別日。部隊間の演習の連絡が入った。来月、とある代理人と交流演習が開かれる。正直なところ、仕事をしたくないがやらないといけないので渋々承諾した。
「嫌だなー嫌だなー。」
「お父さん、どうしたの?」
「同僚と来月に演習をしなさいと。あー嫌だなー。」
「父さん、俺に任せろ。全部灰にしてやる。なんて、ね。」
娘が頼もしい限りである。あとは……戦力がどうなるんだろうか。
「どれどれ……お相手は…………は?」
「どうしたの……え?」
「
「さらには……
「……父さん、こっちの援軍に特別仕様のヤークトティーガーが来るって。」
「黒十字の駆逐戦車か……」
「奥の手を使うか……」
内線電話を掛ける。確かこの時間は格納庫に居るって言ってたはず。
(ノックの音×3)
「どうぞ、入って。」
「失礼します。」
ガスマスクを着けた戦闘機。新米ながらなかなかの成績を叩き出している。なんでも、戦闘機でありながら襲撃機であったIl-2Mと同等の地上攻撃能力を保有しているという。
「来てくれたか。」
「こんにちは。
「同志代理人のお呼びとあらば。」
「今回呼んだのは……君に航空部隊の育成を任せたいんだ。」
「はい?私ですか?」
「君の能力を買いたい。」
「わ、わかりました……すぐに準備します……」
長身の彼女が帰っていく。銀髪が揺れる。
「お父さん?」
「いや、あ、すまない。」
翌日の朝。空に轟音が響き渡る。航空部隊の訓練が始まった。銀髪の影が超低空を駆け抜けて、それに続いて青と蒼が着いていく。迷いの二文字が無いようにすら見える。
「航空ショー……か。」
「航空ショー?確かに航空ショーと言えば航空ショーでもある……」
「ここまで来ると美しいを通り越して怖いまである。」
「今度は急上昇……失速してないかあれ?」
「落ちては……来る!退避!退避!」
数百から数千メートルの上空から落ちてくるDOLLS。その表情が目に焼き付いて離れない。彼女は笑っていた。彼女は地面とキスすることなく、直前でふわりと浮かんで水平に飛んでいく。それでもなお笑みは崩れない。まるで笑みを顔に貼り付けたようだった。
「はぁ……」
「全く……ビーストは何をしているんだか……」
「これも彼女の戦術の一部かもしれない。」
「え?」
「確かにあの機動は失速させてしまうとスキも多いし、何より危険。だけれど……どこで失速してしまうのか把握しておくのは機動の自由度を広げることに繋がる……とは思う。うん。」
「なるほど……父さんは賢い。そんな父さんが好きー」
「そんなT-34が父さんは好きだぞー」
退避した掩蔽壕で抱き合った。
このままでは命がいくらあっても足らない(特にIl-10Mのせい)ので執務室に戻って演習内容を再確認することにした。
「えーと……敵部隊の上陸阻止がこちら側の目的で……一ヶ月の築城期間が設けられている……どれどれ……おぉ……海岸……敵は……え?船じゃなくて飛行船でもない手段でやってくるの?」
「……対戦車地雷と阻塞気球、空中機雷が必要になるかもしれないってことか……T-34、そこはおもちゃじゃないぞ?」
執務机の下に隠れたT-34が制服ズボンの股間をぐにぐにと触ってくる。こら、仕事中だから……
「こら、私の股間を触るんじゃない。」
「〜〜♪」
「誰か来たらどうするんだ……!」
「そこはお父さんがなんとかして……ね?」
「なんとかしてって……」
「お父さんくさーい」
「だから辞めろって」
「臭いけどこの匂いは好き…………入らないよう……こんなの……」
T-34の顔くらいはあるイチモツ。今まで相談できなかったが、どうやら少し平均よりも私のものは大きいらしい……とある書籍によるとだけれど……ちょっとコンプレックス。
「こら、触るのを辞めなさい。」
「えーと……これをこうして……」
「あっ、駄目だって、汚いから!」
「こう……かな?」
