※この作品はR-18です。

Arcadeからサーヴァントが出てきた件について   作:ボルメテウスさん

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マーリンとの1日の繋がり

「昨日は、本当に干からびるかと思った」

 

そう言いながら、俺はふらふらしながら、歩いていた。

 

昨日、マーリンに性的に襲われた事によって、体力は想像以上に奪われていたようだ。

 

『いやぁ、マスターが思った以上に魅力的だったから、ついね』

 

そう言いながら、俺の隣で歩くマーリンはいつも通りだ。

 

「さて、これからどうするか。

 

とりあえず、FGOアーケードを行いに「おい」んっ?」

 

そう俺が歩いていると、いきなり後ろから誰かが話しかけてきた。

 

見ると俺と同じ大学の先輩だと思われる男だが、一体俺に何の用だ?

 

「お前がマーリンを当てたマスターか」

 

「そうだと言ったら」

 

「ならば、お前の持つマーリンを賭けて、勝負を仕掛ける」

 

「はぁ」

 

なんだこいつ、突然現れて、マーリンを賭けろとか意味がわからんぞ。

 

「そんなの、俺に何のメリットもないじゃないか」

 

「ならば、お前が勝てれば、今度のガチャで必要な金をやろう」

 

「乗った」『マスター!?』

 

まあ、金はいくらあっても困らないしな。

 

『そんな、君と僕との関係はそんな軽い物だったのか!!』

 

「勝てば良いだろ」『うわーん!マスターなんて大嫌いだ!』

 

と、子供のように泣く真似をするマーリン。

 

はぁ、まったくこいつは……

 

「ふん、その余裕がどこまで持つかな」

 

こうして、俺は先輩とマーリンを賭けた戦いを始める事となった。

 

今回のグランドウォーに関してのルールはかなり簡略されている。

 

それはシンプルに各々の一体のサーヴァントが撃破されれば、その時点で負けになる。

 

マーリンはキャスターであり、相手が操るのはメドゥーサ、つまりはライダーだ。

 

FGOにおけるクラス相性がそのまま反映されるこのFGOアーケードにおいては、そのクラス相性も勝負には大きな要素の一つである。

 

「だけど、あくまでも要素の一つだ」

 

俺はその言葉と共にスティックを使い、移動を始める。

 

それと共に見えたのは、対戦相手であるメドゥーサだった。

 

「そちらから攻めてくるとはな、だったらさっさと貰うぜ!」

 

その言葉と共にメドゥーサは瞬く間に接近してくる。

 

「やはり、早いか」

 

ライダークラスの中でもトップレベルに早いメドゥーサは両手に持った杭状短剣を縦横無尽に振るう。

 

「だが、避けれない訳じゃない!」

 

俺はその言葉と共にマーリンを操作し、周囲に翼が付いた弾を浮かべ、相手に突進する。

 

「ちっ」

 

「悪いが、このまま攻めさせて貰うぜ」

 

それと同時に杖を回転させて渦を放ち、仕掛けていく。

 

クラス相性もあってか、それ程大きなダメージを与える事はできなかったが、今の目的はNPを溜める事が優先だ。

 

「まさか初心者にここまでとはな、だが、まだだ!」

 

俺はその一言に嫌な予感がすると同時にマーリンの動きが止まった。

 

「まさか」

 

「魔眼を使わせて貰った」

 

魔眼、それはメドゥーサが持つスキルの一つであり、範囲内のターゲット単体を確率で行動不能状態にする。

 

FGOでもかなり強い部類のスキルであり、このFGOアーケードでもその強さは変わらない。

 

「それでは一気に行かせて貰うぜ!」

 

その言葉と共にメドゥーサは再びマーリンに攻撃を仕掛けていく。

 

拘束する時間は僅かだが、俺にとってはそれは命取りになる。

 

身動きが取れないマーリンに向けて、容赦なく攻撃が加えられる。

 

「くそったれ!こんな所でやられるかよ!」

 

そう叫びながら必死になって回避しようとするものの、その速度はメドゥーサの方が圧倒的に速い。

 

そして、ついにはエクストラアタックを許してしまい、壁際まで吹き飛ばされてしまう。

 

「ふむ、これで終わりだな」

 

「っ」

 

その瞬間、メドゥーサの身体が光り始める。

 

それは最後の切り札である宝具を放つ準備であった。

 

「やばいっ」

 

メドゥーサの宝具である騎英の手綱は直線状の範囲を纏めて薙ぎ払える攻撃宝具。

 

マーリンの移動速度を考えても、このままでは避ける事は困難だ。

 

「このままじゃ」

 

『諦めるにはまだ早いじゃないかな?』

 

画面の中で、今も戦っているマーリンは俺にそう笑みを浮かべる。

 

『まだ戦いが終わった訳じゃない。

君はまだ戦えるだろ』

 

その一言と共に、俺が見えたのはマーリンの笑みだった。

 

「あぁそうだよな」

 

まだ1日しかの付き合いだけど、そんな彼女を信じないでどうする。

 

俺は何か打開策はないか、見つめる。

 

「っ、そうか」

 

それと共に、俺はすぐに行動に移す。

 

「もう既に遅い!

