※この作品はR-18です。

俺のハーレムはワル女子だらけ 貸出ホステスと暮らす新生活   作:祐。

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第64話 Désir et vert 《欲望と緑》

 何気無く目を覚ました、龍明の朝。ボヤけた意識で瞼を持ち上げていくと、開いて早々と視界には寝間着姿のシュラの顔がドアップで映り込んできた。

 

 いつも結んでいるツインテールを解いており、膝丈まである超ロングヘアーのそれを無造作に流した彼女の姿。緑色の寝間着に身を包み、こちらの寝顔を間近で眺めていたのだろうシュラは太陽が如く明るい微笑を浮かべながら、にじりにじりと近付いて言葉を掛けてくる。

 

「ニーチャン、おはよー」

 

「あぁ、おはようシュラ。もしかして、俺の寝顔を見ていたの?」

 

「せやで? ニーチャンの寝顔をオカズにして、ニーチャンの手でアソコ擦っとった」

 

「どうりで、手が勝手に動いてると思った」

 

「起こしてもぉたかな。ごめんなぁニーチャン」

 

「いいよ。キスしてくれたら許してあげる」

 

「ほな、寝起きのチューで勘弁してな」

 

 ちゅ。

 互いに惹かれ合うように交わした、軽めの口付け。双方の唇で跳ねるよう交えたキスで火が点いていくと、次にもこちらから迫る形で、シュラと熱烈な口付けを交わしていった。

 

 こちらに身を任せ、されるがままで唇を捧げるシュラ。彼女はうっとりとした表情で目を瞑り、感覚を全て口先へと注ぐことで与えられる温もりを堪能していたものだ。シュラの様子に自分も抱え込むようにしていくと、布団の中で二人は汗だくになるほどの熱い抱擁を交わし、朝早くからベッドを汗まみれにしてしまう情熱的なキスにより、二人で苦笑しながらもそんな会話を交わしていった。

 

「……お布団、洗わないとだね。ここで他のみんなも寝るだろうし、朝からやるべきことが増えちゃったな」

 

「せやったら、今からエッチしよぉ? どうせ布団が汚れとるんやさかい、洗う前に豪快な寝起きエッチでもキメとかへん?」

 

「賛成、と言いたいところだけど、今日はちょっと出掛けないといけない用事があるから一旦保留でいいかな。朝から疲れちゃうと後々困るし」

 

「むーっ、ニーチャンのケチぃ。どうせ護衛でウチも付き添うんやから、そないなこと気にせんでも平気やってばー」

 

「鳳凰不動産や骸ノ市に狙われている以上は気が抜けないからね。エッチは用事を済ませた後にしよう。それでいいね?」

 

 骸ノ市。人身取引を商売とする、龍明に蔓延る裏社会の巨大な組織。

 特に、ラミアやメーと因縁のある組織からも狙われている以上は、決して気を抜くことができない状況に置かれていた。そのことから、ホステスらはより厳重な態勢で自分のことを守ってくれてはいたのだが……。

 

 彼女らにも仕事がある故に、こうして一人しか護衛につくことができない状況というのも少なくはなかった。

 そこで、ユノが提示した一つの打開策を講じる場面がやってきた。これを実践するためにも、まずはシャワーを浴びるなりして身体の状況をリセットしなければならない。

 

 ごねるシュラをなだめるようにして、自分は布団から起き上がっていく。これにシュラも続けて起き上がっていき、彼女がついてくる形で自分らは浴室へと向かっていった。

 

 そして、さも当然のように二人でシャワーを浴びていく。

 共に全裸となった状態で、向かい合うようにお湯に打たれていく。その間もシュラとは他愛ないやり取りを交えながら、互いにボディタッチを行ってひと時を楽しんだ。

 

 尤も、シュラは我慢できないと言わんばかりに、充血した“ソレ”を左手で握りしめてきたものだ。そうして前後に擦る運動を行いながらこちらの顔色をうかがって、得意げに微笑みながら上目遣いで甘い声を出してくる。

 

「ニーチャンの“オニーチャン”……こないに元気になっとるけど、ほんまに毒素抜かなくてもええんか? オニーチャン、出したくて出したくてしゃあないと言わんばかりに、ごっつ苦しそうやで……?」

 

「シュラ……っ。すごく上手だ……。そんなにされると我慢できなくなるよ……っ」

 

