※この作品はR-18です。

浄魔巫女信濃   作:ムメイ

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百魔母胎

廃病院というロケーションは非情によろしくない。

病院と言うのは産まれる場所でもあり死を迎える場所でもある。

死ぬ場合はほぼ等しく病による未練を残したもの。

老衰でも未練は残して逝くだろう、もっと孫と一緒に居たい、もっと息子・娘と居たい。

そんなマイナス方面の感情が渦巻いているのが病院というものだ。

廃棄され随分経っているようだがそんな感情が産んだ怨霊達は……凄まじい数が居ると思われる。

そして私の耳に聞こえる因縁深い老魔、そして私の始めてというものを奪っていた足手纏……と同じ個体か?

討滅したと思われていたがしぶとく生き残っていたか……否、分体が生きていたと仮定するのが良いか。

 

「指揮官、これマズイんじゃない?」

「控えめに言って絶体絶命だな」

 

私は怨霊に取り憑かれてしまえば主導権は握られてしまう恐れがあるし……

オイゲンはオイゲンで抵抗しきれるか不安視される、なによりお互いに霊力は消耗している。

回復するよりも先に敵と遭遇することの方が絶対に早い。

一度帰還すると連絡をしているが為に帰還予定時刻を過ぎた辺りで事は発覚するだろうが……

それまで持ちこたえられるかと問われると否、完全に否。

本当に妖魔を相手取るには諸々の力が万遍なくなければならんな……

 

「怨霊に有効な巫術は?」

「覚えてないわよ」

「だろうな……怨霊の相手は私がやる」

 

幸いにして私は怨霊相手に有効な術を覚えている。

後は霊力が続く限りはこやつらに不覚を取らなければ……

肉体を持っていたり強すぎる怨念が祟って半実体化している怨霊相手ならばオイゲンでもなんとかなろう。

ともかく今は……可能な限り妖魔との接触は避けて身を潜めて居る他……

 

「……うむ、危ういな」

 

身を潜めていた私の背後を取ろうとしていた怨霊が居た。

術で祓うが……仕留めた手応えは無い、一時的に無力化したに留まるか。

ただこの光術が残っている間は安心は出来るか。

下手な怨霊であれば入った瞬間に浄化されるまではある。

無論それは私であるから……だが。火力一辺倒もこの時限りは良いな。

残留した光が怨霊を祓ってくれる……しかしだ。

 

「襲ってきたって事は」

「まぁ私達の居場所はほぼ割れているな……くっ……」

 

ものの見事に波状攻撃を仕掛けようと怨霊が迫りきている。

他にも浮遊霊、地縛霊……色々と入り混じっているが……殆どが私達を見ている。

特に見ているのは私か、余程良い母胎と見ているらしいな!

オイゲンはあくまでもサブか、舐められたものだ。

ともかく今は逃げ回る他無いか、走れたものではないが……走るか。

壁は無意味も無意味か、クソ……どこまでも追いかけてくる。

霊的に立ち寄れない場所と言えばどこだ……まて、霊安室はどうだ!?

一応は霊を鎮める場……そこに行けば……

 

「指揮官、前!」

「分かってる!くぅっ……ぁっ……」

 

考えながら逃げ回るのは無理があるな!

揺れる胸に気が散って仕方ない上にほぼ全周囲に気を向けねばならん!

前方に出てきた霊に反応が遅れて一瞬胸を触られた……

触れられた瞬間に私の霊力が吸われていき一気に消耗が……

コレは、万事休すか……膝が震えそうになっているが……力を入れて駆けて行く。

大体の霊安室の位置は……一階のどこかしら。

 

「ッ!ここだ……!!」

「いや、ちょっとここは……!」

「……なんと」

 

霊安室の立て札がありそこに手をかけて……開いてみればなんとビックリ。

そこに居たのは……私の知る限りの資料には載っていない魔が居た。

オイゲンが感づいて止めに入っているのを見るに……西洋の魔か!

 

「なんてこと、ゾンビ……!」

「ぅ……しかもこれは……虫が喰っている……!」

「退いて、これは私の得意分野」

 

ゴォッと大火力の炎が上がる……地獄の炎だとか聞く。

……これ、霊にも作用しないものか?

