※この作品はR-18です。

どうやら多重婚が認められるようです。   作:ナンダム

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これが書きたくてこの小説始めたと言っても過言じゃない。
そんなお話です。


五人揃って花嫁①

…もしもし。

 

『あ、三玖?久しぶりだね。』

 

自分から電話かけておいて、よく言うね。

 

『おぉ。これはこれは、手厳しいね。』

 

もうすぐ着く?

 

『うん。五月ちゃんが迎えに来てくれてるんだっけ?」

 

そうだよ。ちゃんとお礼言ってね。

 

『ふふっ。三玖も、随分とお母さんっぽくなったね。』

 

旅行、行ってただけでしょ?なんでそんなに再会感出してんの。

 

『はいはい。じゃ、また後で。」

 

うん、後でね。

 

 

「…一花、もうすぐ着くって。」

 

「あら、それじゃあ私達も準備するわよ。」

 

「ツンママー!あたしも手伝うー!」

 

「…未来、私の事ツンママって言うの止めてって言ったわよね?」

 

「わー!ごめんなさいー!」

 

「未来、こっちおいで。」

 

「…お母さん。」

 

「ほら、乃愛()と遊んできてあげて?お姉ちゃんでしょ?」

 

「お姉ちゃん…!うん!分かった!」

 

 

「…賑やかになったわね、ここも。」

 

「そういえば、フータローは?」

 

「まだ寝てるわ。昨日も夜遅くまで準備、大変そうだったもの。」

 

「でも、二乃はそんなフータローを襲ったよね。」

 

「…眠そうなフー君が、可愛くって。」

 

「あっそ。まぁ、そこには私も同感。」

 

「ならいいでしょ。…ほら、準備するわよ。なにせ、久しぶりの全員集合だからね。」

 

☆★☆

 

空港。

日本の空の玄関口とも言われるこの場所に、彼女は降り立った。

 

「ふぅー、やっと着いた。」

 

大きな鍔の付いた帽子を被り、サングラスをかけて変装している姿は正に芸能人と言えるだろう。

 

「この国も変わらないね。」

 

今回の帰国は、ただ旅行(撮影)が終わったという単純な理由だけでは無い。

来週に迫る結婚式に出席するためだ。…花嫁として。

 

「帰ってきたわ、日本」

 

「旅行行ってただけでしょ。」

 

「あ」

 

一花は驚きど同時に確かな安堵感を得て、その心の勢いのままにサングラスを外す。

今やテレビで見ない日は無い程の著名度となり、外での警戒度は常にマックスであるはずの彼女のガードが緩む、その人物は…

 

「五月ちゃん、お迎えありがと~!」

 

「わっ、ゆ、有名人なんだから!こっそりこっそり!」

 

この時点で全然こっそりする気が無いような声量で喋っているのは、末っ子の五月だ。

彼女もまた、花嫁の内の一人である。

 

 

車に乗り込み、家の方角を進む。

 

「いやぁしっかし凄いね!五月は絶対自分で車の運転なんてしないと思ってたのに。」

 

「最初は嫌だったんだけどね。でも、上杉君が教師には必須だって、応援してくれて。」

 

頬を染めて話す五月に、どこか嬉しさと微かな嫉妬心が生まれる。

自分の悪い癖である嫉妬心を何とか収め、気晴らしに質問攻めを続ける。

 

「おぉ!ラブラブですなぁ!それでそれで!?」

 

「ぐいぐい来るね…。」

 

「そりゃそうだよ!私がいなかった間に何があったの?さぁ!」

 

「沢山イチャイチャしたよ。」

 

「…聞いて損した。」

 

「あ、いや!別に自慢したわけじゃ…」

 

「冗談だよ。やっぱり、私の演技はまだまだ現役だね!」

 

「…ふうぅぅぅぅぅぅ」

 

「やばい、いつもの(発作)だ!あぁぁ五月!蛇行運転は危険だよ!あぁぁぁ!」

 

軽い罰金で済んだ。

 

☆★☆

 

「こちら沢田。覚醒剤、酒気、全て異常なし。どうぞ」

 

「____」

 

「了解。五月さん、あなたはなんかアホ毛が気に食わないので罰金です。」

 

「せめて蛇行運転で違反切符切って下さいよ!何ですか髪の毛が違反って!」

 

「冗談ですよ。」

 

「冗談を言っていい人じゃないですよねあなた…」

 

 

謎にノリがいい警察官にお別れし、再度車を走らせる。

そして、姉妹二人きりになれば、またガールズトークに花が咲くのも必然だ。

 

「ていうか、五月は私が旅行しに行ってたなんて言うけど、ちゃんとお仕事で行ってたんだからね?」

 

「分かってるって。どう?手応えあった?」

 

「うーん。まだイントネーションだけが不安かな。」

 

