※この作品はR-18です。

天才ボクっ娘マッドサイエンティストVSふたなりホムンクルス   作:六花リンデル@TSメス堕ち信奉民

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 見切り発車なので更新は不定期です。
 いつも通り、一通りの濡れ場までは書きます。


エッチ無し第一話

「ふむ、これは……」

 

 薬品の臭いが鼻につく薄暗い研究室。

 床には紙が散乱し、用途の分からない機械が適当なところに放り出されている。足の踏み場もありはしない。

 しかし、見る者が見ればここは宝の山のように映るだろう。

 何せ、放置されているのは何れもオーバーテクノロジーの雛形だ。一つでも完成すれば、科学者としての名誉は永劫約束されたも同然な代物ばかり。

 

「……そうだねぇ。そろそろ、次のステップに進むべきかもしれない」

 

 そんな数々の科学的産物を放置して何やら資料とにらめっこしているのは、紺のセーラー服の上から白衣を纏った一人の少女。

 鳥の濡れ羽根色と形容されるような美しい黒髪に、知性と気の強さを宿した紫の眼(タンザナイト)。顔立ちは美しさと妖しさを秘めた極めて整った造形であり、どんなに偏屈な人間であっても彼女のことは美少女であると断言するであろう。

 手脚はスラリと長く、胸は控えめな美乳。反面、尻は大きく張って見事な安産型ヒップ。本人は座り作業が多いゆえに骨盤が拡がってしまったのであろうと分析しているが、その完璧な大きさと形は天然物である。

 

 そんな少女、久我(くが)明日那(アスナ)は手元の資料を適当な机の上に放ると、視線を強化ガラスに区切られたその先へと向けた。

 

「……初めてのヌルのお披露目がコレとはね」

 

 視線の先にはタワー型の培養層に浮かぶ一人の人型。

 否、一体の人間もどき(ホムンクルス)。

 0(ヌル)と名付けられたそのホムンクルスは、絹糸のような真っ白な白髪が特徴的な美女だった。身長は150cmと少しのアスナよりも30cm近く大きいだろう。全体的に豊かな肉付きをした美女である。

 彼女はアスナが己の最終命題の為に、特許をいくつか売り払って手に入れた数多の上位魔物の素材を用いて造られたキメラだ。

 そもそもキメラすら未だ人類は作れていないというのに、彼女は更にその先、人の手で人型を作り出すことに成功していた。その事実が、このアスナという少女の並々ならない才覚を証明している。

 

 そんな自身の最高傑作に向けていた視線をつまらなそうに切ると、アスナは足元に置いてあった通学鞄を手に取る。

 時刻は既に午前十時過ぎ。二時限目の授業が始まっている頃か。恐らく、今から出れば四時限目までには間に合うだろう。

 

「(そもそも無能共が作ったカリキュラムにこのボクが従ってやる必要などないんだけども……彼(・)がいるし、仕方ないから登校してあげよう)」

 

 少女は簡単な予測を立てると、怠い身体を押して研究所を後にするのであった。

 

 

 □第八回究極生命体到達実験概要

 起案者:久我明日那

 被検体:久我明日那、実験体零号

 本実験では甲の女性型生殖器に雌雄両性である乙の男性型生殖器を挿入し、乙の精子による甲の卵子の受精、並びに着床を試みる。

 この実験によって得られる結果の見込みは下記の二通り。

 1、限りなく究極の生物に近い乙ではあるがその生殖能力は低いことが予想される。それに対し、極めて受精能力及び適応能力の高い人間種である甲の子宮を用いることで乙の生殖能力に対する正確なデータを得られる見込み有り。

 2、人間種の中でも知能、身体能力、魔力量、魔力操作全般に長けた甲のポテンシャルを引き継いだ子が生まれる。この場合、乙のような究極を目指した生物の完成には程遠いが、以降甲の子宮と甲の子供である丙の子宮を用いた受精実験の地盤形成が促進される見込み有り。

 

 

 ◇

 

「おはよう、兼定くん」

「あ、おはよう、久我さん」

 

 アスナの通う国立第一魔導技術学園は、言わば国家の為に役立つ魔法使いを育成する学園である。

 一時間近く電車に揺られた彼女は、予測通り四時限目の授業が開始する五分前に登校した。

 そして自身の所属するBクラスの教室に到着するなり、黒髪の凡庸そうな少年に話し掛ける。

 彼の名前は兼定(かねさだ)啓(ヒロ)。

 学力、魔導実技評価共に普通(Cランク)。身体能力のみ規格外(Aランク)というまるで異能バトル系ライトノベルの主人公のような少年だ。

 そして何を隠そう、久我明日那の想い人である。

 

「(やはり望み薄、か)」

 

 いや、正確には今まさに自ら失恋しようとしている真っ最中である。

 

 兼定の周りには美少女が集まる。

 そして皆が皆例外なく彼に大きな好意を寄せている。それはアスナもまた同様に。

 アスナと留学生のクレアという少女などは飛び抜けて美少女だが、しかしそれ以外の娘たちにもあまり差は無く顔面偏差値が高い。そしてそれぞれが属性も違う。ゆえに誰にでもチャンスがあって、誰もが彼の愛を求めていた。

 

 だからこそ、アスナは彼女達に、そして彼に負い目を感じていた。

 

 アスナは自分も認めるほどの非人間だ。

 人並みに人を愛する女の子としての感性は持っているが、それ以外の価値観は常軌を逸している。

 実験のためならば、大好きな男の子のおちんぽを受け止め、ビュービューと精子を注ぎ込んで貰う為の女の子の大事なところ(子宮)を簡単に使い潰せる。

 彼女はそういう人間だった。

 

「(できることなら初めては彼に捧げたかったが、生憎とボクは色恋には向いていない性分だからね。ここは、諦めて手を引くとしよう)」

 

 アスナは、胸に走った切ない痛みに気付かなかったフリをして自身の席へと戻るのであった。

 

 だが、彼女は気が付いていない。

 今、兼定少年の恋の矢印が誰に向いているのか。未だ確信はなくとも、確かに少年の中に淡い恋心は芽吹いていた。

 けれどそれにアスナが気が付くことはもうない。

 彼女は諦めるのが早すぎて、彼はその気持ちに気が付くのが遅すぎたのだ。

 

 

 これは、傲岸不遜系ボクっ娘マッドサイエンティストが、誰よりも創造主を愛するホムンクルスにふたなりちんぽで主従逆転性奴隷お嫁さんエンドを迎える話である。

 




 感想とか、なんかいろいろあったら嬉しいです。
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