 

「もう、良いか……?入り籠城するぞ!」

「……本気?」

「……ダメか」

「当たり前でしょ……ってもう来てるわ!」

「うっ」

 

乗り気ではなかったオイゲンが私を押し込めてそのまま霊安室を閉じた。

……えぇとあとは術を使用して……あぁ、そうだ。淫霊用ではあったがこの札も使えなくはないか?

結界術は適性が無いからそれっぽくするのが精一杯だな、燃費もよろしくない……!

ジリ貧もジリ貧……くぅっ……ダメなものはダメ、か。

思わずオイゲンの身体を抱き寄せて縮こまってしまう……こうなれば私が身を挺して守るしかない!

座して……二人で座して身を寄せ合う……遭難したカップルのようではあった。

 

 

 

 

籠城も長くは続かなかった。

しかしその籠城を崩したのは……霊や妖魔ではなかった。

 

「く、ぅ……」

「こんなのに……!」

 

ゾンビと化していた仏に巣食っていた蟲だった。

ワームというべきその外観でいて動きは機敏そのもの。

抱きしめて扉を睨んでいた私に飛びついてきてあっという間に着物の中へ侵入してきたのだ。

驚く私に追撃でさらに飛びついてきて……さらにはオイゲンの方も波状攻撃。

近接武器があればこの群れも対応出来た……と思われるが……

今は私もオイゲンもたった数匹のワームに乳房を舐られ全身から力が抜けていくばかり。

使い所が無くただ垂れ流すばかりの私の魔力を実に美味しそうに啜っていく……

ぅぅ、いかん……脳裏に浮かんでくるのは凌辱の数々……

 

「ぅ……はぁ♥」

「指揮官、ちょっと……正気を保って……!」

「すまん……だが、堪えるのは……♥」

 

色欲に飲まれようとしている私となんとか理性を保とうとしているオイゲン。

その差というのは全てに出てきていた。

衣服は私のほうが乱れていて両胸は出ている、

母乳の噴出量も私のほうが多く……吸い出されていく魔力も体感的には多い。

伴って霊力も流れ出ていき術を行使するのはもう困難を極める。

股座の湿り気も……恐らくは私程はぐしょぐしょにはなっていないだろう。

……浅ましい女に堕ちてしまった物だ。

 

「……おぉ、これはなんとまぁ」

 

術の残滓が護りを固めてくれるか……と思っていたがそれは淡い期待でしかなかったか。

扉を貫通してくるではなく開いて来たのは私としては会いたくない相手であり……

因縁深くなってしまった相手……オイゲンもこの相手には苦い顔を隠そうともしない。

 

「……っ♥」

「アンタなんか、ねぇっ……!」

 

オイゲンがなけなしの巫術で焼き払おうとする……しかしながらまるで効いた様子がない。

私は……何か喋ろうにも吸い付いてくるワームの搾乳に挫かれて何を語ることも出来ない。

ただ、なにかしてやろう……座して待つでは……もう飼いならされた雌として受け入れているようではないか。

よろよろと立ち上がるも……膝は笑い下着から垂れる雫がどうしようもなく発情している我が身を如実に表現する。

 

「っ!?」

――――へへ、オンナ……もウ孕む気満々

 

私の足元に現れたのは……不快で歪んだ顔面をした妖魔……足手纏。

まさか、幻術で惑わされていたのか?あぁ、ぅぅ……何ということか……

幾重にも生えた腕が私の身体を蝕んでいく……

 

「た、頼む……オイゲンだけでも、逃してくれ……」

 

快楽に飲まれてしまう前に……僅かばかりの希望を述べる……が。

老魔は聞き入れる様子はなくそのままオイゲンに取り付いていった……

 

 

 

 

 

御仏となった者が安置されるはずの部屋、そこで開かれていたのは肉欲の祭典だ。

二人の美女に対し集っていくのは数多の怨霊達。

生者に対する恨み辛みによって具現化した腕が女達を嬲っていく。

生者であり霊能者とも言える女達の力を吸って吸って吸い付くして……より大きな力を手にしようとしている。

其のためには女達を快楽に溺れさせ護りというのを剥がしてしまわないといけない。

そう、怨霊達にとっては愛撫は副産物的な物だ。

 

