俺のハーレムはワル女子だらけ 貸出ホステスと暮らす新生活 作:祐。
住宅地に響き渡るセミの声。風物詩とも言える音へと
本格的な夏へと向かいつつある朝の龍明。突き刺すような日差しがこちらを迎えてくる中で自分は、後ろにいるレダと一緒に部屋を出てからその扉を閉ざしていく。
夏を迎えたこの季節。隣で佇むレダは、常に大切に持ち歩いている黒色のスーツケースを片手に提げた状態で、いつもの黒色のコートのみを取り払った私服姿で同伴に臨んでいたものだ。
褐色の肌と、水色とピンク色のオッドアイで魔性の笑みを浮かべていくレダ。一方で、風貌の印象とはまるで異なるスーツケースを提げた彼女へと自分は手を差し伸べていくと、レダは「あらぁ、エスコートしてくれるのねぇ? それじゃあ今日は、わたしの全てをカンキ君に委ねちゃおうかしら?」と、誘惑的な微笑で言葉を投げ掛けてきたのだ。
どうしてこうも、彼女という存在に興奮を覚えてしまうのか。
野蛮な思考で失礼かもしれないものの、どうしても男の
同時にして、先日にも野外で行った彼女との行為によって気持ちの余裕が生まれていたため、自分は「ぜんぶ俺に任せてくれていいから、今日はレダの息抜きになるような同伴にしようね」と返答しながらレダの手を取り、彼女を優しく手引きしながら二人で同伴先の旅館へと向かっていったのだった。
バスでの移動を終えた自分らは、東京の中では珍しい田舎のような山の中に降り立った。
登山スポットとして全国から親しまれているこの地域。龍明という淀んだ空気の街から脱出した自分らは、広大な駐車場を囲う森林の中で深呼吸を行っていく。
他のバスに乗っていた観光客が、ツアーガイドに案内されていく目の前の光景。これによって本格的な遠出を実感させられた自分が胸を躍らせていくその中で、今も手を繋いで隣に佇んでいたレダがこちらの左腕に引っ付きながらそれを喋り出してきた。
「ねぇカンキ君、旅館に行く前に少しだけ寄り道していかないかしらぁ?」
「そうだね。せっかくだから周辺の観光地でも巡ってみよっか。調べてみた感じ、観光名所になっている神社が、ここから歩いて十分くらいのところにあるみたいなんだけど……」
上着のポケットからスマートフォンを取り出して、自分は周辺の情報を確認していく。
と、そんなこちらの身体へと左腕越しに抱き付いてきたレダ。このアプローチに自分が彼女へと振り向いていくと、何やら恍惚とした表情のレダが物欲しげにそれを言い出してきたのである。
「ウフフ……ねぇカンキ君、どこか茂みの中で“この間の続き”でもしてみない? こんな大自然の中で繋がり合えたらきっと、解放感でカンキ君もすごく気持ち良くなれるわよ~?」
「この間の続き。…………っ」
脳裏によぎった夜の公園。そこで乳を放り出したレダと交わしたキスの様子。
……どんだけ欲を持て余している人なんだろう。
汗を流しながら、内心でそれを呟いた自分。そんな彼女は現在も、こちらの左手の甲を自身の股に擦り付けるようにしてきており、この様子に自分は余った右腕でレダを軽く抱きしめつつそう言葉を掛けていく。
「……キスや愛撫くらいならできるけれど、取り敢えず観光で周辺を歩き回ってみないかな? それでも身体が疼いて我慢できないようなら、茂みの中で気持ちを鎮めるお手伝いをするからさ」
「ふ~ん、やけに肯定的なのね~? これ、あなたをからかうつもりで提案した冗談だったんだけれど、わたしの言葉を素直に受け取っちゃうだなんてカンキ君もオトコのコよねぇ?」
「何なら今すぐにでもレダを抱きたいし、レダの身体を貪り尽くしたい気持ちでいるよ。だから、ラミアやメーのお誘いを断っていなかったら、レダの誘惑で俺は今頃、こんなまともじゃいられなかったのかもしれないな……」
彼女が自身の股へと擦り付けていた、こちらの左手の甲。自分はそれを不意にクルッと回してワンピースの中に入れていくと、伸ばした人差し指と薬指で“彼女”を撫で掛けていったものだ。
これを受けてレダは、「あぁんっ」と公共の場で艶めかしい音色を奏でていく。
