俺のハーレムはワル女子だらけ 貸出ホステスと暮らす新生活 作:祐。
シュラとの同伴当日。支度を終えた自分がアパートの自室を歩き進めていく中で、今も部屋の床に広げられた布団には寝間着姿のシュラが眠っていた。
緑色のゆったりとしたそれに身を包む彼女。口を開き、いつものツインテールではない膝丈まで伸ばしたミルクティーベージュの長髪を床に散らかしながら、布団からはみ出した様子で熟睡している。
だらしない姿も可愛げと言えるだろうか。そんなシュラの様子に、自分は平然としたサマで近付いてから、彼女を揺すりつつ言葉を掛けていった。
「シュラー。そろそろ起きられそうー?」
「んにぁぁ……ニーチャ……っ」
本日に至るまで、今日の同伴を心から楽しみにしていたシュラ。しかし、眠気には勝てないといった様子で、彼女は寝ぼけた声音で呟きながらも再び眠りについてしまう。
お疲れのところ申し訳ない。でも、今日の同伴先であるお祭りが直にも開始時刻となるため、自分は彼女が起きない様子を念入りに確認した後、「起きないなら悪戯するよー」と声を掛けながら、シュラの足元まで移動していく。
こちらの言葉に対して、彼女は返答なし。むしろ、敢えて黙り込んでいるようにもうかがえたために、自分はそれを本人の了解と認識した上で、彼女の両脚へと手を伸ばしていった。
屈んだ姿勢で、自分の頭部を彼女の股へ滑り込ませる。それから一直線に突っ切るよう真っ直ぐと正面を目指していき、今も視界の中央に移っていたシュラの“ソコ”に鼻を近付けてから、その先端で“カノジョ”を擦り始めていく。
これに、シュラは喉で鳴らすように「んっ……」と音を漏らしてきた。
同時にして、ビクッと跳ね上がる身体。それに自分は気分が高揚すると、鼻による呼吸をソコで何度か行った後に、口を近付けてはおもむろにかぶりついたものだ。
歯を立てて、アイスバーをかじるような一口一口を味わう咀嚼。他ホステスも口を揃えて求めてくる一定のリズムを意識して、それに乱れが生じないよう繊細な間隔で“カノジョ”を食していく。こうして、及んだ行為に対してシュラは両脚を広げてくると、次第にも彼女は左腕を目元に被せていき、頬も若干と赤く染めながら、小動物の鳴き声のような甲高い声を漏らし続けてきた。
……いっそのこと、今日は一日中“コレ”でもいいんじゃないかな。
脳裏によぎってきた欲求に、ついついそんなことを考えてしまう。だが、理性が勝った自分は自ら煩悩を振り払うように首を横に振っていくと、次にも口による吸引を行い始め、彼女の“部位”を服越しにピンポイントで刺激していった。
今も香ってくる、独特なシュラの香りに集中したい。
目を瞑った自分が、首を横に振りながら吸引を続けていく。そして段々と腰が浮いてきたシュラはその息遣いを荒くしていくと、彼女はもう間もなくと瞬間的に腰を跳ね上げるなり、キャンッという子犬のような鳴き声を発しながら数度に渡る痙攣を引き起こした。
……引きつるような荒い息と共に、虚ろな目で天井を仰ぐシュラ。恍惚とした紅色の頬で、表情を隠すように口元を左手で覆う彼女の様子を、自分は覆い被さるように覗き込んでいく。
目が合った彼女。視線を逸らして、どこか期待を思わせるしおらしい雰囲気で大人しくなる。そんなシュラの頭を愛でるように撫でながら、自分は穏やかな調子でその挨拶を口にしたものだった。
「おはよう、シュラ。今日の目覚まし時計は効果
「ニーチャンおはよー。……ニーチャンの自家製目覚まし、朝っぱらからごっつ効いたわぁ。おかげさまで、おめめもアソコもガン開きやねん。せやから、これからは目覚ましニーチャンに頼もうかな? こないに色んな意味で気持ち良く起きられるんや。せやさかい、今後はウチの専属目覚まし係として起こしてや。な? それくらいええやろ? ニーチャン……っ」
龍明の駅で電車に乗り、十分ほどそれに揺られる自分とシュラ。それから電車を降り、郊外とも言える町並みを五分ほど歩き進めると、直にも間隔を空けた植林や巨大な湖などが特徴的である、広大な緑の公園が見えてきた。