「せやったら、ウチの手で一発いっとくか? いつでもええで。とびっきり濃厚なの期待しとるから……」

 

「でも、今出したら……この後のエッチでシュラに注ぐ分が無くなっちゃうから……」

 

「ウチに注ぐ?」

 

「そう。シュラの中にたっぷり流し込む分がね」

 

「ニーチャン……ッ」

 

 ピクッと止まった彼女の左手。そして“オニーチャン”を優しく撫で掛けたシュラはこちらに近付いてくると、身を預けるように寄り掛かりながら懐に埋まり、むぎゅーっと力強いハグを行いつつそれを口にしてくる。

 

「そないなこと言われたらウチ、もっと我慢できんくなる……! ここでもええから、今、ナカに欲しい……! ウチ、ニーチャンを迎え入れたい……! お願いやぁニーチャン……ウチの中にニーチャン欲しいねん……!」

 

「よしよし、もう少しだけ我慢しようね。今の内に熟成させておくから、用事が終わったらとびっきり濃厚なのをシュラの中に注いであげる」

 

「そないに意地悪なこと言わんといて……ッ。余計に興奮してまうから……! ニーチャン……ニーチャン……ッ」

 

「シュラ……。好きだよ……」

 

 “オニーチャン”を握りしめたまま、うずうずと落ち着かない様子で顔を懐に擦り付けてくるシュラ。そんな彼女を抱き留めるようにしていくと、一緒にシャワーを浴びていくその空間の中で、自分はシュラを納得させるように甘くねちっこいキスを交えたものだった。

 

 

 

 

 

 二人でシャワーを浴びたことで、むしろ余計に汗をかいてしまった。

 そんな、本末転倒な状態のまま着替えを行っていくのだが、その間もシュラのおねだりによって、黄色のショーツを履かせたり、黒色のキャミソールを着させてあげたりなどの着せ替えプレイを強要されながらも、自分は自分でユノから受け取った服装へと着替えて鏡の前に立っていく。

 

 ……黒色のジャンパーに、白色のシャツ。黒色のジーンズに、ありきたりなサングラス。

 ユノからは、『目立たないようにするべく、印象に残らない服装による変装を施してから外出してもらいたい。』と言われていた。これは探偵も実際に行っている変装テクニックの一つらしく、黒や白などの無難な色合いのジャンパーなどを、店から数種類と支給してもらったものだ。

 

 以前にも、ユノにコーディネートしてもらった服装から一新した身なり。これに違和感を抱きながらもサングラスを掛けて、私服姿のシュラと一緒にアパートから出ていく。

 

 彼女と手を繋ぎながら歩く龍明の駅前。心なしか向けられる視線も少なくなった実感に、自分は内心で「効果てきめんか?」と呟きながら歩みを進めていくのだが、その最中にも隣を歩いていたシュラはこちらを見遣るなり、ブフッと噴き出しながらそんなことを喋り出してきた。

 

「ププッ、ウププ……ッ!! に、ニーチャンッ……サングラス、ほんま似合わんなぁ……!!」

 

「いやいや、それはもう仕方ないでしょ……」

 

「しゃあないのは分かっとるけど……せやからって……ッププ、プ。っハハハハッ!!!」

 

「堪え切れなくて、すごい笑い方になってるけど……」

 

 愉快げに笑うシュラの反応に、汗を流してしまう自分。

 まぁ、大ウケしているシュラも可愛いからいいか。何て言う感想を抱きながらも、自分は周囲を見渡すような視線を投げ掛けながらこれを口にしていく。

 

「だいぶ目立たなくはなっていそうだけど、店のホステスと一緒に歩いている姿なんかでバレたりしないものかな」

 

「せやったら、平気やろ。だってウチらホステスは、同伴でいろんなオトコとぎょうさん出掛けとるからな。今のニーチャンがニーチャンやってバレてなかったら、今のウチらの様子も『あぁ、あのシュラっちゅうビッチオンナ、今日も客と同伴しとるなぁ』程度にしか思われへんやろ。サングラスを用意したのも多分、素顔を隠してそう思わせるためのものやろな」

 

「なるほど。……てか、それを分かっていながらサングラスのことをイジったのか……?」

 

「当たり前やん。だってニーチャン、ほんまサングラス似合わへんもん!!」

 

 えぇ……。

 今も笑いを堪えるように喋るシュラの様子に、自分は複雑な心境を抱いてしまえた。

 

