節分、と言う物を知っているだろうか。
毎年二月三日になると、どこからともなく覆面で全身タイツの鬼がクラスに侵攻してきて、俺たちを恐怖と冷笑の渦に巻き込んだあれだ。
三玖の予定日も近づく中、それは四葉の大声によって突然訪れた。
「今日は節分ですねぇ…そうだ、豆まきしましょいたたたたた痛いです!」
「三玖のお腹に障るだろ。」
「いいじゃないですかちょっとくらい!」
「じゃあお前が三玖みたいになった時でもやるのか?」
「やる訳無いじゃないですか。頭大丈夫ですか?」
「心配なのはお前の方だ。」
だが、せっかく同居生活初の節分を逃すわけにもいかない。
さて、どうしたものか…
「あ、いい事思いつきました!」
☆★☆
「んで、なんだこれ…」
俺が着せられたのは、正に鬼、と言った感じのコスプレ衣装だ。
胸の辺りには、ウルトラマンみたいな何かが付いている。
三玖にも着せられ、他の四人は侍の恰好をしていた。
「上杉君は、襲い掛かる私達の豆攻撃をしのぎ、胸にあるコアを守り切ってそのまま三玖を救出したら勝ち。私達は攫った三玖を奪われないよう、コアを破壊すれば勝ち。分かりましたか?」
「また無駄に凝った事を…」
「ほら、早く玄関に向かって下さい。あと、三玖を救出するには全部で三つのカギが必要です。」
「探すのか?」
「はい。」
「…はぁ」
溜め息しか出てこなかった。
何故こんな大の大人が、鬼のコスプレして勇者みたいな事しなくちゃいけないんだ。
「では、10分後にスタートです。」
10分経った、そろそろいいはずだ。
勢いよくドアを開けると、肩に痛みを感じた。
「くそ、外したか!」
一花が豆の付いた縄跳びの縄で叩いてきたのだ。
おい、飛び道具は無しだろ!
「はっはっはぁ!我は『ムチ使いの一花』!いざ尋常に勝負!」
まずい!狭いこの廊下じゃ避けれない!
というわけで、一花に飛びついてみた。
「きゃっ!…あ」
「すまん、こうでもしないと勝てそうにないのでな。」
俺はためらいなく一花の股をまさぐり、ショーツの中まで手を入れる。
騒がれるとややこしいので、手で口をふさいでおく。
「んんー!んんー!んんっ…んんんん!」
高速で動かしたからだろうか。
一花は一瞬で快楽の向こう側へイってしまった。
軽くキスをすると、ねばついた手で一花の腰のポーチを開け、鍵を取る。
「はぁっ、はぁっ…ず、ずるいよ…」
「悪いな。あのお姫様は、俺が救出しなければならないからな。」
「…また次の私の番の時は、覚悟しておいてね。」
唇を塞いで別れを告げると、切り替えて鍵の合う場所を探す。
この家は、リビングに行くまでに二つの部屋とトイレがあるのだが、この感じだと三玖がいるのはリビングの奥の寝室だろう。
「あ、そうだ、風太郎君。」
「どうした?」
「各部屋の中にはお助けアイテムが一つずつあるから。探してみてね。」
それだけ言い残すと、一花は眠ってしまった。
…なるほど。
なら、一番トイレが手っ取り早いな。
さて、ドアを開けて…
「あ」
「あ」
そこには、下半身丸出しの四葉がいた。
あれ?スタンバイしてるんじゃないのか?
でも侍の衣装は着てるし…
その時、四葉の腕が動いた。
手には豆を持っている。
「そぉこぉだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
やばい、避けなければ!
