俺のハーレムはワル女子だらけ 貸出ホステスと暮らす新生活 作:祐。
宵闇に染まる、深夜の時刻。大自然の山々に囲まれた、見晴らしの良い奥地のそこは、秘境と呼ぶに相応しい雄大な秋の景色を展開している。
漆黒の大空に浮かぶ満月と、マントのようになびく白い空気の流れ。標高が高い故に肌寒い風が音を立てながら吹き抜ける空間の中、わずかに平地となった高台には一つの人工物が設けられていた。
解放的な大自然において唯一と手を加えられた、木製の縁で囲われた小さな温泉。真夜中の自然界に紛れ込むよう湯気を立てるそれと、新しいお湯が流れ出てくるチューブが何食わぬ顔で存在する光景がシュールで面白い。そんな、あたかも大自然の一部であるかのようにやすらぎの湯を沸かす秘湯へと自分は近付いていくと、既に衣類を脱ぎ切った全裸の姿で、熱々の湯を手で掬ってはその温もりに癒されたものだった。
……そもそもとして、どういった経緯でこんな状況になっていたのか。それは、第二次龍明抗争以前にも交わした“二人との約束”がキッカケとなっていた。
骸ノ市という裏組織の存在を知らされたその日、
そこで彼女らの間では、二人で秘湯巡りでもしようという話が出ていたらしく、この話題が上がるや否や、こちらに対してメーは勝気な笑みと共にそう言葉を口にしてきた。
『はいじゃあ決まり~! カンキ君も参加ってことで、今のいざこざが落ち着いたら三人で秘湯巡りするぞ~!』
一旦ではあるが、いざこざが落ち着いた現在の状況。これを機にお出掛けしておこうという話が先日にも上がったことで、自分は休暇を貰ったラミアとメーの二人と共に県外へと遊びに出掛けたものだった。
これが、今に至るまでの経緯。そうして、秘湯と呼ばれていた山奥の無人温泉でひとり突っ立っていると、直にもこちらの下へと、同じく全裸である髪を解いたメーが駆け寄ってくる。
「カンキ君おまた~!!」
「ちょっと熱いかもしれないけれど、とても良い湯加減だよ。……それにしても、よくこんな場所見つけてきたね」
「あは、同伴したお客から教えてもらったのだよ~。その人、温泉の界隈で有名なマニアらしくってさ~、この二泊三日の秘湯巡りで回ってきた温泉も全部、そのお客が厳選したマニアイチオシスポットだったんだ~」
「どうりで、どこも満足できる温泉だったわけだよ。……いやまさか、秘湯巡りを二泊三日でするだなんて思ってもいなかったもんだけど」
「あれ、言ってなかったっけ?」
「お誘いを受けた時は言われてなかったかな」
「まぁそんな時もあるよね~。カンキ君ドンマイ。……あ、ラミアも来た来た」
真夜中の暗がりで、すっぽんぽんの男女が秘湯の前で談笑する光景。傍から見れば不審だったことに違いなかっただろうが、そんな男女の下にもう一人、全裸の女性が遅れて合流してきた。
すっぽんぽんのラミアが、何気無い視線を投げ掛けながら適当な調子で喋り出してくる。
「なんで目の前に温泉があるのに入ってないんですか?? ただでさえ山の上で冷え込むんですから、とっとと入ったらイイじゃないですか」
そう言いながらも、何だかんだでラミアも立ち止まってはこちらを見遣ってくる。これに自分は「ちょっとメーと話し込んでてね。あと、ラミアも待ってたんだ」と返答していくと、彼女は不思議そうに首を傾げながらも、「それでまたカゼでも引いたらどーするんですか?? 今度はウチらのせいにされたら堪ったモンじゃないですよ」と返してきたものだったから、自分は軽く謝りながら早速と温泉に入っていった。
大自然の秘湯を囲う木製の縁は、水を吸って木こりの香りを醸し出している。これに心地良さを覚えながら温泉の底に足を着き、膝ほどまで浸かったその状態で、二人へと手を伸ばすことで彼女らを迎え入れていく。
このエスコートに、ラミアとメーは共に手を取って一緒に秘湯に入ってきた。
こちらの何気無い動作に、ラミアが「どーも」とお礼を口にしながらお湯に浸かっていく。一方でメーは「あっつァッ!!!」と声を上げながら跳ねるような素振りを見せてきたことで、これに自分は苦笑しながらも彼女を招き入れたものだった。
