少し短いですが、許してくだせぇ。
2月14日 天気:晴れ
今日、人生で初めて赤子を抱いた。もちろん、自分の娘だ。
なんとも言い難い、不思議な感情だ。
この年で、と若干の不安はないでもないが、そんな心配はいらない。
きっと、六人ならなんだって出来るだろう。
恋も、仕事も、子育ても。
2月15日 天気:晴れ
今日は三玖と一緒に久しぶりに実家に帰った。
出迎えてくれたのはらいはで、親父はマルオさんと二人で寝ていた。
机には、大量の酒もあった。多分、一晩中飲み明かしたのだろう。
らいはは未来を抱っこして一通りはしゃいだ後、学校での事を話してくれた。
なんでも、最近友達の彼氏が他の女子に寝取られて、クラスの雰囲気が物凄く険悪なんだそうだ。
あれ?最近の中学生ってこんなに進んでるの?
2月16日 天気:くもり
きょうはおやじたちにさけをのまされてきぶんがわるいからもうねる。
2月22日 天気:雨
大学が休みだった。
だが、生憎今日は雨で、どこかに出かけれるわけでも無かった。
なので、レンタルショップからDVDを借りて来て皆で観た。
今日は猫の日だというだけあって、猫の映画がおすすめにあったので借りてきた…と思ったら、まさかのホラーだったようで、五月が俺にしがみ付きながら観ていた。未来は平気だったようで、五月が若干漏らした疑いがあるシーンでもケロっとしていた。流石三玖の娘。
追記
五月はやっぱり漏らしてた。
そして、今日の夜は二乃の番だったが、猫のカチューシャを付けてにゃんとか言ってた。
可愛かった。にゃんにゃん言わせてやった。
3月3日 天気:晴れ
ひな祭りという事で、旅館のおじいさんからひな人形が送られてきた。
…部屋一つ埋めるサイズで。
流石に置くのは厳しいので、各部屋に一つずつ置く事にした。
寝室は広いので置けるが、ヤる時に視線があるとどうにも集中出来ないので却下した。
未来が一つの人形をじっと見続けるので、何かあるのかと確認してみると、着物だと思っていたものが全てお札だった。怖い怖い!
3月5日 天気:雪
季節外れの雪に、未来大興奮。
四葉に抱っこされながら、二人で仲良くはしゃいでいた。
3月24日 天気:雨
武田から飲みに誘われ、久しぶりに前田と再会した。
どうやら松井と結婚したらしい前田は、こんな自分で大丈夫かと不安がっていた。
俺も相談に乗ろうとすると、お前はスケールが違いすぎるから話にならないと言われた。
そんなぁ!
4月4日 天気:_
もうおしまいだ。
何もかも。
4月5日 天気:俺の怒りによって雷雨
昨日はエイプリルフールだと言って、嘘で離婚ネタを仕込んできたらしい。
怒り狂った俺は、心の底からの安堵感と共にあいつら(首謀者は一花)に襲い掛かり、もれなく腰を使い物にならなくさせてやった。そう、これは罰だ。
4月6日 天気:晴れ
結局介護が必要で疲れた。
あんな連発するんじゃなかった。
5月5日 天気:雨
せっかく子供の日という事で、例のおじいちゃん(ひいおじいちゃん)が特大の鯉のぼりを送ってきてくれたのに、飾れなくなってしまった。まぁ、大きすぎて最初から飾る気0だったしちょうどいいか!