口いっぱいに頬張ろうとする彼女。あう……
「これがお父さんの……」
だからってぺろぺろするのは辞めて、お願い、恥ずかしいから……
「おいしい……」
ああ……顔も声もわからないお父様、お母様、私に理性の壁をお授けください……あうぅ……
延々と舐められ続けている。かれこれ10分くらい。もう唾液でベトベトどころではない。本来の臭さの上に唾液の臭さが合わさって執務机の下は鼻を近づけたくはない状態になっていた。
「ほほふはん、ほふ?」
結局理性が負けて彼女の口に挿し入れてしまった。あまり奥に挿し込むと窒息してしまうかもしれないから少しだけ。歯が当たってくすぐったい。
「あっ、あっ……あっ……ふー……ふー……」
男として喘ぐことはないと思っていたけれど意外にも声というものは快感とともに出てくるもので……甘噛みや舌遣いによって私はもう限界に近づいていた。
「ごめん、もう出そう。」
「ひひほ、はひへ。」
「ごめん!出す!」
彼女の後頭部を左手で引き寄せて一番奥で出した。すぐに引き抜く。理性が帰ってきた。
「ごめん、大丈夫!?大丈夫じゃないよね!?」
「けほっ、けほっ、出し過ぎ……うう……食道に絡んで……」
「ごめん……ごめんよ……」
彼女がイチモツにキスをした。
「こんな濃いのは……吸い出しておかないと……」
まるで濃い、薄める前の保存用液体食料をストローで吸おうとするように先っちょだけ加えてひたすら吸おうとする。
「もう一回、良い?」
後頭部にまた手をかける。確認は取る、流石に。頷かれた。
「ゆっくりするね……」
ゆっくりと手を引き寄せ……しっかりと味って。ゆっくりと押し出す。ゆっくりと引き寄せて……またゆっくりと押し出す。ゆっくりと……喉奥、舌の向こうまで届いているけれど止められない。肩を叩かれる。突っ込みすぎたかも。急いで押し出す。そんなつもりは無かったのだけれど……
(空白部分、嘔吐シーンの為、透明文字化しております。御了承ください。)
「ぜぇー……ぜぇー……うっぷ…………お、うげぇ……」
白濁した流動物混ざりの液体が撒き散らされる。嫌いにはなれない匂い。
「ごめん……頑張らせすぎちゃったね……吐くまでやるのは違う……」
「……いや、お願い。」
彼女の勢いに押されて結局3回吐くまで頭から手は離さなかった。
「朝ごはんが……全部出ちゃった……」
「ごめん……やり過ぎた……」
後片付けをしようと椅子から立ち上がろうとした時、ドアから3回のノックの音が。絶体絶命……
「出てあげて……」
「だけど……」
「良いから……」
「……どうぞ。」
「失礼します。」
「Il-10M、訓練報告書の提出に参りました。……同志代理人。」
「は、はい、なんでしょう!」
「副官のT-34殿の様子が見当たりませんが……」
「彼女ならさっき、お花摘みに行くって言ってました!あはは!あはは!」
「……そうですか。同志代理人。」
意味深な様子で顔を近づけるように促すIl-10M。
「補給部隊のF4Uが明日、到着します。それまでにご清掃を……それと……」
「それと……?」
「机の下に同志T-34が隠れているのはわかりますよ。嘘は吐かないでください。私は同志代理人と同志T-34を保護するために派遣されたので。」
「なっ……」
「それでは……失礼します。」
スタスタと歩き去る姿を見届けながら冷や汗をかいた。
扉が閉まるとT-34は机の下という隠れ家として不適になってしまった場所からのっそりと顔を出して
「あの女は油断も隙もない……」
「しかし、味方につけることができれば……」
「どこか……見たことがあるような……無いような……」
後編(代理人、T-34視点)に続く
グレーシャーガールズ
……かつて氷河に遭難した三人(B-17E、P-38F)を指すワード。ARMSが改造されており、その性能は最新鋭機に引けを取らない。