「クカカ……のぅ、小娘これからワシの子を孕む気分はどうじゃ?」

「最低も最低よ……っ♥」

「あっちの小娘はそうでも無さそうだがのぉ……んん?」

「うぁぁぁぁあああぁっっ♥♥い"♥ひぎゅっ♥イクッ♥とまらな……ぁはぁっっ♥♥」

 

その怨霊達に助けられているのは肉を持ち女達を孕ませようとする妖魔達。

乳房に吸い付くワームはそのまま搾乳を続けていて女達を体の良いミルクサーバーとして利用し続けていた。

信濃の身体を貪る足手纏はといえばその幾重にも生えた腕でしっかりと抱きかかえてから深くペニスを突き刺していた。

人間を数人喰ったのか信濃を始めて襲った個体よりも幾分肥えていてそのペニスも太く長くなっていた。

力強く腰を打ち付けては信濃の玉体を揺さぶり珠の汗と胸から滴る母乳を舞わせ、長い銀髪と成長著しい爆乳を大いに揺らす。

ムチムチとしていて触り心地抜群と言って良い太もも、尻肉はギトギトと脂ぎった掌に掴まれ揉まれていた。

落ちぶれた男たちの怨念が具現化したこの妖魔にとっては信濃という美女を抱く事は至上の喜びだ。

すべすべな肌の上を己の脂で穢していく……快楽に蕩けていく美貌に特濃媚薬唾液を塗りたくりさらに発情させていく。

 

信濃の隣で老魔に犯されているオイゲンもまた同じ様に犯されていた。

金縛りの術で身体の自由は奪われて自分からM字開脚するように体勢を替えられていた。

両胸に吸い付くワームは考えなしの力付くな搾乳を続けていてもっとよこせとぢゅぷぢゅぷ音を立てていた。

老魔はオイゲンの胸の根本を一度掴み……そしてタポタポと揺らしながら術をかけていく。

一度逃しすこし呪いが変化した信濃にも再び妖魔の苗床として最適な身体になるように……

 

「今度は……何をかけたのよ……」

「んん~気になるか、小娘?そうじゃなぁ……深層意識の改変とお主達の排泄物が妖魔の卵になるようにしてやっただけじゃ」

 

実際にはもっと酷い改造を施していた。

定期的に男の精液を接種せねば発情してしまう淫魔のような体質に改変されていっていた。

霊力は日に日に増していくようにしていてもその大半を妖魔の餌にしかならない術に使える物ではなくしていたり……

男たちの欲望を掻き立てるフェロモンを出してしまうようにしたり……

子宮内に入り込んだ妖魔の生育を超加速させる体質にしてしまったり……

妖魔を生む、発生させる、育む事に都合の良い改造を施していっていた。

ここまで改造された巫女は他に居なく……その表層である文言でもオイゲンと信濃にはショックを与える物だった。

 

「まぁそれは良い、ほれ一発くれてやろう。すーぐに着床して産まれる、安心せぇ」

「そんなの嫌に決まってるでしょっ……ぅ、ぁ♥」

「身体は正直じゃなぁ、淫乱娘……クカカカ」

 

老魔の生殖能力が劣化した精液がオイゲンの肚に注がれていく。

性行為を楽しむよりも先に種を仕込むことを優先したようだ。

 

「孕め、孕めオンナ……オデの子、孕メ!」

「ぅぁぁぁっ♥♥あっ♥あぁぁぁっ♥♥びゅくびゅくでてるぅ♥♥あついの、いっぱい♥♥」

 

散々腰を振っていた足手纏も信濃の熟成されつつある子宮に注いでいた。

既に着床済みの受精卵にも妖魔の妖気が混じって行く……追加で排卵された卵子に殺到していき……

あっという間に受精卵として着床し……呪いと母胎の良質な霊力を糧に爆発的に大きくなっていく。

ゴブリンの繁殖力を大いに上回るスピードで妖魔を生む苗床がここに二人、出来上がってしまっていた。

 

 

 

その後、大鳳、翔鶴……そして大本命赤城も参入し捜索が行われ……

約5時間後に信濃とオイゲンは救出された……

多数の妖魔を産み羊水と精液と母乳で汚れきった姿で。

 

――良い身体を産んでくれて助かったわい――

 

そんな落書きが両者の腹に書かれていた。

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