※この作品はR-18です。

どうやら多重婚が認められるようです。   作:ナンダム

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た、楽しい!
こんな駄文ですが、どうぞよろしくお願いします。


父のお悩み相談会&突然の訪問、も一度相談会

その日の夜。

普通はこんな事絶対に親に言わない筈なのだが、ちょっと俺個人では考えられない事態なので、親父に相談してみる事にした。

 

☆★☆

 

リビング。

ちゃぶ台を親子三人で囲み、ご飯の御供に今日のニュースを語る…

 

「うっははははは!なんだ、お前も隅に置けねぇな!」

 

「うるさい!こっちは本気でどうしようか悩んでるんだぞ!」

 

「ははは、わりぃわりぃ。」

 

やはり、この父親を頼ろうとしたのが間違いだったのかもしれない。

そもそも、こんな本当に仕事しているのかさえ分からないような生活の

おっさんに恋バナなんてしてみろ、そりゃこうなるわ。

 

「お母さん、お兄ちゃんは遂に童貞を卒業します。」

 

「おいらいは!そんな汚い事言うんじゃねぇ!」

 

「えー?」

 

「そうだぞらいは。済まんが、先にお風呂入ってきてくれるか?」

 

「はーい!」

 

ウキウキした様子のらいはがお風呂に向かう。

…らいはもマセたなぁ。

 

「…さて。今日は、とことん付き合うぜ、息子よ。」

 

酒を片手に、親父はこちらを向いて喋った。

 

☆★☆

 

「ほうほう、それで?勘違いされて?そのまま逃げるように帰ってきた。なるほどなぁ…。かー、やっぱりイケメンの遺伝子は辛いな。」

 

「茶化すな。」

 

「分かってる。…で、俺にどうしろと?」

 

「このような場合でのアドバイスが欲しい。」

 

「諦めて腹括れ。そんで全員幸せにしろ。」

 

「アドバイス下手くそかよ。」

 

らいはが寝た後、俺たちはちゃぶ台に向かい合って話している。

話の御供はコーラ、親父は酒だ。

 

「まぁ、なんだ。…俺も正直びっくりしてるが、嬢ちゃん達、悪い子じゃないんだろ?」

 

「…まぁ、な」

 

「だろ?光栄じゃねえか。えぇ?」

 

「…」

 

「お前の今までの行いが評価されてるんだ。そうマイナスに捉えるなよ。」

 

俺は、本当にこんなのでいいのだろうか。

確かに、事実上は認められたかもしれない。だが、倫理的な問題もあれば、金銭面、家の広さなど、様々な困難が待ち受けているだろう。しかも、この諸々の困難を全て愛の力で乗り越えたとしても、そこにあるのはヤバい目つきのお父さんと「殺すぞ」でお馴染みのおじいさんだ。勝てる気がしない。感覚的には、ドラクエ11の魔王が300レべくらい上がった状態だと思ってくれ。

え?なんで知ってるかって?企業秘密だよ。

 

「そして、これが一番重要な事だ。…お前は、どう思ってるんだ?」

 

「…俺は。」

 

 

「俺は、あいつらと、ずっとこのままの関係でいられたらと思っている。」

 

 

「…ほう?」

 

「だが、それ以上の関係をあいつらは求めてくれている。」

 

親父の目が鋭くなる。

 

「だったら、それに答えるのが男の甲斐性って物なのかもしれない。」

 

「…」

 

「俺は、あいつらと共に生きていきたい。」

 

「うし、よく言った。」

 

☆★☆

 

親父が酔って寝てしまった後、俺は一人で勉強を再開する。

そもそも、なんでこんな法律を作るはめになったんだったか。

子供…なぁ。

 

(風太郎君、子供作ろうよ。)

(フー君、…赤ちゃん作ろ?)

(フータロー。…私、フータローの赤ちゃんが欲しい。)

(私、上杉さんとの子供が欲しいです!)

(う、上杉君…、そ、その…赤ちゃん、作りませんか?)

 

い、いかん、あいつらの声で脳内再生されてしまう。

俺は当然のように起き上がってきた風太郎(小)を無視し、勉強を続ける。

そう、いくらあいつらがあんな事言ってきたとしても、流石に今は無理だ。

 

 

どれくらい時間が経っただろうか。

不意に、家のチャイムが鳴った。

 

「何だよ、こんな時間に…。」

 

「お、お邪魔、します…」

 

バタン

 

無意識にドアを閉めてしまった。

 

「ちょ、上杉さん!私がどれだけ勇気を出したと思っているんですか!開けてください!」

 

「うるせぇ!こんな時間に来るヤツの方がおかしいわ!」

 

「そ、それは否めませんけど…。あ、待ってください上杉君。今、誰かに見られています。」

 

「ハッタリか?」

 

「いえ、階段を上って来ています…。」

 

冗談かと思ったが、本当に階段の音が聞こえたので、俺は光の速さで五月を抱き寄せ、

部屋に入れる。

 

「あ。…う、上杉君!少し、恥ずかしいです。」

 

「あ、すまん五月!」

 

勢いで家に上げてしまったが、ここからどうする?