「一花、イント↓ネー↑ション→」

 

「あちゃー、厳しいなぁ。」

 

「一応、先生だからね。」

 

話す五月の顔は、自身に満ち溢れた顔だった。

 

「もうすぐ着くよ。二乃と三玖、未来ちゃんと乃愛ちゃんと朝陽君が待ってる」

 

「風太郎君は?」

 

「もちろん。」

 

車は走る。

 

☆★☆

 

「いらっしゃ…ってあんたたちか」

 

「一花、久しぶり。」

 

「うんうん、二人とも元気そうで良かった。」

 

「あー!ちかだー!」

 

「こら、未来!呼び捨てしちゃ駄目よ!」

 

「いいよ二乃。…うおぉ!君って生き物はぁ!可愛いねぇ!」

 

「あっははははは!」

 

一花に脇腹を掴まれた未来は、そのままグルグルと振り回されている。

興奮しながらはしゃぐ未来は、ここで突然神からの天啓を授かる。

それは身の毛もよだつ大悪党の所業である事を未来は分かっていたが、好奇心というのは厄介な物。すぐに試してみたくなってしまった。

 

「ねぇねぇちかママ!」

 

「おぉ!いいよいいよ!未来ちゃんのママのお姉さんである、この私が直々に聞いてあげようじゃないか!」

 

「きゃー!ちかママ最高!…あのね?ごにょごにょ…」

 

「…あっはははは!いいね、未来ちゃん最高だよ!」

 

「どう、悪いでしょ?」

 

「悪いねぇ。そう、これはまるで悪魔だね。…さぁ、悪魔の未来ちゃん。計画を始めようじゃないか。」

 

二人の悪党は自分達の悪事に恐れず、ただひたすらに目的の地へと足を進める。

司令塔の未来。

実行部隊の一花。

コンビネーションは抜群。今ならなんだって出来るだろう。

 

「…チカママ、シーダヨ」

 

「ウン。…イクヨ?セーノッ」

 

 

「風太郎君、ただいまぁ!!!」

「お父さん、おはよぉぉ!!!」

 

「ぐふぉごあぁぁ!?」

 

太陽の木漏れ日も差し込む9時。二人の天使に全体重を使ってたたき起こされた風太郎は、幸せ半分、怒り半分で目を覚ました。

 

☆★☆

 

「お店も大繁盛なようで」

 

「うん!毎日お客さん来るー!」

 

「へー、流石アメリカかぶれはジョークがお上手ね。」

 

風太郎が怒りを表す時に用いる四十九の殺法、「風神拳」の三十八番目の型「卍解・極獄門鬼乱華」(げんこつ)をモロに受けた二人の頭には、まるでルフィかと言わんばかりの大きなコブが出来ていた。

 

「うわっ、痛そう…まぁいいや。前一花が使ってた部屋は掃除してあるから、使っていいよ。…もう汚さないでね?」

 

「分かってますって。」

 

「お昼、用意するね。」

 

「いぃやっほーい!久しぶりに二乃と三玖の料理が食べられるね!」

 

久しぶりの日本での食事に、思わずはしゃいでしまう一花。

そんな一花を横目で見た未来は、自分も自分もと愛しい母達をアピールする。

 

「ツンママとお母さんの料理ねー、すっごく美味しいんだよ!」

 

「そうかー、ツンママの料理、美味しいかー!」

 

「ふんっ、アメリカのあんな気取ったカフェに行ってる人の口に合うかしら。」

 

「そういう所がツンって言われる原因なんだよ…あれ?私が行った事、教えたっけ?」

 

「二乃、いつも一花のインスタ見張ってる」

 

「三玖!言うんじゃないわよ!」

 

久しぶりに会えて嬉しいのか、可愛くない事を言う二乃。

しかし、三玖は二乃のツンデレを分かった上でフォローをしてあげたのだ。

 

「…まぁ、あんたが売れなくなったら働かせてあげてもいいわよ。」

 

「可愛くないなー」

 

「あれはあれで可愛い。」

 

「ツンママ、可愛い!」

 

「う、うるさい!」

 

そうやって怒る事自体が可愛いという事にも気づかない二乃は、プリプリと怒るばかりだった。

 

☆★☆

 

「風太郎君、何してるの?」

 

「んー。…お、一花か。久しぶりだな。アメリカはどうだったんだ?」

 

特に何か置かれている訳ではなく、あるのは仕事道具と思い出の品、布団のみと至ってシンプルな風太郎の部屋。部屋の主である上杉風太郎は、久しぶりに帰ってきた妻にもいつものように素っ気ない態度だ。

 

「むぅ、もうちょっと喜んでくれてもいいんじゃない?」

 

「あ、それ以上近づくな。感情が爆発してしまうと仕事がままならん」

 

「…ほれ」

 