秘湯を泳ぐようにして全身で浸かっていくラミアと、下半身を熱に慣らすように上半身で風を浴びていたメー。そんな二人の様子を見守るようにしながら自分も肩までお湯に浸かっていく中で、極楽な露天の湯に癒されながら自分は喋り出していった。
「秘湯と言っても、この二日間で巡ってきた温泉はどこも、旅館とかの形式で人が管理していたものだったけどさ。三人旅のトリを飾る最後のここは、話で聞いていた通りに完全に無人でビックリしたよ」
今現在も、周囲を警戒することなく三人で裸を見せ合っていたこの状況。既に見慣れていたとしても、秘湯の雫が垂れる二人の裸体に少なからずの興奮を覚えていく自分の手前で、縁に腰を掛けたメーが勝気なサマで返事を行ってくる。
「前々から思ってたんだよね~。この三人でドライブできる口実ないかな~ってさぁ。そこで、この無人の温泉の話を聞いたもんだったからさ~、『おっこれは使える!』と思って、二人を誘うためにお客からオススメのスポットを根こそぎ聞き出してきたんだよ~」
「元は俺達とのドライブが目的だったんだね。だから、一つ一つの温泉が絶妙に遠かったのか……」
「いやぁ、せっかくだから親しい身内同士でドライブしたいじゃ~ん? 私が運転する車で、誰かと一緒に旅をしてみたかったわけなのよ。んで結果、こうして龍明を飛び出して県外までお出掛けすることができた! しかも、ラミアとカンキ君の二人と一緒にね! あ~あ、楽しかったなぁこの二日間。次は何を口実にして二人を連れ出そうかな~」
旅の締め括りとなる温泉を堪能し、天を仰ぎながら次のプランを考え出したメー。彼女の様子にラミアは、「まー、ウチとしてもワルい旅ではありませんでしたし、都合が合えばまたご一緒したいモンですねー」と満更でもない返答を行っていき、自分もそれに頷く形で同意したものだった。
……本当に、良い思い出になったな。
しみじみと、内心でそんなことを思っていく。そう考えてしまうのもきっと、先日まで痛ましい怪我を負っていた二人と共に、心行くまで満足できる、自由で楽しい旅の時間を過ごすことができたからなのかもしれない。
彼女らと過ごせる時間が、この先もずっと続けばいいのにな。
切なる願いを胸に秘めながらも、次第と熱くなってきた身体で自分は無意識に立ち上がっていく。そうして身体を冷ますように秋の風を浴びていく中で、メーはこちらへと視線を向けるなり、ネコのような目をしながら悪戯に言葉を投げ掛けてきた。
「おやぁ?? カンキ君、今日も元気に“立って”おりますなぁ??」
「ん?」
言われるまでもなく、自分は下を向いて確認していく。
案の定、そこにはビンビンに張り詰めた“息子”が自己主張を強めていたものだ。この、いつになっても元気いっぱいな第二の自分に、思わず苦笑しながら返事を行っていった。
「身体はいつでも正直者だよな。解放感ある大自然の秘湯でゆっくりくつろげる上にさ、視界にはラミアとメーの裸も映っているんだ。これで興奮できなければ男じゃないよ。不可抗力、不可抗力」
「あは、何気に今までの温泉には混浴って無かったもんね~。この二日間も、カンキ君だけは男湯で別だったから、言われてみると一緒にいるのはなんか新鮮かも」
そう言いながら、縁に腰を掛けていたメーが思い立ったようにこちらへ駆け寄ってきた。
じゃぶじゃぶと水面を揺らし、この波打つ湯を顔で浴びたラミアが退くように縁へと移動する。そんなラミアの様子を脇に、メーは悪戯な笑みを勝気に浮かべながら近付いてくると、その右手の人差し指で“息子”をツンッと突っついてから、煌びやかな微笑と共に何気無い調子で喋り出してきた。
「や~ん、裸で向かい合う男女に何も起きないハズもなく~!」
「さては、俺のこと誘ってるな?」
「すぐそうやってエッチな解釈してくる~。もー、これだから男は~」
「はは、よいではないか、よいではないか」
メーと絡むと、彼女のノリにつられるよう自分の喋りが変わる気がする。