俺はとりあえず五月を放し、しばし思案に耽る。

少しの間玄関に静寂が訪れ、なんとも言えない時間が流れた。

しかし、そんな空気を一秒でぶち壊すのがこいつだ。

 

「よぉ、嬢ちゃん!こんばんわ、か?」

 

「うひゃぁぁぁ!!??」

 

現れたのは、タンクトップにジャージのズボンというなんとも情けない恰好の親父だった。

やめろやめろ、恥ずかしい。

 

「おいおい、悪いがらいはも寝てっから静かにな。」

 

「あ、も、申し訳ございません!」

 

「いいって事よ。…で?今回は何だ?」

 

親父が五月に質問すると、五月がもじもじしながら言う。

 

「あ、あの…勉強の事を、教えて欲しいのと…」

 

「と?」

 

「う、上杉君に、会いたかったんです!」

 

「ほう、よろしい。ならば汝にこれを授けよう。」

 

そう言って、親父は俺と五月を家から追い出し、

 

「息抜きしてきな。夜デート、楽しんで来い。」

 

と言った。

 

「あ、これポケットに入れとけ。絶対役に立つから。…重要な時以外見るなよ?」

 

「お、おう。」

 

このポケットの中身からは嫌な予感しかしないので、とりあえず無視しておく。

 

「では、行きましょう、上杉君。」

 

突然の夜デートが始まった。

 

☆★☆

 

「よりにもよって、ここですか…。」

 

「仕方ないだろ?俺だって、デートは初めてだ。」

 

「それ、三玖に怒られますよ?」

 

「す、すまん。」

 

「もう、あんまり他の女の子の名前を出しちゃ駄目ですよ!」

 

「お前から出してきたんだろ…?」

 

慣れないデートに、お互いの行動が止まってしまう。

二人が来たのは、いつもの公園だった。

滑り台の付いたドームのような場所の中に入り、五月は問題集を広げる。

 

「…ここと、ここと、ここです。」

 

「それはだな…この式があるだろ?」

 

「ふむふむ。」

 

「だから、ここをこっちの式に代入して…」

 

「ふむ…ぐぅ。」

 

「寝るなぁ!」

 

「はっ!」

 

俺がせっかく眠い中ついてきてやったと言うのに、何寝てるんだ。

 

「…上杉君。」

 

「あぁ?」

 

「今日、私は本当のお父さんに会いました。」

 

「…あの人が義理の親だという事は聞いていたが、本当だったのか。」

 

「えぇ。…そして、あの人に、教師は向いていない、と言われました。」

 

「そう、だったのか。」

 

くそ、あのひげ野郎、この大事な受験期になんて事を…。

 

「…私のやっている事は、本当に正しいんでしょうか。」

 

「…」

 

「でも…どれだけ正しくないと言われても、私…諦められないんです。」

 

「五月。」

 

「どれだけ自分でも間違っていると分かっていても!ノートの上を走るペンが!母への思いが、止まらないんです!どうしても…どうしても、私は母のようになりたい!」

 

「大正解だ、五月。」

 

「え…?」

 

「あんなおっさんの事なんか気にするな。自分の思いを曲げるな。勝て、つかみ取れ!」

 

「…うん!」

 

「確かに、教師はきつい仕事だ。実体験もあるし、俺もおすすめはしない。だが、それがどうした!他人の戯言なんて聞く価値も無い!お前の夢だ、どれだけ逆風が吹こうが、進むも諦めるもお前が決めろ!」

 

「…いいんでしょうか。こんなにも、応援してもらえて。」

 

「あぁ、俺は家庭教師だからな。」

 

「…うん。」

 

「お前が諦めない限り、俺も絶対に諦めない。」

 

「ふふ。…二乃達が、あなたの事を好きになったのも分かります。」

 

「…え?」

 

「上杉君、君だって私の理想なんだよ。」

 

瞬間、五月の顔が赤くなる。

 

「…なんだその喋り方。」

 

「あ、その、これは、母脱却と言うか…。」

 

「それにはまだ早いんじゃないか?」

 

「…そうかも、知れませんね。」

 

「あぁ。もう一度、あの偽親父にしっかりケジメつけてこい。」

 

「はい。…ありがとうございます。」

 

☆★☆

 

やっぱり、上杉君に相談して良かった。

彼は、私の心の奥底に固められた物を、ゆっくりと溶かしてくれた。

二乃達の選択も、案外間違ってないのかもしれませんね。

…でも、この人が私の事なんて眼中にない事も知っている。

どうすれば、私も見てくれるようになるんでしょう。

 

 

…そ、そんな事、ハレンチです!

 

 

私は、頭の中に現れた妄想を懸命に振りほどき、勉強を続ける。

でも悲しきかな、この狭い空間の中、手が触れてしまった。

 

「…あ。」

 

「あ。…すまん。」

 

もしかして、これは、チャンス…?

い、いや、でも…。

 

隣を見ると、恥ずかしそうにしている上杉君がいる。

…我慢出来ない。

 

「お、おい!?」

 

「今日は、お母さんはお休みです。」

 

そう言って、上杉君を押し倒した。




お目汚し、失礼しました。
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