 やっぱり、荒巻オーナーのような色男じゃないとサングラスは着こなせないか……。

 意外と引き摺っていた自分は、身体を鍛えようかなと心のどこかで思っていく。その最中にも、シュラはシュラで手を引っ張るようにして目的地へ導いてくれたものだったから、自分は彼女に案内されるような形で用事を済ませたものであった。

 

 

 

 

 

 用事が済み、寄り道で焼肉店に訪れていた自分とシュラ。特にシュラは、出先でずっと「腹減った~!!」と駄々こねるように口にしていたことから、彼女を鎮めるためにも急ぎで駆け込んだものだ。

 

 店に入るなり、シュラが率先して準備を済ませていく。そうして活発な行動力を発揮した彼女によるテキパキとした手際により、来店してすぐにも肉を焼き始めていくと、残る肉の火加減は自分が担当することで、焼き上がったそれらはシュラへと集中するように手渡されていった。

 

 渡された肉に、目を輝かせるシュラ。それから太陽のように明るい満面な笑みで「ニーチャンありがとぉ!!!」と言葉を口にすると、彼女は届けられた白米と一緒に肉を頬張り、満足げな様子で焼肉を堪能した。

 

 もう、シュラのご機嫌な顔だけでお腹いっぱいになれる。

 たくさん食べる女の子は本当に素敵だ。内心によぎる癒しの感情に、ひとりほっこりとしながらシュラに見惚れる自分。そんなこちらの視線に気が付いたシュラはニッコリと微笑んでくると、口元にご飯粒を付けながら、快活な声音でそれを喋り出してきた。

 

「ニーチャン、いつもウチの面倒見てくれてありがとぉな!」

 

「こちらこそ。いつも俺を守ってくれてありがとう。護衛的にも気持ち的にも、シュラにはたくさん助けられているよ」

 

「ウチも、ニーチャンがおるからこそ頑張れるんや! ニーチャンはウチの生き甲斐やねん。せやから、ニーチャンのためと思えば何でも頑張れる! ……どないに危険なことでも、命を懸けてニーチャンを助けるからな! せやさかい、ニーチャンには安心して生きてもらいたいねん」

 

「ありがとう。でも、それでシュラがいなくなったら俺は自分に責任を感じることになっちゃうよ。だから、一緒に生き永らえよう。とても過酷な道のりになるかもしれないけれども、どんな境遇にあろうとも俺達は一緒だ」

 

 切なる思いを込めた返答に、シュラは一瞬だけ目を丸くした様子でこちらを見遣ってきた。

 ……思考が追い付いたのだろう彼女は、微笑しながら頷いてくる。その反応に自分も頷くことで心を通わせていき、なんだか照れ臭いような気持ちになりながらも向かい合っていく。これにシュラは安心したように焼肉を食べ始めていくと、次にも彼女はもぐもぐと口を動かしながら、キラキラとした眼差しで喋り出してきた。

 

「ニーチャン。もしもの話やけど、もしウチがニーチャンの妹やったって発覚したら、ニーチャンどないに思う?」

 

「え? シュラが妹だったら?」

 

 唐突な質問に唖然としてしまったが、そこから考え込むように思考を巡らせながら答えていく。

 

「そうだなぁ……。まずは嬉しいって思うかな。あーでも、そうなると身内と“致した”ことになるし……そう考えると、ちょっと複雑にも思えるな……」

 

「なんや、それの何が問題やねん」

 

「いやいやいや、世間的には禁忌とも言える行為じゃん……?」

 

「禁忌でもええやん。ウチはそないな周りの常識なんか気にせぇへん。大好きなニーチャンとぎょうさん愛し合えた。その事実がウチにとって重要なんや」

 

「何というか、禁断の恋……って感じ?」

 

「禁断の恋……ええ響きやなぁ!! 恋っちゅうか、一心同体って気持ちっちゅうか……。もうこの際だから何でもええわ! とにかく、ウチはニーチャンのことが好きで好きでしゃあないんや!! せやからな、ニーチャンがほんまのニーチャンになっても、ウチは今のままの関係でいたいっちゅうか。ウチはニーチャンとどないな関係になろうとも、この先もずっと愛し合いたい。それくらいニーチャンのことが好きやねん!」

 

「なんか、面と向かい合って言われると照れちゃうな……」

 