春の季節に相応しき、穏やかな陽だまりが降り注ぐ若葉色の公園。ここでは現在、公園全体を使用した大規模のフリーマーケットが開催されており、一般的な市民達による古物市を中心として、まるで祭りのような賑わいを見せるそこには大量の屋台が張り巡らされていた。
古着や小物、家具やフィギュアを始めとして、揚げたてのから揚げや地元の饅頭、更には射的の屋台なども見受けられた光景。もはや、フリーマーケットだけには収まらない大賑わいのそこに訪れた自分らは、二人で手を繋いだ状態で、続々と集まる人波に呑まれるかのように公園へと踏み入れたものだ。
フリーマーケットならではの、一般的とされる代物からコレクターズアイテムまで、ありとあらゆる使い古された品々が並ぶその眺め。そんな、野外で行われたジャンルを問わない古物大集結に、自分は年甲斐も無くはしゃぐようにあちこちを見て回っていく。
さぞ、シュラを連れ回してしまったことだろう。だが、その本人は一切と難儀を見せることなく、むしろアクティブに活動するこちらに食らいつくように、彼女は終始と手を繋いだ状態で付き合ってくれたものでもあった。
恋人とのお出掛けというよりは、兄妹での外出という心持ちで臨んだ今回の同伴。アパートを出た時からずっとくっ付いてくるシュラの姿も、彼氏に寄り添うガールフレンドというよりはお散歩中の子犬に近かったかもしれない。
……それだと、兄妹での外出ではなくペットとの散歩になってしまうだろうか?
何という、くだらない思考を脳裏に巡らせながらもシュラとのお出掛けを満喫していく自分。そうした様子で、いつもの雰囲気で自分らは会話を行いつつ公園の中を歩いていると、ふと周囲に響き渡ってきたマイク越しのこもった音と共にして、小芝居風に喋るアニメチックな男性の声が聞こえてきたのだ。
『くっ……! さすがは我が宿敵、一筋縄ではいかないな……っ! だがしかし! 今ここには、俺を応援してくれる大勢の皆がついている!! さぁ、諸君よ! 今一度、俺に熱いエールを送ってほしい! 皆の応援が、ヤリスギルンジャーのパワーとなるんだ!!』
数多の本場を渡り歩いてきたのだろう、熟練の声音使い。仰々しくも空間に透き通る華麗な男性のそれは、直にも『うおおおおおお!!』という勇ましい声を上げていくのだが、しかし、直後にも『ぐはぁっ!!』という悲鳴を上げるなり、ドカッという倒れる音を響かせた。
お、大ピンチじゃん。
無関心にも近しい内心の一言。それを呟きながら声のする方向を見遣っていくと、そこには設置された舞台上で今現在も激闘を繰り広げる、赤色スーツのヒーローと、マントを羽織った怪人という構図がうかがえた。
舞台の上には、『過激戦隊ヤリスギルンジャー』と書かれた看板が掛けられている。それを自分が確認している間にも、舞台の前では健気な子供達は「負けないでー!!」と必死な声を上げており、そんな彼らの後ろでは、親御さんと思われる大人達が中腰でスマートフォンを構えながら、必死な形相で自身の子供を撮影していたものだ。
微笑ましい光景だなぁ。思わず微笑が溢れてくる光景に、自分は癒しを感じていく。そうして何気無くキャラクターショーを眺めていたのだが、今も目の前で這いつくばる瀕死のヒーローに子供達がエールを投げ掛けていくその中で、隣にいたシュラもまた、子供達に混ざりながらそんなことを叫び出していったのだ。
「ちょぉ、ヒーローのニーチャン!! なに、そないなみっともない姿晒しとんねんっ!! ヒーローのニーチャンがボコボコにメッタ打ちされて、おどれ、ジブンの姿を見た子供達に申し訳が立たんと思わへんのかッ!? ……ニーチャンはそないなトコで終わるようなオトコやないやろっ!? わざわざ正体隠して、全力で体張ってまでして子供達を守ろうとした、みんなのヒーローなんやろっ!? せやったら、立てェッ!!! 立つんやァヒーローのニーチャァンッ!!!!」
え、どうした急に。
