Arcadeからサーヴァントが出てきた件について 作:ボルメテウスさん
「トーナメントは未だに謎が多いか」
以前のチーム戦での戦いが終えて以来の戦い。
「それにしても、この大会はなかなかに面白いね」
そう言いながら、マーリンもまた、戦いの準備を行っていく。
「それで、決勝戦まで、まだまだかな?」
「そうだね、この戦いは別に殺し合いでもないし、世界の命運を賭けた戦いでもない。
だけど」
「んっ?」
そうして、準備していくと、マーリンは何か笑みを浮かべながら、俺を見る。
「もしかしたら、面白い事が起こるからね」
「?」
何を言おうとしているのか、気になり、聞こうとしたが
「さぁ、試合が始まる。
僕は行くとするよ」
「あっ」
そうしている間にも、マーリンはそのまま機体の中へと入っていく。
「まぁ、良いか。
今は戦いに集中するか」
それと共に、俺はレバーに手を伸ばす。
戦いの場で、マーリンとマタ・ハリの2人が召喚される。
それと共にマタ・ハリはその場を離れ、それを追いかけるようにマーリンは杖を持ちながら接近する。
マーリンは、マスターである俺の戦い方に合わせて接近戦を得意になっている。
対して、マタ・ハリは遠距離攻撃を得意としており、クラス相性ではマーリンより不利である。
「だからこそ、私にしかできない戦い方もあるのよ」
マタ・ハリはそう言いながら、接近してきたマーリンの杖からピンク色の十字型の波紋による攻撃を避けると共に、スキルを発動させる。
それはマーリンのスキルを封じ込め、ダメージを与えやすくする為に防御力を下げる。
そして、スターを発生させやすくするスキルを発動させる。
「これは厄介かもしれないな」
ステータスやクラスの相性は確実にこちらが上だ。
しかし、それを補うようにマタ・ハリとそのマスターである獄原の2人はスキルと概念礼装の組み合わせで、それに対抗している。
「これは厄介だね、まさか私のスキルを封じるとはね」
スキルを封じ込められた事によって、瞬時に行う防御手段が封じられた。
だが
「それはそれで、面白いけどな」
「まったく、その通りだね」
その言葉と共にマーリンもまた杖を構え直す。
同時に周囲に翼が付いた弾を浮かべ、マタ・ハリに向かって、突進する。
マタ・ハリはそれを余裕を持って避けると同時に素早くポージングを取り、2発の光弾を放つ。
その攻撃を見ると共に、マーリンはその手に持つ杖を振り上げて、防御する。
しかし、マタ・ハリの攻撃はそれだけで終わらず、次々と光弾を放っていく。
それに対してマーリンは防御しながら後退していく。
「だけど、このままでは攻撃ができないな」
接近戦を基本にしている俺達にとっては、それは攻撃手段を自身から一つ失う事に等しかった。
そんな事を考えていると、マーリンは口元に笑みを浮かべて、何かを仕掛けてくる。
「あら、それで勝てるかしら?」
「そうね。
けどね、回復には丁度良かったよ」
「なに?」
その言葉と共にマーリンは、その言葉に瞬時にマタ・ハリの背後に立つ。
「しまった」
瞬時に発動させたスキルによって、マタ・ハリの魔力を減らした。
「君は宝具を発動させるつもりだったからね。
攻撃に集中させて、隙を伺っていたのさ。
そして」
それと同時に桜色の光をマーリンは纏うと共に突撃する。
すぐにマタ・ハリも攻撃を仕掛けるが
「私のこのスキルは無敵も付加されるからね。
遠慮無く、突撃できる訳だよ」
そして、マーリンは自身の周囲に光柱を出し、マタ・ハリに激突した。
それによりマタ・ハリの体力ゲージは一気にゼロになり、その場で倒れ伏す。
「くっ…… まさかここまでとはね」
「お褒めの言葉として受け取っておくよ」
そう言いながら、勝利と共に再び俺達の元へと戻る。
「いやぁ、妨害系のスキルは実に厄介だったね、マスター」
「まぁ、確かに」
そう言いながら、俺に話しかけるマーリンに笑みを返す。
すると
「なかなかやるな」
そう、俺達に話しかけたのは、今回の対戦相手である獄原さんだった。
「ふふっ、本当にね」
そう言いながら、マタ・ハリもまた、自身のマスターである獄原の隣で微笑む。
「だけど、まだトーナメントの戦いが終わらないけど、何か考えはあるのかしら?」
「まぁ、今は彼らと一緒に戦うしかないからね」
未だにこれから、どんな戦いがあるか、分からないからな。
「そうだね。
しかし」
「んっ?」
マーリンはふと、俺の方を見る。
「どうかしたか?」
「なに、もしかしたら、次に君と出会うサーヴァントは誰よりも厄介かもしれないと思っただけさ」
「?」
マーリンの一言が、何を意味をするのか。
その意味を理解するのは、まだまだ先の話であった。