※この作品はR-18です。

どうやら多重婚が認められるようです。   作:ナンダム

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なんと、サイト内ランキングのルーキー日間で、1位になりました!
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待てよ、誤字報告は果たして喜んでいい物なのか…?


中ボスとラスボスと裏ボス

眩しい…。

太陽の光が、俺の体を優しく目覚めへと誘う。

どうやら、俺は寝てしまったようだ。

五月は、送り届けたっけか…?

 

 

「お、おはようございます…」

 

 

「隣で起きてる!」

 

「当たり前ですよ!あんな恥ずかしい事した後なのに…って、二度寝!?」

 

「うるさい。俺はこのまま寝続けて未来へ飛ぶんだ」

 

「そんな事出来たら誰も苦労しませんよ。」

 

「…それもそうだな。」

 

諦めて俺は着替え、改めて五月を家まで送る事にした。

…タイムワープしたい。

 

☆★☆

 

公園を出て、五月達が住むマンションへと向かう。

その道中、五月が執拗に手をつなごうとしてきた。

最初は鬱陶しいと思ったが、昨日の今日だったので観念して手をつないだ。

嗚呼、早朝ランナー達の視線が痛い。

 

「上杉君。」

 

「あぁ、なんだ?」

 

「…昨日は、ありがとうございました。何だか私、なんでも出来る気がします。」

 

「そ、そうか…。」

 

「じゃあ、私の説得でもしてみる?」

 

「うわぁ!」

 

背後からいきなり現れたのは、二乃だった。

 

「おい、あの時の階段って、まさか…」

 

「そうよ、私よ。」

 

まずい。このままでは、この先の家庭教師生活は…

 

「いや、別にフー君が悪いとも、五月が悪いとも言ってないわ。」

 

「え?」

 

「私だって、同じ状況になったら五月みたいになる自信はあるわ。」

 

「じゃ、じゃあ、今回のご用件は…?」

 

「…パパよ。」

 

二乃が目線を後ろにやると、奥から一人のスーツ姿の男が歩いてくる。

見覚えの多い、素敵な目つきの方だ。

 

「上杉君…君に話がある。」

 

さぁて、これはかなりマズい状況だぞ?

 

☆★☆

 

「君は、自分が何をしでかしたか分かっているのかい?」

 

「…」

 

マルオさんの目には、心なしか殺意が宿っているように見えた。

ほら、目がガチだもん。

…不可抗力なんんだけどなぁ。

 

「ちょっと、上杉君は何も悪くありません!これは私自らの意思で考えた行いの結果です!怒るなら私に怒って…」

 

「待ちなさい。五月君、君は何か勘違いをしていないかい?」

 

「え?」

 

予想しなかった事を言われ、五月が素っ頓狂な声をだす。

しかし、そんな事など気にせずにマルオさんは話を続ける。

 

「確かに、上杉君のとった行いは、倫理上批判を受けざるを得ないかもしれない。だが、今は時代が時代だ。国民の半数以上が多重婚賛成に投票しているんだ、完全否定は筋が違うだろう。それに、彼には実績がある。未来の収入もね。…親としては、これ程好物件な男を逃すわけにもいかない。」

 

「パパ、それって…!」

 

「無論、反対しない訳ではない。だから、今ここで上杉君に宣言してほしいんだ。」

 

「は、はい…。」

 

「一生をかけて、彼女たちを等しく愛する事が出来ると。」

 

「…」

 

俺は、はっきり言って恋愛弱者だ。

同い年の異性と手をつないだのだって遂4時間ほど前が初めてだったのに、

いきなり全員幸せにとか言われてもちょっとイメージが湧かない。

だが、俺に初を捧げてくれた五月や、愛してる宣言をもらった一花、二乃、三玖。

そして、本来思いを伝えるはずだった四葉が、こんな俺でも求めてくれるのなら…。

 

「…誓います。一生をかけて、五人を幸せにして見せます。いや、幸せにしたい!」

 

「それは、責任逃れの本望では?」

 

「いいえ、自分の意思です。」

 

「…ほう?」

 

「…俺は、欲張りだ。あなたや父のように、一人の女性を貫き通す誠実さは無かった。」

 

「…フー君。」

 

二乃の目が輝いている。

まるで白馬に乗った王子様を見ているようだ。

まぁ、目線の先は俺なんだが。

 

「誠実さなんてどこにもない。…だから、俺はこの欲張りを貫き通す!一花も二乃も三玖も四葉も五月も、全員傍にいて欲しい!」

 

「…」

 

「だから、最大限欲張らせてもらう為にも、俺は全員を幸せにします。」

 

「…君たちは、とんでもない男を捕まえたね。」

 

言葉の鋭さとは裏腹に、彼の目は笑っていた。

 

「娘達を、よろしく頼む。」

 

☆★☆

 

「上杉君、かっこよかったですよ?」

 

「そ、そうか。」

 

「もう、これ以上メロメロにさせてどうするのよ!」

 

「俺の嫁になってもらうか?」

 

「…っ!まさか、フー君がそこまで情熱的になるとは思って無かったわ!」

 

「あぁ。ストッパーが外れた俺は怖いぞ?」

 

「望む所よ!」

 