繋いでいた手を離し、舞台へ駆け寄っては両手を口元にあてがって叫び始めたシュラ。そんな、子供達に混ざって本気の応援を投げ掛け始めた彼女に、自分は思わずポカーンとしながら、ただただその様子を遠目で見守ってしまう。
シュラの全力エールに、周囲の子供達は感化されるよう一層もの声援を送り始めた。これにはヒーローも怪人も「え?」といった感じに思わず客席へ振り向いてくるのだが、彼女の声によって一段と高まったボルテージによるサービスなのだろうか、次にも怪人は観客へと向きながらも、両腕を広げた堂々としたサマでそのセリフを口にしてきた。
「フハハハハ!! 貴様達がどれだけ応援しようとも、ヤリスギルンジャーはもう負けたも同然よ!! ……この時を以てして、ヤリスギルンジャーは敗北した。であれば、次は地球を支配してやろう。まずは手下でも増やそうか。我が
おどろおどろしい声音で指示を出すと共にして、舞台の裏から出てきた数名の全身黒タイツ達が観客席へと駆け込んでいく。続いて彼らは数名の子供達を手で招き、これに選ばれた子供達は嬉しそうに駆け寄っては舞台の上へと連れていかれるのだが、ある一人の黒タイツは誰にしようか仰々しいサマで悩む姿を見せてくるなり、彼はあろうことか、子供達に紛れ込んでいたシュラを指差していったのだ。
マジかよ。そう思った時には既に、シュラはノリノリな様子で黒タイツに舞台上へ連れられていく。
連れてこられる最中にも、彼女は「うわぁ~~~っ!! 捕まってしもたぁ!! 助けてヤリスギルンジャー!!!」と声を上げながら子供達に混ざり込んでいたものだ。そうしてギュウギュウとなった舞台の隅にシュラも押し込まれると、彼女は一緒に連れてこられた子供達を抱えるように両腕を広げていき、彼らを守るように包み込みながらも、シュラはなんとアドリブで怪人とそのようなやり取りを交わしていった。
「勝手な私利私欲で子供達に手ェ出すなんて、ジブンほんまにろくでもないヤツやな!! そないにして地球を支配したいんか!?」
「当たり前だろう。それこそが我が使命だからだ。……それにしても、我に口答えするとは、何とも愚かな人間よ。地球を支配する前に、まずは貴様達には痛い目を見てもらうとでもしようか」
「う、うわぁ~~~!!! このままじゃあウチらもやられてまうでぇ!! なんちゅうこっちゃあ!! ……せやったら、みんな! ウチらも応援で対抗するで!! みんなでヤリスギルンジャーを応援して、ウチらのヒーローを復活させるんやっ!! いくでみんな! せーのっ! 頑張れぇーっ!! ヤリスギルンジャーっ!!」
マイクを着けずとも周囲に響き渡る、シュラの晴れやかとした明るい声音。彼女の掛け声に続いて舞台に上がっていた子供達も「頑張れー!!」と声を出していくと、彼らの声援に感化されるように、観客席の子供達も一斉にヒーローを応援し始めたのだ。
一丸となってヒーローを鼓舞した空間。これを受けて、倒れていたヒーローは空気を読むように「とうっ!!」と起き上がっていくと、軽快な動作で復活した英雄に皆が「うおー!!!」と歓声を上げ、ヒーローもまた応えるようにポージングを決めながらセリフを口にしてくる。
「ありがとうみんな!! みんなの応援のおかげで、俺は復活することができたぞ! しかも、倒れる前よりも更にパワーアップすることができた!! みんながくれたこの力で、一緒に敵を倒そう!! 最後にありったけの応援を頼む! さぁみんな、行くぞ!!」
プロの対応力とも言うべきか。決めポーズと共に清々しい調子でセリフを言い放つと、次にもヒーローは皆の応援を背負い、怪人へと駆け出しては体術による怒涛の連続攻撃を繰り出していったのだ。
空振りする演技と共に発生した、強烈な打撃音とピカピカ光り出した舞台の装置。それが一発、二発、三発、五発、十発、二十発、三十発と繰り出されることで形勢は逆転。怪人は何度もぶたれる演技で悲鳴を上げながらその場でよろけてみせると、トドメである必殺技のヤリスギパンチを食らうことによって、怪人は豪快に吹っ飛ぶ演技と共に敢え無く倒された。