幸いにも、近くに人はいなかった。しかし、これによってレダが更なる刺激を求めるおねだりの瞳を向けてきたものであったから、自分はそんな彼女の視線を遮るように右手をかざしつつも「さ、さぁ、早く観光に行こう……!」と言葉を掛けてレダと手を繋ぎ、そうして彼女をエスコートしながら二人で歩き出したのであった。
バスの駐車場から十分程度と歩いたその距離に、大きな池が広がる観光名所の神社が存在していた。
池に浮かぶよう点在する孤島のような足場と、それらを行き来することができる赤い橋がいくつも見受けられるその光景。こうして、点と点を結びつけるように連なった足場と橋が特徴であるこの神社にて、自分とレダは神社公認の屋台で『
透明な袋に入れられた、サクサクな感触のそれらを手に持つ自分ら。すると、池にいる鯉の大群が一つの塊となって地上のこちらへと寄ってきた。
赤色や黄色、白色から黒色と様々な体色の鯉が、ヌルヌルとした集合体となって口を開けてくるこの光景。それを見た自分が「うお、集合体恐怖症にはキツいな……」と呟いていく傍らで、隣のレダは「わたしはむしろ、愛らしく思えてくるわ~」と口にしながら屈んで、それを喋り続けてきたものだ。
「ウフフ、みんながわたしを求めて我先にと集まってくる。本能に駆られるようにぞろぞろと押し寄せてくるこの光景が、わたしの身体を欲しがっている飢えた人間のオトコ達みたいでゾクゾクしてきちゃうわぁ」
相変わらずだなぁ……。それを思いながら、レダと共に購入した麩を鯉に与えていく。
その最中にも自分は、隣にいるレダの横顔をじっと見つめてしまっていた。
今も恍惚とした表情で、満足な様子で鯉に餌付けしていくレダの姿。その褐色肌が彼女の魅力を引き立てる中で、これまで見てきた誘惑的な顔とは異なる、飾らない純粋な笑顔のようなものを今の彼女からうかがえたことにより、自分はそれに見惚れるようついついレダを眺め続けてしまう。
で、この視線が彼女に気付かれていないワケもなく、クルッと振り向いてきたレダからそんな言葉を掛けられた。
「ウフフ、鯉じゃなくてわたしに見惚れちゃっていたのかしらぁ? いいわよ~? 存分にわたしのことを眺めてちょうだい? わたしの身体のいろ~んなトコロを隅々まで舐め回すように、カンキ君のその視線で、じっくり、たっぷりと、わたしのことを犯すようにしながら、好きなだけ……ね?」
「っ…………心頭滅却すれば火もまた涼し……」
危なかった。油断していたら警察に捕まっていたかもしれない。
夏の熱気に晒された空間の中、自分は冷静さを取り戻すべく無の境地へと入り込む。
だが、そんなこちらへとレダが豊満な乳を擦り付けてきたことによって自分は、己の身体に嘘をつくこともできずに、彼女の思惑通りに生理現象を起こしてしまっていたものだった。
場所は変わり、登山スポットであるこの一帯に築かれた牧場へと自分らは訪れる。
登山客を中心として、観光客などでも賑わう解放的なこの空間。共にして見受けられた牧場には、牛や羊、そして馬などの様々な動物が放牧されており、それらに触れ合えるサービスなんかも行われているのがこの観光地の特徴だった。
また、牧場近くのお店では、搾りたての牛乳を使用した濃厚ソフトクリームなども売られていた。
休憩がてら、牧場を眺めながらスイーツを堪能しよう。その話に至った自分らは店に並んでソフトクリームを購入し、それぞれ自分はバニラ味、レダはチョコレート味という二色のスイーツを手に持ちながら、付近のベンチに腰を掛けていく。
そして、二人で並びながら甘美な甘味を食していった。
途中、自分らは味の感想を交わしつつ、他愛ない会話を和気藹々と行っていく。と、その最中にもレダがチョコレート味のソフトクリームに口を付けていくと、そんな彼女の口元に付いたクリームを見て自分はそれを指摘していった。
「レダ、ここにクリームついてるよ」
「あらぁ? そう? ウフフ」
こちらの言葉に対して、ただ微笑むだけのレダ。
それでいて、指摘の後にも彼女は物欲しげな視線でこちらを見遣ってきたものだ。
一体なんだろう。それを思って自分は首を傾げていくのだが、こちらの様子にレダは、クリームのついている口元を指差しながら無言で何かを訴え掛けてくる。
……まさか、『取れ』って言ってる?