宝具は既に発動する!」

 

その言葉と共にメドゥーサの宝具が発動される。

 

それに対して、マーリンはその場を動く事はできなかった。

 

だが、それでもマーリンの表情が変わることはなかった。

 

「なにっ!」

 

そこに映し出されたのは、無敵状態を表すマークだった。

 

「悪いが、こっちもスキルを発動させてもらったぜ」

 

マーリンの持つ、夢魔の畔は範囲内の味方全体に無敵状態を付与させる能力があり、俺はぎりぎり発動させる事ができた。

 

そして、マーリンは無傷の状態で保つ事ができた。

 

「さらにこっちからも反撃だぜ!」

 

その一言と共に俺もまた宝具を発動させる。

 

幸い、向こうは俺から邪魔されない為に離れた為、今度はこちらが宝具の発動の邪魔を行う事ができなかった。

 

『───世界の果て。永久の輝き。地平の彼方で私は告げる。理想は君達の歩みの先にあると。さぁ、諦める事なく進みなさい。久遠に開かれた理想郷』

 

マーリンの一言と共に、周囲の空間が花畑へと変わっていく。

 

それと同時にマーリンの体力も回復する。

 

「ぐっ、だが」

 

「さらにスキルを重ねるぜ!」

 

俺はそこから二つのスキルを重ねる事で攻撃力を大幅に上げ、一気に勝負を決める事にした。

 

それと同時にメドゥーサは瞬く間に接近してくるが、今のマーリンなら大丈夫だろう。

 

「行くぞ!」

 

「あぁ、任せたまえ!」

 

その声と共に、俺達は全力で攻撃を仕掛ける。

 

まずはメドゥーサが先に攻撃を行ってくるが、それは事前にわかっている事なので、しっかりと回避していく。

 

そして、瞬時に避けると共にエフェクトを纏って突撃する。

 

既に連続で攻撃を当てていき、最後にはサマーソルトキックをし、上空から翼が付いた弾を放つ。

 

「しまったっ!」

 

その一撃が当たった事によって、フィールドにある障害物に激突し、破壊される。

 

それによって、一瞬メドゥーサはスタンし、その場で動きを止める。

 

「一気に決めるぜ!」

 

その一言と共に、再び攻撃を仕掛ける。

 

相手の頭上に剣を出現させると共にマーリンは構える。

 

『これで決まりだ』

 

そう言い放つと同時に剣はメドゥーサを突き刺し、そのまま吹き飛ばす。

 

「くそったれぇええええ!!」

 

それと共にメドゥーサを操作していた奴は叫ぶと共に台を叩く。

 

それが、ゲームが終了した瞬間でもあった。

 

「それじゃ、約束通り。

マーリンのマスターはこのまま俺のままだぞ」

 

そう言い、奴に向けて言う。

 

すると、悔しそうな顔をしながら、俺を見る。

 

「クソがぁあああっ! この私が負けるとはっ!」

 

叫びながら、男はその場から逃げていった。

 

「ふぅ、どうにか勝ったか」

 

『それにしても良かったのかい?』

 

「何が?」

 

既に男がいなくなるのと同時にマーリンはそのまま俺の横に顔を出す。

 

『私のような厄介な奴は他の奴に押しつけたいんじゃなかったのかなぁ』

 

そうにやにやとした笑みを浮かべながら、マーリンは詰めてくる。

 

「はぁ、確かにそうかもしれないな」

 

実際、マーリンの事は苦手意識があるし、面倒だと思う事もある。

 

だが、それでもこいつの事を嫌いになれないんだよな。

 

「だけどな、お前は俺がFGOアーケードで初めて手に入れた相棒なんだよ。

そんな大切な奴を、他の誰かに渡してたまるかよ」

 

『……君は本当にお人好しなんだね』

 

呆れたように笑いながらも、どこか嬉しそうにしている。

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