※この作品はR-18です。

Arcadeからサーヴァントが出てきた件について   作:ボルメテウスさん

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起承転結 エロ色話集Ⅱ周年記念作品として作成した作品です。
基本はぐだぐだイベントのような感じで進んでいく予定となっております。
これから、よろしくお願いします。


本編
アーケードから出た謎のお姉さん


Fate/Grand Order Arcade。

 

それは、この都市で大流行しているゲームである。

 

原作となるFate/Grand Orderを元に、様々な英霊が3体1組のサーヴァントを駆使しで相手チームと戦う。

 

ルールに関してもシンプルだが、その分、このゲームで重要なのは使用するサーヴァントとテクニックだ。

 

サーヴァント一体一体に個性があり、それと相性の良いマスターが合わさる事によって、無類の力を発揮する。

 

そんな世界に、俺は今日、初めて飛び込む事になる。

 

「本当に長かった」

 

アーケードゲームというのはとても金がかかる。

 

それもサーヴァントを当てる為のガチャというのは、10連ガチャを行うのに1000円も使う。

 

それは、学生である俺にとってはまさに命懸けの行為である。

 

それでも、俺はやり遂げたのだ。

 

「あー……やっと、これで俺もサーヴァント持ちかぁ」

 

今にもスキップしそうな程に軽い足取りで歩く。

 

今までは課金をする事が出来なかったが、それが解禁された事で俺の心は躍っていた。

 

それに、これからはあの憧れだったサーヴァント達と共に戦えると思うと……。

 

「あれ?」

 

ふと、ポケットからスマホを取り出す。

 

すると、そこには見慣れないアプリが入っていた。

 

「なんだこれ?こんなのあったっけ……」

 

そういえば、昨日辺りにアップデートがあったような気がするけど、その時にインストールしたのか? まぁいいや、後で消しておこうっと。

 

とりあえず今はゲームの事だけを考えよう! そう思いながら、俺はゲームの機体に1000円を投入する。

 

投入すると共に、FGOでは当たり前の演出が流れ出した。

 

「よしっまずはっ」

 

そう言っていると共に、画面に映し出されたのは概念礼装だらけ。

 

これはレア度が高い物ほど出やすいのだが、今の所は全てコモンばかりだ。

 

そして、その次に表示されたのは、キャスタークラス、しかも高レアの証である金色だ。

 

「おっ!!きたきた!」

 

つい声を上げてしまう。

 

しかし、まだ始まったばかりなのだ。

 

ここで喜ぶには早いだろう。

 

さて次は何が出るかな〜と思っていると

 

「あれ?」

 

だけど、なぜかサーヴァントが現れない?

 

壊れたのかと、疑問に思っていると

 

「やぁ」

 

「んっ?」

 

そこにはふんわりとし、腰の先にまで伸ばされた透明感のある色の髪。髪の色と同様に透き通るような蒼い色を宿した瞳。

 

それらに合わせたかのような、淡い色で染まっている白と青を基調とした服装は、目の前に立つ人物の芸術品のような美しさのプロポーションを持つ体を包み込んでいる。

 

「誰」

 

「いやだなぁ、君が召喚したのに、そんな事を言うと、悲しくなるじゃないか」

 

「えっ!?」

 

俺が召喚したって事は、つまり……こいつがサーヴァントなのか!?

 

「うん、そういうことだよ」

 

そう言って彼女は微笑む。

 

「私はマーリン。君の呼び出しに応え参上した、魔術師にして夢魔の子。よろしくね」

 

「いや、いきなり言われても、というよりも、なんで現実に?

だって、これはゲームじゃ」

 

「あぁ、ゲームだよ。

ただし、現実に繋がっている方」

 

「どういう意味だ?」

 

「君は私を現実の世界で召喚したんだよ」

 

「はぁあああっ!!」

 

思わず叫んでしまった。

 

それこそ、道行く人がこちらを振り向くくらいの音量で。

 

「おいおい、静かにしてくれよ。私は他の人には見えないから、君は可笑しな人扱いになってしまうよ」

 

「あ、ごめんなさい……」

 

とりあえず謝りつつ、周りを見る。

 

どうやら誰も俺の事を見ていないようだ。

 

ホッと胸を撫で下ろしていると

 

「それで聞きたいけど、そもそも、なんでゲームの中にいるはずのお前がここに?」

 

「ふむ、そうだね。

Fate/Grand Order Arcadeというのは、簡単に言うとシミュレーターなんだ。

それも恐ろしい程の高い精度でね」

 

「シミュレーション?」

 

「わかりやすく言えば、このゲームの中には現実とほとんど変わらない世界が広がっているんだ。

その中で我々の目的は、自身のマスターとなる人物と共に聖杯戦争を勝ち抜く事さ」

 

「それって、もしかしてFateであったような」

 

「いや、別に殺し合いをする訳じゃないよ。

実際にこのゲーム内で私がやられても死ぬ訳ではないし、君が負けても死なない」

 

それは良かった。

 

もし、これが本当にFateの世界だったらと思うとゾッとする。

 

「それで、俺は何をすれば良いんだ?」

 

「君には僕と一緒に頂点を目指して欲しいんだ。

その先にある栄光を君と一緒に掴みたい」

 

「けど、正直な事を言って良いか」

 

「なんだい?」

 

「俺、どうせだったら、桜セイバーと一緒が良かった」

 

俺のその一言になぜかピキリとマーリンが固まった。

 

「いやいや、桜セイバーって、あの子だろ。

よく吐血する我が王の女性版の劣化したような彼女でしょ」

 

「そうだけど、でも、あんな可愛い子が一緒に戦ってくれるなんて、最高じゃないか! だから、俺としては、マーリンはちょっと……」

 

「いやいや、私はほらどのような距離でも対応できるし、サポートにも充実している。

他のマスターからしたら、絶対にうらやましがられるよ」

 

「俺、遠距離攻撃苦手なんだよな。

かなり近接戦闘に特化した戦いをゲームばかりしているからなぁ」

 

「いやいや、私はまさにアーツパーティにぴったりで、どんどん宝具を撃ち砲台な優秀なサーヴァントだよ」

 

「俺、基本クイックパーティで、星でのクリティカルでダメージを与えていくタイプなんだけど」

 

その言葉と共に静寂が場を支配していた。

 

そして、目の前にいるマーリンは先程までは怪しい雰囲気を出している年上のお姉さんだったが、今ではまるで拗ねた子供のように眼を潤ませながら、俺を見つめていた。

 

「私は、優秀なんだから。

キャスターで、星5で、どんなマスターでも、選び放題の、グランドキャスターなんだよぉ」

 

うわぁ、大人がガチで涙目になっている。

 

本当にあのマーリンなのかぁ。

 

「まさか、こんなに泣くとは、少し引くわぁ」

 

「君には人の心はないのかぁ!!!」

 

「お前にだけは言われたくない!!」

 

思わずそう叫んでしまう。

 

すると、周りの通行人たちがこちらを見てヒソヒソと話し始めた。

 

「あれは一体何なのだろう?」

 

「さぁ、妄想が激しいんじゃないの?」

しまった、マーリンは他の奴からは姿が見えないんだ!

 

「とにかく、もうガチャは終わったし、さっさと帰るか」

 

「待ってよぉ、せめて強化してからだよぉ」

 

そんな泣き言を言うマーリンを無視して俺はその場を離れた。

 

まったく、これから大変な日々になりそうだ。

 

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