一瞬だけ脳裏によぎったその言葉。これに自分が躊躇うような視線を向けてしまうその中で、察しがついたのだろうレダは少しだけ寂しそうな顔を見せてくるなり、痺れを切らしたようにプイッとそっぽを向いて、口元のクリームを自身の手で拭おうとしていった。
いや、ここは男として堂々とするべきか。
自分は「レダ」と名前を呼んでいく。これに彼女は何気なく振り向いてきたものであったから、それに合わせて自分は彼女の口元を左手で拭っていき、「付いてたよ」と言葉を掛けながら、指に取ったそのクリームを自分の口に持っていった。
一連の流れを見ていたレダは、これに対して「一回目で気が付けたのは評価高いけれども、そこで躊躇っちゃったから減点して五十点ってトコロかしらねぇ」とからかうような微笑で採点を行ってきたものだ。これに自分も「うわぁ、辛口だなぁ」と口にしつつも、口内に残ったチョコレート味に思わず「その味も美味しいな」と言葉にして彼女のソフトクリームを凝視してしまう。
これを受け、レダは自身のソフトクリームを見遣るなりそれを差し出してきた。
「もっと、しっかり食べてみる? いいわよ?」
「え、いいの? それじゃあ一口……」
「一口だけじゃなくてもいいわよ~? カンキ君が満足するまで、思う存分に食べちゃってちょうだい?」
「え? いやいやいや、そうなるとレダの分が無くなっちゃうけど」
「気にしなくてもいいわよ? カンキ君が口にした分だけ、わたしもカンキ君のソフトクリームをいただくから」
と言って、こちらが手に持つソフトクリームを見遣ってくるレダ。
なるほど、そういうことか。彼女の意図を把握してから、自分もまたこの手に持つソフトクリームを彼女に差し出していく。
それによって、双方のソフトクリームをお互いに差し出し合いながら食べさせるという、ちょっと変わったシチュエーションになったのだ。
これにはレダ、意外そうな顔を見せながらも恍惚とした表情でこちらの目を見つめてくる。そんな彼女の合図を汲み取って、自分から切り出すようにその言葉を掛けていった。
「これでフェアになるかな」
「ウフフ、それじゃあカンキ君が先攻でお願いね?」
「なんか、面白い食べ比べになったね。それじゃあお言葉に甘えて、いただきます……」
はむっ。レダのチョコレート味を一口食べていく自分。
これを見て、レダもまた「じゃあわたしも、カンキ君のソフトクリームいただきま~す」と誘惑的に喋るなり、こちらの目をじっと見据えながらバニラ味を食べていく。
とても刺激的な食べ比べになった。
思わず高揚感が巡ってくるこのシチュエーションに、自分もレダも頬を赤らめながらお互いのソフトクリームを順番で食べていく。尤も、この後にもレダが悪戯で余分に多く食べてきたものであったから、自分もそれを仕返したりといったやり取りが繰り広げられたのだが。
思っていた以上に観光を楽しんだ自分らは、疼いていた欲望さえも忘れ去る濃密なデートを満喫していた。
二人で「楽しかったねー」と会話を交わしながら、本来の目的地である旅館へと足を踏み入れていく自分ら。そうして到着したレトロな雰囲気のそこでチェックインを行っていくと、自分らは二人用の部屋に案内されるなり即行で浴衣に着替えたものだった。まぁ、目の前でおもむろに服を脱ぎ出したレダには驚かされたものであったが。
こうして浴衣に着替えた自分らは、夕食までに温泉を済ませておこうという話から別行動をとることになる。
男湯と女湯の境目で別れた自分ら。これにより自分のペースで温泉を心行くまま満喫していった自分は、身も心も洗われた心地良い気分のまま旅館の廊下を歩いていた。