5月13日 天気:雨
マルオさんに、結婚式はいつ挙げるのかと聞かれた。
そうだよな、もうおじいちゃんも死んじまうしな。
お金さえあれば、準備するのになぁ…
5月17日 天気:晴れ
二乃の妊娠が発覚した。
思わず驚いてしまったが、以前のようには焦らなかった。
人間、やはり慣れの生き物だな。
妊娠2か月という事もあって、まだ実感が湧かないような二乃だったが、
俺が思いっきり抱きしめてキスをすると、嬉しそうに笑いながらお腹をさすっていた。
5月29日 天気:くもり
二乃は普通よりつわりが酷いらしく、時折苦しそうに顔を歪めている。
しかし、俺が励ますと、花のような笑顔を見せてくれる。
無理はしないでほしい。
だが、三玖がつわりの痛みや苦しさを軽減する方法をレクチャーしているので安心出来るな。
6月1日 天気:天気雨
おじいちゃんが、死んだ。
最期は笑顔だったそうだ。
俺に、彼女らを見分けるきっかけを与えてくれた人。
宿で俺にコンドームを差し入れてくれた人。
なんか終盤下ネタ寄りだった人。
…惜しい人を亡くした。
6月2日 天気:曇り
五月の心の消耗が、予想以上に激しい。
俺は二乃達に、一晩かけて癒してくると言って外出許可を貰い、五月をホテルに連れ出した。
いつもは強がって上に跨ろうとするのだが、今夜は物凄く甘えられた。
俺の二回目の射精が終わると、涙を流しながら寝てしまった。
ゆっくり寝てほしいものだ。
6月3日 天気:晴れ
朝目覚めると、五月が先に起きていた。
どうやら何か吹っ切れたようだ。
朝焼けに照らされながら、ホテルを出て二人で帰った。
いつもは手なんて繋がないのだが、今日は繋いでやった。
6月24日 天気:晴れ
赤ちゃんセミナーとやらに行ってきた。
流石に6人で参加するとは思われて無かったのか、スタッフからの視線が痛かった。
それと、俺たちはどうやら有名人らしく、6人で歩いているだけで3社くらいから質問を受けた。
断って逃げても、執拗に追いかけてくる。
あれ、人権は?
☆★☆
さて、今日も一日頑張った。
自分用の机に座り、ノートを開く。
毎晩の逢瀬の後の日課なので、まだ誰にも知られていないはずだ。
今日は何を書くか…。あれだ、五月ことMayがテレビに出てた事にするか。
「お、今日はその話にするの?」
「どひぇぇぇ!?」
突然後ろから話しかけられ、思わず変な声が出た。
誰かと思って後ろを振り返ると、そこには三玖が笑いながらこちらを見ていた。
元々大きめサイズだった胸が、子供を産んだ事で更に大きくなっていて視線に困る。
「知らない訳ないでしょ?」
「少なくとも、見て欲しい物では無い。」
「そっか。」
先ほど相手をし終えた一花の眠るベットに腰掛ける三玖。
その瞳は、ここでは無いどこかを見つめている。
「…私、フータローの赤ちゃん産んでから、もう四か月も経つんだね。」
「あぁ。少しは、慣れてきたか?」
「ううん。私、フータロー以外におっぱい舐められるの初めてで、こそばゆいんだよね…」
「それ、恥ずかしい事言ってるって自覚あるか?」
「もうフータローも照れないでしょ?」
「まぁ、な。」
「…毎日話して、エッチして、時には喧嘩して、悲しみも分かち合って、慰めて、慰められて。私達って、こんな風に、一歩ずつ大切を増やしていくんだよね。」
大切を増やす、か。
素敵な表現だな。
「そうだな。だが、ロマンティックな事を考えるのもいいが、今は二乃との子供どうする問題だ。」
「あ、そういえば。…また明日、考えようよ。」
…だから、今日はゆっくりシよ?
こちらに近づき、顔の距離を縮めてくる三玖。
俺はそんな甘えん坊の口を直接唇で奪い、離さない。
「…ぷはっ」
お互いの口から伝う銀色に光った唾液に、心の奥に火が付く。
「…疲れない?」
「こんなに可愛い奥さんがいるのにか?」
「もう、馬鹿。」
寝ている一花を起こすのも悪いので、そのまま床で始めた。
しかし、結局起きた一花にも日記の内容を見られ、恥ずかしい思いをした。
いい事もあれば、悪い事もある。
そんな物かもな。
僕の中で、五月は完全にネタキャラになってます。
感想など頂けましたら、一日一万回感謝のオリンピック優勝を忘れません。
それでは!