「せやったら、ニーチャンの頭が噴火するまで続けよか? ウチはいくらでも構へんで」

 

 ニヤニヤ。平気そうに見遣ってくるシュラのしてやったり顔に、自分は顔を赤く染めつつ「シュラには敵わないなぁ」と返答していく。これにシュラは満足げに微笑んでくると、かと思えば顔色をうかがうような視線を向け、しおらしい声音でそれを喋り出してきた。

 

「……ニーチャン。ウチ、生きている内にニーチャンと会えて、ほんま嬉しかったわ。ウチの夢が叶った今、ウチにはもう悔いはあらへん」

 

「シュラに何かあった時、俺には悔いが残るよ。……シュラとはこの先もずっと一緒に居たい。前にショートクルーズで同伴した時、シュラは言ってくれたよね。俺とシュラは本当の家族になって、誰にも狙われない平穏な人生を、穏やかに、朗らかに、そして来るべき最期の時まで一緒に過ごしていく。そんな未来も悪くないんじゃないか? って。だから、これからもこうして一緒にご飯を食べたり、笑い合ったりしよう。な?」

 

 言い聞かせるような調子になってしまったが、シュラの言葉にどこか許せないような思いも巡ってきたことにより、自分は説得するようにそれを口にしていった。

 

 こちらの言葉を耳にして、シュラは瞳に潤いをよぎらせていく。それから彼女は噛みしめるように頷いてくると、振り切るように声を振り絞りながら「せやな……っ! ウチとニーチャンは最期まで一緒!! ニーチャンの居る場所にシュラ在りや!!」と快活に微笑んでみせたものだった。

 

 

 

 

 

 焼肉店を出た後も、シュラと手を繋ぎながら龍明の街中を歩き出した自分。彼女と過ごすかけがえのないひと時を満喫するように談笑し、絡まってくるシュラを抱き留めるように横に回転しながら歩を進めていく。

 

 とても歩きにくい道のりを辿り、気が付けば自分らは大人の宿泊施設の前に来ていた。

 年季のあるアパートのような建物。以前にも、シュラと初めて一つになった際に利用した質素な施設を前にして、自販機から排出された鍵を手にしながら、彼女と共に個室へ入っていく。

 

 大人が二人入るだけで精一杯となる狭い空間。木製の床と、茨のような模様が特徴である壁紙がステレオタイプな高級感を演出し、柔らかい光で落ち着ける天井の照明と、部屋にある白色のダブルベッドが、気取ることのない、ちょっとした日常の中での贅沢を思わせてくる。

 

 もしかしたら、あの日と全く同じ部屋だったかもしれない。

 見覚えのある風景を何となく見遣っていく最中にも、シュラは飛び込むようにベッドへダイブをかましていく。そこで彼女は年甲斐もなくゴロゴロと転がっていくと、ツインテールを全身に巻き付けたその姿で、キャッキャとはしゃぐように喜びながらこちらへ声を掛けてきた。

 

「ニーチャンニーチャンっ!! ほな早速、食後の運動するで!! ウチとニーチャンはこれから愛し合うんやっ!!! 誰にも邪魔されへん、二人きりの特別な時間やで!」

 

「もちろん、そのつもりだよ。ただ、お手洗いだけ済ませてきていいかな」

 

「しゃあないなぁ。ニーチャンが戻ってくるまで、ウチ自分でいじって待っとるから。ウチのこと焦らさんといてや」

 

「分かった。俺が戻ってくるまで、手を止めないでいてね」

 

 これはフリなのかな。言葉通り早く戻ってきた方がいいのか、敢えて遅れて戻ってきた方がいいのか……。

 

 内心に巡る疑問を抱きながら、自分はトイレに入っていく。そこで暫し考えに耽るよう悩んだ末に、敢えて後者を選んだことで耳を澄ませながらシュラの様子をうかがったものだ。

 

 ……微かに聞こえてくる、シュラの甘い声。ずっとこちらを呼ぶ声が一層もの興奮を煽ってきたことから、自分は悶々とした気持ちで用を足したものでもあった。

 

 

 

 それからというもの、焦らしに焦らしたシュラを心行くまで存分に頂いた。

 衣類を身に纏ったまま、ベッドの上で絡みつくような熱いハグを交わした自分ら。特に、シュラは飛び付くように抱き付いていたことから、この身体に両手と両脚を回された大好き全開ホールドでハグを行っていたものだ。

