撃を全て叩きこむ。
それによりメフィストフェレスは吹き飛ばされた。
「まさか……自爆して、向かってくるとは」
「謎のヒロインXX、宝具を」
「了解しました!」
それと共に謎のヒロインXXはそのまま構える。
「ダブルエックスダイナミック!!」
それと共に謎のヒロインXXはその手に持った槍に光を纏わせながら、その槍を何度も振るう。
「くくっ、まぁ、負けてしまうのは仕方ありませんねぇ」そしてそのままメフィストフェレスは大ダメージを受けると、消滅した。
「はぁはぁ……何とか勝てたか」
「お疲れ様でした、マスター」
「あぁ、ありがとう」
「ところでマスター、今の技は何ですか?」
「分からずにやったのかよ!?」
流石に驚いた。まさか何も考えないで使ったのだろうか? いや、この様子だとそうかもしれない。
「くそっ、負けたっ負けたっ!!」
そして、戦いを終えて、相手の男は悔しそうに機体を叩く。
「ちょっと、お客さん」
「なんだっあっ」
男は怒りを覚えながら、振り返ると、そこには店の店員がいた。
しかも、その見た目はマフィアを思わせる風貌であり、その男も似たような格好をしていた。
「ちょっと、機体を叩くのは困りますね。
少し、裏で話しましょうか」
「えっいや、それは、ちょっと」
男は慌てるが、そんなことは関係ないとばかりに、その店員は男の肩を掴むと、そのまま店の奥へと連れて行く。
「まぁ、あれだ。
俺達は帰ろう」
「そうですね」
そうして、俺と謎のヒロインXXはその場を後にするのであった。