きっと、餓鬼に生きる事を赦し……権能を振るったのが切っ掛けだったのであろう。
餓鬼共への授乳を終え、巣穴を後にしようとした時であった……意識が遠のき……
気がつけばふわふわとした浮遊感に包まれた……大きな黒い渦の中に佇んでいた……
上にも下にも……これは一体……
光など一切届かぬ闇そのものだが……渦の切れ間に見ゆるは……港か?
知らぬハズなのに直感が囁く、あれは……母港だ、アズールレーンに所属する我が母港。
下のモノがそうであれば……上は? あぁ、あれは……私が根を下ろそうとしている世界。
ともすればこの領域は……門戸と言えようか、つまりは……私や他のKAN-SEN……及び、妖魔めを呼び寄せた……
私をここに呼び出した主たる神とやらは……はて、さて……?
ふむ……何もない? 恐らくは魂のみをこの間に呼び寄せたのだろうな、身体が異常に軽い……
絶好調も絶好調、腹に抱えた卵もなく……胸に溜まる多量の母乳の重みも感じぬ。
ただ、そうさな……こちらへ来ようと願う声と形容するべきモノが……下の門から。
上の門からは生きたいと願う数多の声が頭に響いてくる……
「ふむ……ふむ?」
おかしな話だが、この空間の主導権は私が握っているのか?
するすると……意識してしまえば下の門より上の門へ命が運ばれていく。
ふむ……これが所謂召喚の権能……というものであろうか……
……もしや、私……知らぬ間に神を取り込んだか……?
意識を向ければ、うむ……この空間そのものが権能の現れというか……
「……拍子抜け感が否めんな」
どう説き伏せようか、どう共存の道を歩もうか……考えていたが……
呼び出された際に取り込んでしまったのだろうか……ふむ……
それとも……大多数の妖魔の信仰が私に傾いたが故に消滅してしまったのか……?それはないか……
謎は残るが……うむ、一先ずは……意識を現世に戻そう。
意識を失ったならば……恐らくは餓鬼にさらに搾乳されているやもしれぬ。
事実、信濃の精神が呼び出されたのは世界の外郭。
人成らざる者が住まう領域であり、唯一この世界に執着していた小さな精霊の領域だった。
昔は様々な神々が居たが信仰が陳腐化していき……熱心な信者はそう多くはなくなった。
故に世界に見切りをつけ離れていく、無に返っていく者が多く居た。
そんな力の残滓を喰い漁り生き延びていたのがこの精霊だった。
大自然の意思として人類を大いに削減する上で精霊は地球のバックアップを得た。
その結果が神に等しい力を得て過去に忘れ去られた妖魔や魔物といった人間が考えた邪な存在を呼び寄せた。
大いに削減が叶ったが妖魔が増えすぎて今度は手に負えず……カウンターとしてKAN-SENを呼ぶも本領を発揮出来ず……
指揮官を呼び込もうにもタダの人間の男では即座に食い殺される……そこで結びつきが特等強い信濃にたたき込み引きずり込んだ。
……そしてあれよあれよとヤっては殺してを繰り返しているうちに信濃が孕み神としての信仰を得て神格を得る。
あっという間に膨れ上がる信濃に業を煮やすが……呼びつけたのが最後、神格の差に蒸発させられた……という末路を辿った。
自然に毛が生えた程度の原始的なモノが彼我の力量を測れず……喧嘩を売った結果であった。
「指揮官様、いかがしました?」
「一番搾乳されてましたしお疲れでしょうか?でしたら膝枕を♪」
「それは大鳳の役目ですわ、泣きべそかきそうだった重いのは引っ込んでなさい」
ん、む……あまり時間は経ってない……それどころか一瞬の間のようだ。
夢という可能性もあるが……どうであろうな?
「……なんでもない、少し思案していただけだ」
「そうですの?ではぁ……帰ったら指揮官様との睦事の詳細、詳しくお聞かせくださいね♥」
「ん゙……そう、さな……」
余り先送りにしても大鳳に続き赤城も襲ってくること間違い無し……
腹に抱えているモノが無事生まれ落ちたならば……私がヤるでも良し……
浮かんだ案だけでも話してみれば私にない考えをポンポンと出してくれることだろう。
「……先に戻ってくれ、私はまだやる事がある」
気配が一つ近づいてくる……次から次にまったく……
それも私とは因縁と言っても良い相手か……ならば私一人で迎え撃とう。
……これもまた、先延ばしにしすぎても面倒になるだけよな。
奴めがまだ敵対する意欲ありとしたならば……んむ……
「……杞憂であれば、良いがな」
「……すぐに駆けつけられる距離に待機しておきますわ」
「指揮官……あまり無茶はしないでくださいまし」
何か物言いたげだが……二人ともにこちらの言葉に従って離れていく……
さて、お膳立てはしてやろう……そうでもしなければ狡猾で用心深いお前は来ないだろう?