 

 彼女を迎え入れるよう、パーカーの隙間に両手を滑り込ませて抱き締める自分。そこで離れることのないねちっこいキスを交わし合い、お互いに昂ってきたところで、シュラに脱がされるよう自分は裸になっていく。

 

 ボロンッと顔を出した“オニーチャン”を見て、シュラは真っ先に飛び付いてきた。

 瞳には輝かせたハートのようなものを浮かばせており、彼女は“オニーチャン”を愛でるように吟味しながら、両手と口で愛を表現してくる。そんなシュラのテクニックに翻弄されるよう自分が喘いでいく中で、シュラは満足そうにこちらの様子をうかがいながら、暫しと“オニーチャン”との戯れを楽しんでいた。

 

 口いっぱいに頬張った、大好きの形。絡まる舌や唾液の感触や温もりに包まれて、至福と愉悦を浴びるように堪能する。彼女からもたらされるそれらに蕩けるような快楽が脳天を貫く最中にも、ふと彼女に押し倒されるや否や、パーカーやキャミソール、ホットパンツなどを脱ぎ散らかすなり、シュラは黄色のショーツ一枚の姿になって乗り掛かってきた。

 

 バスト九十を揺らし、顔面に“カノジョ”を押し付けてくるシュラ。それから腰を前後に振ることでこちらの口に擦り付けてくると、シュラは天井を仰いだ姿勢で、発情した犬が如く“好きな箇所”を刺激し始めたのだ。

 

 熱烈な自家発電。興奮と共に香るメスのフェロモンが余計に気持ちを昂らせ、こちらを挑発してくるニオイで理性が奪われたことで、運動するシュラの両脚に組み付く形で彼女を静止させ、口元の“ソレ”へと齧(かぶ)り付いていく。

 

 こちらの行為に、シュラは躊躇いのない嬌声を上げていく。それも、まるで求めていたかのように押し付けてきたものだったから、自分もまた彼女の期待に応えるよう咀嚼していき、味覚や嗅覚に鋭い神経を注ぎながらシュラを存分に味わっていった。

 

 シュラは、自身が主導権を握るプレイを好む女性だ。ラミアやメーといった受け身のホステス達とは違って、シュラは自身から動くことを主にした能動的な行為を大いに好む傾向にあり、まるで相手を“玩具”に見立てたような、相手という存在を利用する形で快楽を得る行為を重視する様子がうかがえる。

 

 ドSとは異なり、相手とは常に対等であるプレイを好ましく思うシュラの趣向。彼女としては玩具で遊ぶ感覚なのだろうその行為は、一人で快楽によがる姿に興奮を覚えながらも、受けに徹する姿勢を強いられる関係上、人によってはもどかしく思えるだろうし、人によってはご褒美とも捉えるかもしれない。特に、相手にリードされたい男性とは相性の良いホステスとも言えるだろう。

 

 また、彼女は行為中、非常によく喋る。巡る快楽に身を任せ、無意識にも発してしまっている「ニーチャン……っニーチャン……!!」という色っぽい声が実に愛らしい。それだけに留まらず、子犬のような甲高い鳴き声で喘ぐ甘い響きをはじめとして、「ニーチャンの息、ごっつ気持ちええわぁ……っ!」であったり、「もっとウチのクリちゃんにしゃぶりついてやぁ……っ!」であったり、「ニーチャン……好きやねん、めっちゃ好きやねん……っ!!」だったりと、とにかくレパートリーが豊富。

 

 それら全て、日頃の快活さからはうかがえない艶やかな声音から繰り出されるため、ギャップも相まって余計に意識してしまえる。だからこそ、彼女の期待に応えたいという欲求に駆られることにより、こちらもまた“玩具”では得られない愛情を込めた行為で刺激することで、彼女は狂い悶えるような快楽の仰け反りで悦びを表現してくれるのだ。

 

 こちらの行為で腰を上げ、ぐしょぐしょになったショーツを自ら剥ぎ取ったシュラ。ヒートアップしたのだろう興奮は荒い息遣いとなり、顔も真っ赤にした欲情の化身となった彼女は“オニーチャン”に跨っていく。それから仰向けになったこちらを押さえつけるように両手をついてくると、シュラは容赦なく聖域に“オニーチャン”を突っ込むなり、自身を慰めるように激しい上下を繰り出してきた。

 