廊下の窓越しに存在する、趣のある和風チックな木々の空間。今も歩く木造建築の廊下には旅館特有の香りが漂っており、公共のスペースとして設けられている休憩所やエントランスには、家族連れやカップルの宿泊客が穏やかな面持ちで過ごしている。
これらの要素に、自分はほっこりとした気持ちで廊下を歩き進めていた。……というところで、その道中にも自分は浴衣姿のレダを見つけていく。
共にして、私服姿の見知らぬ男女へと詰め寄るその光景に、自分は不思議に思いながらそちらへ駆け寄っていく。
……いや、自分はすぐにもその足を速めていった。遠目からでも分かる程度には、女性の方がレダへと怒りを露わにしている様子でいたためだった。
二人の脇で困惑する男性というそれらの構図を見て、自分は履いているスリッパの音を響かせながらそちらに近付いた。
と、こちらの足音に気が付いた三人。そうして彼女らが振り返ってくると、次にもレダは駆け寄ってきたこちらの腕に抱き付いてくるなり、魔性の微笑みで片方の男性を見遣りながらその言葉を口にしていったのだ。
「ウフフ、ザンネンだけれど時間切れみたいねぇ? わたしのカレが来ちゃったから、今日はここまでにしておきましょう?」
なんだ、どういう状況だこれ。
自分は思わず「レダ、これはどういった集まりなの?」と訊ねていく。すると次の時にもレダは、「イイオトコがいたものだったから、カンキ君が来るまでにカノジョから寝取っちゃおっかなぁ~って思ってただけよ?」と返してきたものであったから、これを聞いた時にも自分は背筋が凍るような思いをしながら、急ぎ彼女の代わりにカップルへと頭を下げていった。
「ほ、本当に申し訳ありませんでした!!! ウチの連れがとんだご迷惑をお掛けしたことを、なんとお詫びしたらいいか……!!! い、行くよレダ! 部屋に戻るよ!!」
「ウフフ、それじゃあまたねぇお兄さ~ん。さっき教えたお店でわたし働いているから、またそこで会いましょ~?」
「レダ!!! 行くよ!!!」
洗い流した全身の汗が、嫌な汗となって再び噴き出してきたこのやり取り。レダの手を引いて部屋へ連れ戻そうとするこちらとは反対に、レダは悪びれた様子もなく、魔性の微笑みを浮かべながら手を振って男性へと別れを告げていたものだ。
そんなことがありつつも、自分はレダと共に部屋へ戻るなり会食場へと向かう支度を始めていく。
浴衣姿で向かった大広間。畳のそこで自分らを含めた宿泊客と顔を合わせていくと、広間に並べられた自分達のお膳まで二人で移動してから腰を下ろし、そこである程度と客の顔ぶれが揃ったところで夕食の時刻を迎えていく。
目の前に並ぶ、海鮮と山菜の懐石料理。一口サイズの小さくて綺麗な料理が見受けられるその光景に自分とレダは、料理の味や見栄えなどをレストランである
その際にも、隣に座るレダへと振り向いている時間が長かったことから、自分は彼女の食べている横顔をしょっちゅう目にしていたものだった。
……温泉を済ませたばかりの、浴衣姿のレダという新鮮なその姿。元から魅惑的に思えていた褐色の肌は、温泉の効果で一層とツヤツヤしていたことでその輝きに高揚感を抱いてしまえる。
また、会食という大勢の目に晒されたこの場においては、お行儀の良い振る舞いを行っていたレダの様子に思わず意識が向いていく。
手を添えながら食事を行うお上品なその横顔。この場においてはあの魔性の微笑みを垣間見せることが一切なく、むしろ純粋な微笑や驚き顔、そして可憐なサマでこちらをじっと見遣ってくる彼女の姿は、新鮮にさえ思えてくる。
別人ですか?