一花は、誘うように風太郎の隣に近づく。

すると風太郎の手が一花に伸びてきて、そのまま抱き寄せられる。

 

「ね、もう随分とご無沙汰なんだけどさ」

 

「…その、俺もシたい気は満々なのだが、仕事が…」

 

「無理。私、我慢出来ない」

 

そう言って、一花は風太郎のズボンのチャックを降ろす。

そこには、素っ気ない態度ながらも大喜びしているのを白状しているように固まった風太郎のモノがあった。

 

「っつはあぁ…♡これだよ、風太郎君と言えば!」

 

「おい、俺はお前らのオモチャじゃ無いんだぞ?」

 

「じゃあ何なの?」

 

「…妻と旦那の関係?」

 

「あーもう、大好き。」

 

照れた表情の風太郎に、普段から抑え込んでいる性欲を一気に解放する一花。

久方ぶりに触ったソレの硬さは今も健在で、どうしようもなく彼女を燃え上がらせる。

 

「…一回、出す?」

 

一花は興奮した表情で風太郎のソレを扱く。

だが、風太郎ももう何年も五つ子の相手をしてきた夜の戦士。

少し扱かれたくらいでは、快感を感じる事はあれど取り乱さないのだ。

 

「いや、お前に出したい。」

 

「私を妊娠させるって事?」

 

「駄目か?」

 

「よし、今から育休とる準備しなくちゃね。」

 

一花は少し笑って手を離すと、そのまま敷きっぱなしだった布団にコロンと寝転がる。

 

「どうぞ、お召し上がりください。」

 

「…飯までの一回。続きは夜な?」

 

☆★☆

 

「…遂に、出してもらえるんだね。」

 

「結婚発表は明日か?」

 

「うん、夕方くらいかな。」

 

「ニュース見なきゃだな。」

 

「だね。」

 

服を脱ぎながら、お互い話したい事を適当に話す。

本場のロコモコは美味しい事、乃愛が天才かもしれない事、逆に朝陽はポンコツな事…

 

そして、二人は一糸纏わぬ姿になった。

 

「もうこんだけ濡れてりゃ前戯はいらないな。この変態め。」

 

「お、今回は言葉攻めかな?」

 

「本心だよ。…挿れるぞ。」

 

「うん。…あっ」

 

何か月ぶりに一花に訪れた甘い快楽は、ひたすらに彼女を絶頂の域へと追いやる。

何とかその力から逃れて意識を保っていられるように、一花は風太郎にしがみつく。

別に一花がアメリカで自慰をしていないと言えばそれは嘘だ。

しかし、そんな陳腐な慰めなどでは自身の欲求を抑え込めないのもまた事実。

その事を隠して生活するのは、かなり精神力が必要だった。

そういう面では、演技力を鍛えるいい機会になったのかもしれない。

 

「風太郎君…私が、居なかった分まで、いっぱいぃ!」

 

「あぁ、もちろんだ。」

 

風太郎も久しぶりに見る一花の蕩けた顔に興奮し、一心不乱に腰を動かす。

その動きに合わせ、一花もまた腰を振る。

 

「痛く…無いか…?」

 

「うん!イイ!このままっ、全部!」

 

「ぐっ、本当に今日は抑え込めねぇ!一花、出すぞ!」

 

「う、あっ、い、い、おっ…いいよ、私で、イってぇ!」

 

びゅー、びゅー、びゅるっ。

 

吸いつく膣は壊れたように精を求め続け、何度も一花に快感と幸福と痙攣を与える。

そしてそれは風太郎も同じで、多幸感でクラクラしながらも、ありったけの思いを一花に注ぎ込む。

 

「…精子って、こんなにあったかいんだね。」

 

「なんかそれ聞くの恥ずかしいな」

 

「あはは。…うん。風太郎君、大好きだよ。」

 

そう言って、また一つ口づけを交わすのであった。

 

☆★☆

 

「あんた達は!子供も起きてるのに!何やってるのよ!」

 

「ごめん、二乃!私、我慢できなくて…」

 

「いや、お前ちょっと前に同じことしたよね?」

 

「うるさい!」

 

「あっはい」

 

恥ずかしい秘密も暴かれ、二乃の怒りは怒髪天を貫く勢いだ。

そしてその横では、何も聞いてない五月が美味しそうにサンドイッチを頬張るのであった。

 

「ツキママー!なんかお腹ぶにょってしてるよー?」

 

場の空気も凍り付いた。




更新遅れてすいません。
とりあえず、結婚式編が終わったら一旦物語の本編は完結になる予定です。
そしてその後は、脳死のイチャイチャタイムとなります。
カムバックエロ五月。

そんで作者が満足したら、今度は二世代目、未来達をテーマに書こうと思っています。
書くのが楽しみですねぇ。
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