彼女の手や腰を掴み、逃がさないよう押さえつける自分。この行為に、メーは笑いながら冗談で嫌がってみせたものだったから、そうして背を向けてきた彼女の股下へと自分は“息子”を滑り込ませていっては、彼女の“ソコ”と太ももの肉厚に一層と興奮を覚えながらも、前後の運動でメーをからかい始めていく。
本気の行為というよりは、じゃれ合いの行為。元の、身体で繋がり合う関係性から、冗談の域がどうしても下ネタ寄りになっていくこのお遊びにメーと二人でキャッキャ戯れていると、次にも眉をひそめたラミアが、適当な調子でその言葉を挟んできた。
「せっかく遠出までしておいて、結局やるコトはソレですか?? これじゃー、いつもと変わらないじゃないですか」
指摘を受けながらも、自分とメーは悪びれない調子で「ごめんごめん」と謝っていく。で、その最中にもメーはラミアの下へと歩み寄ってき、その華奢な身体へと両腕を回しては、なだめるように抱き締めたりしていった。
自分もまた、メーの腰を両手で掴みながら「軽く済ませるだけだから。ね?」とラミアに言葉を投げ掛ける。これによって、ラミアはジトッとした細い目を見せながらも「まー、別にイイですけど」と返してきたものだったから、自分は今もラミアを抱き締めるメーの後ろから“息子”を近付けて、ちょうどこちらへ突き出していた彼女の股に先端をくっ付けながら訊ね掛けていった。
「メー。前と後ろ、どっちがいい?」
「んー……骨折してたから、どっちもだいぶご無沙汰にしてるんだよねぇ。本当は景気良くどっちもキメておきたいところなんだけど、とりま今日は後ろにしよっかな?」
「後ろね、了解。急に入れちゃっても大丈夫?」
「久しぶりすぎてちょっとお尻がビックリするかもだけど、療養中もカンキ君に指でほぐしてもらってたから多分平気」
「じゃあ、慣らすように少しずつ入れていくからね」
ラミアに抱き付いたまま、お尻を突き出してくるメー。彼女の“ソレ”を丁重に扱うよう自分は注意を払いながら“息子”をくっ付けて、そこからゆっくりと、捻じ込むように進入させていく。
ぬちぬちぬち……と、排泄を主とした器官に異物を咥えさせた自分。瞬間にもメーは開発の行き届いた“ソコ”の感覚で低い声を出し始め、人間としてだらしなく、何とも情けない声音を上げながら“コチラ”を歓迎してくれた。
メーとの本番行為は久しぶりだ。これに悦びの高揚を帯びながら自分は声を掛けていく。
「どう……? 痛くない……?」
「ぉ、んぉ。……う、うん。まだヘーキっ」
「そうか、良かった。……あぁ、やっぱメーのお尻はイイな……っ。最高だ」
「カンキ君っ、ぉ……もっと奥、もっと奥……んぉっ」
「もっと奥がいいの? そうだな……じゃあ、交換条件にしよう。メー、俺はメーのお尻が大好きだ。俺は、メーのお尻を俺の物にしたいと思ってる。だから……俺以外の男にお尻を使わせないことを約束してくれたら、奥まで入れてあげてもいいよ。どう?」
「いい……っ。それでいいから……っ! 私のケツ、カンキ君の物にしてもいいから……!! ねぇお願い……今チョー気持ち良いのキてるから、早く……っ!!」
「交渉成立だね。今日から、メーのお尻は俺の物ってことでよろしく」
同意を確認次第にも、自分は“息子”を根本まで深々と突き刺した。
出すための器官に、すっぽりと収まった自分のソレ。共にして“息子”には直腸の壁が擦れ始め、ちょうどこの裏側にあるだろう子宮の、その入口付近にあるとされる一般的な性感帯の位置を確認してから、自分はそこを中心に、短い間隔の抜き差しを繰り返していった。
“前”でするよりも、緩やか且つ丁寧なそれ。突くというよりも先端で撫で掛けるような、擦らせるイメージで腰を前後に動かしていく。これがメーの好きな部分にダイレクトに伝わったのか、直にも彼女は天を仰ぎながら痙攣し始めると、噴きやすい体質なのか“下の口”からは快楽を大量に放出するなり、何とも情けない低めの声音を奏でてみせたのだ。