思わずそう訊ねたくなってしまうほどの、静かで品性のある女性として映っていた彼女の姿。こうしておしとやかな淑女の一面を見せてきたレダを目撃するなり自分は、
……あれ、可愛いぞ……?
美人である認識は今も変わらずに、今そこに存在しているレダは一般的な振る舞いさえも魅力的に思えてくる善良な市民そのもの。それでいて、笑った顔は女優のように爽やかであり、微笑んだ顔は天使のように可憐であり、そして喜んだ顔は純粋無垢そのもの。
下手すれば、こちらの姿でいるレダの方が好みかもしれない。
本人には失礼になるかもしれないが、割と本気でそれを思い始めた自分がレダに見惚れてしまっていた時のことだった。
箸を片手に、ボーッと彼女の横顔を眺めていく。と、その視線に気が付いたレダはこちらへと顔を寄せてくるなり、可憐な微笑みを浮かべながら耳元でそれを囁いてきたのだ。
「わたしのこと、本気で惚れてくれてもイイのよ? 何だったらこの同伴の後、二人で婚姻届でも出しに行っちゃおうかしら? な~んて」
うっ。
耳から行き届く、知能が蕩ける甘美の響き。これに、思わず脳内で最高潮を迎えた自分が脳内で快楽に浸っていると、そんなこちらの情けない様子にレダは一瞬だけ魔性の微笑みを見せてから、再びおしとやかな淑女となって夕食を堪能していたものだ。
夕食を終えて、部屋に戻ってきた自分ら。既に敷かれていた布団に二人でゴロゴロと寝転がっていく中で、もう一度だけ温泉に行こうという話になったことから再び別行動を行っていき、それぞれ湯を堪能していく。
尤も、先の件もあったことから自分は気持ち早めに温泉を後にしていたものだった。
しばらくして女湯から出てきたレダと合流した自分。そして二人で部屋に戻っていくと、満腹で風呂上がりという寝るのに適した最高な条件が揃っていたことから、自分らは子供のように布団へ飛び込んで就寝の準備を進めていった。
そうして、消灯した部屋の中で静寂に包まれたこの空間。自分はこの暗がりに覆われるなりすぐにも眠気で意識が無くなっていくのだが、その朦朧とした意識の中でふと、隣からもぞもぞという音が聞こえたことでそちらへ振り向いていくのだが……。
……その時にも、鼻先が触れ合う距離にまで迫っていたレダの顔。
こっちの布団に入ってきてる……!? 思わず驚きで目を覚ました自分の様子にレダは、子供のような悪戯な笑みを浮かべてきたものだ。
それに加えて、こちらの身体に手を伸ばしてきた彼女。そして、その手でこちらの横腹や背中、脚や股間などを撫で掛けながらそれを喋り出してくる。
「ねぇ~カンキ君、これで終わりじゃないわよねぇ? せっかく二人きりになれたんだから、もっと親密な交流を深めていきましょうよぉ?」
「レダ……ここは旅館だから、近隣の迷惑になりかねないって……!」
「んもぅ、そんな獣のような激しいコトをしなければいいだけじゃない」
浴衣という防御力の低いこの服装に、レダの手が容易く侵入してきたこの状況。
そして、興奮気味だったこちらの“ソレ”を直で撫で回しながら、彼女は囁くように言葉を掛けてきたのだ。
「カンキ君、今日の同伴はすっごく楽しかったわぁ。わたしも今までいろんなオトコと同伴してきたけれど、こんなに楽しいと思えた同伴はカンキ君が初めてかもしれないの」
「そ、そういうもん、なのかな……あっ、レダっ、そこはヤバい……っ」