いや、正義のヒーローだからって殴りすぎだろ。
あまりのオーバーキルに、内心でツッコんでいく自分。尤も、今も目の前では舞台上で右腕を掲げて栄光の勝利をアピールするヒーローと、彼の隣で子供達と一緒に喜ぶシュラの姿という光景に、なんだかほっこりとした気分にもなれたものだった。
キャラクターショーは終わりを告げ、静けさを取り戻した祭りの空間には再び、フリーマーケットによる賑わいの活気がもたらされていく。
ショーの舞台から離れ、少し歩いた先にある広場に移動していた自分達。屋台も無い完全に開けた自由スペースで他愛ない日常を過ごしていた今現在において、自分は今も目の前で六名ほどの子供達に囲まれるシュラの様子を眺めていた。
男の子四人と、女の子二人。どちらも小学生くらいである彼らは、快活に対応するシュラを取り合いながら彼女との交流を楽しんでいく。そんな、何とも微笑ましい光景を眺めている最中にも、自分は自分で彼らの親御さんと穏やかな調子でこのような会話を行ったりしていた。
「あらまぁ、それにしても本当に面倒見が良い彼女さんだこと。あなたのお名前、歓喜君でしたっけねぇ。あなた、本当に良い彼女さんに恵まれたわね~」
「あぁいえ……何と言いますか。シュラは彼女というよりは、妹……でしょうか」
「妹さん! 良い妹さんねぇ本当に! あまりにもお似合いだったものですから、彼女さんかと思っちゃったわぁ!」
「いえいえ、まぁ自分達は割と仲が良い方だとは思いますからね」
「本当に、良い妹さんをお持ちになられたわねぇ~。やっぱりお兄さんとしても、自慢の妹さんでしょう?」
「そうですね。シュラは俺にとって、かけがえのない家族ですよ」
一人っ子だからだろうか。自分でそれを口にした後にも、家族という言葉で自ら切ない気持ちになってしまった。
シュラという身内が居てくれたら、自分の人生は一体どのようなものになっていたんだろう。そんなことを脳裏によぎらせてしまいながらも、意識は眼前の彼女へと向けていく。
子供達に振り回されながらも、嫌な顔を見せることなく全員を捌き切るように接していくシュラの様子。露出度の多い私服ではあったものだが、そこから来る健康的な快活さがむしろ、彼女の好印象に繋がっていたのかもしれない。
今も、両腕を両方から引っ張られるシュラが、「そないに引っ張られてもうたら、腕ちぎれてまうわぁ~!!」と冗談めかした調子で言葉を口にしていく。その最中にも背後から潜り込んできた少年にホットパンツを掴まれていくと、それに対してもシュラはユーモアに、「ちょぉ!! ズボンまで引っ張らんといて!! 脱げたらウチ、パンツ丸見えになってまうわ~!」と反応を示していたものだ。
こうしたのどかなやり取りを交わしている最中にも、一人の少年が彼女の正面から歩み寄ってくるなり、彼は周辺から摘んできたのだろう公園の白い花をシュラへと差し出していった。
これに、シュラや周囲の子供達が見遣っていく。そして次にも、花を差し出した少年がもじもじとした様子で言葉を口にし始めた。
「しゅ、シュラお姉ちゃん……っ。シュラお姉ちゃんのことが……好きになりました……」
おぉ。大胆。
眺める自分が、彼の勇気に内心で感嘆してしまう。それを受けたシュラは朗らかに微笑んでいくと、彼女は腕などに掴まっていた子供達を優しく下ろしながら屈んでいき、次に少年と目線を合わせながら、明るい調子でそう答えていく。
「ウチのこと、好きになってくれたんやな? 自分の素直な気持ちを、正直に相手に伝えることができるその根性、ウチ、気に入ったで。……プレゼント、ありがとぉなぁ。キミの気持ち、確かに受け取ったで」
そう言い、少年から花を受け取ったシュラ。これに少年は恥ずかしそうに身体を左右に揺すっていく中で、シュラは彼の頭を優しく撫でながら言葉を続けてくる。