縁に座るラミアを抱き締める力が強くなり、そんな彼女の身体に寄り掛かるよう必死に喘ぐメー。そして間もなくと彼女は頂点に達し、全身が跳ね上がるほどの痙攣を伴っては、“息子”が抜けるほどの勢いで腰を抜かしていく。
秘湯の水飛沫を上げ、興奮で息を荒げながらラミアにすり寄ったメー。これにラミアは呆れるような顔をしながら言葉を投げ掛けた。
「前々から気になってたんですけど、メーさんもー少しキレイな声出せないんですか?? メーさんの喘ぎ声、オンナのウチからしても下品で汚く思えてしょうがないです」
「んぉぉっ……。おほ……っ、ぉぁあ~……もう無理ぃ。けつあな最高すぎてマジ卍ぃ……」
「あの、ウチのハナシ聞いてます??」
湯に浸るメーの背中をさするラミア。そんなラミアへとメーはおもむろに接近していくと、次にもラミアは不意を突かれる形でメーに唇を奪われた。
ホステス同士の熱い口付け。これに自分は見惚れるよう暫し眺めていく中で、次第にも自然と唇が離れた彼女らは見つめ合いながらも、呆れたような様相のラミアがそう喋り出してきた。
「……ホント、仕方の無いヒトですね」
「あは、でもキスには応じてくれるんだ?」
「同性からのキスは基本的に受け付けてませんけどね。今回は、相手がメーさんだったから特別に応じてあげただけですよー」
「ありがと、ラミア。ラミアのそういうサービス精神、私大好きだよ」
なんだか急に、百合の花が咲き始めた。
尊く感じ始めた純白の空間に、自分が段々と場違いのように思えてくる。そんな内心を抱きながら無言で空気に徹していたのだが、次にもメーはラミアへと「せっかくだし、ラミアもヤっとく?」の言葉を投げ掛けたことで、二人の意識はこちらへと向いてきたものだった。
これに、ラミアは「イマはそーいう気分じゃないです」と一度は断ってくる。だが、自分もついつい「ラミアもさ、たまには野外でしてみない?」と声を掛けたことで、彼女は一瞬だけため息をつきながらも、適当な調子で「まー、さっさと済ませてくださるのなら別にイイですけど」と返してくれた。
その間にも、メーはラミアの後ろへと回りながら縁に腰を掛けていく。この時にもラミアの華奢な身体を持ち上げて、自身の股の間にラミアを置くことで背後から彼女を抱き締めながら、メーはこちらへと視線を向けつつ「カンキ君もおいでおいで」と呼び掛けてきた。
尤も、直後にラミアから「せめて、そのおち〇ち〇は一回洗い流してください」と付け加えられたことで、自分は洗浄のために秘湯の外へと追いやられたものだった。
メーがラミアに理由を訊ねたのだが、これに対してラミアは「他人の尻穴に突っ込んだおち〇ち〇を入れたいと思います??」という返答をかましてくる。それを聞いたメーが「なにそれー。私のけつあなが汚いみたいに言わないでよ~」と言うのだが、ラミアは「メーさんに限らず、尻穴は汚いに決まってるじゃないですか」と冷静なツッコミを入れたりなどする、実に遠慮の無い会話が繰り広げられていたものだ。
そんなこんなで、元気な“息子”を綺麗にした自分は再び湯に浸かりながら、水面を掻き分けるようにしてラミア達の下へと歩み寄っていく。
縁に座る二人のホステス。双方が何気無い視線を向けてくるのだが、次にもメーが手前にいるラミアの股へと両手を伸ばすなり、ラミアに両脚を開かせてから、その“下の口”をおもむろに開いて見せ付けてきたのだ。
ビンッと張り詰める“息子”を近付けた自分。そして彼女らへと密着するように接近してから、ラミアへと「入れるよ?」という声を掛けていく。それに頷いてきた彼女の了解を確認次第にも、自分はラミアへと“息子”を進入させていった。
秘湯の湯けむりが立ち込めて、白いモヤがこちらの行為を隠してくる。共にして、湯の温度に心地良さを覚えながらゆっくり腰を動かしていくと、
後ろからラミアに抱き付くメー。その彼女へと自分は両手を伸ばして、ラミアとメーの二人を抱き留めるようにしながら運動を続けていく。これにメーは面白がるような悪戯な視線を送りながらも、どこか恍惚とした表情で静かに行為を見守っていき、ラミアはメーに抱き留められながら、自分らに挟まれたその状態で夢見心地の蕩ける表情を浮かべていた。