「こんなにも楽しいと思える同伴だったんですもの? だから、わたしまだ眠りにつきたくなんかないのよ。……だって、ここですぐに眠っちゃったら、その分だけカンキ君と二人きりで過ごす時間が少なくなっちゃうでしょ……? 寂しいわ、そんなの。わたしはもっと、カンキ君と一緒に居たいだけなんだからぁ……」
「そ、それじゃあ、また……二人で同伴を、すれば、いい……っ」
慣れた手つきで、“コチラ”を弄んでくるレダ。加えて耳元から掛けられたそれらのセリフに自分は、より一層ともたらされた刺激と快感によって息が荒くなり始めてしまう。
すごく、やばい。もう、我慢できない。気持ち的な意味でも、感覚的な意味でも。
最大限にまで高揚した気分が“ソレ”に反映されていく。かつ、それをレダは躊躇うことなく握りしめてくるものであったから、自分は今世紀最大のピンチに悶えるよう身体をうねらせながら、抵抗としてレダへとその手を伸ばしていった。
そして、防御力の低い彼女の浴衣へと手を侵入させるなり、自分もまたレダへと直のお触りを行っていく。これを受けてレダは、こちらの耳元で「あぁんっ」と艶めかしい声音を悩ましく上げていったのだ。
自分は自分で必死に声を堪えつつ、しかし限界を迎えつつあるこの状況において、精いっぱいの力を振り絞った余裕の無い反撃でレダの“ソレ”を弄んでいく。
……それにしても、羽毛のようにふかふかだ。敢えて残しておきながらも、”コレ”を前提とした手入れが隅々まで行き届いている辺りに、本職とも言える意識の高さをうかがえ……。
……あ、”ソコ”の手触りを意識したら、もう。
静寂に包まれた暗がりの中、自分は堪らずレダへと抱き付いていく。
そして、迎えた最高潮の時。以前にもメーに迎えさせたあの時の感覚を、今度はレダの手によって自分が達することに……。
「うっ、ッ……」
……脳内麻薬。共にして、下の感覚に違和感が生じていく。
とうとう、
何も考えられない。この感覚で無気力に寝転がる自分の脇では、レダがもぞもぞと動いてはティッシュ箱を持ってきて、こちらの世話を最後まで焼いてくれていく。
その間も彼女は、ボーッとするこちらの様子を恍惚とした表情で眺めていたものだった。
……次は、自分が……。口にすることができなかったこの言葉を最後にして、自分は力尽きるように深い眠りへとついてしまった。
朝を迎えた時には既に、隣のレダが上半身を起こした状態でこちらの起床を眺め遣っていた。
目を覚ましたこちらに対して彼女は、魔性の微笑みを浮かべながら「おはよう、カンキ君」とからかい気味に声を掛けてくる。
これを受けて自分はすぐに身体を起こしていくと、次にもレダの肩へと腕を回していっては彼女を抱き寄せて、唐突なそれに「あっ」と端的な声を出したレダの口をキスで塞いでいった。
……二度と離さない。断固たる決意の下で行った力強い口づけ。これにレダは驚きで目を見開いていくのだが、しばらくして彼女もまた受け入れるように目を閉ざしていくと、こちらが動かす唇に合わせてレダもキスに集中することで、五分近いその時間の間ずっとその唇を重ね合わせていたものだ。
融解するように、ほろっと離れた互いの唇。それと共に暫し二人で見つめ合っていくと、自分はレダを抱き寄せていた腕を優しく離していき、その後も暫し蕩けた表情を見せていた彼女を見遣りつつ、自分はその場で立ち上がりながら、彼女へとその言葉を投げ掛けていったのであった。
「……チェックアウトの前に、朝風呂に行っておこう。誰かさんのおかげで、もう一度だけ入り直すハメになったからね」