「せやったら、まずは大人になるっちゅうトコから始めへんとなぁ。せやかて、そないに難しいコトやあらへんで。まずは、お父さんお母さんの言うことを聞いて、お友達と元気いっぱいに遊びまくるんや。ほんで、好き嫌いせぇへんでご飯をぎょうさん食べて身体を大きくしてからな、勉強も頑張って、頭も良くしような。そうしてキミが大人になった時、こうしてまたウチに告白してほしいねん。ほしたらウチ、キミのお嫁さんになったるわ。それでええな?」
「……シュラお姉ちゃん……」
少年へと差し出した左手。シュラはその小指を立てていくと、続けて彼女は「シュラお姉ちゃんとの約束や。ええな? 立派な大人になるんやで」と言い聞かせてから、少年と指切りげんまんを交わしたのであった。
時間は経過して、夕方を迎えつつあったその時刻。帰宅する子供達へと手を振っていくシュラと肩を並べていた自分は、現在も別れの挨拶を大声で叫ぶ彼女に微笑ましいものを感じながら、去り行く彼らの背を見届けるなり彼女と向かい合っていく。
同じくして、シュラもまたこちらと向き合ってきた。それでいて、彼女は先までの快活なサマからは一転として、どこかしおらしい乙女の表情を浮かべていきながら、こちらの顔色をうかがうような視線でその言葉を口にしてくる。
「……ニーチャン、今日はありがとぉな。ウチ、今日の同伴めっちゃ大満足やったわぁ」
「すごく楽しそうにしてたもんね。良かったよ、シュラに満足してもらえる同伴にすることができて」
「……ニーチャン。ほんでだけど、一番大事なコト、忘れてへんよな。……今日の本命やと言えるっちゅうか。ウチと約束したモノっちゅうか」
ここに来て、急に恥じらう様子を見せてきたシュラ。
今までに見せたことがない、頬を赤く染めた表情でもじもじとすり寄ってくる彼女のそれ。次にもシュラは穏やかにピトッとくっ付いてくると、寄り掛かるようにして暫しと沈黙を貫いてきた彼女のアプローチに、自分はシュラを受け止めるように抱き締めながらそう答えていった。
「……まだ、二人で愛し合ってないもんな。どうする? ご飯を食べてからにする? それとも、もう直行する?」
「……直行する。ご飯はホテルで済ませればええし……」
「分かった。それじゃあ調べておいたホテルに向かおっか。途中でコンビニにでも寄って、ご飯とか必要なものを買い足していこう」
「買うのはご飯だけで十分や。……ゴムなんか要らへん。ウチはナマのニーチャンがええ」
「……もし、子供ができたらどうする?」
「ほしたら、ウチとニーチャンは本当の家族になるだけや。ウチはそれでもええねん」
「分かった。……じゃあ、ホテルに向かおうか」
「…………うん」
抱き締めたシュラに顔を埋めるようにして、彼女の頭部に口付けをする。それをした瞬間にも、抱き締めていた腕には彼女の心臓の鼓動がドクドクと響き渡ってきたものだったから、既に昂りつつある気分の高揚に自分も興奮を抱きながら、直にもシュラと手を繋ぎ直すことで、黄昏に染まった公園の中を二人で歩き出していったのだ。
電車に乗って龍明に戻り、見慣れた街の中を巡っていく自分ら。
立ち寄ったコンビニでおにぎりなどの軽食を購入し、その足で表通りの脇道に逸れていく。そうして陽が暮れた暗闇の中を少し歩き進めていき、直にも年季のあるアパートのような建物の前まで来てから、付近に佇む無人の販売機へと二人で歩み寄っていった。
二人で話し合いながら、販売機のボタンを押して紙幣を入れていく。すると、販売機の取り出し口から鍵が出てきたため、それを取り出した自分とシュラは、鍵に付いたタグに記載されている番号の部屋へと移動して、彼女と共に入室した。
玄関で明かりを点け、部屋の中を見渡していく。
大人が二人入るだけで精一杯となる狭い空間。しかし、軋むことのない木製の床と、茨のような模様が特徴である壁紙がステレオタイプな高級感を演出し、また、柔らかい光で落ち着ける天井の照明と、部屋にある白色のダブルベッドが、気取ることのない、ちょっとした日常の中での贅沢を思わせてくる。