……刺激的でありながらも、奇妙な関係による不思議な安心感が巡ってくる謎のシチュエーション。
ラミアからすれば、今回の抜き差しは快感的に微妙だったのかもしれない。いつもは締まるはずの“口”が締まらないその様子に自分は焦りを覚えていくものの、どちらかと言うと、自分とメーの温もりに包み込まれた現在の状況に、ラミアは快楽以上の満足感を得ていたのだろうとも考えられた。
彼女の、満更でもなさそうに目を瞑る表情から、「まー、ワルくはないんじゃないですか??」というセリフが聞こえてくる。これに自分は、一層とラミアに密着することで奥深くに差し込みつつ、彼女の顔を覗き込むように眼差しを向けながらその言葉を掛けていった。
「ラミア、メー。生きててくれて、本当にありがとう」
「ん……なんですか急に」
「あの時はもう、永遠のお別れになるんじゃないかと思ってた。だから、無事とは言えずともこうして生き延びてくれたことが、俺は本当に嬉しかったんだ」
後ろのメーにも視線を投げ掛けて、悪戯に微笑む彼女と頷き合っていく。それからラミアへと視線を戻してから、腰の運動を継続しつつ言葉を続けていった。
「……ラミアはさ、俺から見れば小柄で華奢な女の子だけど、度胸の据わり方に関しては俺よりもずっとたくましかったからさ、俺は常日頃から、ラミアのことをすごく頼りにしていたんだ。だからこそ、あの日、ラミアが涙を流しながら『死ぬコトが怖くなってきた』ことを教えてくれた時にさ、俺、ラミアは怖いもの知らずの人間なんだって、ずっと、そう勘違いしてたことにようやく気付かされたんだよ」
「んっ、んっ……。あの、そー思うのはカンキさんの勝手ですけどっ、よりにもよって、どーしてメーさんのいるトコでそのコトを話すんですか……っ」
「俺、実はあの日以来、オーナーやユノさん達から護身術とか教わっていてさ、身体も欠かさずに鍛えているから、これでも前よりたくましくなったし、戦う術なんかも少しずつ身に付けてきてるんだ。……俺、これからはラミアも守れるように強くなるから。だから……ラミア。これからは俺も、ラミアのことを守ってみせるから。ラミアが怖がる必要も無いくらいに、男として頼もしくなるって約束するから……っ!!」
「んっ……。ぁん……っ。そーいうコトは……っ実現できる程度の実力を身に付けてから口にしてください……っ。ウチからすれば……カンキさんはまだまだ頼りないんですから……っ」
と、容赦の無い辛辣さで返答してきたラミア。しかし、こちらの言葉を耳にしてから彼女の息遣いは次第と荒くなり始め、“下の口”の締まりも徐々に強くなり出していた。
たとえ身体が快楽を感じていなくとも、心の繋がりによって気持ちが満たされることがある。
身体ではなく、気持ちが昂り始めたのだろうラミア。それは直にも身体へと影響を及ぼしたらしく、その頬には火照った紅色を浮き立たせ、胸部の“突起”もピンと張り出して、“下の口”は透明のよだれを垂らし出していた。
運動は加速することなく、“ナカ”を味わうように緩やかな前後を繰り返す。その中で自分はメーを抱き寄せる両手に力を加えながら、荒げた息と共にラミアへとそのアプローチを続けていった。
「ラミア……っ。聞いてくれ……」
「最初からっ、聞いてますよっ。……それで、なんでしょーかっ」
「ラミア。好きだ……!」
「っ……カンキさんのお気持ちは、とっくの前から知ってます」
「ラミアは、俺のことって好きなのかな……?」
「さー、どーでしょーねー……っ。まー……キライじゃないですよ……っ」
「ありがとう、ラミア……! 俺はこれからもずっと、ラミアのことを好きでい続けるからな……! ……っ、出る!」
もう限界だ。
脳裏に巡った、快楽の電流。痺れるほどに迸る感覚の暴走と同時にして、自分はメーの背中を力強く抱き寄せながら、最後の振り絞りとしてラミアの最深部に子種を放出した。
