スッキリとした腹と裏腹に私の心はと言えば……どんよりとしている。
芳しくない報告ばかりが耳に届くからだ。
弱小な妖魔は数多く屠られているが親玉……妖魔を更に生み出す妖気を持った妖魔は依然として健在。
祓う事は叶わず私と同じ様に捕らえられ苗床にされ……飽きられて捨てられた巫女の話を聞く。
不幸中の幸いはKAN-SENでそうなっている話を聞かぬことだ。
フォーミは弱小な妖魔に見初められ苗床として酷使された。
親玉クラスに苗床にされたのは私とオイゲンくらい……か?
発情体質まで改造させられているのは私達だけだと聞くが……よほど気に入らなければそうしないのだろうか?
気がかりなのはつい先日現れたベルファスト、一目で私を指揮官と見た上で奉仕に入っている。
私達が正気を失いつつあった時に男を仕入れてきた……まぁ出来たメイドだ。
「たしかこのハンドベルを鳴らせば良いのであったな?」
「えぇ、鳴らせば必ずと言っていいほどすぐに来ますわ」
ベルファストがドコで何をしているかは知らぬ。
ただ私達は外に出ること叶わず……呼び出し手段は限られている。
電話連絡しようにも固定電話からつながるのは内部回線だけ。
私のスマホは電波が入りづらく基本的にはメッセージでのやり取りしかままならぬ。
となればどうしたら良いものか、そう頭を悩ませているとベルファストがベルを置いていっていたのだ。
これに気づいたのは他ならぬフォーミだ、オイゲンも気づいていた様子だがロイヤルの風習は知らぬだろう。
いざ鳴らしてみる……ふむ、軽やかに鳴り響く。
他の音に紛れてしまいかねないが明らかにこのベルの音だと言うのは分かるだろう。
問題はこの音が外に聞こえているかどうか、だが……
「お呼びでしょうか、ご主人様」
「……素早い参上ご苦労、何ぞ仕事はしてはいなかったか?」
「僭越ながら周囲の掃除、ご主人様のお召し物の補修等をしておりました」
どこであれメイドとしての職務を全うするのがベルファストであったな。
ふむ、よくよく見てみればベルファストも一度は辱めを受けているとみられるか。
「差し支えない範囲でよい、これまでの経緯を話してくれるか?」
「仰せのままに、あれは今から2週間前の事です……この世界に迷い込んだのはとある村でした」
朗々と語られるはこの世界に転移してきたばかりの事。
幸運なことにベルファストは最初人間の住む地域に転移したようだ。
何故こちらに転移したかは皆目検討がつかないがとにかく幸運に恵まれているようだ。
人里で保護された……と思いきや潜伏する妖魔に襲われ改造は受けてしまったらしい。
幸いにして処女を散らす前に助けられ……助けてもらった恩義を返していたそうだ。
どうやらベルファストは綾波と同じく攻守共に素晴らしい才能を持っているらしく……
今の所敵無しと言えるほどに無双しているとのことだ。
所属の退魔組織で私達の話を耳にして情報を集めた際に私の所作で疑いをかけたそうだ。
もしやこの信濃……とな。言葉や動作は信濃のソレと混じり合ってしまっているが……
瞬きのタイミングや食事の際のクセ、思案する際の仕草などは指揮官として振る舞っていた時と変わらないと。
……此奴もストーカー級であったのが幸いしたか。
「ストーカーではございません、ご主人様の一挙一動を忘れる事等出来ないだけでございます」
「しれっと思考を読むな、怖い」
「メイドの嗜みでございます」
怖いなメイド、ベルファストだからじゃないのかと思わなくもない。
このベルファストは相当に力を入れて育成していた我が艦隊でも一二を争う猛者だ。
前衛でもとりわけ軽装甲であった者が猛者となるのであろうか……?
ただベルファストの場合は母乳に含まれる霊力の量が過剰だという。
それこそ母胎として開花する前の私に比肩するほどに芳醇で妖魔を育む物としては一級品となる。
従ってベルファストは防御術式を貫通され搾乳された場合は一気に陥落すると見ても良い。
幾分マシになった私達と言ったところか。
物理的な搾乳にも滅法弱い所が弱点か……
「ふむ、正式な辞令は?」
「お世話係を承っております、ベルファストはご主人様のメイドとして存分に手腕を振るう所存でございます」
「ん……差し当たっては私があまり育児に励めぬが故……我が子の世話を頼もう、乳母を命ずる」
「……ありがたき幸せ」
おぉ感極まったように……ふむ、よほど嬉しいか?
育児に入れぬのは勿論私達の発するフェロモンがよろしくない影響を与えかねないこと。
それと母子共に妖魔によって連れ去られる事があれば大損害を免れない。
リスク分散の観点から隔離されている……というよりも優れた才覚をもっているのは間違いない。
失敗が多い私達を見習わせるよりも優れた退魔師を見習わせてエリートとして育てたいという思惑がありそうだ。
して……子供は間違いなく信濃が宿って居よう。
私は肉体が信濃となり、今や精神性も信濃と混ざり合ってしまっている。
……では産まれた我が子はなんと名付けようか?