 自前の玩具で満たすかのような、非常に慣れた滑らかな腰使い。自身の恥ずかしい姿を撮影し、それを動画サイトに載せているだけはあるのか、シュラは己を満たすことに貪欲であり、この“カタチ”に合った強弱をつけることで自らの好みを探り出してくる。

 

 そんなシュラのアプローチに、自分はもたらされる快感に声を漏らしてしまっていた。

 すごく、上手だ……! 内心によぎる感想が、快楽によって上書きされていく。そうして、フッと消えていく言葉の数々で余裕の無さを実感していくその最中にも、今もキャンキャンと鳴き声のような喘ぎ声を上げていくシュラが、こちらを見下ろしながらも絶え絶えとなった声音で喋り掛けてきたのだ。

 

「ニーチャぁン……っ!!! ニーチャンの形、めっちゃええわぁ……!! ニーチャンの身体も……ニーチャンのニオイも……全部、全部、クセになってまう……っ! 好きやねん。好きやねんニーチャン……! ずっとずっとずっとずっと、これからも一生、ウチと一緒に居ような……っ!」

 

「あぁ、シュラ……! 何があろうとも、俺達はずっと一緒だ……。どんな苦難も俺達なら乗り越えられる……!」

 

「せやったら……っ証明してぇ……! ウチとニーチャンがずっと一緒に居られる証が欲しい……っ!!」

 

「手を……手を繋ごう……! 離れ離れにならないよう、生きている限りずっと、この手を繋いでいよう……!」

 

「ニーチャン……っ!! ニーチャン……っ!!!」

 

 腰は止まらず、むしろ次第に加速し始めたシュラの運動。加速につれて一層と彼女の奥に到達した“オニーチャン”は、シュラの最深部を何度もノックしていく。これに二人で悶えるよう情けない声を出していく中で、自分は求めるように両手を差し出し、それに応じるようシュラもこちらに乗せていた両手を突き出すことで、互いの両手は惹かれ合うように繋がられて、一つになっていく。

 

 シュラの愛情を受け止めるように、指を絡めて彼女の体重を支える自分。こちらの支えによってシュラは寄り掛かるように体重を掛けてくると、次にも容赦の無い激しい運動を繰り出すなり、彼女は“内部”の空気ごと打ち付けるような甲高い肉の音を打ち鳴らしながら、深々と突き刺さる“オニーチャン”の快楽によって全身が仰け反るほどの痙攣を引き起こしていったのだ。

 

 ……天井へと向けた、激しくも情けない彼女の抑揚。手を繋ぐこちらにも振動が伝わってくる猛烈な痙攣を伴って、シュラは喉から鳴らす切ない声を響き渡らせていく。

 

 それから、脱力するように仰け反ったシュラの身体。繋いだ手で何とか彼女の上半身を支えていくのだが、項垂れるように力尽きたシュラの変わり果てた姿に、自分は心配さえも抱きながら様子をうかがっていく。

 

 脳天に駆け巡る鋭い快楽によって、この時だけ廃人へと化してしまったシュラ。豊かな乳も放り出すように天井を仰ぐ彼女の姿を見て、自分はふと脳裏によぎらせた好奇心と共に、次にも深々と突き刺す渾身の突き上げを繰り出してしまったのだ。

 

 不意を突く一撃。脱力した身体に響いた、最深部をノックする衝撃。これによってシュラは甲高くも情けない声を出したものだったから、そこから巡ってきた欲求に駆られるように、今度はこちらが動く形で激しく突き上げる運動を行い出していった。

 

 肉を打ち付ける音に混じって、一定の間隔で刻むシュラの嬌声が実に心地良い。

 繋いだ手はそのままに、脱力したシュラの弱点を的確に刺激するよう力強い一撃を何度も繰り出した自分。そんなこちらのアプローチに、彼女は叫ぶように「ちょぉ、待ってぇッ!!!」と口にしながらも、与えられる快楽にキャンキャン悶えながら喋り出してきたものだ。

 

「やめぇッ、ニーチャンッ。アカンでほんまにッ。そないなことされたらウチ、おかしくなってまうッ。アカンてほんまッ。やめぇやぁッ。やめっ、やめ……やめてぇニーチャンッッ。おかしくなるッッ。おかしくなるッッ!!! ほんとにおかしくなるって、壊れちゃうぅッッ!!!」

 