「母はここだぞ、悪ガキのぬらりひょん?」
かつての老魔、今は暗躍の長……私を母胎に生まれ変わりを果たした大妖魔……
正直な所……母と言うのに抵抗がない辺り……どうするかは……決まり切ったモノよな。
信濃は座して待つ、己の胸の中に渦巻く決して小さくはない怒りをねじ伏せて。
余りある母性を前面に出し微笑みを湛えて……降り注ぐ陽光を一身に浴びながら……
じりじりと距離を詰めてきている妖魔でありながら人の気配も感じさせる存在……ぬらりひょん
どこまでも慎重……臆病にそろりそろりと近づいていく。
「こうして相見えるのは、私が貴様を産んでから初になるか……親不孝者め」
「カッ……最初は随分と男勝りであったのにのぉ、一丁前に母気取りとは」
「事実貴様が孕ませて産ませたのだろうが……あなたとでも呼べば良いか?」
姿を見せたぬらりひょんを……一瞬睨み……そして頭を振って慈愛の微笑みを湛える。
信濃が信濃となった当初に襲われてから幾度となく身体を弄ばれ……さらには再誕させるに至った深い間柄。
恨みもあれど……母性の化身ともなった信濃としてみれば……
「もう少し近く……よくその顔を見せてみよ」
「……本当に随分と変わり果てたもんじゃのぉ、ワシを赦すとでも言うのか?」
「そうだと……言ったら、笑うか?」
油断はないが、その振る舞いに一切の迷いがない。
謀りの権化とも言えるぬらりひょんをしてその言葉に嘘を感じれない。
まるで本物の母親の様に心配するかのようにぬらりひょんの……
少々タコのようにも思える頭と餓鬼の如き小柄な体躯を見遣り……
ボロボロの布きれしか身に纏わぬ姿をみて……憂いにも似た表情を見せる。
「まぁ笑ってくれても構わぬ……人を喰った様子もないし私の庇護下に置く事も……」
「カッ、力を蓄えまた襲うとしてもそれを是とするか?」
「……本当に謀るつもりであればそんな言葉を口にする必要はあるか? それが答えであろう」
ふっ……と一笑、真っ直ぐ見つめてくる信濃のまなざしに……子は何も言えなくなり……
「……母と呼んで良いのかのぉ」
「好きに呼ぶと良い……もう、大丈夫……」
豊満がすぎる乳房に頭を埋め、ぼそりと呟いた甘えを受け入れ……かつての怨敵をも人側へと引きずり込んだ。
ただ、妖魔とは言え、生存本能が刺激されている状態……そんな折りに史上最高と言って良い女体に抱かれれば……
「母よりも妻と呼んだ方が良いかもしれんな……?」
「……クカッ、母であり妻……ワシがよもや神話の神のような事になるとはのぉ!」
「如何致そうか……ぁ♥」
信濃もまた、数多の雄の中でも一際……因縁があり相性も致命的に良かった相手にギラギラとした眼でみられる。
そうしたならば呪いとして植え付けられた妖魔の苗床としての側面が表に出てきてしまう。
信濃の着物をするすると解いていき……すでに臨戦態勢に成り果てている爆乳と孕み穴を暴く。
「誓おう、ワシは人間は襲わぬが……信濃、お主を好きなだけ貪らせて貰おうかのぉ!」
「……っ♥なんと、乱暴な……」
小さな体躯で組み敷き……見下ろす……
正直に白状しよう、私は……このぬらりひょんに惹かれていた。
身体を開発され快楽に溺れさせられ……幾度となく犯されたこの妖魔に……な……
女神としての格を得ても尚頭の片隅にはずっと此奴がこびりついて……
時折、陵辱を妄想してもいた……武蔵をも辱めた時でさえ……討滅……ではなく捕縛して
……逆に犯してやろうとすら思っていたフシがあるのだ。
ぱんっ♥ぱんっ♥ぱんっ♥
ばるんっ♥むにゅぅぅ……♥
「ふぁぁ゙あ゙ぁぁぁああぁっっ♥♥♥」
「身体に磨きが掛かったのぉ……実に美味、惚れ惚れする……!」
滾る、身体も、心もここまで滾るのは……そう、ないだろう。
激しさは鬼のキタローに劣る事は間違い無い……しかし、だ……
いくら力が衰えたとして術を使いて私を……取り囲み乳房も膣も……支配してくるこの妖魔には敵わん……♥
今も私の奥底に刻まれた此奴の呪いは活き活きとしていて……いたく悦んでしまう。
一つ命を孕んでいるのに……また一つ、腹に宿ってしまう……♥
いかん、いかんと思えば思うほど……この快楽が一層……♥
「あぁ、そうだ……そうじゃ、ワシは貴様に惚れてしまったんじゃなぁ……クカッ、然らば妻として娶るも道理じゃのぉ!」
乳を吸われ……嘗ての陵辱の誹りとは真逆の……甘い言葉が激しく注がれる……
悲哀とは真逆……私は……この雄に抱かれるのが……道理というものであろうか……?
激しく突かれ乳を揉みしだかれ……はぁ……この官能に身を委ねたい……♥
官能に身を委ね……それでも良いと言えるような平穏な世界に……導かねば……♥
その日を境に、妖魔も魔物も消え去るということは無くなったが……大陸に居場所はなく……
悉くが信濃が住まう島国へと流れていくようになった。
島国、日本の中では絵空事のように……妖魔達が人間に寄り添い純粋な労働力として協力するようになっていった。
それまでの澱みを祓われ清められたかのように……悪意はなりを潜めた。
嘗ては退魔巫女と呼ばれた者も魔を浄化し隣人としたことから浄魔巫女と改められ……
少しずつ、少しずつ認識を改めさせていくのであった……
一応これで一区切り……って事で。
人と魔が共存するEND……でした。
まぁ時間があればエロエロしてる他KAN-SENややって来たKAN-SENがエロく甘えられてアンアンするのを書けたらなと思います。
もうノープランで書き出してヒーヒー言うのは止めたい所ですね。
次の更新でまたなにぞエロを提供できればと思います……