「う、おぉぉぉぉ!!」
全力で体を後ろに倒し、床に倒れこんで避ける。
しかし、四葉はそれも分かっていたかのように俺の上に跨り、俺の胸にそのスプーンを突きつけ…
「…え?う、上杉さん、何でここ、硬いんですか?」
あ、四葉の下半身を見て…
「ひうっ!」
俺は本能のままに服を脱ぎ、光の速さで四葉の秘部に挿入した。
その間僅か10秒。
だというのに、既に四葉の膣内はドロドロに濡れていた。
「おい、なんでこんなに濡れてるんだ?」
「だ、だってぇ…一花の、声聞いて、興奮しちゃってぇ…」
「じゃあ、お前にもそうしてやるよ。」
「や、やけに積極的ですね!どんとこいです!」
「ふーん。」
なら、本気で抱きつぶして構わないだろう。
俺は四葉を床に仰向けにして、そのまま抱き着いた。
すると四葉も手と足全てを使ってしがみ付いて来る。
俗に言う、だいしゅきホールドだ。
「あぁっ、上杉さん!もっと!もっと!」
「だからうるせぇよ!あーもう、出すぞ!」
「はい…いっぱい、お願いしますぅ!」
びゅるびゅる、びゅくっ、びゅー。
収縮する膣内は抗いがたい衝動を呼び、欲望を四葉に放つ。
一滴の零れも許さない締め付けに、ちぎられてしまうのではと思うほどの痛みも感じる。
ちゅぷ、と音を出し、離れる事を悲しむように音が出る。
「…えへへ。頑張っちゃいました。」
「痛くなかったか?」
「はい。…三玖を救い出すの、頑張って下さいね。」
「あぁ。」
四葉は何もポーチを付けていなかった。
その代わり、お子s…ショーツの中に隠されていた。
やっぱアホだろこいつ。
☆★☆
改めて立ちあがり、周りを見渡す。
廊下には、二人の美少女の乱れた姿があった。
よくよく考えたら、どんな状況だこれ。
とりあえず、鍵が使える左の部屋に入ってみる。
南京錠でしっかり施錠されている所に、五月の本気度を感じ取れた。
「…糸?」
この部屋は押し入れだ。具体的に何が入ってるのかは省略するが、基本的に思い出したくない物ばかりなので何が入ってるかもあまり覚えていない。
そんな雑多の物が置かれてごちゃごちゃした部屋の床一面に、糸が張り巡らされている。
試しに、もう使わなくなった鍵を糸に向かって投げて見る。
ヒュッ
鍵が糸に触れた瞬間、物凄いスピードで俺の胸の辺りに矢が通る。
矢というより、先端に豆が付いた綿棒…めんぼう?
おい、なんで綿棒がこんなスピードで飛んで来るんだ!
「こいつ、10分でこんな仕掛けを…」
五月には、こんな所で才能を発揮しないで勉強に力を割いて欲しかった。
しかし、仕掛けを全て解除すればいい話だったので1時間くらいかけて突破した。
無駄に凝りやがって。
奥の箱には盾が入っていた。
何に使うんだこれ?
☆★☆
二つ目の鍵を使い、部屋に入る。
そこには、やけにドヤ顔の二乃がいた。
「あら、遅かったじゃない。」
「お前の兄弟が誘ってくるからだぞ?」
「それは私に言う事じゃないわよね?」
そんな事言われてもなぁ…
「ま、ここでフー君の挑戦も終わり。負けよ。」
「え?」
「ここに、リビングへの鍵があるわ。取ってみなさい?」
そんな事でいいのか?
俺は二乃に向かって駆け出した。
…待て、こんなに単純で負け確な勝負を挑むか?
そう思った時にはもう遅かった。
ちょうど胸の辺りに、見えない糸があった。
走った勢いが強すぎて、気づいた時には止まれなかった。
胸のコア(紙)が破れ、負けを知らせるように音が鳴った。
…豆をすりつぶして、糸に揉みこんだのだ。
「やった!フー君に、策略で勝ったわ!」
「くそぉぉぉ!」
☆★☆
「何やってるんですか二人とも!」
「「大変申し訳ございませんでした」」
「時間もかかるし、一体どんな仕掛けにしたんですか!?」
「なぁ、反省会は後にしてもらえないか?」
「うるさい!何かと言い訳して、エッチエッチエッチ!何してるんですか!」
光の速さで土下座した。
結局、盾を持たせた理由は、大ボスの五月がエアガンを持っていたからだ。
イ、インチキじゃねぇかぁぁぁぁぁ!!!
絶対に、来年は勝つ!
三玖「私は?」