「シュラっ……!!! いつもの方言は……どうした……!! そんなに余裕が無いのか……!!」

 

「そ、そんなこと……っそないなこと……言ってらんないからぁッっ。ぁ、ぁあぁ、いぐッ、いグっ……!!! っ~~~~~!!!!」

 

 もはや、涙目にもなっていたシュラの様相。絶え絶えになった声音で全身の肉を震わせるほどの痙攣を伴った彼女は、絶頂によって更なる仰け反りを披露しながらも、その勢いで後ろへと倒れ始めていく。

 

 シュラの様子に、繋いだ手を引っ張って何とか彼女を支えた自分。こうして互いの上半身が離れ合うような体勢になっていくと、自分もまたシュラを追い掛けるように上半身を持ち上げていき、その勢いに身を任せるまま彼女へと覆い被さることで、シュラをベッドに押し倒す形で優位を取っていく。

 

 形勢逆転。瞬く間に攻勢へと転じたこちらのアプローチに、シュラは唖然と快楽が入り混じる蕩けた様相でこちらと向かい合ってくる。そんな彼女の、快活ながらもあられもない姿に極限の興奮を覚えた自分は、今も両脚を広げながら健気に見遣ってくるシュラの両手首を掴んで引っ張っていくことで、その体勢による全身全霊の運動を加えたものだった。

 

 フィニッシュに向けた、怒涛の追い込み。欲望に全てを委ねた、貪るように強引なプレイ。

 引き締まるシュラの“聖域”に絞られて、自分は既に限界まで蓄えた快感を放出せんと、激しい運動を繰り返していく。この貪欲なまでの行為に、シュラは甲高い嬌声を上げながらも、すごく幸せそうに微笑しながら喋り掛けてきた。

 

「ニーチャぁンッ。ニーチャぁンッ。ニーチャンが欲しいッ。ニーチャンが欲しいねんッ。ウチの中に、ニーチャンのたっぷり注いでほしいッ。ニーチャンと一緒に生きた証が欲しいねんッ。ウチは、ニーチャンと一緒に居られて幸せやったって。いつ、どないな時でも思い返せるようにッ」

 

「分かった……! シュラの中に、俺の全てを注ぎ込むから。どうか、受け取ってほしい。俺が生きた証を。俺とシュラが一緒に過ごした証を。溢れ出るくらい、シュラの中に注ぎ込むから……!!」

 

「嬉しいッ、嬉しわぁッ。もう、いつ死んでもええくらい、ウチは今、ごっつ幸せやねんッ。……大事にするで。ニーチャンがぎょうさんと入れてくれた、ニーチャンの子種……ッ。一生モンの宝物にするで。ニーチャンの愛の形……ウチに注いでくれた、ウチだけの宝物……ッ」

 

「もう、限界だ……っ。シュラ!! 残さず全部、受け取ってくれ……っ!!」

 

「ニーチャン……ニーチャン……ッ。ニーチャン、ニーチャン、ニーチャンッ、ニーチャン……ッ!!!!」

 

 愛おしい。胸の内に巡る感情を爆発させるように、全身の筋肉を引き締めて一点に神経を集中させていく。そうして蓄えた快楽を放出するように下半身を突き出していくと、彼女のお望み通りとも言うべきか、直後にも己の魂を捧げんばかりの勢いで内なる本能を噴出していった。

 

 熱を帯び、どくどくと脈打つ肉の管。そこから自分の全てを捧げるよう彼女に熱意を注ぎ込み、溢れんばかりの欲望で彼女の中を満たしていく。

 

 ……ラミア、メー、レダやミネに続いて、自分史上もっとも多い量を噴射した。

 

 部屋中に響き渡った、鈍くこもるような噴射の音。管を勢いよく巡った水分のそれをシュラの内部へ注いだことで、下半身の筋肉に激痛が迸るほどのパワーを以てして、自分は見事、彼女の希望に応えてみせたのだ。

 

 一滴も零さないよう、“オニーチャン”で蓋をしながらシュラを抱き寄せていく。そんなこちらの行為に、彼女は朦朧とした表情で向かい合ってきたものだったから、疲れ切ったシュラへと自分の全てを注いだことを伝えていき、今はゆっくりと休むよう催促を行っていく。この気遣いにシュラは快活ながらも力無く微笑んでみせると、次第にも閉ざした瞼と共にして、彼女は安堵するように、この懐で眠りについたものであった。

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