満更でもない顔で腕に抱き着いて来る二人と喋りながら、俺は二人を家まで送った。

そして、とんでもない事実に気付く。

 

「…あ、学祭の仕事に間に合わねぇ!」

 

「あぁ!ちょ、どうするのよ!あんた仕事山積みでしょう!?」

 

「わわわわ私が、責任を取って、仕事を交代しますぅ…。」

 

「どうやって説明する気なのよそれ!」

 

「そ、それはぁ…」

 

目をグルグル回しながら慌てふためく五月。

…ホメロスとウルノ-ガを倒したと思ったら、ニズゼルファが来た。

詰んだ。完全に詰んだ。

俺が責任逃れの方法をどうにか考えていると、玄関口のドアが開いた。

中から出てきたのは、少しはだけたパジャマ姿の三玖だった。

手には何か袋を持っている。

 

「フータロー!」

 

「うわぶっ!」

 

いきなり三玖が抱き着いて来る。

ちょ、苦しい苦しい。

 

「私、すごく会いたかった。でも、フータローが五月と…その…」

 

「エッチした、でしょ?」

 

「そ、そう!だから…ぐすっ、もう私は負けちゃったのかなぁってぇ…」

 

不意に涙を流す三玖。

その顔に、俺は素直に可愛いと思った。

…もしかして、俺って役得なのか?

 

「本当にすまん。」

 

「ううん、いいの。…だって、フータローはちゃんとパパに言ってくれたでしょ?」

 

「おい、聞いてたのか?」

 

二乃が、ポケットからスマホを取り出す。

通話モードだった。

 

「ちょ、二乃!?」

 

「しょうがないじゃない。三玖達が、どうしても聞きたいって言ってたから。」

 

「…お前なぁ。」

 

「ね?だから…私も五月と同じだけの権利、あるよね?」

 

「あ、あぁ。…うぼぅぁ!?」

 

三玖が体重をかけてきた。

柔らかい胸の質量に圧倒されながら、俺はあっけなく倒される。

…そのまま、キスまで持ってかれた。

 

「…心配しなくても、すでにお前は俺の彼女だ。」

 

「うん。…大好き。」

 

「あぁ、知ってるぞ。」

 

☆★☆

 

三玖が持っていた袋の中身は、俺の学祭用の服だった。

朝まで俺が帰ってこない事を察し、親父が彼女らの家まで届けたそうだ。

…全て親父の予想通りだったって訳か。

頭の中に、親指を立ててグーサインをしている親父が現れる。

消えろ消えろ。メラゾーマだ。

地獄の炎で焼き尽くしてくれるわ!

 

「上杉君、私もお風呂に入りたいので…早く交代してくださいね。」

 

「おう。」

 

五月の髪は、いつもの数倍ぼさぼさだった。

ただ、そうなった原因は俺だと思うと、グッとくる物が無いではない。

早く交代してあげるべく、始めて入る中野家の風呂のドアノブに手をあてた瞬間、

 

「はースッキリしたぁ!」

 

バァン!

 

思いっきりドアが開き、光の速さで再度閉まった。

うーん、なかなか荒っぽいドアだなぁ。

…じゃなくて。

 

「す、すまん四葉!」

 

顔の赤い四葉が、恐る恐るドアを開けながらこちらを見てくる。

このジト目、食べちゃいたいですね(小並感)!

 

「い、いえ、大丈夫です!なんなら、一緒にもう一回入っちゃいましょうか!?」

 

「ちょっと意味が分からんが、遠慮しておく。」

 

 

 

「もう、びっくりしたじゃないですか!」

 

服を着た四葉が、ぷんすか怒りながらこちらへ向かってくる。

なんだろう、可愛いな。

うお、俺の風太郎(小)が…。

確かに今日のアレやコレのおかげで、俺の性欲が解放された感じはあるが…。

まさかここまでとは。

 

「う、上杉さん…?その、お股の…。」

 

「え、あ、うえぇ!」

 

「やっぱり、フー君の性欲が解禁されたのは嘘じゃないようね。」

 

「よくやった、五月。」

 

「なぜでしょう、あまりうれしくありません。」

 

「と、とにかく、上杉さんは風呂に入ってきて下さい!」

 

四葉がそう言ったのを皮切りに、ぞろぞろとほかの3人も部屋に戻っていく。

 

「おい、一花は?」

 

「仕事じゃないかな?あと、なんか買う物があるって。」

 

「ふぅん。」

 

 

 

「うお、広いな…。」

 

家の大浴場(笑)なんかよりも、何倍も広い。

そもそも、浴槽のサイズだけでも大浴場(笑)サイズはあるのではないか。

 

(何だよ、つれねぇなぁ!)

 

・親父が現れた!

 

➡メラゾーマ

 

・親父は倒れた!

 

The.即落ち二コマ。

 

なんて下らない事を考えていると、不意に風呂のドアが開いた。

 

「お、お邪魔します…。」

 

入ってきたのは、三玖だった。




重圧が凄いです。
でも、次回は三玖ちゃんが頑張る回なので、楽しく書けそうです。
感想など書いてくれましたら、一日一万回感謝の祈りを忘れません。
それでは!
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