下半身の筋肉が引き締まり、その力んだ全身がラミアの身体へと寄せられていく。そうして、自分とメーの二人にぎゅうぎゅうに挟まれたラミアは天を仰いでいくと、今も“ナカ”にオスを流し込まれながら、彼女は蕩けた眼差しで、真夜中の大空を虚ろに眺め続けたものだった。
……ドク、ドクっと脈打つ“息子”。全力を振り絞って植え付けた自分が果てていく手前で、勝気に微笑むメーがからかう調子で「精が出ますなぁ」と口にしてくる。これに自分は、枯れた微笑で「本当に、言葉通りだよ」と答えていきながら、目の前にあったメーの唇に吸い寄せられるようにして彼女と口付けを交わしていった。
粘着するような、熱烈でねちっこいキス。卑しい音を立てるそれを、耳元で奏でられたラミアが放心した眼差しで視線を投げ掛けてくる中で、今も湯けむりに包まれた大自然の秘湯では、親しげに絡む男女の影が蠢いていたものであった。
数日に渡る、白昼夢のような幸せのひと時。それを過ごした今、既に待ち構えている非情な現実への回帰が憂いに思えて仕方がない。
こんなに楽しくて、幸せに思える時間を
そんな切なる願いを抱きながらも、自分は今、メーが運転する車で龍明への帰路を辿っていた。
夜明けを迎えた、薄暗くも爽やかな空気の外界。日の出も始まらない早朝の時刻に高速道路を走行していたこの車では、夜通しで秘湯を楽しんだ一同が目の下にクマを作りながら沈黙を貫き続けていたものだ。
……さすがに、ラミアとメーでも疲れるか。
長旅ともなった休暇に、自分は睡魔に抗うよう何とか意識を保ちながら後部座席でウトウトしていく。その最中にも、助手席に座るラミアは地雷風コーデの勝負服姿で呆然と外の景色を眺め遣っており、ずっと運転係を務めるメーも暇を持て余したように口を尖らせながらハンドルを握り続けている。
特別なことなど起こらない、変哲の無い道のり。この平穏に心が救われる思いさえ感じられるその中で、ふと閃いたように顔を上げたメーが自分とラミアへ提案を投げ掛けてくる。
「私、お腹減った~。どっかサービスエリアに寄ってっていい?」
メーの後ろにいた自分が、助手席を挟んだ中央の空間から顔を覗かせながら、「でも、この時間に営業している店ってあるもんかな?」と返答していく。これに対してラミアは、「この先にでしたら、二十四時間営業のフードコートで有名なサービスエリアがありますけど」と口にしたことで、自分は「へぇ~」と初耳の情報に相槌を打ちながら、メーへと言葉を掛けていった。
「それじゃあ、そこに寄ろうか。メーの休憩にもなるし、三人で朝食を摂るとしよう」
「ほいキタ、賛成~。あと十分くらいで到着っぽいから、寝るなら今の内に寝ておけよ~?」
「え、今寝ておくの?」
「じゃないと、龍明まで残り一時間の道のりの途中で二人とも寝ちゃうでしょ? そしたら私の話し相手がいなくなってつまんないじゃ~ん」
「そういうことね。それじゃあ、俺はその一時間に備えて仮眠でも取っておくかな」
「どんだけ眠かろうと、龍明に着くまで、私の話し相手として地獄まで付き合ってもらうからなぁ~? そのつもりで休んでおきたまえ??」
「うお……これは険しい戦いになりそうだな」
特筆する箇所も無い、なんてことのない会話だった。
サービスエリアに着き、車から降りた三人でフードコートを目指していく。そこでラーメンなどを頼むことで熱々のコテコテな朝食を頂きながら、徹夜してもなお平常運転の二人と、味や旅の感想といった他愛ない会話を交わして再び車に乗り込んだ。
高速道路の追い越し車線を突っ切るメーの車。車内ではポップな音楽が掛けられて、メーがノリノリで首を振りながら運転を行っていく。その脇では、ラミアがスマートフォンをたぷたぷ操作しながらも唸り出し、今も連絡を取っているのだろう次の同伴相手への返事の内容で、自分とメーの二人に相談を持ち掛けてきたりなど、龍明を目指す帰路の道中においても、眠気を感じる余裕が無いほどの話題や話で盛り上がっていたものだ。