外装のオンボロさからは想像できないほどの綺麗な部屋。だが、ホテルと呼ぶには些かラフであるその空間は、今までに見ないタイプの雰囲気を醸し出していた。そうして新鮮さを吟味するように部屋を隅々まで見て回る自分であったものだが、その間にもシュラはベッドに腰を掛けていき、こっちに来るようせがむ言葉を投げ掛けてくる。
彼女に呼ばれ、自分もベッドへと腰を掛けていく。そうするとシュラはその場から移動し、こちらの膝の間に収まりながらおにぎりを食べ始めたものだったから、自分は苦笑しながらもシュラを抱えるようにして軽食をとり始めた。
二人だけの空間の中で、今日の出来事を振り返るように会話を交わしていく自分ら。まるで自宅に居るかのような穏やかな調子で祭りの感想を述べ合い、また、子供達と過ごしたひと時に、シュラは天真爛漫な微笑を見せてくる。
持ち前の明るい性格は、老若男女問わず彼女を惹き付けることだろう。シュラが楽しそうに話すその様子に自分も微笑を見せながらも、彼女を一層と抱き抱えるようにしてシュラという女性の温もりを堪能する。これにシュラは冗談めかして「ちょぉニーチャン、ご飯の最中にガッツかんといてや~」と言葉を口にしたのだが、それからというもの彼女自身が次第とそんな気持ちになってしまったのか、次にもシュラは思い出すようにしおらしい表情を浮かべながら、眉をひそめたその顔で喋り出してきたのだ。
「……そないにニーチャンにくっ付かれると、ウチ、我慢できなくなってまうわぁ。……ニーチャンには分からへんやろうけど、ウチ今なぁ、アソコが疼いて疼いてしゃあないねん。はよニーチャンが欲しい~言うてウチのこと急かしてきてなぁ、ご飯食べとるウチに構わず、ずっとおねだりしてきて落ち着かんのや」
「そうなんだ。それじゃあ焦らしちゃった分だけ、後でシュラのアソコをたくさん慰めてあげないとね」
「んも~、ニーチャンのえっちー」
「ごめんごめん。シュラのアソコが正直で可愛かったから、つい」
互いに冗談めかした調子で、戯れるように笑い合っていく。だが、それから二人してスンッと笑みを消していくと、先の会話で生じた羞恥と欲求によって、気まずさからか双方共に暫し黙りこくってしまった。
……シュラと致したい。向こうも多分、そう思ってくれている。
言い出すのが気恥ずかしいというわけではなく、果たして本当にシュラと至ってしまってもいいのかという、不安が勝る自分の内心。だが、彼女とのやり取りで一気に昂ったこの気持ちに鞭を入れていくと、次にも自分は勇気を振り絞るようにこの問い掛けを行ったのであった。
「…………あまりさ、シュラのアソコに意地悪したくないからさ。その……おねだり通り、そろそろご褒美を与えてあげてもいいんじゃないかな……?」
「そないに遠回しな言い方せんでもええって。……かえって意識してもぉて、もっと興奮してまうわ……」
「我慢しなくてもいいんだよ。もう、ここまで来ちゃったんだから、今さら後戻りしたらシュラのアソコを残念がらせることになる。そんなのさ、その気になって切なくなっちゃってるシュラのアソコが可哀想だもん」
「せやから、その台詞回しがイジワルなんやって……ッ。……そないな前戯はもうええから、はよ本番シよぉ。ニーチャンの言葉責めでとっくにトロトロやねん。替えのパンツも持ってきてへんから、さっさと済ませるモン済ませてパンツの被害減らさんとアカンでほんまに。……ニーチャン。そのな……一応、お手柔らかによろしゅうな……?」
この夜、シュラというホステスとはじゃれ合うようでありながらも欲情的なひと時を過ごすこととなる。
彼女の服の上から行った、手や舌による入念な下準備。敏感とされる部位を堪能するように刺激を加えていくこちらのアプローチは、今も“モノ”を欲しがっていたシュラにとって、様々な意味でもどかしく思っていたことだろう。
行為によってもたらされた快楽で、常に落ち着かない様子で身体を捻じ曲げていく彼女の姿。だいぶ動き続けるシュラの動作は忙しなく、しかし、それだけ耐え難い快楽で悶えているという解釈がこちらの気持ちを一層と昂らせたことで、直にも自分が我慢できなくなって思わず“モノ”を取り出していく。