誠に悩ましい、ベルファストに世話を任せることはできようが名付けは私がせねば。
「名は、どうしたものか……」
「考えすぎても出てこないものよ、何気なくリラックスしている時にポンと浮かんだり……」
「艦船としての命名ルールに則っても良いのでは?」
「……ふむ」
まぁそれは追々考えるとしよう。旧海軍の命名ルールか。
大和型であるが故に旧国名でつけるべきか……ふむ。
リトルシリーズみたく信濃ちゃんで通してしまっても良いだろうか?
「ご主人様、それではご子女のお世話に行って参ります」
「うむ、頼んだぞ」
赤子はコレでよし……乳も3日は搾らなくても良いハズだ。
して、私達の新たな仕事というのが1つ出来た。
というよりも遊ばせておくには勿体ないという理由ではあるが……
「ん"ぅぅぅっっ♥♥♥」
「上層部の連中ぅ……覚えておきなさいよ……っ♥♥」
「男や妖魔よりはマシですけども……はぁ、次は私なのですよね?」
私達3人は揃って非常に濃厚な霊力を含んだ母乳を作り出す身体にされている。
膨大な霊力を無理矢理に変換させられ続けているが故に胸は常に張っているようなもの。
従って……コレを有用活用しない手はないと上層部は判断した。
しっかりと報酬は入る手筈だが体の良い家畜にされているようなものだ。
私とオイゲンは今機械式の搾乳機で延々と搾られている。
そう……私達の仕事は退魔ではなく退魔師が霊力を補充する為の飲料を搾り出す事だ。
ゴウンゴウンと動くこの搾乳機を自らの乳房に取り付けて搾り出されるのは恥辱ではある。
しかしながら妖魔に強姦されるよりは幾分マシではある。
「ぉぉっ♥♥おひゅっ♥♥」
「あら、指揮官の勢いが強すぎて外れちゃいましたわ」
ただ問題点は用意されている搾乳機のカップが小さいのだ。
自由を奪って搾乳するならまだしも……自分の判断で止めれる仕事では成り立たぬ。
少し興奮が過ぎて勢いが出てしまえばカップが外れてしまう。
「ん、ぅぅ……ままならぬ仕事よな……♥」
「指揮官が我慢できなさすぎなだけ……でしょ……♥」
オイゲンは自分でしっかりと保持しながら吸い出されている。
言う通りで私が貧弱すぎるのがよろしくないのかもしれぬ……
しかしだ、しかしだ……私は元男でいきなり快楽漬けにされた上で女になっている。
こうも脆弱なのは仕方がない事だとは思わぬか?
「ぉ、ぉぉ……♥」
「指揮官はもうギブね、フォーミダブル、チェンジよ」
「不本意ですけど、やりましょう」
もうダメだ、数分の搾乳で足腰が立たなくなってしまう。
ヘロヘロになった私に代わってフォーミが搾乳機を取り自らの乳房に取り付ける。
「しばし、休憩してから交代しよう……ぅっ♥」
私の乳房から出る母乳は止め処なく漏れていて隔離部屋の床を白く染めていく一方であった。
この部屋に排水溝が無ければひどいことになっていたと思う……
私達の母乳は無事に搾り出され飲料として試飲されている。
この試飲で特に問題がなければそのまま霊力回復飲料として配布されるとのことだ。
「3時間で何リットル搾り出したのだろうな……」
「さぁ?缶にしてみれば相当数あるんじゃないかしら」
今日のノルマとして課せられている量は搾り出したと通達があった。
……問題があった場合はどうするのであろうな?
どこぞに売り飛ばすつもりであろうか?赤城と大鳳が黙ってないと思うのだが……
「ん、おぉ……噂をすれば」
『指揮官様~本日のご報告を赤城がお伝えしますわ~』
今日は赤城と翔鶴の2人で退魔に行ったようだ。
翔鶴が斥候を務めて赤城がアウトレンジから屠ったそうだが……翔鶴がドジを踏み搾乳され戦闘不能に追い込まれたと。
……無事に帰投しているから善しとしよう。
うむ、この耳がとろけるような声は長く聞いていると理性まで溶けてしまいそうだ。
『ところで、指揮官さまぁ、お声が上擦って居られますね?』
「んん、まぁ内職を少々な」
『……上層部にオハナシしてきますわ~』
聞けば赤城は腕力もかなり強いらしい。
身体的にも強い空母というのは今の所赤城だけだろうか。
私や翔鶴は身体的にはさほど強いわけでもない。
頑強さは随一と言っていいが……同じ空母でも何が強い、弱いが出るな。
「程々にな、赤城の顔も見たい……できるだけ早く帰ってきてくれ」
『んまっっ……』
……事実、あまり顔合わせをしていない。
赤城とも顔を突き合わせてイロイロと話をしたい。
同じ九尾の好というのもあるしな……手入れについても聴きたい所だ。
気がつけば一ヶ月経ってました、申し訳ない。
エロの欲望が枯渇していたのはあるんですが……にしても放ったらかしにしすぎました。
徐々にギアを上げていきたいデス