そして、直にも龍明に入るという一直線の道路。ここに差し掛かった瞬間にも、メーが「んにゃぁ~~……」という気が抜ける声を上げながら喋り出してきた。
「あぁ~~……ついに戻ってきてしまわれた。また代わり映えの無いいつもの生活が始まるのかぁー……。う~……ヤダヤダヤダヤダ、もっとお出掛けしてたいよぉ~!」
子供のように駄々こねるメーに、自分は苦笑してしまう。で、運転席の隣にいたラミアが適当な調子で反応してくると、次にもラミアとメーは至って他愛ない日常会話を繰り広げていった。
「まー、住み慣れたお家に帰ってきたよーなモンですよねー。明日からまた、
「でも結局、同伴とかで他の男の家にお泊まりとかするから、我が家にいる実感が全然湧いてこなくて気持ちが休まらないぃ~……」
「それはもー、仕事柄仕方無いじゃないですか。ならメーさん、そんなにイヤならお店辞めます??」
「えー、それもヤだー。今のお仕事、楽しくて大好きだも~ん」
「周りと比べて、環境や待遇はイイ方ですからねー。余程の理由が無ければ、留まるのが賢明でしょーね」
「でもさー、ぶっちゃけた話、いつ潰れるか分からんくない?」
「言えてますね。裏組織にカチコミされたり、爆弾とか仕掛けられてても不思議じゃない状況ですし。ウチも、その辺は覚悟しながらお勤めしてますよ」
「もし本当にさ、今の店無くなっちゃったらどうする? ラミア、他に行くアテあるの?」
「ナイです。奴隷生活で長年の人生を棒に振って、年齢も実名も忘れたカタギのニンゲンが表社会で生き残れる未来が視えません。拾われた先の
「ならさ、オーナーのいる探偵事務所に雇ってもらうとか、どう?」
「ソレ、本気で言ってます?? 一応ですけど、オーナーのいる探偵事務所って政治家とか弁護士が利用するくらいの大手ですからね」
「そこはあれだよ。コネで入れてもらえばいいじゃん?」
「そーいう問題じゃないですよ。信用を売りにする会社で、ウチのよーな素性が知れないニンゲンを雇うリスクが計り知れませんからね」
「いや真面目か。でもそれじゃあラミアはどうするの? カンキ君に養ってもらう?」
「イマのトコロは、その予定です。メーさんは、お店が無くなった時はどーします??」
「私は、どうしようかなぁ。ゲーセンの店員にでもなろっかな~」
「イイんじゃないですか?? メーさんがゲーセンで働いていても不思議に思いませんし」
「マジ? あは、んじゃあ本気で考えちゃおうかな? 運び屋とかしかやってこなかったし、カタギの仕事にも憧れてたんだよね~」
「その言い方ですと、イマの仕事が裏稼業みたいじゃないですかー」
「実際そうじゃん? 非合法でバリバリ体売ってるし。何なら殺し屋もいるし」
「考えてみたらそーですね。なら、味変で表の仕事に就いてみるのもイイ気分転換になるんじゃないですか??」
「ま、飽くまで今の店が潰れた場合の話だからね?
「ウチもそのつもりです。ただ、明日にも木っ端微塵に吹き飛んでいる可能性も十分考えられますからね」
「これが割と冗談じゃないのマジでウケる。もう履歴書とか用意しておいた方がいいかな? この時ってさ、職歴に運び屋って書いた方がいいのかな?」
「テキトーに運送会社の名前でも書いといたらイイんじゃないですか??」
「ぶはっ!!! ウケる」
何ともまぁ、彼女らの会話が続く続く。
時折、何気無い調子で物騒な話題を持ち出してきたり、まるで当然のようにラミアを養う方向性になっていたりと、色々とツッコミどころがうかがえる二人のそれ。この、住んでいる次元が全く異なる会話に自分は耳を傾けていると、かと思えば急に二人がこちらへ話を振ってきたりなど、長距離の車内においても自分は飽きの来ない平穏なひと時を満喫したものだった。
そうこうしている内に、間もなくとして我々の車は『龍明』と書かれた案内標識を通り抜けていく。これによって龍明に戻ってきた自分達は再び、物騒ながらも日常的ないつもの生活へと臨んでいくのであった。