それからというもの、彼女は捕食者へと豹変した。
堂々たる仁王立ちの“オニーチャン”に、シュラは目をハートのようにした恍惚な眼差しを向けてくる。これに自分が「シュラ……?」と問い掛けていくのだが、彼女は無心に衣類を脱ぎ捨てるなり、次にも獲物を捕らえるが如くこちらへ飛び掛かってきては、シュラは押し倒したこちらに馬乗りとなって漠然と見下ろしてきた。
荒い息遣いに、全身から醸し出す濃厚なメスのフェロモン。脳天に分泌された快楽で脳みそが溶かされたかのような、体中から発する熱気が視認できるかのような極度の興奮を伴った彼女は、今も半ば放心状態で自身の腰を振り続けており、そうして自ら刺激することで一度達しておいてから、快楽の痙攣と同時にして、彼女は自家発電で発生させた“ソコ”の湿気を利用することで、こちらの“モノ”を躊躇うことなく入れてきたのだ。
これまでの行為では無かった、男の“モノ”を玩具として扱うかのような力ずくのアプローチ。彼女が自身で打ち付ける腰は部屋を揺するほど非常に激しく、また、シュラの暴力的な行為に対して、自分は快楽の絶頂と蹂躙による支配の狭間に置かれたことで、ありとあらゆる感情を滅茶苦茶に掻き乱されていく。
自分が受け身となり、男性が女性にリードを託した熱情的な一夜。今も見上げるとそこには、平均よりも大きいサイズのバストを揺らしながらも、健康的な体つきと、小動物の鳴き声のような甲高い嬌声で「ニーチャンッ……ニーチャンッ……!!!」と連呼する彼女の姿が見えており、こうして自分からは動かず、玩具のように扱われながらも絶景を眺める行為というものを堪能したものだった。
彼女との行為を終えて、ずっと自ら動き続けていたシュラは疲弊した様子でベッドに寝転がる。そんな裸の彼女に膝枕をしていた自分もまた全裸であり、今も蹂躙されていた“モノ”が、まるで付き添うかのように寝転がる彼女の頬に触れていた。
シュラから求めてきた、“オニーチャン”との添い寝。まだまだ半分だけ背を伸ばしたソレに彼女は自身の頬を擦り付け、甘える子猫のようにソレを堪能しながらも、次第と巡ってきた睡魔でシュラは瞼を閉ざし始めていく。
今日はよく頑張ったね。彼女に優しい言葉を投げ掛けながら、頭を撫でていく。それにシュラは穏やかな微笑を浮かべていくと、直にも彼女は“モノ”と向かい合うようにくっ付きながら、とても静かな寝息を立て始めた。
そんな彼女の寝顔に、自分もまた心が歓喜する感覚に全てを委ねながら、彼女の寝顔をしばらく眺め続けたものであった。
【Chapter 6に続く…………】
よろしければ、貴方の推しキャラを教えてください。アンケートの結果は本編に反映されませんが、「このキャラが好きだ!!」というクソデカ感情を共有してくださると大変嬉しく存じます。
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柏島歓喜
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ユノ
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ラミア
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メー
-
白鳥レダ
-
ミネ(蓼丸菜子)
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シュラ
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ノア
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クリス
-
荒巻
-
ハオマ
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柏島長喜
-
蓼丸ヒイロ